NHLの名ゴーリー・フルーリー！ペンギンズとの深い絆と偉業を紹介

はじめに

　NHLには、数々のスター選手がいますが、その中でも特別な存在がゴーリー（ゴールキーパー）のマルク＝アンドレ・フルーリーです。✨ 彼はただの名プレーヤーではなく、ファンに愛され続ける「唯一無二のゴーリー」。ピッツバーグ・ペンギンズで輝かしい時代を築き、今もなお人々の心をつかんで離しません。

　氷上での劇的なセーブ、時には大胆なプレー、そして何よりも飾らない人間味あふれる姿…。そんなフルーリーの魅力を知れば、「NHLって面白いんだ！」と思うこと間違いなし！🏒🔥 この記事では、彼のキャリアとペンギンズとの深い絆に迫ります。

参照記事：nytimes.com（The Athletic）「 Marc-Andre Fleury’s relationship with Pittsburgh is once in a lifetime」 

🏒 マーク＝アンドレ・フルーリーとペンギンズの深い絆

　NHLの中でも特に愛されたゴールキーパー、マーク＝アンドレ・フルーリー。彼の名前を聞くだけで、ピッツバーグ・ペンギンズの黄金時代を思い出すファンも多いでしょう。

　フルーリーがペンギンズを去ってから8年。彼は今、ミネソタ・ワイルドの一員としてプレーしています。しかし、それでもピッツバーグのファンの心の中に彼は生き続けています。なぜ彼はこんなにも特別な存在なのでしょうか？

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🌟 いたずら好きなゴーリー、フルーリー

　通常、ゴールキーパー（ゴーリー）は試合の主役になりにくいポジションです。どちらかというと、静かにチームを支える職人タイプの選手が多いもの。しかし、マーク＝アンドレ・フルーリーは違いました。

　彼は「いたずら好きの王子」とも言われるほど、いつも明るくユーモアにあふれた選手でした。試合前のリンクではチームメイトをからかい、試合中も笑顔を見せることが多かったんです。ゴールを守るだけでなく、ファンやチームメイトを楽しませるショーマンでもありました。

　そして、何よりも彼は驚異的なゴーリーでした。圧倒的な反射神経とアクロバティックなセーブで、ペンギンズの勝利に貢献し続けました。特に2009年、ピッツバーグをスタンレーカップ優勝に導いた瞬間は、多くのファンにとって忘れられないシーンです。

試合終了後の映像ですが、毎年、カップ授与の様子はこんな感じ。

💖 フルーリーが愛された理由

　フルーリーがここまでファンに愛されたのは、単にゴーリーとして優れていたからではありません。彼の人間らしさや感情の豊かさが、多くの人の心をつかんだからです。

　NHLの選手たちは、時に「商品」のように扱われることがあります。トレードの話が出れば、ファンは「この選手を放出しろ」「この選手を獲得しろ」と冷静に語ります。でも、フルーリーだけは違いました。彼はいつも感情を表に出し、嬉しい時は全身で喜び、悔しい時は素直に落ち込みました。その姿に、ファンはただのスター選手以上のものを感じていたのです。

　特に印象的だったのは、試合中のしぐさ。例えば、彼は試合の合間にゴールポストを軽く叩くことがよくありました。まるでポストと会話しているかのようなその姿は、多くのファンに親しまれていました。

　そして何より、彼は「勝利だけがすべてではない」と思わせてくれる存在でした。負けても、失敗しても、それを受け入れ、また前に進む。その姿勢が、人々の心を打ったのです。

🏆 伝説となった名シーン

　フルーリーのキャリアには、語り継がれる名シーンがいくつもあります。その中でも、最も印象的なのは2009年のスタンレー・カップ優勝を決めたあの瞬間でしょう。

　2009年6月12日、ピッツバーグ・ペンギンズはデトロイト・レッドウィングスとの壮絶なシリーズを戦い、スタンレー・カップの最終戦となる第7戦を迎えていました。試合終了まであとわずか、レッドウィングスのレジェンド、ニクラス・リンドストローム¹が強烈なシュートを放ちます。

　その瞬間、フルーリーはゴールから飛び出し、まるで映画のワンシーンのように体を投げ出してシュートをブロック！

その瞬間の映像です！

　⏳ 残り時間1秒、このセーブが決定打となり、ペンギンズは見事に優勝を果たしました。🎉
このシーンは、フルーリーのプレースタイルそのものを表しています。他のゴーリーなら慎重にポジションを守っていたかもしれません。しかし、彼は違いました。

　とっさの判断で飛び込み、全身でゴールを守る。その「大胆さ」と「情熱」こそが、彼を特別な存在にしていたのです。

　また、2017年のプレーオフでは、ペンギンズの背後で鉄壁の守備を見せ、チームを2年連続の優勝に導きました（決勝の相手はナッシュビル・プレデターズ、4勝2敗）。この時のフルーリーは、まさに「経験」と「勝負強さ」を兼ね備えた守護神でした。

✈️ ペンギンズ退団…そして新たな旅へ

　2017年、ペンギンズが2年連続でスタンレー・カップを制した直後、フルーリーはベガス・ゴールデンナイツへの移籍を決断しました。このニュースは、多くのピッツバーグファンにとって衝撃的な別れでした。😭💔

　ペンギンズは若手ゴーリーのマット・マレー（現在、トロント・メイプルリーフス所属）を新たな守護神とする方針を固め、フルーリーはエクスパンション・ドラフト（新規参入チームが他チームの選手を指名できる制度）でベガスへ移籍することに。

🏒 移籍後のフルーリー

　新天地ベガスでのフルーリーは、まるで第二の青春を迎えたかのようでした。

　🎰 2017-18シーズン、ゴールデンナイツの創設初年度、チームはまさかのスタンレー・カップ・ファイナル進出！新しい環境でもフルーリーは変わらず輝き、数々のビッグセーブを連発しました。特に、プレーオフでの完封試合を何度も記録し、「やっぱりフルーリーはすごい！」と誰もが再認識するシーズンとなりました。

　🌟 その後もゴールデンナイツの守護神としてチームを支え、2021年にはついに悲願のヴェジーナ賞（NHL年間最優秀ゴーリー賞）を受賞！35歳を超えてもなお、トップレベルの実力を証明しました。🏆

　📢 「ピッツバーグを離れてもフルーリーはフルーリーだった！」

　その後、シカゴ・ブラックホークス、ミネソタ・ワイルドと移籍を重ねることになりますが、どのチームでも彼のプレースタイルや明るいキャラクターは変わらず、多くのファンに愛され続けました。

🏒 みんなに愛される理由とは？

　フルーリーがこれほどまでに愛されるのは、単に「優れたゴーリーだから」だけではありません。彼には特別な魅力があります。✨

① 感情を隠さないプレースタイル 😆😤😭
　NHLのゴーリーは、どちらかというと冷静沈着なタイプが多いですが、フルーリーは違います。彼は感情がそのままプレーに表れるのです！

　スーパーセーブを決めたときは満面の笑み！😁
　逆に、失点すると本気で悔しがる！😣💢
　試合中に冗談を言ったり、チームメイトをからかったりすることも！🎭

　この飾らない姿が、多くのファンに「親近感」を抱かせました。まるで自分の友達がプロスポーツ選手になったような感覚です。

② 決して諦めない！🔥
　フルーリーのキャリアは順風満帆ではありませんでした。
　2010年・2012年・2013年のプレーオフではパフォーマンスが不調で、チームの足を引っ張る場面も…💦

　何度も批判を浴び、それでも立ち上がり、また前に進む姿があった。
それでも彼はひたむきに努力を続けたのです。そして2016年・2017年の連覇、さらにはベガスでの大活躍につながりました。

　どんなに厳しい状況でもフルーリーは笑顔を忘れず、仲間のために戦う――。この姿勢が、彼を伝説的な選手にしたのです！

③ プレーの派手さと独特のスタイル 💫
　最近のゴーリーは機械のように正確なプレーをするのが主流ですが、フルーリーは違います。
とんでもない動きでセーブをする！🌀

　時にはダイビングして体ごと止める！😱
　パックを扱うのは苦手だけど、挑戦する！😂
　まるでアクロバットのような動きでゴールを守る姿は、見ていてワクワクします。そして、それが彼らしさでもあります。

🖤🐧 フルーリーとペンギンズの特別な絆

　フルーリーといえばピッツバーグ・ペンギンズですよね！🏒✨彼はこのチームで13シーズンを過ごし、数々の伝説を作りました。では、なぜ彼とペンギンズの関係が特別なのでしょうか？

① ペンギンズの未来を託された男 🌟

　フルーリーは2003年のドラフト全体1位でペンギンズに指名されました。当時のペンギンズは、財政的にも成績的にも崩壊寸前のチームだったんです…。💸💀

　しかし、そこに
🔹 シドニー・クロスビー（2005年全体1位）
🔹 エフゲニー・マルキン（2004年全体2位）
🔹 クリス・レタン（2005年3巡目）
といった選手が加入し、ペンギンズは黄金時代を築くことになります。
その中で、最後の砦としてゴールを守り続けたのがフルーリーでした！🛑🔥

② スーパースターだけど“チーム第一”の男 🤝

　2009年のスタンレーカップ優勝では、フルーリーの劇的なセーブがなければ勝てなかったと言われています。

　しかし…2016年のプレーオフでは怪我をしてしまい、代わりにマット・マレーがゴールを守ることに。普通なら「俺のポジションを奪われた…」と不満を抱きそうですが、フルーリーは違いました。📢「彼がプレーするなら全力で応援する！」と、自らバックアップ役を受け入れ、チームを陰から支えたのです。

　そして2017年のプレーオフでは、1回戦と2回戦で大活躍！
　特にワシントン・キャピタルズ戦では、当時リーグ最強と言われたオフェンスを相手に神セーブ連発！✨これがなければ、ペンギンズは優勝できなかったでしょう。

　そんな彼の姿に、多くのファンが「フルーリーこそ真のチームプレイヤーだ！」と感動しました。😭

③ 別れの時…そして涙の再会 😢💔

　2017年のエクスパンション・ドラフトで、フルーリーはベガス・ゴールデンナイツに移籍することに…。ペンギンズファンにとっては最も辛い別れでしたが、彼は最後まで笑顔でこう言いました。💬「ペンギンズのユニフォームを着ることができて幸せだったよ！」

　そして、ベガス移籍後もペンギンズファンは彼を愛し続けました。2018年に古巣ペンギンズと対戦したとき、ピッツバーグの会場は…🎶「フルーリー！フルーリー！」の大合唱！

　試合前のトリビュートビデオで、彼は涙を浮かべながら感謝を伝えました。💖

ペンギンズ・ファンの方々も涙…、ああ、NHLファンで良かった。

🎰✨ベガスでの新たな伝説！フルーリーの躍進

　2017年にペンギンズを離れたフルーリーは、ベガス・ゴールデンナイツへ。🏒
　新設チームだったベガスが、まさかの快進撃を見せることになります！🔥

① 奇跡の初年度！まさかの決勝進出 🤯🏆
　ベガスは2017-18シーズンが初めてのシーズン。普通なら新チームは弱いものですが…
フルーリーの大活躍もあり、
💥 西カンファレンス1位でプレーオフ進出！
💥 そのままスタンレーカップ決勝にまで進むという大番狂わせを起こしました！

　特にプレーオフでは、フルーリーが大爆発🧨
➡ 4試合のシャットアウト（完封試合）
➡ セーブ率 .927（超優秀！）
　これはもう「フルーリーのおかげで勝ち上がった」と言っても過言ではありません。✨

　決勝ではワシントン・キャピタルズに敗れたものの、ベガスは史上最強のエクスパンションチームとして歴史に名を刻みました！

② 「フラワー」（フルーリーの愛称）の愛されキャラっぷり 🌸
　ベガスに来ても、フルーリーの愛されキャラは変わらず！


　彼はチームメイトをいじるのが大好きで、練習中でも…
😂 水をかける
😂 スティックを隠す
😂 突然話しかけて動揺させる
など、いたずらばっかり！（笑）

　それでも試合になれば超集中モードに入り、チームを勝利に導くというカッコよさ✨

③ ついにベガスで栄光を掴む！🏆
　その後もベガスの守護神として大活躍し、2020-21シーズンには…
🏅 ジェニングス賞（最少失点のゴーリーに贈られる賞）受賞！
🏅 ついにヴェジーナ賞（最優秀ゴーリー賞）を獲得！🎖

　ペンギンズ時代は「優秀だけどヴェジーナ賞には届かない」と言われていましたが、ついに「リーグNo.1ゴーリー」の称号を手にしました！
　ベガスの英雄として歴史に名を刻んだフルーリー。
　しかし、またもチームを離れる運命が…。

😨 衝撃のトレード！シカゴでの新たな戦い 🏒

　2021年、ベガスの守護神だったフルーリーに衝撃のニュースが…！
　「フルーリー、シカゴ・ブラックホークスへトレード」
　え！？！？😨
　ベガスのレジェンドとして愛され、ヴェジーナ賞まで獲ったのに…まさかの一方的なトレード通告。しかもフルーリーはSNSでこのニュースを知ったという噂まで。💔

　ファンも激怒！🔥
　「なぜチームの象徴をこんな形で手放すのか！」
　ショックを受けたフルーリーは引退まで考えたそうですが…
　最終的に新たな挑戦を決意し、シカゴでプレーすることになりました。

🏒 シカゴでも「伝説」は続く

　フルーリーが加入した2021-22シーズンのブラックホークスは、チーム状況があまり良くない状態でした。💦
　でも、そんな中でもフルーリーは…
💪 セーブ率.908（安定の活躍！）
💪 史上3人目の500勝ゴーリーに！🎉

　これまで歴代ゴーリーの中でもわずか2人しか達成していなかった偉業を、フルーリーがやってのけました！
（他の2人はマーティン・ブロデューア²とパトリック・ロワ³という超レジェンド）
この瞬間、フルーリーは歴史に名を刻んだのです✨

🔥 プレーオフを求めてミネソタへ！

　シーズン後半になると、プレーオフを狙うミネソタ・ワイルドが動きました。


　「プレーオフの経験豊富なフルーリーが欲しい！」と、2022年3月にトレード成立。
　ワイルドでのフルーリーは短期間ながらも強い存在感を発揮し、💥プレーオフに導く活躍を見せました。ただ、プレーオフでは1回戦で敗退…。😢

　フルーリーはその後ワイルドと契約延長し、2023-24シーズンもチームの頼れるベテランとして活躍しています！✨

🌸 そして…フルーリーの未来は？

　現在39歳のフルーリー。
　彼はまだ「引退」を口にしていませんが、確実にキャリアの終盤に来ています。
✅ 500勝を超えたレジェンド


✅ 3度のスタンレーカップ優勝


✅ ヴェジーナ賞受賞
　これだけの実績を持つフルーリー、最後にもう一度カップを掲げる姿を見たいですよね…！🏆
　彼の未来はどうなるのか？
もしかすると、来季が最後のシーズンになるかもしれません。

🏒 まとめ&フルーリーの魅力

✔ ペンギンズ時代→若手エースとして3度のカップ制覇


✔ ベガス時代→新チームを決勝に導き、ヴェジーナ賞獲得


✔ シカゴ&ミネソタ→500勝達成、歴史に名を刻む
　彼のキャリアは波乱万丈ですが、どこに行ってもファンに愛され、チームを支えてきたのがフルーリーらしさ！🌸
　今後、彼がどんな形でキャリアを締めくくるのか…
　最後まで目が離せませんね！🔥

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【註釈】

1. NHLの史上最高のディフェンスマンの一人とされ、ノリス賞を7回受賞。これはダグ・ハーベイとボビー・オーに次ぐ偉業で、引退までの14シーズンで12回ノミネートされ、7回受賞した。
   
   　デトロイト・レッドウィングスで20年間プレーし、スタンレーカップでは4回優勝。2005年まで20シーズン連続でプレーオフ出場し、NHL記録を達成。耐久力があり、氷上時間も常に上位にランクイン。2002年にはコン・スマイス賞を受賞し、最優秀選手となった初のヨーロッパ人。
   ↩︎
2. 1972年生まれ、カナダ系アメリカ人の元アイスホッケーゴーリーで、NHLで22シーズンをプレー。21シーズンをニュージャージー・デビルズで過ごし、3回のスタンレーカップ優勝や5回のイースタン・カンファレンス優勝を達成。
   
   　また、2002年と2010年の冬季オリンピックで金メダルを2回獲得。NHLでは勝利数691、シャットアウト125などの記録を持ち、8回の40勝シーズンを達成した唯一のゴーリー。ブロデューはヴェジーナ・トロフィーを4回、NHLオールスターに10回選出され、ゴールも3回決めたゴーリーとしても知られる。
   
   　引退後、デビルズのビジネス開発担当エグゼクティブ・バイス・プレジデントを務めている。
   ↩︎
3. 1965年生まれ、NHLのゴールキーパーとして革新をもたらした選手で、モントリオール・カナディアンズとコロラド・アバランチで活躍。1984年にカナディアンズに加入し、1986年にスタンレー・カップを制覇。
   
   　その後、1993年にもカナディアンズで優勝し、1995年にアバランチへ移籍、1996年と2001年にもカップを獲得した。ロワは、ゴールキーパーの新しいスタイル「バタフライ・スタイル」を確立。
   
   　キャリア通算551勝、プレーオフ151勝は共にNHL歴代2位、また3度のヴェジーナ・トロフィーを受賞。引退後はコーチとしても活躍し、2006年にはホッケーの殿堂入りを果たした。 ↩︎