はじめに
このブログでも再三申し上げていますが、フィラデルフィア・フライヤーズとアリゾナ・コヨーテズをマイ推しチームにしています。
日テレ『NFL倶楽部』某MCのように、毎シーズン、推しチームを変えてみるのもいいかな、と思ったりもしますが、どちらかがプレーオフ進出するまでは!と気合を入れ直しているのが現状です。
フィラデルフィアの情報はNHL公式サイトでも充分入手できるのですが、もっとコアな、というか、あまり日本で知られていないサイトも見てみたいと思い(公式サイトすら、日本では見られていないか(^_^;))、いろいろ検索をかけていると、素晴らしいサイトに出会いました!
それが今回紹介するphillyhockeynow.comです。もちろん、ブックマークに入れました!
今回はフィラデルフィアで最もホットな話題、「奇跡のプレーオフ進出は可能か?」と「トルトレラ監督が隠れた逸材、来シーズンも残留しそう」について、このサイトがどう見ているかをお届けします。
引用元:phillyhockeynow.com「Carchidi Column: Flyers Have Taken Important Step vs. Lightweights」。
シカゴを一蹴!昨シーズンとはチームの成熟度が違う!
フィラデルフィアはシカゴに勝って、重要な一歩を踏み出した
週の初め、フィラデルフィア・フライヤーズのコーチ、ジョン・トルトレラは、おそらく彼のチームに心理学を使っているのでしょう、2月21日(水曜日)、シカゴで行われる下位のブラックホークスとの対戦は「私を怖がらせるものだ」と言いました。
彼の心配は杞憂だった。
フライヤーズは、リーグ最悪のチームを相手に3-1で勝利し、成熟度の高さを見せつけました。
成熟とは、NHLの最下位にどっぷり浸かっている相手に対して、一晩休むことではありません。
成熟度は、直近25試合で15勝6敗4延長負けと好成績を残しています。
フライヤーズにとって、これ(シカゴ戦)は典型的なトラップ・ゲーム(落とし穴になるかもしれない試合)でした。
-ニュージャージーでのとても大きく(大げさに?)宣伝された屋外対戦(2月17日に行われたスタジアム・シリーズのこと。3-6でフィラデルフィアの負け)と、土曜日午後、強力なニューヨーク・レンジャーズとの試合の間に位置していたからです。
しかし、フライヤーズは公平な立場でプレーするのでなく、優位に立って試合をコントロールしました。
序盤、(シカゴの)守備の乱れからオッドマン・ラッシュ(相手チームよりも人数の多い状態でアタッキング・ゾーンに入ること)が多発した後、スピードとハッスル・プレーでブラックホークスを圧倒するのです。
フライヤーズは33対22のシュート数で優位に立ち、一晩中、ホークス・サイドへパックを打ち続けました。
ゴールと、8回にも及ぶ相手選手へのチェックで活躍を見せた堅守のウィンガー、ガーネット・ハサウェイ(右ウィング。32歳)は「僕らは賢い試合をした」と言っています。
昨シーズンと比べ、自信に溢れている!
チームの新しく開発された部分
これは、フライヤーズが近年負けていたであろうタイプのゲームでした。あなたはそれを知っています、私もそれを知っています。プレーオフのないシーズンをここまで過ごしてきた選手たちも、それを知っています。
今、フライヤーズはスピード感溢れるプレーをしますし、落ち着いてプレーもし、30勝20敗7延長負けの記録で築かれた自信を持ってプレーしています。
現在、プレーオフに進出していないチームとの対戦成績は16勝9敗4延長負けで、勝率は.621となっています。
言い換えれば、フライヤーズは「リーグの軽量級」相手に仕事をこなしているようなものです。
(ちなみに、彼らはプレーオフ圏内のチームに対して14勝11敗3延長負けであり、土曜日、そのチームの中の1つであるピーター・ラヴィオレット率いるレンジャーズに対して、厳しい挑戦をする予定です)。
まだまだ上にいるチームとの実力差はあるような気がするにゃ。
レギュラー・タイムの60分間、力を維持できなくて、勝ち切れないのが1番の弱点。
大胆に若手へ切り替えているとはいえ、そんなに選手層も厚くない。
「これからのチーム」だと思う。
いい若手も出てきてますよ!
伸びしろを持った「今後の鍵となる選手」
おそらく、フライヤーズの最近の勝利における最良の要素は、サミュエル・アーソン(ゴールテンダー、24歳。2018年ドラフト5巡目、全体143位)の傑出したプレーでした。
フライヤーズが4年ぶりにプレーオフに進出するなら、アーソンによる先導が必要です。
ルーキーはブラックホークス戦でそれを成し遂げました。
それは、24歳のゴールキーパーにとって重要なパフォーマンスでした。アーソンにスポットライトが当たった屋外の試合(スタジアム・シリーズ)で、貧弱なプレーをした彼はデビルズに6-3で敗れています。
全国放送されたコナー・ベダードとブラックホークスに対する勝利では、彼ははるかに落ち着いていました。シカゴのシュートはわずか22本でしたが、その多くは質の高いシュートだったのです。アーソンはその挑戦に応えたのでした。
今後の日程が、プレーオフ進出の障壁?
土曜日のレンジャーズ戦での挑戦はさらに大きなものになるでしょう、オレンジ・アンド・ブラック(フライヤーズ)のこれからの17試合のうち13試合が、現在プレーオフ圏内にいるチームとの対戦1となるからです。殺人的なスケジュールの戦いが始まります。
フィラデルフィア・フライヤーズがその時点でまだプレーオフ圏内にいるなら、4年ぶりにプレーオフのチケットを印刷し始める必要があります。
なぜでしょうか。
なぜなら、彼らは現在プレーオフ圏外にあるチームと9試合中8試合を戦って、シーズンを終えるからです。
フライヤーズは、当たり前の試合を当たり前のようにこなしているわけではありません。トルトレラは対戦相手を圧倒し、簡単に言えば、打ち負かすべきチームを打ち負かしているのです。
それは重要な考え方であり、いつの日か、フライヤーズが正当なスタンレーカップの優勝候補になったときに役立つでしょう。
ボストン、フロリダ、トロント、そしてレンジャーズと2試合ずつ残っているのが厳しいにゃ。
特にこのブログでも紹介した「今のNHLで最も素晴らしいホッケーをしているチーム」、
フロリダに勝てるかどうか。取りこぼしは絶対できないね。
引用元:phillyhockeynow.com「Flyers Reportedly Working On Nick Seeler Contract Extension」。
掘り出し物の選手が大活躍!
フィラデルフィア・フライヤーズは、ニック・シーラーの契約延長に専念
2024年のNHLトレード期限に先立って、チームがニック・シーラー(ディフェンス、30歳)の契約延長に取り組んでいるという報告が出てきたため、フィラデルフィア・フライヤーズのベテランディフェンスマンはどこにも行かないようです。
「インサイダー・トレーディング」(TSN=カナダのスポーツ専門チャンネル公式サイト内にある移籍情報サイト)の最新版で、フライヤーズは確かにシーラーを今シーズン以降も引き留めようとしている、とTSNのダレン・ドレガー(TSN専属のスポーツ・キャスター)は語りました。
「フィラデルフィア・フライヤーズに関する話のほとんどは、右利きのディフェンスマン、ショーン・ウォーカー(29歳)に関するものですが、ニック・シーラー(ウォーカー、シーラー共にフリーエージェント交渉保留中)も最初からその中にいました」とドレガーは言っています。
「しかし、経営陣は、代理人のパット・ブリッソンと同様に、フィラデルフィアで契約延長の話し合いに入ったことを確認する予定だろう」。
フライヤーズのトレード期限(3月8日)までの計画に関して、これは明らかに重要なニュースです。
両ディフェンスマンは、事実上シーズン中ずっと移籍することが予想され、ある時点で、問い合わせをしてきたチームが、一度に両選手のトレードをしないかと尋ねてきた、と報じられています。
チームメイトだけでなく、スタッフからも好かれているナイスガイ
シーラーは最愛のチームメイトであり、ロッカールームで尊敬され、フライヤーズのコーチングスタッフからも慕われています。
ダニー・ブリエール(フィラデルフィアGM)とチーム関係者達が、当面の間、この30歳の選手をチームに留めていく方向で前進したことは驚くことではありません。
氷上でシーラーは168のブロックショット(体やスティック、グラブなどを使ってシュートをとめるプレー)をしており、NHLのトップに立っています。
カルガリー・フレームズのディフェンダー、クリス・タネフ(34歳)もトレード市場で熱く追いかけられているもう1人の選手で、162で2位につけています。
フライヤーズの視点から見れば、他のチームよりも、フライヤーズがシーラーの価値の高さを理解している事例の一つかもしれません。
シーラーのキャップヒット77.5万ドル(日本円で約1億2千万円)は、LTIR救済システム2を使おうかどうか苦慮しているチームや、サラリーキャップの上限が迫っているチームにとって魅力的な選手であることは間違いありません。
しかし、フィラデルフィアの提示価格に応じる人はいたのでしょうか?
もし提示価格があったのなら、どうやらフライヤーズは『ノー』と答えたようです。
まとめ
最新の試合結果によりますと、2月24日(土)に行われたフライヤーズvs.レンジャーズ戦は、惜しくも1-2でフライヤーズ敗戦…。フライヤーズにとって痛かったのは、フォワードのエース・トラヴィス・コネクニーを練習中のケガで欠いたこと。
今シーズン、今一つ調子の上がらなかったレンジャーズの守護神、イゴール・シェスターキンがここ10試合で復活。それに歩調を合わせたかのようにチームも10連勝、この上り調子の最中に対戦したフィラデルフィア、それを不運だったと言うことにしておきましょう。
まだプレーオフ圏内に留まっていますが(メトロポリタン・ディビジョン3位)、すぐ下・4位ニュージャージーとのポイント差は5。これをそのまま維持することができるかどうか。トルトレラがシーラーのような「隠し玉」を見つけてきて、チームを再浮上させてくれることを祈っています。
ここまで読んでくれて、サンキュー、じゃあね!
【註釈】
- 2月24日(土)のニューヨーク・レンジャーズ戦から、3月28日(木)のモントリオール・カナディアンズ戦あたりを指していると思われる。ただし、圏外のチームでも、圏内と勝ち点差の少ないチームを加えないと「13試合」にならないのでは?
また3月28日以降、レギュラー・シーズン最終試合である4月16日(火)のワシントン・キャピタルズ戦までを見ると、確かにレンジャーズ以外はプレーオフ圏外のチームばかりと対戦する予定になっている。
↩︎ - 選手が負傷によりNHLシーズン中最低10試合、24日間欠場が見込まれる場合、チームはその選手を長期負傷者リスト(LTIR)に入れることが可能。プレーヤーがLTIRに入ると、そのキャップヒットはチームのキャップ給与に残り、これまでと同様にカウントされ続ける。
その際、LTIRは、クラブの平均年俸または人件費が上限を超え始めた場合に救済するシステム。クラブが受け取る救済額は、プレーヤーがLTIRに登録された日に計算される。
プレーヤーがプレー可能と判断された場合、チームはそのプレーヤーをロースター内でアクティブ化する必要がある。また救済システムは便利だが、救済額交渉など面倒な部分もあるため、なかなか使用したくないのが本音であろう。
他のチームがシーラーを欲しがるのは、低年俸の選手でありながら、抜群の働きを見せる選手であることから、特にプレーオフを狙うチームはレンタルでも獲得したいところである。 ↩︎