🟠はじめに~NHLドラフト、フライヤーズの運命は…!
アイスホッケーの世界最高峰リーグ「NHL」って聞いたことありますか😊?アメリカとカナダを中心にしたプロリーグで、毎年「NHLドラフト」と呼ばれる若手選手の指名イベントがあるんです✨
今回の記事では、そんなNHLドラフトに挑んだ「フィラデルフィア・フライヤーズ」の運命を、一緒に追いかけてみましょう!初心者の方でもわかりやすく紹介していくので、ぜひ最後まで読んでくださいね!
参照記事:Broad Street Hockey1「Flyers lose Draft Lottery, will pick sixth overall」
🟡抽選で決まるドラフト順位!フライヤーズの結果は…
5月に行われた「NHLドラフト抽選会」。これは、弱い成績だったチームが強い若手を獲得できるようにするためのチャンスなんです。フィラデルフィア・フライヤーズも、この抽選に参加していました!
来る6月27日に開催されるこの大イベントにおいて、フライヤーズは全体1位か2位の指名権を得る確率2が「9.5%」と、比較的良いポジションにいたんです。でも、運命の女神は微笑みませんでした…。
抽選の結果、彼らは「全体6位」の指名権を手にすることになり、思い通りの結果を得られず、当初の順位(フライヤーズは4位)から2つダウン。もしかすると、最初からそうなる運命だったのかもしれません、まあ、また別の機会があるでしょう。
実は、1位の抽選ではちょっとだけ期待が高まったんです!最初の3つのボールが引かれた時点で、フライヤーズが1位を引き当てる確率は「18.1%」まで跳ね上がったんですよ👀
でも、最後に出た「13番」のボールで、そのチャンスは消えてしまいました。1位はなんと、同じ地区のライバル「ニューヨーク・アイランダース」に決定…これは悔しい!
続く2位の抽選では、3つ目のボールが引かれた時点でフライヤーズの勝ち目の可能性がなくなってしまい、あまりドキドキする展開にもならず💦
2位の最終的な抽選ではユタ・マンモス・ホッケークラブがその座を勝ち取りましたが、抽選でのジャンプアップは最大で10位までと決まっていたため(ユタのロッタリー前の順位は14位)、この勝利により彼らは全体4位の指名権を獲得するにとどまりました。これにより、「サンノゼ・シャークス」が2位を獲得!
抽選は、こんな感じで行われます。
🟢ドラフト上位の顔ぶれと、フライヤーズの6位はどうなる?
抽選が終わり、2025年のNHLドラフトでの上位6チームの指名順はこんな感じになりました👇
ニューヨーク・アイランダース
サンノゼ・シャークス
シカゴ・ブラックホークス
ユタ・マンモス
ナッシュビル・プレデターズ
フィラデルフィア・フライヤーズ
さて、ここで気になるのは「フライヤーズは6位で誰を選ぶのか?」ということですよね🤔
実は、この順位帯には、将来のセンター候補が多く含まれており、これは指名する彼らにとって幸運なことです。なぜなら、興味深いタイプのセンター選手が複数存在する今年のドラフトで、これだけ高い順位を得られたからです。
センターは攻撃の起点になったり、守備にも回ったりする重要なポジション。そんな選手たちの中から、フライヤーズは誰を選ぶのか注目が集まっています✨
🔵注目のセンター候補①:ジェームズ・ヘイゲンス
このジェームズ・ヘイゲンス、シーズン開始前は「ドラフトクラスで全体1位指名間違いなし!」とまで言われていた逸材でした。アメリカの名門・ボストンカレッジでプレーする彼は、技術も頭も優れた選手。
でも、1年目シーズンを通してみると「いい選手だけど飛び抜けてはいない」という評価に落ち着いてきて、順位が少し下がってきたんです。
しかも、彼の身長が5フィート11インチ(約180cm)と、NHLの中でやや小柄というフィジカルの面でも特別な印象を与えなかったことから、「もっとフィジカルが強い選手のほうがいいかも」と思うチームも出てきたんですね。
そして正直なところ、その順位の低下は、マイケル・ミサやマシュー・シェーファーといった選手が評価で彼を追い抜いたこと、それに、ヘイゲンスには「スカウトされすぎた」という現象は現実に存在することも影響しているようです。ずっと注目されすぎて、逆にファンやスカウトから飽きられてしまったという面もあるのかも😅
ヘイゲンスのスカウト・レポートがこちら。小技の利くタイプかな。
🟣注目のセンター候補②&③:デノワイエとオブライエン
次に紹介するのは、カナダのジュニアリーグで活躍中の2人です!
ひとりは、ケイレブ・デノワイエ。彼はQMJHL3(以前はケベック・メジャー・ジュニアホッケーリーグ。現在はケベック・マリティム・ジュニアホッケーリーグ)のモンクトン・ワイルドキャッツでプレーしています。
もうひとりは、ジェイク・オブライエン。彼はOHL4(オンタリオ・ホッケーリーグ)のブラントフォード・ブルドッグス所属。
この2人、タイプは違えどどちらも非常にバランスの取れたセンターです。大きな弱点がなく、フィジカルにも優れ、強豪ジュニアチームでチームの得点源として大活躍中💥
しかも、彼らはパワープレーを指揮することができ、トップラインをコントロールでき、守備面でも貢献できる万能型。他にも多くの似たような特長を備えています。
当然ながら全く同じタイプの選手ではありませんが、それぞれの違いや評価の好みについて語るのはまた別の記事になるでしょう。いずれにせよ、こうした選手がいると、チームの中心として長く活躍してくれそうですね!
デノワイエとオブライエンについては、以前ブログで取り上げました。
ジェイク・オブライエンのスカウト・レポートがこちら。視野の広さが魅力。

デノワイエは評価高くて、あっちこっちのサイトで紹介されているにゃ。問題は、チームがミチコフ・クラスの即戦力を欲しているのか、2〜3年先を考えているのか。即戦力を考えているなら、得点力不足を補う意味で、この後に出てくるアントン・フロンデルの方が馬力もあっていいと思うが。
🔴注目のセンター候補④:アントン・フロンデル
最後に紹介するのは、スウェーデンのホッケーリーグで話題になっているアントン・フロンデル選手です🇸🇪
彼はスウェーデン2部リーグ「ホッケーアルスヴェンスカン」で、ドラフト対象選手として記録的な数字を叩き出し(29試合出場、11ゴール・14アシスト)、注目を浴びているフォワードです。身長は6フィート(約183cm)と、今回紹介した選手たちの中でもフィジカル的に一歩リードしている存在🏋️♂️
彼の魅力は何と言っても、ボード際でスペースを作り出す強さと「トップクラスのシュートのうまさ」。スペースを自分で作り出すことができて、一瞬のチャンスを得点に変える力があるんです⚡
NHLという激しいリーグでも、体格とパワーは大きな武器になりますから、フロンデルは即戦力として期待できるかもしれません。
アントン・フロンデルのスカウト・レポートがこちら。記事通り、体格を活かしたダイナミックなプレー。
🟤6位でもチャンスはある!未来に期待のフライヤーズ
「6位かぁ…抽選に勝っていればなぁ」と、正直がっかりしたファンも多かったはず。でも、フライヤーズにとって今回の指名は決して「失敗」ではありません✊
1位指名でマシュー・シェーファーやマイケル・ミサを選べれば理想的だったのは確か。間違いなくそうです。しかし、今回の指名が無駄になるということは決してありません。ジェームズ・ヘイゲンス、カレブ・デスノワイエ、ジェイク・オブライエン、アントン・フロンデルといった魅力的な若手がまだ指名可能なポジションにいるんです。
どの選手が来ても、フライヤーズの未来を明るくしてくれる存在になること間違いなし🌟
まとめ
いずれにしても、フライヤーズのプロスペクト(若手有望選手)層に、また一人非常に興味深い名前が加わることになるでしょう。チームは今、再建の真っただ中。若手中心のチーム作りをしていて、未来に向けて準備を進めています。そんな中で加わる今回の新戦力は、きっと希望の光になってくれるはずです✨

ここまで読んでくれて、サンキュー、じゃあね!
【註釈】
- NHLのフィラデルフィア・フライヤーズに特化した独立系メディアサイト。ニュース、分析、ポッドキャスト、動画など多彩なコンテンツを提供しており、ファンコミュニティとの交流にも力を入れている。2023年にVox Mediaから独立し、現在は「For Hockey Fans」ネットワークに所属している。
↩︎ - NHLドラフトのロッタリー(抽選)前の指名順は、プレーオフ不出場チームはレギュラーシーズンの勝ち点に基づき、下位チームから順に上位指名権を得る。プレーオフ出場チームは、敗退ラウンドとレギュラーシーズンの成績に応じて指名順が決定され、スタンレーカップ優勝チームが最後の指名権を得る。
しかし、これはあくまでも抽選の順番であり、例えばリーグ最下位のチームがそのまま全体1位指名権を獲得するわけではない。
次にNHLドラフトロッタリーにおける指名権獲得の確率は、プレーオフ不出場チームのレギュラーシーズン成績に基づいて決定される。下位チームほど多くの抽選組み合わせを持ち、上位指名権を得る確率が高くなる。ロッタリーは複数回行われ、順位変動には最大10順位までの制限がある。また、過去5年間でのロッタリーによる順位上昇は2回までというルールも。
ドラフト指名順、ロッタリー前と後の順位は、こちらのサイトで↓
https://www.tankathon.com/nhl
↩︎ - 東カナダの主要なジュニアアイスホッケーリーグであり、ケベック州とニューブランズウィック州、ノバスコシア州、プリンスエドワードアイランド州にチームを有している。リーグ優勝チームにはジル・クルトー・トロフィーが贈られ、メモリアルカップに出場。
マリオ・ルミューやギイ・ラフレールなど、多くのホッケー殿堂入り選手を輩出している。2025-2026シーズンからはニューファンドランド・ラブラドール州にもチームが加わる予定。
↩︎ - カナダのオンタリオ州およびアメリカ合衆国の一部に拠点を置く主要なジュニアアイスホッケーリーグ。OHLチャンピオンにはJ.ロス・ロバートソンカップが授与され、メモリアルカップに進出。リーグは高い競争レベルを誇り、ウェイン・グレツキー、エリック・リンドロス、コナー・マクデイビッドなど、数多くの著名なNHL選手を輩出してきた。 ↩︎