NHLのスター選手、ボー・ホルバト、アイランダーズへ移籍!

現役スター選手紹介

はじめに  

  NHLオールスターも無事に終了し、各チームはいよいよプレーオフ出場圏内を目指し、丁々発止の戦いを繰り広げることとなります。その戦いに打ち勝つため大きな賭けに出たのが、ニューヨーク・アイランダーズ。

 かねてより噂のあったバンクーバー・カナックスの主力中の主力、ボー・ホルバト(センター、27歳)をトレードで獲得しました!カナックスとアイランダーズは無風と言われた移籍市場に、嵐を巻き起こしたのです。

 カナックスは監督交代もあり、チームを一から作り直す状態。キャプテンでもあるホルバトは悩みに悩んだと思いますが、より大舞台(プレーオフ)に近いチームでの冒険を選んだことになります。

 今回は、そんな彼のトレード決定直後、まだ今の状況に慣れていない様子をお届けします。    

讃岐猫
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このトレードをきっかけに、大きく他の選手達もが移動するかもにゃ。

静観の構えのチームは、ドラフトで「神童」狙いなのか…。

引用元:ESPN.com「Bo Horvat: Trade to Islanders ‘hasn’t really sunk in yet’」。

ビッグな取引が成立!

 ボー・ホルバトは、今週バンクーバーからニューヨーク・アイランダーズに移籍した大ヒット・トレードを処理するのに、時間がかかりませんでした。そして、新しい現実は把握しにくいままです。 

 2月2日(木曜日)、ホルバトは、NHLオールスター・ウィークエンド前のメディア向け公開記者会見席上で、「正直なところ、まだ実感がわかないんです」と述べました。「でも、どんどん興奮してきていて、ただ本当に気が気じゃないよ。 

 早くみんなに会って、ドレッシングルームで自分の位置を確認し、また氷の上に立ちたいという気持ちが強いんだ。正直、今回の『イベント』は素晴らしいものだけど、今すぐにでも試合に戻りたいよ」と述べた。 

 今夏、カナックスが、無制限フリーエージェントとなるホルバトを移籍させるかもしれない、という噂が何ヶ月も渦巻いていました。 

 1月31日(月曜日)、バンクーバーは、フォワードのアンソニー・ボーヴィリエ(左ウィング、25歳)とアトゥ・ラティ(センター、20歳)を獲得するために、主将をアイランダーズに移籍させ、2023年のドラフト1位(トップ12保護)の条件付き指名権も獲得したことで、ようやくこの契約は実現しました。

条件付き指名権=FAで選手を失ったチームには、その見返りとして補償指名権も取引されることは多い。今回の場合、FAではないものの、指名順12番目以内が確約されている。

 つまり、アイランダーズはある程度「補償」したわけであり、結果、全32チームの1位指名順中、カナックスは1~12番めまでに確実に入ることとなる。

 カナックスはまた、ホルバトの給与の25%を保持しました。

讃岐猫
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前にブログでも触れたけど、この給与保持のため、

ホルバトはアイランダーズから別のチームへ

「三角トレード」されるかもしれないんだにゃ。

「新しい挑戦」への思い

 ホルバトのキャリアの中で、トレードを経験したのはこれが初めてです。オフシーズンに、この経験をすると十分騒がしくなるでしょうが、1年の途中で新しいクラブに参加することは、新しい挑戦の連続です。 

 「とても緊張しているよ」ホルバトは言いました。「本当に、そうなんだ。まだよく知らない街だしね。(チームの)何人かを知っているけど、新しい選手たちと会って、新しいシステムや文化に慣れるだけでも、緊張しますよ。嘘をつくつもりなんかないさ。 

 今までの自分が慣れ親しんだものと違うけど、とても楽しみにしてる」。 

アイランダーズの現状と移籍効果

 アイランダーズは、ホルバトによってプレーオフ進出の可能性の高まることを期待しています。トップラインのフォワードは、今シーズン、わずか49試合ですでにキャリアハイのゴール(31)を記録しています。

 一方、ニューヨークは今季平均2.85ゴールにとどまり、ランキングは25位です。ポスト・シーズンに復帰することが最優先であり、そのためには、長期契約になるかどうかは不明だが、ホルバトのトレードはアイランダーズにとって短期的には最善の決断であったと言えます。 

 少なくともニューヨークのファンは、ホルバトが単なるレンタル以上の存在であることを望んでいます。

短期的には最善の決断、単なるレンタル以上の存在=前述の「三角トレード」の可能性を示唆しているのが、この部分。カナックスは完全にホルバートを手放しているわけではないので、サッカーで言う「レンタル移籍」に近い形になっている。

 アイランダーズでのプレーの内容次第では、さらなるトレードもあり得る訳で、今後の彼のプレーには要注目すべきだろう。 

移籍決定後は多忙

 「実は、誰かがここにアイランダーズのジャージを持ってきてくれて、それに僕がサインしたのは初めてなんだ」と彼は言いました。「今日は53ではなく14と書くのに本当に集中しなければならなかったよ」。 

 ケイシー・シジーカス(センター、31歳)はすでにニューヨークで背番号53を着けていたため、ホルバトは新しいセーターの背番号を決める際に、創造的にならなければなりませんでした。 

 「『4プラス1は5、4マイナス1は3』という表現が一番しっくりきますね(移籍先のニューヨークに溶け込んでいくには、無理をしないこと)」とホルバトは述べました。「それでいいんだ、と思ってるよ」。

 この方程式が複雑に思えるかもしれませんが、大陸中を駆け回っての家探しとは比べものにならない簡単なのです。

 ホルバトは、「本当にあっという間だった」と、家探しについて語りました。「(私と妻は)子供たちをどうするか、どこに滞在するか、確かに考えていました。しかし、私たちは(ニューヨークで)地に足をつけて、自分達の進むべき方向性をつかみたいと思っています。

 それをどこで行うかはまだ完全に決めていませんが、すぐに実現すると確信しています」。

別れと出会い

 月曜日のトレード前、ホルバトはすでにオールスターゲームのために南フロリダへ向かっていましたが、そのストップオーバー(途中降機)は、もうすぐ親しい間柄となるチャンスも含めて、より大きな意味を持っています。

 新しいチームメイトになるブロック・ネルソン(センター、31歳)とイリヤ・ソロキン(ゴールテンダー、27歳)と共に、アイランダーズの代表として参加するため、木曜日の後半にホルバートは彼らと会う予定でした。

ストップオーバー(途中降機)=目的地へ向かう途中の乗り継ぎ地に24時間以上滞在すること。バンクーバーからフロリダまでの直行便(約6時間?)はあるので、途中、ニューヨークに立ち寄ったということか。

 「彼らに会うのを本当に楽しみにしています」とホルバトは述べました。

 ホルバトにとってつらいのは、バンクーバーでの短い別れでした。

 カナックスの殿堂入り選手であるヘンリクとダニエル・セディンと連絡を取り、会うことができたとホルバトは述べ、その際、「彼らが僕を今のような選手、人間に育ててくれたのですから、いくら感謝してもしきれません」とも述べました。

ヘンリクとダニエル・セディン=ダニエルは1999年NHLのドラフト1巡目全体2位でカナックスに入団。同時に双子の兄ヘンリクも全体3位でカナックスに入団し、以後、息の合ったコンビプレーでチームの主力として活躍。

 2009-2010シーズン、兄のヘンリクが112ポイント(29ゴール、83アシスト)でポイント王を獲得。2010-2011シーズンはダニエルが104ポイント(41ゴール、63アシスト)でポイント王を獲得し、スタンレーカップ決勝進出に貢献。

 不思議なことに、ホルバトはまだパシフィック・ディビジョンを代表しているので、日曜日のオールスターゲームでは、元チームメイトのエリアス・ペターソン(センター、24歳)と氷上で共にプレイすることになります。

ホルバトはまだパシフィック・ディビジョンを代表…=カナックスはパシフィック・ディビジョン所属であるが、移籍先のアイランダーズはメトロポリタン所属。オールスター出場選手として選出直後、ホルバトはまだカナックス在籍中だったため、今回のような状況となったのである。

 最近のほとんどのことがそうであるように、ホルバトはこの状況に少し驚きを感じています。そして、何事もそうだが、それを素直に受け止めることを目指しています。

 「楽しくて、不思議で、同時に素晴らしいものになるだろう」とホルバトは言いました。「どうアプローチすればいいのか、どう話せばいいのかよく分からない。少なくとも同じチームで最後に一緒にスケートをすることに興奮しているよ」と語りました。

まとめ 

 移籍決定直後の選手の心境がよく分かる、面白い記事だったと思います。

 移籍が頻繁に行われる北米四大スポーツではありますが、前のチームとおさらばしてせいせいしたと思う選手もいれば、ホルバトのように、カナックスへの思いを残しつつ、新天地へ飛び立とうとする選手もいます。

 しかも、オールスター前だったことと、移籍先が違うディビジョンだったため、「パシフィック・ディビジョン所属カナックスの選手」としてオールスター出場するという、何とも不可思議な状況になったことへの戸惑いも感じられました。

 これから類似のトレードが行われるのかどうか、移籍市場の扉が閉まるまで、まだまだ時間はあります。ファンとしては楽しみなようで、選手の立場になるとどうなんだろうなぁ、と思う気持ちもない訳ではないのですが…。 

讃岐猫
讃岐猫

ここまで読んでくれて、サンキュー、じゃあね!

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