はじめに
スタンレーカップを目指して熱戦が続くNHLプレーオフ🏒🔥今回は2つの記事をお届けします!どちらもカロライナ・ハリケーンズの選手たちが縁の下の力持ちとして大活躍しており、その頑張りが光る内容になっています✨
初めての方にもわかりやすく、感動のプレーを一緒に振り返っていきましょう!
参照記事:NHL公式サイト「Roslovic sparks Hurricanes to Game 3 win after being healthy scratch」
プレッシャーの中で輝いた男、ロズロヴィック✨
NHLのプレーオフは、選手たちにとって一年で最も大きな舞台。その中で、カロライナ・ハリケーンズのジャック・ロズロヴィックが、まさに「ここぞ」という場面で輝きを放ちました✨
5月10日・土曜日、舞台はワシントン・キャピタルズとの第3戦(レノボ・センター1)。試合後、スタンレーカップ・プレーオフでのキャリア最高とも言える夜を終え、21セーブでシャットアウトを決めたゴーリーのフレデリック・アンダーセンと並んで記者会見に登場したロズロヴィック。彼の表情には、自信と達成感がにじんでいました。
この試合でロズロヴィックは、第2ピリオド・18分57秒にパワープレーでゴールを決め、チームに2-0のリードをもたらします。さらに、第3ピリオド・3分14秒にはエリック・ロビンソンのゴールをアシストし、スコアを3-0に拡大。
ロズロヴィックのパワープレーゴール!相手ゴールテンダー、体に当ててはいるんですけどね。
また、カロライナのセカンドラインのセンターとしてフェイスオフでは210回中9回も勝利、さらに3回のヒットも記録するなど、まさに攻守にわたる活躍でした💪
この勝利で、ハリケーンズは7戦中2勝目を挙げ、シリーズをリード。チームにとっても、ロズロヴィックにとっても大きな意味を持つ1勝となったのです。
ベンチ外からの復帰、そして大きな一撃🔥
実はロズロヴィック、今回の活躍の前には試合に出られていなかったんです😳
第1ラウンドのニュージャージー・デビルズ戦では、第4戦と第5戦に加え、5月6日・火曜日のワシントンとの第1戦でも健康体でありながら出場せず。彼はそのことについて深く語ろうとはしませんでしたが、「うーん、それについて深く話すつもりはあまりないんだ。常に準備はできているけど」と短く答えていました。
彼はニュージャージーとのシリーズの最初の3試合に出場しましたが、アイスタイム中に特筆すべき活躍はほとんどなく、第1戦でチームのプレーオフ初ゴールをアシストしただけでした。その試合は4-1で勝利しています。
ハリケーンズのロッド・ブリンダムーア監督は、デビルズとの第3戦をダブルオーバータイム3で落とした後、ラインアップに手を加え、ロズロヴィックの代わりにマーク・ヤンコウスキーを起用。
その判断は簡単ではなかったと監督は語っていますが、「今季、我々がフォワード陣全員が健康だったのは、基本的にプレーオフの開始時が初めてだった。だから誰かがケガをしたら彼(ロズロヴィック)を入れるつもりで、そのつもりで決断を下したんだ。その選択に迷いはなかった」との方針は崩しませんでした。
ヤンコウスキーは効果的にプレーし、彼が出場した試合ではハリケーンズは負けなかったため、ロズロヴィックは出場機会を得られなかったのです。しかし、ヤンコウスキーは第1戦で詳細不明のケガを負い、第2戦には出場できませんでした。
そのため監督は言葉通り、ロズロヴィックを再びラインアップに加えたのです。ハリケーンズは第2戦で相手に押され、1-3で敗れましたが、仮に監督が土曜日にラインアップを変えたくても、ヤンコウスキーはまだ出場可能な状態ではありませんでした。
ロズロヴィックが復帰してくれて、本当によかったのです。そしていきなりセカンドラインのセンターに抜擢され、テイラー・ホールやローガン・スタンコーヴェンとともにプレー。結果は見事、左サークルからショートサイドのシュートでパワープレーゴールという形で応えました⚡
実はこれ、ロズロヴィックにとってキャリア通算3本目のプレーオフゴール。そしてすべてがワシントン相手という、ちょっとした「因縁」もあるんです😏そのうち2本は昨シーズン、ニューヨーク・レンジャーズに所属していた時のものでした。
終わっていないシーズン、まだ続く物語🚀
この日、ロズロヴィックを評価したのはファンだけではありません。ブリンダムーア監督も、「彼は我々にとって非常に価値のある選手だ。センターも右ウィングもこなせて、パワープレーでも素晴らしい。今夜は、まさにその価値が発揮された。あれは大きなゴールだった。
彼は得点能力のある選手だ。チャンスを得れば決められる。今夜はまさにそれを見せてくれた」とコメント。まさにチームにとって欠かせない存在であることを証明した試合でした🌟
今シーズン、ロズロヴィックはNHLのレギュラーシーズンで自己最多となる22ゴールを記録。これまでのキャリアハイと並ぶ成績(2021-22シーズンにコロンバス・ブルージャケッツで記録。そのシーズン、プレーオフには出場せず)で、さらにプレーオフで1ゴール追加し、シーズン合計では23ゴールと更新中🎯しかし今シーズンはまだ終わっていません。
彼自身も好調の理由を「メンタリティ、心構え、そしてチームのプレースタイル」と話していました。「いろんな要素が混ざっているんだ。でも、まだシーズンは残ってる。終わったら、また話そう」と語ったように、彼の物語はまだ続きそうです。
初めてNHLを観る人でも、こうした選手の人間ドラマに触れるとグッと引き込まれますよね😊次の試合でロズロヴィックがどんなプレーを見せてくれるのか、楽しみにしていきましょう!
参照記事:Vancouver Is Awesome4「Svechnikov, Andersen lead Hurricanes past Capitals 4-0, lead series 2-1」
スヴェチニコフの一撃と守護神アンダーセンの壁🧱
NHLのプレーオフ第2ラウンド、カロライナ・ハリケーンズがワシントン・キャピタルズに4-0で快勝し、シリーズを2勝1敗とリードしました🏒🔥
ハリケーンズvs.キャピタルズ、Game3のハイライト映像です!
試合の流れを変えたのは、第2ピリオド・12分34秒のこと。アンドレイ・スヴェチニコフがフェイスオフ直後のルーズパックに素早く反応し、ライバルのジョン・カールソンより先に飛び込んでパックを奪い、ローガン・トンプソンを破ってゴール(プレーオフ今季6点目)🎯!これが試合の先制点となり、ここからハリケーンズが一気に試合の主導権を握るきっかけとなったのです。
このプレーオフでファオワードを引っ張っているのは、間違いなくスヴェチニコフ!
そして守護神フレデリック・アンダーセンの活躍も光りました✨キャピタルズが試合序盤から積極的に攻め込んでくる中、冷静なセービングでピンチを防ぎ(21セーブ)、味方が流れを掴むまでの時間をしっかりと支えてくれました。彼にとってはカロライナでのプレーオフ初シャットアウトであり、チームにとっても3年ぶりの完封試合5となりました。
「今夜の勝因は明らかに第1ピリオドだった。相手が完全に波に乗っていた中で、我々はやや押され気味だった。でも、ゴールテンダーのおかげでゲームに踏みとどまることができたんだ。そして、試合の後半に入ってから我々はついに本来のプレーができた。
でも、もし最初から追いかける展開だったら、結果は全く違っていたかもしれない💥」とブリンダムーア監督も称賛。まさに守りから流れを引き寄せた試合でした🏠✨。
ハリケーンズの攻撃爆発💥そしてキャピタルズの失速…
試合の後半に入ると、ハリケーンズが一気にギアを上げてきました。第2ピリオド終盤にはジャック・ロズロヴィックがパワープレーからゴールを決めて2-0に。さらに第3ピリオド開始早々にはエリック・ロビンソンが左サイドを駆け上がってトンプソンを破り、ゴール!試合の主導権を完全にカロライナが握りました✨
とどめは終盤のジャクソン・ブレイク。ゴールポスト近くからパワープレーで追加点を奪い、スコアは4-0に。ハリケーンズはこれで今プレーオフのホーム戦績を無傷の4勝0敗(今回以外、ニュージャージー・デビルスとの第1ラウンド第1~2戦、第5戦)としています🏠
「僕たちが自分たちのスタイルを見失って、余計なことをやろうとしているときって、見ていてすぐにわかる」とロビンソンは話します。「だからこそ、自分たちのスタイルに戻ることが大事なんだ」。
キャピタルズの失速と試合の行方⛔
一方のキャピタルズは、序盤は勢いがありましたが、徐々に失速。ウィルソンがゴールに迫るスケートインのチャンスを作り、テイラー・ラディッシュも早い時間帯にシュートを放つなど、カロライナからすれば、自分たちのアグレッシブなプレーを展開できない時間帯が続きました。しかし、アンダーセンの落ち着いたセービングでなんとかピンチを凌ぎ切りました。
一方、ワシントンのゴールテンダーであるローガン・トンプソンは24セーブを記録。ただし、試合の残り約39分間でわずか10本のシュートしか打てなかったのは、攻撃の限界を感じさせる内容でした😔
「ビハインドの状況で戦うのは、うちのチームにとって良い展開じゃない。うちは5点も6点も取れるような攻撃力を持っていない。だからこそ、リードを許すとプレッシャーが増して、普段は見られないようなミスが出てくる。
パスもつながらず、プレーが雑になるんだ」とワシントンのスペンサー・カーバリー監督も認めるように、追いかける展開ではミスが増え、連携も崩れてしまったようです。

うーん、キャピタルズの悪いクセが出始めているかもしれないにゃ。元々苦境に立たされると、オビーが何とかしてくれるに陥りやすいチームで、無理やり彼にパスを通そうとする。ところが、全員守備・全員攻撃のハリケーンズにすれば、それは想定内。別な有効的攻撃パターンを思い出せるかどうか。
シリーズ第4戦は、5月12日・月曜の夜(日本では5月13日・火曜の朝)にノースカロライナ州ローリー(ハリケーンズのホーム)で行われます📍。果たしてキャピタルズは巻き返せるのか、それともハリケーンズがさらにリードを広げるのか?注目です👀✨
まとめ
3試合を終えてシリーズは2勝1敗とハリケーンズがリード🎯一発勝負の緊張感の中で、地味だけど効くプレーが試合を動かしています。華やかなゴールの裏で、選手たちがどれだけ工夫し、粘り強く戦っているかがよく分かります💪✨ここからどんなドラマが生まれるのか、まだまだ目が離せません👀🔥

ここまで読んでくれて、サンキュー、じゃあね!
【註釈】
- ノースカロライナ州ローリーにあるカロライナ・ハリケーンズの本拠地で、2024年からレノボが命名権を取得。NHLの試合のほか、バスケやコンサートにも使われる多目的アリーナ🏟️
↩︎ - アイスホッケーでセンターは、試合中のフェイスオフで重要な役割を果たす。フェイスオフは試合開始や再開時に行われ、センターの選手はパックの支配権を握るために相手と対決。センターの勝敗が試合の流れを大きく左右するため、正確なフェイスオフが重要となる🏒
↩︎ - 試合が延長戦で決着がつかず、2回目の延長戦が行われる状況。5分間の延長でゴールが決まらなければ、再度延長戦が始まり、最初に得点を挙げたチームが勝者となる🏒
↩︎ - カナダ・バンクーバーを拠点にした地域密着型のオンラインメディアで、地元のニュースや文化、エンターテインメント情報を提供。また、ポッドキャストやアプリも提供し、地域の魅力を広く発信している📱📰
↩︎ - 前回は2022年5月21日(土)、第2ラウンド・第2戦、ホームでニューヨーク・レンジャーズを2-0で完封している。しかし、勢いを維持できず第7戦までもつれ込み、結局、ハリケーンズは3勝4敗で敗退。 ↩︎