オタワ・セネターズvsトロント・メープルリーフス第3戦の激闘レビュー

アイスホッケー名勝負

はじめに

 オタワ・セネターズとトロント・メープルリーフスの激闘が繰り広げられた約8年ぶりのプレーオフシリーズ、第3戦はまさに熱戦そのものでした🔥!延長戦で決まった劇的な勝利で、トロントがシリーズ3連勝を達成。セネターズは後がなく、次戦が決戦の場となります。💥

 追記で第4戦の展望もお届けしますので、そちらもチェックしてみてください!

参照記事:The Hockey Writers「Benoit Scores OT Winner as Maple Leafs Defeat Senators 3-2 in Game 3

オタワで約8年ぶりのプレーオフ!激戦を制したのはトロント🔥

 約8年ぶり(2016-17シーズン以来)に行われたオタワ・セネターズのホームでのプレーオフ試合は、まさに“熱戦”という言葉がぴったりでした!💥

 花火とペナルティが飛び交う激しい展開となったものの、サイモン・ブノワの延長戦での決勝ゴールにより、トロント・メープルリーフスが3-2で勝利。シリーズ3連勝とし、オタワをスウィープ(4戦全勝)で敗退させるまであと1勝に迫っています。

ブノワの決勝ゴール!

 プレーオフとは、NHLの決勝トーナメントのことで、毎年春に各チームが優勝を目指してぶつかります。今回はその中でもカナダ同士のライバル対決「オンタリオの戦い1」、トロント・メープルリーフスvsオタワ・セネターズの第3戦が行われました。

 4月24日・木曜日の試合は、激しいヒット(お互いが体をぶつけ、パックを奪い合う)、至近距離からのセーブ、そしてキャプテン同士(オーストン・マシューズとブレイディ・カチャック)の第3ピリオドのヒロイックなプレーまで、全てが詰まった内容。

 60分間の一進一退の激闘の末、「オンタリオの戦い」は2戦連続で延長にもつれこみ、今回もブノワが決めました。第2戦では、マックス・ドミのOTゴール(延長戦での決勝ゴール)をアシストした彼が、再びオタワを打ち破った形です✨。

 トロントの先発ゴーリー、アンソニー・ストーラーズは20本中18セーブを記録し、オタワのライナス・ウルマークも同じく20本中17セーブを挙げましたが、2戦連続で延長での敗戦となりました。

この試合のハイライト映像です!

第1ピリオド:緊張感漂う立ち上がり😬

 試合序盤は、点が入らないまま、両チームの激しいヒットが飛び交う緊張感あふれる展開に。特に試合の主導権を握ったオタワは攻守のバランスに優れ、最初の10分間ではトロントに1本しかシュートを打たせないほどの集中ぶりを見せ、ポゼッションと試合のテンポを支配していたと言っていいでしょう。

 序盤最大のチャンスは、オタワに訪れた4対3のパワープレー(相手より人数が多い状況)!でも、トロントのゴーリー、アンソニー・ストーラーズの活躍もあって、シュートはすべて防がれてしまいました🥅

ストーラーズ、結構ぶちかましてます!

 メープルリーフスは第1ピリオド終盤の5分間でようやく足が動き出し、残り3分30秒、リーフスのウィリアム・ニランダーがブレイクアウェイ(独走状態)からスラップショット2を放つも、オタワのゴーリー、ライナス・ウルマークが見事にキャッチ!

 さらに、セネターズのキャプテン、ブレイディ・カチャックがポンタス・ホルムバーグに対するラフプレーでペナルティを受け、トロントにパワープレーのチャンス到来!…と思いきや、すぐにマシュー・ナイズがクロスチェック3の反則を取られ、パワープレーは帳消しに😅

 第1ピリオド終了時点では、オタワが8対7でシュート数優勢、ヒット数も22対19とフィジカルでもリードしていました。ペナルティはトロントが3回、オタワが2回取られています。

第2ピリオド:両チームがパワープレーで得点!⚡

 第2ピリオドに入ると、試合の流れが一気に動きました。スペシャルチーム(パワープレーとペナルティキル、それぞれに対処するための特別なライン編成)が試合の展開に大きく関与していきます。パワープレーが試合のカギとなり、両チームがそれぞれ得点を挙げる展開に🔥

 まずはオタワが先制!ニランダーのトリッピング(スティックで足を引っかける反則)によって、セネターズは2人多い数的優位を得ました。

 ピリオド開始1分38秒、ここでベテランのクロード・ジルーが登場!彼のシュートがストーラーズのブロッカー側(スティックを持っていない側)を抜き、今プレーオフ初ゴールをマーク👏✨アシストはバサーソンとサンダーソンが記録しました。

 この1点で、オタワはシリーズ初のリードを奪うことに成功します!

 でもこのままでは終わらないのがトロント。今度はオタワのシェーン・ピントがラフプレーでペナルティを取られ、メープルリーフスが反撃のチャンスに。

 ニランダーのシュートがブロックされ、そのリバウンドがナイズの前に転がると、彼のバックハンドシュートがウルマークの下をすり抜けてゴールイン🏒✨ナイズにとっては、シリーズ2点目となる嬉しい同点ゴールとなりました(第2ピリオド8分31秒)🎉!

 このパワープレー・ゴールには、ミッチ・マーナーとニランダーがアシストを記録しています。

 第2ピリオド終了時点では、オタワがシュート数10対6とやや優勢でしたが、スコアは1-1のまま最終ピリオドへ突入します。

第3ピリオド:キャプテン対決で再び大接戦!🔥

 第3ピリオドが始まってすぐ、試合はまた大きく動きます!開始わずか32秒、トロントのキャプテン、オーストン・マシューズが、オタワのゴール裏からマーナーが送ったパスを見事に押し込み、今プレーオフ初ゴールを決めました🎯💙均衡を破って、これで2-1とトロントがリード!

 しかし、オタワも意地を見せます💪✨11分22秒、セネターズのキャプテン、ブレイディ・カチャックが、トロントのゴーリー、ストーラーズのブロッカー側を破るリストショット4で同点に追いつきます!カチャックにとってはシリーズ2点目のゴールであり、なんとセネターズにとって第3ピリオド最初のシュートでした。

 キャプテン同士の得点で再び振り出しに戻った試合は、最後まで緊張感のある展開に。この2得点にも関わらず、両チームのシュート数はそれほど多くなく、ピリオド全体でトロントが5本、オタワが2本と、両チームとも慎重なプレーが続きました。

 そして、試合は再び延長戦へ突入します!😳

讃岐猫
讃岐猫

延長戦:ブノワの一撃がトロントに勝利をもたらす🏆

 延長戦は、ほんの一瞬で決まりました。開始からわずか1分19秒、マシューズのフェイスオフ勝利からの流れで、パックを受けたブノワがスラップショットを放ちます!そのパックはゴール左上、ウルマークのグローブ側を打ち抜いて、ネットに突き刺さりました!🔥

 この瞬間、スコアは3-2。トロント・メープルリーフスが劇的な勝利を飾りました!🎉

 これでシリーズはトロントの3勝0敗。オタワは後のない状況となり、次の第4戦(4月26日・土曜日=日本時間では27日・日曜日の午前中、カナディアン・タイヤ・センター=セネターズのホーム)でシーズン終了の危機に立たされています。

【追記】

参照記事:The Roar Detroit5Maple Leafs vs Senators Odds, Spread, and Total

 重要な第4戦の展望は以下のようになっています。

 トロントは得点でリーグ7位、失点で8位、パワープレー成功率で9位にランクされています。第3戦では、フェイスオフで優れたパフォーマンスを見せ、パワープレーでは2回中1回成功し、オタワの多くのミスを得点につなげました。

 キャプテンのオーストン・マシューズは第2スターに選ばれ、1ゴールと延長戦の決勝ゴールのアシストを記録しました。トロントは大きな修正を必要としていませんが、ペナルティを減らすことが賢明な判断でしょう。

 一方で、セネターズにとってここまでの3試合はいずれも厳しい内容でしたが、それでも彼らは戦い続け、第4戦に向けて準備を整えています。オタワのスペシャルチームはリーグの中位に位置し、得点力は下位、守備は13位にランクされています。

 チーム得点王のブレイディ・カチャックは、第3戦の第3ピリオドに同点ゴールを決めました。シリーズを生き延びるためには、オタワは2得点の壁(1試合2得点以上取れていない)を突破し、第1ピリオドから良いスタートを切り、1試合30本以上のシュートを目指す必要があります。

 過去2試合(第2&3戦)はいずれも接戦で、得点も控えめでしたが、セネターズはスイープ(4連敗)を回避し、ホームでシーズン終了を迎えることを防ごうとしています。オタワはこれまでのシリーズで主導権を握れず、リードする時間もほとんどありませんでした。

 この流れを変えるには、序盤に先制点を奪い、徐々に勢いをつけることが重要です。オフェンスが自信を取り戻せば、ゲームプラン全体が機能し始めるでしょう。

まとめ

 トロント・メープルリーフスは、オタワとの激しい対決で3-2の延長戦勝利を収め、シリーズを3勝0敗としました🔥。両チームのキャプテン同士のゴールや、特に延長戦でのサイモン・ブノワの決勝ゴールが光った試合でした。

 次戦でオタワは敗北するとシーズン終了の危機に。シリーズの行方に注目が集まります!

讃岐猫
讃岐猫

【註釈】

  1. NHLにおけるトロント・メープルリーフスとオタワ・セネターズのライバル関係を指す時、この表現がよく使用される。同じオンタリオ州に本拠地を置く両チームは、地理的・歴史的背景から激しい対戦を繰り広げており、ファン同士の対抗意識も強いことで知られている。特に2000年代前半のプレーオフ対決は因縁深く、カナダ国内でも注目度の高いカード。
    ↩︎
  2. アイスホッケーで最も威力のあるシュート技術で、スティックを大きく振りかぶり、氷を叩いてからパックを強打する。強烈なスピードが出る反面、動作が大きくタイミングを読まれやすいのが特徴。
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  3. スティックの棒部分で相手を押したり突き飛ばすアイスホッケーの反則行為。危険性が高いため、通常は2分間のペナルティが科され、悪質な場合は退場処分となることもある。
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  4. 手首のスナップを活かして素早く放つシュート。精度が高く、構えが小さいため、ゴールキーパーにとって反応が難しいシュートのひとつ。
    ↩︎
  5. デトロイトを拠点とするスポーツ情報サイトで、デトロイト地域のプロスポーツチームに関する最新ニュース、分析、ポッドキャストなどを提供している。スポーツ以外にもエンターテインメントや地域情報もカバー。 ↩︎
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