NHL各フランチャイズのトップ・ゴールスコアラー総登場!【後編】

アイスホッケー名選手

はじめに 

 この記事で、本ブログは301記事達成!「NHL全32チーム、各チーム最多得点王レジェンドは誰だ」Part2となります。以前は「Part1」をアップしたら、次を出すまでだいぶ時間がかかっていましたが(^^;;、今回は速攻で決めました(当たり前ですけどね)。 

 後半の16名の中には、シアトル・クラーケンやベガス・ゴールデンナイツのような、つい最近できたばかりのチームも入っています。この両チームに、これからいろんな選手が出入りするから、また「どっちのチームでの通算ゴールが多いか」なんて歴史が作られるんですかね。 

讃岐猫
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引用元:Yardbarker.com「Who scored the most goals for every NHL franchise? 」

ニューヨークの2チームが登場!

ナッシュビル・プレデターズ:フィリップ・フォーズバーグ(左ウィング)

 もう一人の現役選手であり、そしてまた、ここ最近で、おそらくトレードによって1最大の若手選手を強奪された一方のチーム=キャピタルズは、ベテランフォワードのマーティン・エラットと短期間契約するために、自分のチームの最も期待できる若手のフォースバーグを手放しました。

 フォースバーグはNHL最高のゴールスコアラーの1人となり、すでにナッシュビルでトップのゴールスコアラーとなっています。

 彼は200ゴール以上を記録した2人のプレド(プレデターズの愛称)のうちの1人で、もう1人はデイビッド・レグワンド(ナッシュビル最初のドラフト指名選手。1998年、全体2位指名)ですが、フォースバーグは300、おそらく400を突破するでしょう。

ニュージャージー・デビルズ:パトリック・エリアス(左ウィング)

 デビルズファンでない限り、エリアスについてあまり考えないでしょうが、彼は本当に良かったです。

 デビルズで20シーズン(1995〜2016)もプレーし、408ゴールと617アシストでフランチャイズのトップに立っています。ああ、エリアスも2つのスタンレーカップ決勝戦でプレーしました(2000、2003年)。

 おそらく殿堂入りはしないでしょうが、非常に優秀な男であることは間違いありません。

エリアスのダイジェスト映像です。

ニューヨーク・アイランダーズ:マイク・ボッシー(右ウィング)

 ボッシーは史上最高のゴールスコアラーの1人でした。彼は怪我(特に両膝。腰と背中も)のためにNHLで10シーズンしかプレーせず、30歳のシーズン後に引退しています。しかし、その間、ボッシーは驚異的な573ゴールを決めました。

 彼が50ゴールを超えなかったのは、現役最後のシーズン(1986-87)、63試合で38ゴールを記録したときだけで(その前のシーズン、61ゴール)、しかし、怪我が彼を追い詰めてしまったのです。

ニューヨーク・レンジャーズ:ロッド・ギルバート(右ウィング)

 オリジナル6のフランチャイズとして、レンジャーズは大物ゴールスコアラーに少し欠けています。殿堂入りしたギルバートは、本当に上手い選手ですが、偉大とは言えないようなゴールスコアラー2でした。

 しかし、レンジャーズでは18年間で1,065試合に出場し、406ゴールを記録しています。(現役の)クリス・クライダーは彼に追いつく可能性が非常に高いですが(265ゴール)、今のところ、ギルバートがトップの選手です。

怪我や病気に打ち勝った選手も多いです

オタワ・セネターズ:ダニエル・アルフレッドソン(右ウィング)

 アルフレッドソンが現れるまで、セネターズはフランチャイズの顔に欠けていました。彼はカルダー(最優秀新人賞)を獲得し、その後オタワで17シーズンを過ごしています(1995〜2013)。

 スウェーデン人選手はデトロイトに1シーズン移籍し(2013-14)、カップ戦優勝を目指しましたが、それは無駄に終わってしまいました(プレーオフには3試合出場。レギュラー・シーズンでの49ポイントはチーム・トップ)。

 しかし、この殿堂入り選手は、移籍前のセンズ(セネターズの愛称)時代で426ゴールを記録したのです。(セネターズ歴代全在籍選手中、)300を超えている人は他にいません。

フィラデルフィア・フライヤーズ:ビル・バーバー(左ウィング)

 ボビー・クラーク3のおかげで、バーバーはフライヤーズのレジェンドとして忘れ去られています。

 クラークはフィリー(フライヤーズの愛称)で358ゴールを決め、フランチャイズのトップポイントの選手(1210ポイント。バーバーは883)ですが、バーバーはより多くのゴールを記録しました。

 常に40ゴールのスコアラー(通算5回)だったバーバーは、フライヤーズで420ゴール全てを挙げて引退しています。

ピッツバーグ・ペンギンズ:マリオ・レミュー(センター)

 ルミューは本当に素晴らしい選手でした。怪我や病気(脊椎骨折、悪性リンパ腫等)がなければ、彼はグレツキーと肩を並べる存在になっていたでしょう。スーパーマリオは690ゴールで引退しましたが、わずか915試合で記録したものです。

 (現役の)シドニー・クロスビーはレミューの後継者にふさわしく、再び600ゴール以上を叩き出す選手になる可能性が高いが、短命に終わったチームメイトよりもすでに300試合以上多く出場しています(昨シーズンまでのクロスビーの出場試合数1,190)。

サンノゼ・シャークス:パトリック・マルロー(センター、左ウィング)

 難解ではありますが(他チームからサンノゼへ、2回カムバックしている)、マルローは、印象的な記録を残しています。彼はNHLの歴史上、誰よりも多くのレギュラーシーズン試合に出場しています。彼のキャリア全体がサンノゼで過ごしたわけではありませんが、彼はチームで21シーズン(1997〜2021)4プレーしました。

 アシストのフランチャイズリーダー(2005〜2008まで4シーズン連続、NHLアシスト王。NHL通算1,109)であるジョー・ソーントン(センター)とペアを組むことが多く、マルローはシャークとして522ゴールで引退しました。

讃岐猫
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NHLには父子鷹が存在します

シアトル・クラーケン:ジャレッド・マッキャン(左ウィング)

 クラーケンはチームとしてまだ3シーズン目ですが、しかし、フランチャイズ・ゴール戦線ではすでに明確なリーダーが現れています。マッキャンは開幕シーズンに27ゴールを挙げて、シアトルのトップとなり、翌年は40ゴールを挙げました。

 彼はまだゴール合計を増やしているところですが、クラーケンにとって、(それを考えるのは)明らかに時期尚早です。

セントルイス・ブルース:ブレット・ハル(右ウィング)

 このリストの2番目のハルであるブレットはボビーの息子であり、キャリアにおけるゴールという点で父親を1つ上回っています(ブレットは741、ボビーは610)。

 ハルはスターズ(1998〜2001の3シーズン、95)とレッドウィングス(2001〜2004の3シーズン、92)で多くのゴールを決めましたが、彼の最高の年はブルースでした。

 その中には、グレツキー以外の選手としては最多の86ゴールのシーズン(1990-91)も含まれています。ハルはセントルイスで527ゴールを記録しています。

タンパベイ・ライトニング:スティーブン・スタムコス(センター)

 ヴィンセント・ルカヴァリエは、ライトニングのフランチャイズを立て直すことを夢見た最初の人物でした。その期待には応えられませんでしたが5、ライトニングでは試合数、ゴール数、得点数でトップ3に入っています。

 レカヴァリエ同様、スタムコスはドラフト全体1位で指名されましたが、スタムコスは期待通りの活躍を見せました。

 現在も現役で活躍し、50ゴールを2シーズン達成したスタムコスは、ライトニングで唯一500ゴール以上を達成した選手であり(昨シーズン終了時、515)、1,000ポイント以上(昨シーズン終了時、1,056)を記録した唯一の選手でもあります。

トロント・メープルリーフス:マッツ・スンディン(センター)

 スンディンは殿堂入り選手であり、メイプルリーフス史上最高の選手の一人だが、今のうちにフランチャイズ・リーダーとしてのゴールを楽しんだ方がいいでしょう。

 ノルディック(覚えていますか?)で4シーズンプレーした後(135ゴール)、トロントで420ゴールを挙げました。しかし、オースン・マシューズはすでにスンディンとの差を100ゴール以内に詰めており(現在、355)、おそらく30歳になる前にスンディンを追い越すでしょう。

NHLには「双子鷹」もいます

バンクーバー・カナックス:ダニエル・セディン(左ウィング)

 いいえ、若くしてチームを去ったパベル・ブレ6ではありません(そして、キャリアの中で多くの怪我の問題を抱えていました)。ダニエルがチームトップの393ゴールスコアラーであることは、ある意味完璧です。

 双子の弟ヘンリックは830アシストで最多アシストを記録しています。また、カナックスでキャリアポイントが1,000を超えているのは、このセディン兄弟の2人だけです(ダニエル1,041、ヘンリック1,070)。

 2人のキャリアがこれほどまでに絡み合ったのは少し奇妙ですが、結果がそれを物語っています。

ベガス・ゴールデンナイツ:ジョナサン・マルシェソー(左ウィング)

 ゴールデンナイツはまだフレッシュなチームですが、数シーズン前から存在しています。元祖「ゴールデン・ミスフィッツ」7の一人であるマルシェソーは、いくつかの統計でチームのトップに立っています。

 コーン・スマイス(プレーオフ最優秀選手賞)の受賞者は、フランチャイズで150以上のゴールを上げており、すぐに200ゴール以上を挙げる可能性が高い。

ワシントン・キャピタルズ:アレックス・オベチキン(左ウィング)

 まあ、ええと。当たり前ですね。オベチキンの問題は、NHL史上最多のゴールでグレツキーを追い越すかどうかです。しかし、グレツキーとは異なり、オヴィ(オベチキンの愛称)は1つのチームで全キャリアを過ごしてきています(現在、19シーズン)。

 ロシア人選手はすでにキャリアゴールで2位であり、キャリア通算800ゴール以上を記録した3人の選手(他の2人はウェイン・グレツキー、ゴーディ・ハウ)のうちの1人です。オベチキンのキャピタルズのゴール記録に誰も追いつかないでしょう。それは確実だと言えます。

ウィニペグ・ジェッツ:イリア・コバルチュク(右ウィング)

 これは少し厄介です。コバルチュクはウィニペグでプレーしたことがありません。彼の328ゴールは、フランチャイズがアトランタ・スラッシャーズ(ジェッツの前身)として知られていたときに記録しました。しかし、ジェッツファンの皆さん、ご心配なく。

 マーク・シャイフレ(昨シーズン終了時、272。移転後、最初のドラフト指名選手)はコビーを追い抜くところまで来ており、カイル・コナー(昨シーズン終了時、209)もすぐにそれに続くでしょう。

コバルチュクのダイジェスト映像です。

まとめ

 「NHL史のNo.1」を目指すオベチキンも凄いですが、親子鷹と双子鷹の話もなかなかインパクトあります。よく片方がスーパースターだと、もう片方はちょっと…というのが多いのですが、セディン兄弟、ハル親子はもう「奇跡のラインメイト」ではないでしょうか。

 300記事、301記事と、いつもと違う内容にしましたが、次回からまた「今のNHL」中心の内容に戻していこうと思います。感動のフィナーレになるか、屈辱の泥に塗れるか…。あ、後者はフィラデルフィア・フライヤーズのことですがね^^;。

讃岐猫
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【註釈】

  1. 2012年のNHLドラフトで、ワシントン・キャピタルズから総合11位で指名。2012年7月13日、キャンプ中に3年間のエントリーレベルの契約に署名。フォルスバーグは、2012-13シーズン、彼の元所属クラブ、レクサンドIFにローンで戻されている。

     2013年4月3日、スウェーデンでプレー中、マーティン・エラットとマイケル・ラッタと引き換えに、フォースバーグはワシントンからナッシュビルにトレードされた。

     エラットは翌シーズン中途にアリゾナ・コヨーテズのトレードされており、また、ラッタは現在フリー・エージェントで所属先未定。結果から考えると、ワシントンのトレードは成功したと言えない。
    ↩︎
  2. この表現の理由が分からないが、おそらくスタンレーカップ決勝戦に出ていないことを指しているものと思われる。レンジャーズ史上、最初に永久欠番選手(7番)となったのはギルバートである。

     また、1965〜66年にかけて、彼が脊髄融合手術を受けたとき、日本人の柳沢一夫博士によって行われている。
    ↩︎
  3. フィラデルフィアのキャプテンを長く務め、引退後、GMとしても活躍。当然、ホッケーの殿堂入りを果し、カナダ最高の勲章であるオーダー・オブ・カナダを受勲している。

     また、15歳の時になった糖尿病と付き合いながらの現役時代だったことでも知られる。
    ↩︎
  4. 引退するまで、サンノゼ・シャークス以外のチームでもプレーしている。2017〜2019の2シーズンはトロント・メープルリーフス、2019-2020シーズンの途中までピッツバーグ・ペンギンズ、2020シーズンの途中から引退までサンノゼにそれぞれ所属。
    ↩︎
  5. 2000年3月1日、キャプテンに任命され、19歳314日でNHL史上最年少のキャプテンに就任(当時)。

     しかし、レカヴァリエは期待に応えられず、その後、ライトニングのフロントからも「若すぎる」と判断され、2001-02シーズン前にキャプテンの座を剥奪される。同時期、監督のジョン・トルトレラと頻繁に衝突していたことも影響したと思われる。

     さらに手首の故障、シーズン終了後に度々移籍志願を口にするなど、ややトラブルの多い選手だった。
    ↩︎
  6. 1993-199シーズン、60ゴールで得点王となり、スタンレー・カップ決勝にも貢献。プレーオフで16ゴール・15アシストを決め、クラブ新記録を樹立。しかし、翌シーズン初め、シカゴ・ブラックホークスとの試合で右ひざの靭帯を損傷。これがチームを去る原因の一つとなる。
    ↩︎
  7. NHLでチーム拡張の際、既存の各チームのプロテクトから外れた選手、つまり放出候補選手のことか。マルシェソーの場合、2016-17シーズン、移籍したばかりのフロリダ・パンサーズから、またもや放出されている。
    ↩︎
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