キングス、ゴールテンダー事情複雑化でプレーオフ進出の行方は?

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はじめに〜プレーオフへ向けた試練と希望

 NHLのロサンゼルス・キングスは、今シーズンもプレーオフ進出を目指して激しい戦いを繰り広げています。その中でも特に注目すべきなのが、ゴールテンダー陣の状況です。

 頼れるエースのダーシー・クエンパーが好調を維持する一方で、バックアップのデビッド・リティッチは苦戦。さらに、若手ゴールテンダーたちの台頭や負傷により、チームは難しい選択を迫られています。

 ここでは、キングスのゴールテンダー事情を詳しく見ていきましょう🏒🥅

参照記事:mayorsmanor.com(MayorsManor.com1)「LA/ONT Goalie Depth Being Challenged: Portillo Sidelined Again, George May be Arriving Soon

クエンパーの安定感vs.リティッチの不安定さ⚖️

 現在のキングスのゴールテンダー事情を語る上で、ダーシー・クエンパーの存在は欠かせません。今シーズン、彼は.918のセーブ率を記録し、チームの勝利に大きく貢献しています。これは、キングスがパシフィックディビジョンのタイトル争いに加わっている理由の一つとも言えます🏆。

 しかし、一方でバックアップのデビッド・リティッチは不調2💔。最近の5試合でわずか2勝、さらに過去11試合でも3勝しか挙げられておらず、序盤の勢いを失っているのが現状です⚠️。このままでは、レギュラーシーズンの終盤戦でどれだけ活躍できるかが不安視されています💭。

 こうした状況から、キングスはリティッチの起用を制限し(今週末〈カロライナ、ボストン〉と来週末〈トロント、サンノゼ〉の連戦でのみ出場する可能性が高い)、クエンパーに頼る形でシーズン終盤を乗り切ることになるでしょう💪。


若手ゴールテンダーの試練:ポルティージョの負傷とその影響🚑

 通常であれば、キングスはAHL(アメリカン・ホッケー・リーグ)のチーム、オンタリオ・レインから若手ゴールテンダーを昇格させることで状況を打開する選択肢を持っています。しかし、ここで問題となるのが、エリック・ポルティージョ(2019年ドラフト全体67位、バッファロー・セイバーズ)の負傷です⚠️。

 ポルティージョは今シーズン、AHLで順調な成長を遂げていましたが(24試合出場。NHLにも1試合)、2月中旬に負傷し、現在も復帰の目処が立っていません❌。当初は来週にもリンクに戻る予定でしたが、最新の情報ではさらに復帰が延期されることが判明(4月15日までに復帰し、AHLのプレーオフ=カラダーカップ・プレーオフに出場か)⏳。

 彼の長期的な健康を考えれば無理をさせるわけにはいきませんが、キングスにとっては痛手となっています💔。

 この怪我の影響で、ポルティージョが今シーズンNHLでプレーする可能性はほぼゼロに⚠️。さらに、AHLのレインでもゴールテンダー不足が深刻化しており、チーム全体に影響を及ぼしています⚡。

レインのゴールテンディング事情:代役としての奮闘🏒

 ポルティージョが負傷している間、AHLオンタリオ・レインでは、ゴールテンディングのやりくりに苦しんでいます😓。チームを率いるマルコ・シュトゥルムHCは、ベテランのフェニックス・コプリ(33歳。ドラフト外)を主力として起用🧤。

 しかし、コプリ一人に負担をかけ続けるわけにもいかず、チームはECHL(イーストコースト・ホッケー・リーグ)グリーンビルからマイナーリーグ専用契約のゴールテンダー(キングスのプロスペクトではない)を一時的に補強する形で対応していました💼。

 そんな中、最近になってAHLでのNo.2ゴールテンダーとしてジェイコブ・イングハム(24歳。2018年ドラフト全体175位)が再び呼ばれ、コプリがテキサス・スターズ戦の第1ピリオドで15ショット中3ゴールを許し交代した後で起用され🏒、40分間で11本のシュートをセーブ🛑。今週後半のアイオワ戦では、彼が先発のチャンスを得る可能性が高まっています🔮。

 イングハムは身長6フィート5インチ(約196cm)の大型ゴーリーで、昨シーズンは大きな背中の怪我に苦しみましたが、その後順調に復帰。スターターとしての資質を持っており、今後の活躍次第ではさらに評価を高めることができるかもしれません💪。

イングハムは1シーズンのみレンジャーズ傘下のチームに在籍しており、そこで大活躍!年間個人タイトルも獲得。

期待の若手、カーター・ジョージの未来🌟

 ポルティージョの負傷やイングハムの起用が話題になる中、もう一人注目すべきゴールテンダーがいます。それが、昨年のNHLドラフトでキングスが2巡目指名したカーター・ジョージ(18歳。57位)です🎯。彼は現在OHL(オンタリオ・ホッケー・リーグ)のオウエン・サウンド・アタックに所属し、プレーオフ進出をかけた重要な戦いに挑んでいます🏒。

 ジョージはすでにNHLエントリー契約3を結んでおり、OHLのシーズンが終了すればAHLオンタリオ・レインに合流する予定です📅。当初はチームの雰囲気に慣れるための参加と考えられていましたが、ポルティージョの状況次第では彼に出場機会が巡ってくる可能性もあります🔮。

 2024-25シーズンの初め、誰もが彼らを若手の再建中のチームだと見なしており、プレーオフ進出は無理だろうと予想していました。しかし今、オウエン・サウンドは、OHLウェスタンカンファレンスで争われる3つのプレーオフ枠を巡る4チームのうちの1チームとして、今週末(3日連続)に迎える試合4に臨みます🏅(ジョージは2試合に出場予定)。

 もしプレーオフ進出を果たせば、彼はもうしばらくOHLでプレーを続けることになり、キングスとしてはさらなるゴールテンダー不足に直面するかもしれません⚠️。

 逆にオウエン・サウンドが思うようにいかなかった場合、シュトゥルムとGMのリッチ・シーリーは来週火曜日には面白い選択を迫られることになる可能性もあります🔍。

プレシーズンマッチでカーター・ジョージは、既にNHLの舞台を踏んでいます。ひょっとするかもしれないけど…。

讃岐猫
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まとめ〜今後の展開は?

 キングスのゴールテンダー事情は、現在大きな岐路に立たされています。エースのクエンパーは安定感を見せているものの、バックアップのリティッチが不調。さらに、ポルティージョの負傷によってAHLのチームも影響を受け、イングハムやコプリといった選手たちがその穴を埋める形となっています。

 そして、カーター・ジョージのAHL合流が早まるかどうかも、キングスのゴールテンディング状況に大きな影響を与えそうです。彼がレインでプレーすることになれば、チームに新たな選択肢が生まれますが、OHLのプレーオフ次第ではその合流が遅れる可能性もあります。

 プレーオフに向けて、キングスはどのようにこの難局を乗り越えていくのか?今後の試合や選手の動向に注目が集まります🏒🔥

讃岐猫
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【註釈】

  1. ロサンゼルス・キングスやNHL全般に関するニュースや分析を提供するウェブサイト。キングスの試合後のインタビュー、選手やコーチのコメント、試合のハイライトなど、詳細なコンテンツを掲載。
    ↩︎
  2. 過去11試合の3勝の内訳は、2024年12月29日のフライヤーズ戦、2025年2月7日のスターズ戦、3月9日のゴールデンナイツ戦。その間、規定時間(60分間)内での6敗を喫している。
    ↩︎
  3. 若手選手がNHLチームと結ぶ最初のプロ契約。通常、18~21歳の選手が対象で、契約期間は3年が一般的。サラリーキャップ内での契約となり、選手はNHLでの出場に応じて年俸やボーナスを受け取る。

     また、AHLでプレーする場合は契約期間が延長されることも。この契約はチームにとって若手選手を低コストで契約できるメリットがある。
    ↩︎
  4. 3月20日(木)~22日(土)まで。20日、バリー・コルツ・スケーターズ戦は終了し、オウエン・サウンドは3-1で勝利。ジョージは先発GKとして出場し、勝利に貢献。しかし、プレーオフ枠に到達するには勝ち点差4を縮めなければならない。 ↩︎
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