リル・ジョンもイケイケ!ベガスもイケイケ!カーニバルは最高潮!

その他のNHLネタ

はじめに

 どうもいけませんね、フロリダ・パンサーズ。スタンレーカップ決勝・第2戦、ベガス・ゴールデンナイツの素早い攻撃について行けず、ズルズルと失点を重ね、2−7と惨敗…。敗け方があまり良くないので、ここからの立て直しはかなり難しいと見ました。

 さて、決勝戦の熱さは、アリーナの中だけに留まっていません。両チームのファンも、選手の熱さに煽られたのか、暑い夏に影響されたのか、それともベガスという土地がそうさせるのか、大いに盛り上がっています(それが日本に全然伝わらない)。

 今回は、選手の熱さ、暑い夏、ベガスのムードを一身に集め、盛り上げ役を担っているアーティスト、リル・ジョンについてお届けしましょう。NBA同様、NHL決勝もすごいですよ!

讃岐猫
讃岐猫

リル・ジョンはD.J.なんだけど、彼の音楽と、

NHLのスピード感は上手くマッチしてると思うんだけどにゃ。

一度聴いてみて!

引用元:NHL.com「Lil Jon parties with Stanley Cup at Wet Republic in Vegas during Final」。

夏だ!プールだ!スタンレーカップ決勝だ!

 「究極の夏のプール・サイドや海辺でのパーティー体験」と謳われたMGMグランド内デイ・クラブ、ウェット・リパブリック・ウルトラ・プールのDJブース奥のテーブルに、スタンレー・カップは置かれています。

MGMグランド=MGMは「メトロ・ゴールドウィン・メイヤー」の略。グランド・ラスベガスは、米国ネバダ州ラスベガスにある、カジノ・ホテルのこと。

デイ・クラブ=プール・パーティとほぼ同義語で、プール内及び周辺を使って行われる「ナイト・クラブの昼ヴァージョン?」。プールを使うため、お客はほぼ全員水着。ドレス・コードや手荷物チェックなどあるので、行かれる際は、情報収集をしておくのが無難。

ウェット・リパブリック・ウルトラ・プール=MGMグランド内にある巨大プール、ウルトラ・プールで行われる最大規模のプール・パーティーのこと。札束の舞うかなりカオスなパーティーであるが、警備関係はかなり厳重。そして、飲み物&食べ物関係は超割高。

 衛生面は色々な情報が乱れ飛んでいるため、割愛。

 水泳パンツ姿の男性とビキニ姿の女性がつま先立ちで首を伸ばし、壁の上からのぞき込み、その場所で最もホットなものをこっそり見ようとしました。

 「誰も×××のカップに触るなよ!」。月曜日に行われるベガス・ゴールデンナイツvs.フロリダ・パンサーズのスタンレーカップ決勝第2戦の前、TNTで放送される番組の収録に来たとき、リル・ジョンは叫んだのです。

×××=原文では「 [bleeping] 」となっている。bleepingとは、悪い言葉の代用として使われるものであり、おそらく放送・出版コードに引っかかる言葉を述べたのであろう。

リル・ジョン=米国、ジョージア州アトランタ出身、52歳。本名はジョナサン・H・スミス。ゴールデンナイツの大ファンであることは知られているが、北米四大スポーツの他の競技にも愛情を向けており、プロモーション・ビデオ出演や、プロ選手達と支援活動に従事している。

 リル・ジョンは有名なラッパー、プロデューサー、D.J.です。ゴールデンナイツが2017-18シーズンにエキスパンション・チームとしてNHLに加入して以来、彼はチームをサポートしてきたホッケーの大ファンでもあります。

優勝カップは、もう俺のチームのモノさ!

 パーティー客で埋め尽くされたプールを見下ろすステージに、カップが登場しました。リル・ジョンは、黒いゴールデンナイツのフロッピー・ハット、黒と金のデザインのサングラス、2本の分厚い金のチェーン、赤いゴールデンナイツのタンクトップを着て参加しています。

フロッピー・ハット=極端に広い円形のブリム(帽子の日よけ、雨よけのために設けるつば、ひさしの部分)を持つ帽子のこと。柔らかく垂れたりはためくブリムが多いが、フラットなものもある。

 「今夜、建物の中でスタンレーカップが争われるぜ!」、彼は群衆に向かって語りかけ、身をかがめながら、右手をカップの方に差し出して敬意を表しました。

 「さて、あと2週間ほどで、ゴールデンナイツはスタンレーカップを獲得して、このシリーズを締めくくり、カップを持ちながら、ラスベガス大通りをパレードするぞ!」。

 群衆が歓声を上げる中、彼は拳を振り上げました。

 この場を楽しめたあなたには、ウェット・リパブリックの良さが分かると思います。

 会場のウェブサイトによると、54,500平方フィートの大規模プール、親密になれるディッピング・プール、デイ・ベッド、宴会会場、豪華なバンガローやカバナなど、ここでは、まさにラスベガスの雰囲気を持つ大人だけの贅沢な時間を楽しめます。

54,500平方フィート=約5063平方メートル。テニスコートの公式の大きさで言えば、8~9面分くらいか。

ディッピング・プール=バルコニー等、プライベート・スペースに設置された小型のプール。

デイ・ベッド=長椅子の座面を広げ、片方に背もたれを付けた寝椅子のこと。 ソファベッドやカウチ、ラウンジチェアなどの総称として使われることが多い。 その名の通り昼間に横になるために作られたもので、見た目はベッドというよりソファに近い。

カバナ=小さなプライベート・スペースで、ひとつひとつカーテンで仕切りがあり、1台あたり大人4人くらいまでなら利用可能。

讃岐猫
讃岐猫

ラスベガスと言えば、ドラマ『C.S.I.』を思い出すにゃ。

あのドラマにちなんだアトラクションがあると聞いたけど、

まだやっているのかな?

派手な前祝いと行こうじゃないか!

 夏の間、毎週末に有名なD.J.が、オムニア・ナイトクラブやコーチェラ・フェスティバル、トゥモローランド・フェスティバルで使われているのと同じ音響技術で、とても活き活きとした音楽を流しています。

オムニア・ナイトクラブ=米国ネバダ州ラスベガスのカジノホテル、シーザーズ・パレス内にある。広さが適当なので、お目当てのD.J.を間近で見ることは意外と簡単。ただし、要予約。

コーチェラ・フェスティバル=正式名称はコーチェラ・ヴァレー・ミュージック・アンド・アーツ・フェスティバル。カリフォルニア州インディオにある砂漠、コーチェラ・ヴァレーで毎年行なわれる野外音楽フェスティバルのこと。今年4月14日~16日、4月21日~23日に開催。

トゥモローランド・フェスティバル=毎年7月最終週末の計6日間、ベルギーで開催される世界最大規模のEDMイベント。2005年スタート。今年は、10月中旬、ブラジルでも3日間にわたり開催されることが決定している。

 また、4,000平方フィートのLEDディスプレイがオーディオを補完しています。

 D.J.ブースの真上には、ピクセル・マッピングとカラー・ミキシング機能を備えた13フィート(約4メートル四方)のインタラクティブ・キューブが片持ち梁(ばり)〈カンチレバーのこと。一端が固定端、他端が自由端とされた構造体〉で設置されており、ここの目玉になっています。

ピクセル・マッピングとカラー・ミキシング機能=こちらを見ていただければ、大体の感じは理解できる→

インタラクティブ・キューブ=こちらを参照のこと→

 カップはスタンレーだけではなかった、とだけ言っておきましょう。パーティーの参加者がカップを手にすると、リルジョンはエネルギー・レベルを上げました。

 「よし、みんな、手を挙げろ!」と彼は叫ぶのです。「おい!おい!おい!おい!おい!」。

 一瞬、狂乱の中でリル・ジョンは身をかがめ、身をかがめてカップを見つめ直しました、まるで、カップに映る自分の姿を観察するように、あるいは歴代のチャンピオンの名前を読み上げるように。そして、彼は立ち上がるのです。

 「ラスベガス!」、彼は叫びました。

 それに対し、群衆はどよめきます。

いろんなアーティストが決勝に参加!

 その後、彼は、1マイルも離れていないT-モバイルアリーナ(ゴールデンナイツの本拠地)内に、聞こえるようなチャントを先導しました。

 「私たちは、テレビで見ているファンに、ラスベガスの本当の雰囲気を味わってもらいたいと考えてきました」とNHLのコンテンツに関する最高責任者であるスティーブ・メイヤーは言いました。

 「リル・ジョンは本物のNHLファンで、ウェット・リパブリックの群衆に〈ゴー・ナイツ・ゴー!〉と叫ばせ始めたとき、私はその瞬間が大好きでした。それこそがベガスであり、とても楽しい場所なのです」。

 それはすべてスタンレーカップ・ファイナルの光景の一部でした。土曜日の第1戦の前、マシュメロはT-モバイルアリーナの外にある東芝プラザでパフォーマンスを行いました。

マシュメロ=本名クリストファー・コムストック。ペンシルベニア州フィラデルフィア出身の31歳。2015年デビューのD.J.、電子音楽プロデューサー、インターネット・パーソナリティ。

 公の場やミュージック・ビデオに出演時、マシュマロに似た特注の白いヘルメットをかぶることから、この名が付いた。

東芝プラザ=T-モバイルアリーナ入口前にある約2,500坪の広場。ステージが設けられており、野外コンサートやフェスティバルなど各種屋外イベントに利用されている。

 木曜日の第3戦の前、フロー・ライダーは、フロリダ州サンライズのFLAライブ・アリーナ(パンサーズの本拠地)の外にあるステージに立ちます。これからも続きますので、ご期待ください。

フロー・ライダー=本名トラマー・ディラード。フロリダ州マイアミ出身、43歳。2002年デビューのR&Bシンガー、ソング・ライター。

 今年1月、契約を結んでいたエナジードリンク・メーカー、セルシウスとの訴訟(同社の契約違反、金銭の不正隠蔽)に勝利し、フロリダ州の陪審から8,260万ドルの判決を勝ち取っている。

カップ・キーパーもビックリ!?

 カップ・キーパーであるマイク・ボルトは、ウェット・リパブリックでの少なくとも2回の優勝パーティーを含め、多くのカップ優勝パーティーを見てきました。2012年と2014年、ロサンゼルス・キングスのメンバーがここにカップを持ち込んでいます。

 2019年のパレードの直後、セントルイス・ブルースのメンバーがラスベガスにカップを持ってきていて、ここにも持ってきたかもしれませんが、正確に覚えているのは難しいですね。

カップ・キーパー=スタンレーカップは、普段、カナダオンタリオ州トロントにあるホッケーの殿堂にて、厳重に保管されている。しかし、プレーオフ優勝チームに授与されたり、広告宣伝活動に用いられたりするため、世界中を旅することも多いカップである。

 カップが傷つかないよう、その外見を保つため、ホッケー殿堂の職員が「Keeper of the Cup(別名:White Gloves)」に任命され、カップと共に旅をするのである。現在のマイク・ボルトは2006年夏に同職に就き、現在に至っている。

讃岐猫
讃岐猫

カップ・キーパーなんて、

スタンレーカップ保存専門の役職があるとは驚きだにゃ。

それだけ威厳のある優勝カップってことだ。

 しかし、ボルトは、このようなカップのプレ・パーティーを見たことがありませんでした。

 「実際のファイナルで、このようなことをしたのは、これが初めてだ」と、ボルトはD.J.ブースの脇でカップを見つめながら語っています。「これは、お昼の時間帯にやってるということを除けば、夏にナイトクラブに行くときのような感じがするね」。

まとめ

 決勝・第3戦は明日(8日・木曜)ですが、このままベガスが突っ走りそうな勢いを感じます。レギュラー・シーズン中、ボストン・ブルーインズの無双ぶりが目立っていて、ベガスの安定した堅守速攻へ注目行かなかったのが、ここに来て、みんながハッと気づいたのでしょう。

 フロリダはとにかく守備です。耐えて耐えて、石にかじりついてでも守り抜いて、痺れを切らしたベガスのちょっとした隙を突いて得点…。できれば、それを第3ピリオドでやり遂げたいところでしょうか。

 両チームのファンもヒートアップしてきています。クリーンなファイトで、勝っても敗けても、ファンが納得行くホッケーを見せてもらいたいものです。

讃岐猫
讃岐猫

ここまで読んでくれて、サンキュー、じゃあね!

タイトルとURLをコピーしました