NHLローカル放送ランキング2025年版|ファン評価で見る実況解説

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はじめに

 NHLの試合を彩るローカル放送。実況や解説者の「声」は、ファンにとって試合そのものと同じくらい大切な存在です。この記事では、実際のファンの声をもとに放送チームの評価をまとめました。

 北米在住の皆さん、いろいろご不満はあるでしょうが、日本じゃ全く見られないんですよ!そんな貴重な放送の今を、一緒に覗いてみましょう📺✨

※今回は全32チーム中、下位の5チームと、推しチームフィラデルフィア・フライヤーズのみです。上位5チームは後日…。

参照記事:The Athletic「Which NHL broadcasts are the best? 2025 broadcast rankings, rated by fans

NHLローカル放送の大変革とファンの声🎙️

 近年、NHLのローカル放送チームが大きく変わってきているのをご存じですか?例えば、セントルイス・ブルースの伝説的実況アナウンサー、ジョン・ケリー1がFanDuel Sports Network2から離れるなど、驚きのニュースもありました。

 2022年と比べると、リーグ全体の32チームのうち16チームで、実況や解説者が変わったか、2025-26シーズンから新しい放送チームで試合を見ることになる予定です。いま、NHLのローカル放送は「転換期」にあります。

 だからこそ、地元のファンが自分たちの放送チームをどう評価しているのかを把握することが、これまで以上に重要になっています。そのため、私たちは毎年恒例の「放送ランキング調査」を実施しています。

 ファンには、応援するチームの放送を1〜5のスケールで評価してもらい、他チームの放送についても自由に採点してもらいました。その評価やコメントを集計し、NHL全32チームのローカル放送をランク付けしました。

 今回の調査では、各チームの放送について「地元スコア」と「全国スコア」の2つを算出し、それぞれの平均を取り、最終的な総合スコアを作成しました。この総合スコアによって、本記事内の順位が決まっています。

 これは科学的な調査というよりも、チームやファン層の参加数に差があるため、正確性に限界はありますが、NHLのファンが放送をどう感じ、つながり、評価しているかのリアルなスナップショットです。これから、いくつかのチームの放送評価を見ていきましょう!

32位:ボストン・ブルーインズ

 ボストン・ブルーインズ🐻の試合はNESN3が放送しており🏒、カラー解説はアンディ・ブリックリー、実況は新しいジャッド・シロットが務めています。スタジオ分析にはビリー・ジャフェ、バリー・ペダーソン、アンドリュー・レイクロフトが名を連ねます。

【追記】
以下は、文章に登場する人物の肩書と簡単な経歴です。

🎙Andy Brickley(アンディ・ブリックリー)
肩書:NESNのブルーインズ戦カラーアナリスト(解説者)
経歴:元NHL選手(主にボストン・ブルーインズで活躍)。引退後はNESNで長年にわたりブルーインズ戦の解説を務めている。

🎙Judd Sirott(ジャッド・シロット)
肩書:NESNの新任プレー・バイ・プレー・アナウンサー(実況担当)
経歴:長年にわたりラジオやテレビでホッケー実況を担当。2020年代にNESNの実況に加わった。

📺Billy Jaffe(ビリー・ジャフェ)
肩書:NESNスタジオアナリスト(試合前・後・ハーフタイムの解説)
経歴:元ホッケー選手。現在はNHL NetworkやNESNで解説者として活躍。

📺Barry Pederson(バリー・ペダーソン)
肩書:NESNスタジオアナリスト
経歴:元NHLスターセンター。ボストン・ブルーインズなどで活躍。引退後はメディアで解説活動に従事。

📺Andrew Raycroft(アンドリュー・レイクロフト)
肩書:NESNスタジオアナリスト
経歴:元NHLゴールテンダー。2004年にカルダー賞(最優秀新人賞)を受賞。引退後はテレビ解説者として活躍中。

地元スコア:3.68(30位)
全国スコア:2.21(32位)
昨シーズン順位:32位

 2004年以降、実況マイクにジャック・エドワーズ4がいなかった最初のシーズンとなった2024-25シーズン、ファンの意見は分かれました。新しい実況者の新鮮な視点を楽しむ人もいれば、ジャックの独特のスタイルや情熱を懐かしむ声もありました。

 ファンからは、ブリックリーが放送を非常に「地元らしく」感じさせてくれる点を高く評価する声が上がったものの、リンク上での厳しい戦いぶりが視聴者の忍耐力を試す結果にもなりました。

 全国放送の視聴者からは、依然として賛否が分かれています。
「ジャド・サロットはいい仕事をしている。ジャック・エドワーズとは対照的で、それが新鮮だ。初めてのテレビ実況シーズンとしては厳しかっただろうけど、アンディ・ブリックリーとの相性もこれから良くなっていくだろう」。

 「(前任者)ジャックに賛否はあるが、放送を面白くしてくれていた。今はただの普通の放送になってしまった」。

31位:ピッツバーグ・ペンギンズ

 ペンギンズの試合🐧はSportsNet Pittsburghが放送しており、実況はジョシュ・ゲッツォフ、カラー解説はフィル・ボーク、コルビー・アームストロング、マイク・ラップが交代で担当しています🐧。

【追記】
以下は、文章に登場する人物の肩書と簡単な経歴です。

■ジョシュ・ゲッツォフ(Josh Getzoff)
肩書:実況アナウンサー
経歴:ピッツバーグ・ペンギンズのラジオおよびテレビ中継で実況を担当するアナウンサー。以前はラジオ専属だったが、近年テレビ放送の主要実況も任されている。

■フィル・ボーク(Phil Bourque)
肩書:解説者(カラーコメンテーター)
経歴:元ピッツバーグ・ペンギンズのフォワード。1991年と1992年のスタンレーカップ優勝メンバーであり、引退後はペンギンズの解説者として活躍中。

■コルビー・アームストロング(Colby Armstrong)
肩書:解説者(カラーコメンテーター)
経歴:元NHLフォワード。ペンギンズを含む複数のチームでプレーし、引退後は解説者・テレビコメンテーターとしてNHL関連のメディアで活動中。

■マイク・ラップ(Mike Rupp)
肩書:解説者(カラーコメンテーター)
経歴:元NHLフォワード。2003年にニュージャージー・デビルズでスタンレーカップ優勝を経験。引退後は解説者として活躍し、特にNHL Networkやペンギンズ中継で知られている。

地元スコア:3.47(31位)
全国スコア:2.64(30位)
昨シーズン順位:28位

 スティーブ・ミアーズとボブ・エリーがブースを離れて52年目のシーズンとなりましたが、評価は引き続き低調でした。解説者が交代制で固定されていないため、実況者との良いコンビネーションが築きにくいようです。

 また、インターミッション(試合間)のパネル解説もあまり好評ではありません。そしてプレーオフ進出を逃したチームに対する批判の少なさが、ファンの不満の原因となっています。

 ファンからは「ゲッツォフは良い実況者だし、グラフィックがシンプルなのも好み。でも、解説者が交代制だと、彼が誰とも十分な信頼関係を築けていない感じがする」「放送クルーはゲームを面白く保ってくれてるけど、今季のような退屈な試合の多い年には、それが本当に難しかったと思う」。

ゲッツォフは、こんな感じの人。これからファンの信頼を得ていって欲しい。

 「正直、退屈な放送になるときがある。大きなプレーがあったときはもっと熱量がほしい。それに、長年マイク・ラング6の実況に慣れていた分、物足りなさを感じる」などの声が聞かれました。

30位:トロント・メープルリーフス

 メープルリーフス🍁の試合は地域によって複数の放送局で配信されています。Sportsnetは14試合を放送し、実況はクリス・カスバート、解説はクレイグ・シンプソンが担当。TSNは26試合を放送し、実況はゴード・ミラー、解説はマイク・ジョンソンが務めています。その他の試合はSportsnetとAmazon Primeの全国放送です🍁。

【追記】
以下は、文章に登場する人物の肩書と簡単な経歴です。

■Chris Cuthbert(クリス・カスバート):カナダの著名なスポーツ実況アナウンサーで、NHLやカナディアン・フットボールリーグ(CFL)の実況で知られる。現在はSportsnetでメープルリーフス戦などを担当。

■Craig Simpson(クレイグ・シンプソン):元NHL選手で、引退後は解説者として活動。現在はSportsnetでカラーコメンテーターを務める。

■Gord Miller(ゴード・ミラー):カナダのベテランスポーツキャスター。TSNでNHLや国際大会の実況を長年担当している。

■Mike Johnson(マイク・ジョンソン):元NHL選手で、現在はTSNを中心に活躍するカラーアナリスト。分析力に定評がある。

地元スコア:3.18(32位)
全国スコア:3.01(13位)
昨シーズン順位:29位

 地域別と全国的な評価の差が非常に大きく、地元のメープルリーフスのファンと他地域のファンとで、放送に対する印象が大きく異なっていることが浮き彫りになりました。

 トロントは国内で最も経験豊富な放送チームを抱えているにもかかわらず、多くのファンが「テレビに自分たちの『ホーム放送』がない」ことに不満を漏らしています。また、スポーツネットよりも地域放送のTSNの方が好まれているという声も多数ありました。

 「NHLでホーム放送がラジオだけ7というのは、うちだけじゃない?全国放送が中立を保ちたいのはわかるけど、逆に相手チーム寄りに感じることもある」「AmazonやTNTでの放送を見て、スポーツネットの映像や音響のクオリティがどれほど遅れているかを実感したよ」。

讃岐猫
讃岐猫

29位:ナッシュビル・プレデターズ

 ナッシュビル・プレデターズ🎸の試合はFanDuel Sports Networkが放送し、実況はウィリー・ダウニック、カラー解説はクリス・メイソンがメインで担当しています。ハル・ギルが一部の試合で代役として解説を担当。

【追記】
以下は、文章に登場する人物の肩書と簡単な経歴です。

🎙Willy Daunic(ウィリー・ダウニック)
肩書:実況アナウンサー
経歴:元プロバスケットボール選手。ナッシュビル・プレデターズ創設当初から放送に関わっており、現在はFanDuel Sports Networkでプレデターズ戦の実況を担当している。

🎙Chris Mason(クリス・メイソン)
肩書:カラーコメンテーター(解説者)
経歴:元NHLゴールテンダー。ナッシュビル・プレデターズやセントルイス・ブルースなどで活躍。引退後は解説者に転身し、プレデターズ戦の解説を務めている。

🎙Hal Gill(ハル・ギル)
肩書:代打解説者(一部試合で解説)
経歴:元NHLディフェンスマン。モントリオール・カナディアンズやピッツバーグ・ペンギンズなどで活躍。現在は解説者として一部のプレデターズ戦に出演している。

地元スコア:4.14(25位)
全国スコア:2.61(31位)
昨シーズン順位:17位

 一時は中位に食い込んだこともあったプレデターズの放送評価ですが、今回は例年通りの低評価に戻ってしまいました。オンアイスでの成績が放送にも影響を及ぼしています。

 かつてはプレーオフに進出し、「粘り強く、好感の持てるアンダードッグ」的な人気チーム🎸でしたが、今シーズンは得点力不足でリーグ30位という厳しい成績に。高額契約を結んでいる選手のパフォーマンス低下も相まって、ファンの忍耐が試される状況です。

 実況のダウニックは年々上達していると評価されつつも、一部ではまだ弱点が指摘されています。「ウィリーはまだ弱いと感じる。キャッチフレーズを作ろうと必死だし、名前を間違えることも多い。クリス・メイソンは逆に安定していて、聞きやすい解説者だよ」。

 また、プレデターズの放送が「チーム寄りすぎる」という批判もいくつかありましたが、そうした不満の声は以前よりも減っているようです。

28位:バッファロー・セイバーズ

 バッファロー・セイバーズ🦬の試合はMSG Western New York8が放送しており、実況はダン・ダンリービー、解説と分析は元選手のロブ・レイとマーティン・ビロンが担当しています。

【追記】
以下は、文章に登場する人物の肩書と簡単な経歴です。

🎙Dan Dunleavy(ダン・ダンリービー)
NHLバッファロー・セイバーズの試合中継における実況アナウンサーである。長年にわたりカナダのスポーツメディア(TSNやFan 590など)で活動してきたベテラン放送人であり、2013年よりセイバーズの放送チームに参加。

🎙Rob Ray(ロブ・レイ)
元NHL選手であり、現バッファロー・セイバーズの試合解説者である。現役時代はセイバーズを中心にプレーし、フィジカルなプレースタイルで知られた。引退後は放送界に転身し、チームの顔として解説を担当している。

🎙Martin Biron(マーティン・ビロン)
元NHLゴールテンダーであり、現在はバッファロー・セイバーズの放送にて分析を担当している。セイバーズを含む複数のチームで活躍した後、引退後はメディア活動に移行し、技術的な視点からの解説を行っている。

地元スコア:4.00(28位)
全国スコア:2.83(22位)
昨シーズン順位:22位

 実はこの放送チーム、最近舞台裏で大きな変化がありました🦬。Buffalo Newsの報道によると、プレーオフを14シーズン連続で逃しているチームへの批判が「過度」と見なされたことが原因で、長年担当していたプロデューサー9が外されたとのこと。

 ですが、セイバーズファンの多くはこの判断に納得しておらず、「むしろもっと批判していい」と感じている様子。チームに対し、しっかりと現実を伝えてほしいという声が強くあります。一方で、ダンリービーのプロらしさや、ロブ・レイが顔面にパックを受けても実況を続けたタフさには称賛が集まりました。

現役時代は稀代のエンフォーサーとして名を馳せ、引退してからもお茶目な行動で愛されるロブでした。

 「リック・ジェネレット10の後任として誰を評価しても、正直フェアじゃないよ。彼は唯一無二だった」「偏らずに試合全体を分析してくれる、ただのホームチーム贔屓じゃない。ロブ・レイもダン・ダンリービーもホッケーの知識があって、ポイントを丁寧に伝えてくれる」「ロブ・レイは宝だよ。顔にパックを食らってもFワード言って実況続けてたんだから!」。

18位:フィラデルフィア・フライヤーズ

 フィラデルフィア・フライヤーズ🦅の試合はNBC Sports Philadelphia11が放送しています。実況は長年の顔ともいえるジム・ジャクソン、そしてカラー解説は元ゴーリーのブライアン・ブーシェが主に担当しています。

【追記】
以下は、文章に登場する人物の肩書と簡単な経歴です。

🎙Jim Jackson(ジム・ジャクソン)
実況アナウンサーを担当。元プロアイスホッケー選手で、AHLやNHLでのプレー経験がある。引退後は放送の道へ進み、フライヤーズのテレビ実況を長年務めている。

🎙Brian Boucher(ブライアン・ブーシェ)
解説者。元NHLのゴールテンダーで、1997〜2014年まで現役選手として活躍。引退後は解説者に転身し、フライヤーズの試合解説を務めている。

地元スコア:4.69(15位)
全国スコア:2.82(23位)
昨シーズン順位:14位

 2年前、人気解説者だったキース・ジョーンズ12がチームの社長に大抜擢されたことで、放送チームには大きな穴が開いた形になりました🦅。しかし、元フライヤーズのゴーリーであるブーシェが解説者として着実に信頼される存在へと成長し、多くの称賛を集めています。そして、ジム・ジャクソンは今でもフィラデルフィアのファンにとって特別な存在です。

 放送に関する不満はほとんどなく、あってもブーシェが全国中継の仕事で不在になるときに限られています。

 「ジム・ジャクソンはエリートクラス。少しホーム寄りだけど、全国的な知識もしっかりあるから信用できる。キース・ジョーンズの喪失は大きかったけど、ブーシェは本当に成長した」「JJ(ジム・ジャクソン)とBoosh(ブーシェ)のコンビは相性が抜群。再建中で調子が悪いチームの試合でも楽しく見られる」。

 「ジム・ジャクソンはずっと優れた実況者だと思ってる。彼が全国のプレーオフ初戦を担当するのを見ると嬉しくなるけど、まだ十分な評価を受けていないのが残念。ブーシェも全国レベルで長く活躍してきたけど、ますます輝いてる…フライヤーズファンはこの二人のおかげで本当に恵まれてるよ

📝まとめ

 今回ご紹介したのは、NHLのローカル放送チームに対するファンのリアルな声です。実況や解説者の力量、放送スタイル、チームの調子など、さまざまな要因が絡み合い、評価が大きく分かれています。

 どのチームにも、それぞれのカラーや苦労、そしてファンとの関係があります。放送という切り口からNHLを見ると、試合以外の楽しみ方が広がりますね📺🏒

讃岐猫
讃岐猫

【註釈】

  1. アメリカのスポーツキャスター。NHLの著名実況アナウンサーだった父ダン・ケリーの息子としても知られており、過去にはコロラド・アバランチやシカゴ・ブラックホークスなど複数のチームの実況を担当してきた。現在もNHLファンの間で高い評価を受けており、その安定した実況スタイルで知られている。
    ↩︎
  2. 旧称 Bally Sports。Main Street Sports Group(旧 Diamond Sports Group)が運営する米国16地域のリージョナルスポーツネットワーク(RSN)である。もともとはFox Sports Networks、のちにBally Sportsとして展開されてきたネットワークで、MLB、NBA、NHLの地元チームを中心に放送している。

     2024年10月21日よりFanDuel Sports Networkとして再ブランド化され、ファンデュエルとのネーミングパートナーシップのもと運営されている。Prime Videoとの提携により、2025年2月から月額19.99ドルのアドオン型サブスクリプションで視聴可能となった。
    ↩︎
  3. 正式名称New England Sports Network。1984年に設立された米国ニューイングランド地域向けのリージョナルスポーツネットワーク。フェンウェイ・スポーツ・グループが80%、デラウェア・ノースが20%を所有し、本部はマサチューセッツ州ワータウンにある。

     主にボストン・レッドソックス(MLB)とブルーインズの地元試合を放送し、現地では不動の地位を築いている。また、カレッジスポーツ、マイナーリーグ、屋外・スポーツトーク番組も手がけ、NESN 360というストリーミングサービスも提供している。
    ↩︎
  4. アメリカのスポーツキャスターであり、特にNHLボストン・ブルーインズの実況担当として知られている人物である。マサチューセッツ州出身で、大学在学中からスポーツ放送の分野に携わり、その後ESPNなどの全国放送局でサッカーやホッケーの実況を担当した経歴を持つ。

     2005年よりNESNでブルーインズのテレビ実況を務めており、熱意ある実況スタイルと地元チームへの強い愛情でファンの支持を集めてきた。2023年、健康上の理由から放送の頻度を減らすことが発表された。
    ↩︎
  5. ■スティーブ・ミアーズ(Steve Mears)
    肩書:テレビおよびラジオ実況アナウンサー
    経歴:ペンギンズでは2017~2023年にテレビ実況、2023~2024年にラジオ実況を担当。以前はNHL Networkでの番組司会やアイランダーズのラジオ実況も経験。2024年7月からはブルージャケッツのテレビ実況に転身した。
    離任背景:ペンギンズの放送権がFenway Sports Group(FSG)傘下のSportsNet Pittsburghへ移行したことに伴い、FSGがチームの放送陣刷新を決定。これによりテレビ実況席を降板することとなった。

    ■ボブ・エリー(Bob Errey)
    肩書:カラーアナリスト(解説者)、元NHLフォワード
    経歴:1990年代初頭にペンギンズで活躍し、2度のスタンレーカップ優勝に貢献。1999年に現役引退後、長年にわたりテレビ解説者として放送を支えた。
    離任背景:FSGによるペンギンズ関連放送権買収(2023年10月再編)に際し、大幅な人事改革が実施され、エリーも解説席から外れることが決定した。当人も突然の通知だったと語っている。
    ↩︎
  6. アメリカのスポーツキャスターであり、特にNHLピッツバーグ・ペンギンズのラジオおよびテレビ放送で長年にわたって実況を担当。独特な表現と名フレーズで知られ、ファンに親しまれてきた。ラングは1980年代からペンギンズの声として活躍し、2021年に健康上の理由を背景に実況業から引退。2025年2月死去、享年76歳。
    ↩︎
  7. 地域放送のテレビ権利が分割されている
     メープルリーフスのテレビ放映権は、Sportsnet OntarioとTSN(TSN4)で分割されており、それぞれが地域限定の放送権を握っている。そのため、すべての試合がテレビで見られるわけではなく、視聴者の地域によって放送が制限されることがある。

    NHLの地域ブラックアウト規則
     NHLの規定により、各チームには指定された放送地域があり、その地域内ではチームが自ら販売した地域限定放送を優先するため、他の番組がブロックされることがある(リーグ都合による制限)。地域外であれば別のストリーミングやパッケージで視聴可能になるが、地域内では視聴不可となる場合がある。

    ラジオ中継にはブラックアウト規則が適用されない
     一方でラジオ放送(CJCL / TSN Radio 1050)はブラックアウトの対象外であるため、視聴エリアに関係なく、ホームゲームでも試合中継が可能である。これはリスナーには有益な代替手段である。
    ↩︎
  8. MSG NetworksとPegula Sports and Entertainment(PSE/ホッケー・ウェスタン・ニューヨークLLC)の共同出資によって立ち上げられた、アメリカ西部ニューヨーク州を対象とするリージョナル・スポーツ・ネットワーク。

     2016年9月に開始され、元々Empire Sports Networkが担っていたバッファロー・セイバーズ市場向け放送を引き継いだ。このチャネルは、主にセイバーズの試合およびバッファロー・ビルズ(NFL)の地域番組を中心に編成され、WGRラジオとのシミュラキャストによるトーク番組も放送されている。

     地域内のケーブル提供者(Spectrum、Atlantic Broadband)およびディレクTV、FuboTV経由で視聴可能であるが、Dish Networkでは現在も未提供である。PSEはMSGに対し、年間1900万~2000万ドル規模の放映権料を支払い、広告やコンテンツ制作を含めた制作権を持つ。MSGは再送信同意料を受け取りつつ、MSG本体の番組も一部放送される仕組みであ
    る。 ↩︎
  9. The Buffalo Newsの報道によれば🔍、長年番組を制作してきたプロデューサー、ジョー・ピンターが「中継がチーム批判に偏りすぎている」との理由で交代。サイト上で「放送が批判的すぎる」との内部からの発言が複数確認されている。

     ピンターは2002年からセイバーズ中継を担当し、合計37年間番組制作に携わるベテランであった。Redditやファンクラブなどでは、視聴者の多くが「むしろ中継が甘すぎる」と反発。14年連続でプレーオフ進出を逃している現状を踏まえ、「チームが批判に弱いとしか思えない」との意見が噴出している。

     新プロデューサーは未発表の状況で、採用が進められている(決まったかも)。セイバーズ経営陣は「中継のトーン調整」を図ると見られており、放送スタイルの変化が予想される。
    ↩︎
  10. カナダ出身のスポーツ実況アナウンサーであり、特にNHLのバッファロー・セイバーズの実況で長年にわたり知られた人物。1971〜2022年までセイバーズの放送に携わり、NHL史上最長の実況キャリアを持つアナウンサーとしても知られている。特徴的な声と感情豊かな実況スタイルでファンに愛され、数々の名実況を残してきた。

     2021年にはセイバーズの「Hall of Fame Night」において功績を称えられ、翌年には放送引退セレモニーが行われ、ファンや関係者から大きな敬意が寄せられている。2023年に逝去。
    ↩︎
  11. フィラデルフィアおよびデラウェア・バレー地域向けのリージョナル・スポーツネットワーク(RSN)。1997年に「Comcast SportsNet Philadelphia」として設立され、2017年から現名称で運営されている。

     地元プロスポーツチームのテレビ放映権を多数保有しており、NBAの76ers、MLBのPhillies、NHLのFlyersの試合を中心に独占中継。また、試合前後の特番(Pregame Live、Postgame Live)やカレッジスポーツ、NFL Eaglesのプレ/ポストゲーム番組も手がけている。

     さらに、ストリーミング面では、2025年初頭から全国視聴者向けにコンテンツを配信。定額課金によるストリーミング視聴が可能となり、ケーブルなしでもローカル試合を視聴できる環境が整備されている。
    ↩︎
  12. カナダ出身の元プロアイスホッケー選手。NHLのフィラデルフィア・フライヤーズやカロライナ・ハリケーンズでプレーし、主に右ウイングのポジションを務めた。現役引退後はスポーツアナリストに転身し、主にNBC Sports Philadelphiaで解説者として活躍。

     2023年5月11日、TNTで放送された2023年スタンレーカップ決勝戦の後、ジョーンズはフライヤーズのホッケー運営部門社長に任命されている。 ↩︎
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