プレデターズが王者から快勝!ホーム連戦を最高の形で締めくくる

アイスホッケー名勝負

🏒 プレデターズ、王者ハリケーンズを撃破!ホーム連戦を最高の形で締めくくり 🥳

 レジェンドであるペッカ・リネの誕生日に、プレデターズが情けない戦いを見せるわけにはいきません。

 将来の殿堂入りが確実視されるクラブの象徴が見守る中、「ホッケー・ファイツ・キャンサー(がん撲滅キャンペーン)」のナイトとして、ブリヂストン・アリーナで行われた一戦。ナッシュビル・プレデターズは、カロライナ・ハリケーンズを4-1で退けました。

※ペッカ・リネ(Pekka Rinne)の経歴・略歴
  • 生年月日・出身地:1982年11月3日生まれ、フィンランド・ケムペレ出身。
  • プロ入りとドラフト:母国フィンランドのプロリーグ(SMリーガ)の強豪「キャルパツ(Kärpät)」でキャリアをスタート。2004年のNHLドラフトにて、8巡目全体258位という下位指名でナッシュビル・プレデターズから指名を受けた。
  • NHLでの活躍:2005年に北米へ渡り、傘下のAHLミルウォーキー・アドミナルズで実力を磨いた後、プレデターズの正GKとして定着。15シーズンにわたりプレデターズ一筋でプレイした。
    • 通算成績:NHL通算683試合に出場し、369勝・60完封(シャットアウト)を記録。これはフィンランド出身GKとしてのNHL最多勝利記録である。
    • チームへの貢献:2016-17シーズンには、チームをクラブ史上初となるスタンレーカップ・ファイナル進出へ導いた。
    • 個人タイトル:2017-18シーズンにNHL最優秀GKに贈られる「ヴェジーナ賞(Vezina Trophy)」を受賞(同賞の最終候補には計4度選出)。また、オールスターゲームにも4度選出されている。2019-20シーズンにはGKとしては史上17人目となる直接ゴールを記録した。
    • 社会貢献:最終シーズンとなった2020-21シーズンには、地域社会への貢献やリーダーシップを称える「キング・クランシー記念賞(King Clancy Memorial Trophy)」を受賞した。
  • 引退と栄誉:2021年7月に現役引退を発表。
    • 永久欠番:2022年2月、背番号「35」がプレデターズの球団史上初となる永久欠番に指定された。
    • 銅像の設置:2023年3月には本拠地ブリヂストン・アリーナの広場に銅像が建立された。
    • 殿堂入り:2026年6月、ホッケーの殿堂(Hockey Hall of Fame)入りが発表された。
※ホッケー・ファイツ・キャンサー(Hockey Fights Cancer)の解説
  • 設立背景と目的:
    • NHLと、その選手会である「NHLPA(NHL選手会)」が共同で1998年12月に設立した社会貢献プログラムである。
    • 北米の四大プロスポーツリーグにおいて、リーグ全体で取り組む全国規模の社会的支援活動(コーズ・マーケティング)の先駆けとなった取り組みである。
    • がん患者とその家族の支援、がん予防・早期発見のための啓発活動、およびがん研究機関への資金援助を主な目的としている。
  • 主な取り組みとイベント活動:
    • 特別ナイト(Hockey Fights Cancer Night):毎年秋のシーズン中(主に11月頃)、NHLの全各チームが本拠地で「ホッケー・ファイツ・キャンサー・ナイト」と題した専用試合を開催する。
    • 象徴カラー(ラベンダー色):全種類のがんに対する支援と連帯を表す色として「ラベンダー色」が使用される。試合前の練習中、選手たちはラベンダー色のユニフォームやラベンダーカラーのステイックテープを着用して試技を行う。
    • I Fight For…(私が戦う理由):ファンや選手が「自分が誰のためにがんと戦うか(家族、友人、サバイバーなど)」をカードに書いて掲げ、スタジアム全体で団結を示す演出が行われる。
    • チャリティ活動:試合で使用された限定ユニフォームや小道具などのオークションをはじめ、会場内での募金活動を行い、収益をアメリカがん協会(ACS)やカナダがん協会(CCS)、V Foundationなどの提携団体や地元医療機関へ寄付している。
  • 実績と影響:
    • 設立以来、累計で4,400万ドル(約65億円以上)を超える資金をがん研究や患者支援プログラムのために調達している。
    • アイスホッケー界全体(審判協会、トレーナー協会、ファン)を巻き込んだ象徴的な慈善運動として定着している。

 これで今季初の連勝となり、昨季のスタンレー・カップ王者から価値ある一勝を挙げて、長かったホーム連戦を見事に締めくくりました。

 プレデターズは、ニック・パービックス、ローマン・ヨシ、アダム・エドストローム、ロス・コルトンが順調に得点を重ね、フィリップ・フォルスベリも2アシストで大きく貢献しました。そして、大先輩リネの目の前で、守護神ユウセ・サロスが29セーブと圧巻のパフォーマンスを見せ、チームを快勝へと導きました。

参照記事:NHL公式サイト「Preds Conclude Homestand With Victory Over Hurricanes」

第1ピリオド:猛攻を耐え抜き、先制弾で主導権を握る ⚡️

「チーム一丸となって泥臭く戦えたのが大きかった。相手が立ち上がりから怒涛の攻勢をかけてくるのは百も承知だったし、実際いつもそうだ。序盤は耐える時間が続いたけれど、しっかり凌ぎ切れた。(サロスが)ビッグセーブで支えてくれたおかげで、残りの50分間は自分たちのペースで優位に進められたよ」 ―― フィリップ・フォルスベリ

 試合の最初の20分、フォルスベリの鮮やかなクロスパスを受けたパービックスが、右サークルから力強いリストショットを叩き込み、待望の今季初ゴールをマークします。プレデターズが1-0とリードを奪って、第1ピリオドを終えました。

「この最高峰のリーグでゴールを決める瞬間は、何物にも代えがたいね。それだけ難しいことだからさ。フィル(フォルスベリ)から完璧なパスが来て、ネットが揺れた瞬間は最高だったよ」 ―― ニック・パービックス

第2ピリオド:リードを広げ、粘る相手を最小限に抑える 💪

 第2ピリオドでも、フォルスベリが躍動します。キャプテンのヨシへ鋭いパスを通し、ヨシが相手GKピョートル・コチェトコフを破って、リードを2-0に拡大しました。

 その後、ハリケーンズに1点を返されて1点差に迫られますが、チームは慌てず冷静に対応しました。反撃を最小限に食い止め、主導権を渡しませんでした。

第3ピリオド:ダメ押し弾で勝利を決定づける 🥅

 第3ピリオドに入ると、エドストロームが絶妙なスティックさばきで、シュートの軌道を変えるデフレクションを成功させます。自己最多を更新する、今季6点目のゴールをマークしました。

 終盤の相手の猛攻もしっかりと退けると、最後はコルトンが無人のゴール(エンプティネット)にパックを押し込んでダメ押し!勝利を決定づけました。

「良い形でシュートが決まってくれているよ。ロスやジャック(ドゥルーリー)との連携は抜群さ。ふたりとも素晴らしい選手で、出場するたびにチャンスを作れている。ゴールネットが揺れるのを見るのはいつだって爽快だし、この勢いをつなげていきたいね」 ―― アダム・エドストローム

プレデターズが、ディフェンディング・スタンレーカップ王者であるハリケーンズを、4-1で下した試合の公式ハイライト動画です。先日記事にした新加入シェーン・ライトのデビュー戦でもあります。

新加入シェーン・ライトの上々のデビュー戦 🌟

 また、シアトルからのトレードで加わった22歳の実力派フォワード、シェーン・ライトが、この日の試合でプレデターズデビューを果たしました。

 フォルスベリとニルス・ホグランドに挟まれたセンターラインに入り、さっそく勝利に貢献しています。

「上々の滑り出しだったし、チームにもすぐにフィットするはずだ。ラインの連携はすごく良かった。お互いに良い距離感を保ちながらプレーできたよ」 ―― フィリップ・フォルスベリ

「彼が見せたスピード感あふれるプレーが実に良かった。まさに期待していた通りの動きだよ。シェーンの馴染みも早く、パック奪取の早さや推進力のあるスケートは目を見張るものがあったね」 ―― アンドリュー・ブルネットHC

レジェンド・リネの存在とチームの未来 🦅

 プレデターズは、コロラド、タンパベイ、カロライナというリーグ指折りの強豪3チームから白星を挙げ、今季最長となったホーム連戦5試合で「4試合で勝ち点獲得」という大きな成果を収めました。

 開幕から1ヶ月が経過し、チームの戦い方には確かな手応えが深まりつつあります。木曜日に控えるアバランチ戦に向けて、王者ハリケーンズに完勝した経験が、大きな弾みとなるはずです。

「ペッカは偉大なGKである以上に、人間的にも最高の仲間なんだ。彼が会場にいるだけで、ローマンやフィル、ジュースといったかつてのチームメイトたちが一気に引き締まる。『彼に情けない姿は見せられない』という強い想いが伝わってきて、胸が熱くなるよ」 ―― アンドリュー・ブルネットHC

「ホーム連戦5試合で『4試合で勝ち点獲得』を達成した中の一戦」、10月31日に行われたタンパベイ・ライトニング戦(5-4で勝利した試合)の公式ハイライトです。

【讃岐猫😽の深堀りコラム】プレデターズ復活の兆し!強豪撃破を支えた守備改革とライト獲得の狙い

 ナッシュビル・プレデターズが今季最長のホーム連戦5試合で4試合の勝ち点を獲得できた背景には、攻撃力の向上だけでなく、守備の安定と選手起用の変化がある。今回の成果を理解するうえで注目したいのが、パワープレーの改善、ユウセ・サロスの好守、そしてシアトルから獲得したシェーン・ライトの存在である。

🏒 パワープレーが強豪撃破の突破口に

 ホーム連戦の流れを変えた試合の一つが、10月25日のコロラド・アバランチ戦である。プレデターズは6-2で勝利し、パワープレーだけで4得点を記録した。ライアン・オライリーが4ポイントを挙げ、スティーブン・スタムコスも2ゴールを記録。オライリーのゲームメークとスタムコスの決定力がかみ合い、強豪相手にスペシャルチームで主導権を握ったのである。

 この試合は、ナッシュビルの攻撃に複数の得点経路があることを示した。重要なのは、強豪相手にもスペシャルチームで優位を作れるという手応えを得た点である。

🧤 サロスの好守が勝ち点獲得を支える

 今回のホーム連戦で欠かせない存在だったのが、守護神サロスである。10月27日のアイランダーズ戦では、3点差を追いつきながらシュートアウトで敗れたものの、勝ち点1を獲得した。こうした苦しい試合で勝ち点を拾えることは、長いレギュラーシーズンにおいて大きな意味を持つ。

 サロスの好守は失点を防ぐだけではない。ゴールテンダーへの信頼があれば、守備陣も落ち着いてプレーでき、攻撃参加の判断にも余裕が生まれる。

 一方、サロスへの依存が続けば負担は大きくなる。今後の課題は、彼の好守に頼るだけでなく、守備陣全体で相手の決定機を減らすことだ。

⚡ シェーン・ライト獲得はセンターラインの強化策

 今回のホーム連戦で、将来を見据えた重要な動きとなったのが、シアトル・クラーケンとのトレードである。ナッシュビルはマシュー・ウッドを放出し、22歳のセンター、シェーン・ライトを獲得した。現地メディア『The Tennessean』のアレックス・ドーハティ記者は、センターラインのスピード向上が獲得の狙いだと分析している。

 ウッドは大型で得点力も期待できるフォワードだが、ライトはスケーティングや加速力に優れ、攻守の切り替えやパックを持った状態での前進に強みを持つ。ブルネットHCも、ライトにはトップ6のフォワードとして成長し、センターの位置からチームにスピードをもたらすことを期待している。攻撃力だけでなく、守備面での責任感も評価している点が興味深い。

 また、ライトは2026-27シーズン終了後に制限付きフリーエージェント(RFA)となる見込みであり、今回の獲得は将来の契約交渉も見据えた投資といえる。ウッドも同時期にRFAとなる予定だったため、現段階でどちらが得をしたトレードかを断定することはできない。

🔥 フォルスベリを中心に広がる攻撃の選択肢

 攻撃面では、フィリップ・フォルスベリの好調も見逃せない。カロライナ戦で2アシストを記録したフォルスベリは、5試合連続で1試合2ポイント以上を獲得した。彼の得点力とパス能力は、オライリーやスタムコスら周囲の選手にも好影響を与える。

 さらに、アダム・エドストローム、ロス・コルトン、ジャック・ドゥルーリーの組み合わせも機能している。エドストロームはカロライナ戦で今季6ゴール目を記録し、自己最多を更新した。

 スター選手だけに得点を依存せず、複数のラインから攻撃を仕掛けられることは、ブルネットHCにとって大きな強みである。

🛡️ カロライナ戦で見えた守備の進歩

 今回のホーム連戦で最も注目すべき変化は、守備面にある。カロライナ戦では序盤に相手の攻勢を受けたものの、サロスの好守で失点を抑え、その後は試合の主導権を握り返した。

 フォルスベリは試合後、残り約50分間はナッシュビルのペースで進められ、相手に多くの決定機を与えなかったと評価している。今季で最も守備の完成度が高かった試合という認識である。

 カロライナのような強豪に勝つには、攻撃力だけでは不十分だ。相手の攻撃を受け止め、危険なエリアへの侵入を制限し、奪ったパックを素早く攻撃につなげる必要がある。今回の勝利は、ナッシュビルがその戦い方を実践できることを示した。

📈 ホーム連戦は再建の方向性を示す試金石

 今回の5試合では、コロラドに6-2で勝利し、アイランダーズ戦では敗れながら勝ち点1を獲得。ワシントンには敗れたものの、タンパベイにはシュートアウトで勝利し、最後はカロライナを4-1で退けた。この成果は、強豪を倒したことだけでなく、苦しい展開でも勝ち点を拾い、攻撃面でも爆発力を発揮できたことに価値がある。

 ライトの獲得も、チームに不足していたスピードとセンターの層を補うという明確な狙いがある。今後は彼が安定した役割を確立できるか、そしてサロスに過度に依存せず、チーム全体で守れるようになるかが焦点となる。

 プレデターズは、まだ完成されたチームではない。しかし、強豪相手にも勝ち点を積み重ねられるだけの土台が見え始めている。今回のホーム連戦は、その可能性を確認する重要な5試合だったのである。

出典リスト

① Nashville Predators公式サイト

② Nashville Predators公式サイト

③ The Tennessean

④ Nashville Predators公式サイト

⑤ Reuters

⑥ PuckPedia

讃岐猫
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📝 試合のトピックス・データ

  • ライトの上々デビュー: 14分32秒の出場時間でフェイスオフ勝率54%、プラスマイナス「+2」を記録し、勝利に貢献しました。
  • 負傷・欠場情報: FWジョナサン・マルシェソーは下半身負傷のため欠場し、日々の経過観察となります。DFニック・ハーグとイリヤ・リュブシュキンはベンチ外(スクラッチ)となりました。
  • フォルスベリが快記録: 2アシストを記録したフィリップ・フォルスベリは、過去15年のNHLにおいて「5試合連続で1試合2ポイント以上」を記録した、史上4人目のスウェーデン出身選手となりました。(過去の達成者:ウィリアム・ニーランダー、エリアス・リンドホルム、ウィリアム・カールソン)
  • ヨシが偉業達成: ローマン・ヨシは、DF通算決勝ゴール数(GWG)で39点目を記録しました。スコット・ニーダマイヤーに並び、NHL史上歴代8位タイに浮上しています。
  • 今後の日程: プレデターズは、木曜日に敵地でアバランチと対戦した後、土曜日の午後はホームに戻り、セントルイス・ブルースを迎え撃ちます。

まとめ

 一連のホーム連戦を強豪相手に勝ち点獲得という形で終えたプレデターズは、守護神サロスの安定したセーブ数や、新加入シェーン・ライトの順調なチーム適応など、確かな収穫を得ました。

 主将ヨシの歴史的な記録達成やフォルスベリの連続ポイントなど個人の躍動もありつつ、次戦のアバランチ戦をはじめとする過密日程に向け、チームとしての総合力が試される局面が続きます🏒。

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