はじめに
日本時間での15日(土曜)・16日(日曜)も熱い試合が各地で行われましたが、大差のゲームが多かったように思います。注目チーム、クラーケンはナイツに惨敗…、ナイツの好調ぶりがうかがえる試合展開でした。一方、フライヤーズはやっと開幕して以降2連勝で好調キープ。新監督による選手達のメンタル強化が実を結びつつあるのかもしれません。コヨーテズは…、うーむ、ちょっと力の差があるかな。
さて、他のチームより一足早くプラハで開幕試合を迎えていたプレデターズは、2連勝でヨーロッパ・ツアーを終え、意気揚々としてダラスとの連戦に臨みました。
お互いのホームで1試合ずつ戦うというレギュレーションの中、優勝候補にも挙げられているダラスが持ち前の攻撃力の高さを見せつけました。プレデターズは弱点の守備の脆さが露呈した形です。好調のニーダーライター任せでは、なかなか得点機会も作れていない様子(2試合で、チーム総ゴール数は2)。
今回お届けする2連戦2試合目は、審判大忙しのプレーが続出しました。
引用元:ESPN.com「Stars top Predators 5-1 to sweep home-and-home set」。
ヒンツ(スターズ)、大活躍!
ローペ・ヒンツ(センター、25歳)が2ゴール、ジェイソン・ロバートソン(左ウィング、23歳)が1ゴール・2アシストを記録し、土曜日の夜、ダラス・スターズはナッシュビル・プレデターズに5-1で勝利し、お互いのホームでの2連戦を連勝しました。
若き傑出したゴールキーパー=ジェイク・オッティンガー(23歳)が30本のシュートを止めて4-1で勝利し、プレデターズのナッシュビルでのシーズン初戦を台無しにした後、スターズがホーム開幕戦に勝利し、オッティンガーは29セーブを挙げました。
プレデターズではニーノ・ニーダーライター(右ウィング、30歳)が4試合で4ゴール目を決め、プレデターズはプラハのサンノゼ戦で2勝を挙げて、シーズンをスタートさせていました。
傑出したディフェンスマンのミロ・ハイスカネン(23歳)が1ゴール1アシスト、ジョー・パベルスキ(センター、38歳)がダラスで2アシストを挙げました。
ダラス1年目のピート・デボア監督(54歳)がホームデビューすると、フリーエージェントで加入したメイソン・マーチメント(左ウィング、27歳。フロリダ・パンサーズから新加入)がエンプティーネッター(6人攻撃を仕掛けてきた相手チームの無人ゴールへ得点する)として出場し、デボアに2試合で3ゴールをもたらしました。
「新しいコーチが加わると、選手達はいろんなことを投げかけてくるものです」とデボアは言いました。「私に反対という意味ではありません。(キャンプ)初日からうまくいっていると思っていました。しかし、公式戦での勝利でそれをより強化するのはいいことです」。
(第1ピリオド)ヒンツは途中出場した際にショートハンド(両チームの人数が違う時、人数の少ない状態のこと)のゴールで先制点。ハイスカネンがロマン・ヨッシ(プレデターズ、ディフェンス、32歳)の背後からパックを突いて奪い取り、ヒンツに小さいパスを出して、ゴールテンダーと1対1の状況を作りました。
ダラスは、第2ピリオド開始早々、ヒンツのパスがゴールテンダーのエリアを越え、ディフェンスマンのマティアス・エクホルム(32歳)のグローブをかすめ、21本中17本を止めたユーズ・サロス(ゴールテンダー、27歳)の足の間を通り、スコアは2-0に。
いろいろ心配されたエッティンガーだけど、
いざ開幕したら、安定の守りを見せてるにゃ。
開幕前の不調を乗り切ったロバートソン(スターズ)!
スターズは4人対4人の状況で3-0のリードを奪います。ハイスカネンが左サイドのオープンアイスをフリーで滑り、ロバートソンにパスした後、相手のゴールネット付近でワンタイマー(パスを受けてすぐシュート)でゴールを決めました。
23歳のロバートソンは、シーズン開幕の1週間前に3100万ドル(日本円で約46億円)の4年契約を結んで以来、2試合で4ポイントを獲得しています。その話し合いのため、彼はほとんどトレーニング・キャンプに参加できませんでした。
昨シーズンのロバートソンの41ゴールによって、ダラスが1993-94年に南へ移転してから4人目の40ゴール・スコアラーとなりました。同じ一流選手であるパベルスキとヒンツと再び仕事を始めるのに時間はかかりませんでした。
ロバートソンは 「試合に出られるのか、誰かと交代してしまうのか、復帰に数週間かかるかどうかも分からなかったよ」 と語っています。「前回の試合でもみんなにパスを繋げられて良かったです。なぜなら、そういう気持ちを感じ始めると、より自信を持てるようになるからさ」。
プラハでは調子よかったプレデターズだが…。
第2ピリオド、5人対3人のアドバンテージが終わろうとしていたところで、ニーダーライターが得点しました。彼は、ミカエル・グランルンド(センター、30歳)のパスをオッティンガーの後ろに押し込みました。
プレデターズは、ヨーロッパでの2勝目を挙げてからちょうど1週間後、北米でのシーズン開始に合わせ、慌ただしく米国に戻った彼らは、他の3つのパワープレーを自分達のモノにはできませんでした。
「簡単ではないことはわかっていました」 とニーダーライターは語りました。「しかし、私たちはお互いにより多くを要求しなければなりません。どんなに難しくても構わない。お互いをプッシュし合わなければならないし、それでも一生懸命プレーすれば、小さなことも正しく行うことができます。それをまだやることができていないんだと思います」。
ヨーロッパから帰ってきて、
まだコンディションの整わない選手も
いるんじゃないかにゃ。
この試合、審判さん大忙し!
デュシェン、10分間のペナルティ!
第2ピリオド、プレデターズが無得点だった時、守備から攻撃に転じたナッシュビルのマット・デュシェーヌ(センター、31歳)がオッティンガーをかわして(ここでまず反則あり)、シュートを放ったが、ポストを叩きました。
その直後、デュシェンが他の選手を引っ掛けていたことでファールと判定され、10分間のペナルティが科せられました。※ESPN.comの記事では触れていませんが、このファール判定前にデュシェンは審判に暴言を吐いています。
あれ?入ったんじゃないの?
ヒンツの2点目から1分も経たないうちに、ダラスのデニス・グリアノフ(右ウィング、25歳)がパックをネット方向に送り、それが入ったように見えました。しかし、審判がラインの上に立ち、すぐに手を振りました。実はこのパックは一瞬外れたネットの下を通っていたのです。
映像で見ると、よく分かるんにゃが、
ネットとリンクの間に隙間があったんだにゃ。
まとめ
グリアノフのパス?シュート?の件、いかにアイスホッケーのパックが速く動いているかを物語っていると言えます。それをちゃんと見ている審判さんは凄いなぁ…。両チームの選手達もお互い苦笑いしながら、どこか和やかムード。
そのムードを一変させたのが、デュシェーヌの10分間ペナルティ・ボックス行きです。「2分間」はざらにあって、これがパワープレイを呼び、スリリングな試合展開になって盛り上がるのですが、「10分間」はもう完全に試合を壊してしまっています。
プレデターズの攻撃時、プラハでの2試合同様に相変わらず鋭い出足を見せる反面、守備に転じると、途端に選手達がバラバラになるというか脆さを露呈します。ニーダーライターのチーム全体に反省を促す発言は、そこから来ているのでしょう。
シーズン開幕前、不安と期待の入り交じった評価を受けていたゴールテンダーのジェイク・オッティンガー(スターズ)は、そんな周囲の声を落ち着かせる働きぶり。これをフル・シーズン続けられるかどうか。契約延長も済ませ、プレーの没頭できている若武者の活躍に期待です。
ここまで読んでくれて、
サンキュー、じゃあね!