マーティン・セントルイス監督が描くカナディアンズ再建の次なる一歩とは

NHLチーム紹介

はじめに

 昨季プレーオフ進出を果たしたモントリオール・カナディアンズ。今季はスラフコフスキーやダックら若手の成長に注目が集まる一方で、起用法や評価の基準もシビアに。

 昨シーズンのプレーオフ進出をきっかけに、大幅な戦力の見直し、ラインの組み直しが見られるかもしれません。開幕のロースターが楽しみ!

ハブス(カナディアンズ)のワイルドカードは誰だ?

参照記事:The Gazette1What the Puck: Dach, Newhook and Laine are Habs’ wild cards

カナディアンズの“ワイルドカード”たちに注目👀

 モントリオール・カナディアンズのロースターには、実力が安定していて「この選手ならこう活躍するだろう」と予測できる選手たちが多くいます❄️。

 たとえば、キャプテンのニック・スズキ。彼ほど安定している選手はいないでしょう。キャプテンとしての責任を背負いながら、ここ4シーズン、82試合すべてに出場し続けている鉄人で、得点数も得点も着実に増やしています。

 61→66→77→昨季はついに89ポイントと、ついに1試合あたり1ポイント超えを記録しました✨彼に関しては何の心配もいりません、まさに“安心と信頼”の存在です✨。

 同様に、スズキの相棒でありラインメイトのコール・コーフィールドも、同じく安定枠で信頼できる存在です。ゴールを量産するだけでなく、マーティン・セントルイス監督の指導もあって守備面でも大きく成長し、2ウェイプレイヤーとしても成長中です💪

 他にも、ジョシュ・アンダーソンやブレンダン・ギャラガー、ジェイク・エバンスといった脇を固める選手たちも、持ち前の日々の激しいプレースタイルでしっかりとチームに貢献してくれるでしょう。そして守備陣も比較的落ち着いた構成で、大きな不安要素は少なめです。

一番の“ワイルドカード”は…カービー・ダック?

 そんな中、ファンの間で話題になっているのが「来シーズン、一番のワイルドカードは誰か?」というテーマ🎯

 “ワイルドカード🃏”とはつまり、「この選手がブレイクしてチームを引っ張るかもしれないし、逆に失速して足を引っ張るかもしれない」という、良くも悪くも読めない存在のことです。

 その中で筆頭候補として名前が挙がるのが、カービー・ダック2。パフォーマンスにムラがありながらも、もう少し安定したプレーを見せて、セカンドラインのセンターとして活躍できれば、チームにとっては大きなプラスになります。

 ただし、記者の見解では「ダックはもうワイルドカードではない」とも言えます。なぜなら、ドラフト全体3位という高評価で指名された彼は、シカゴ・ブラックホークス時代もいまひとつパッとせず、モントリオールに来てからも目立った活躍は見せていません。すでに評価が固まりつつある選手かもしれませんね😅

シュートアウトでゴールを決めて、静まり返るシカゴの観客に「ん?静かだぞ」のポーズを取るダック。

アレックス・ニューフックにも注目👣

 僅差でダックに続くワイルドカード候補としてよく名前が挙がるのが、アレックス・ニューフック3です。スケーティングの才能は申し分なし✨そこに「ホッケーIQ(判断力)」が加われば、チーム全体の攻撃の流れを大きく変える存在になれるはず…と期待されています。

 とはいえ、現実はなかなか厳しいところ。ファンからは「その変化が起こる可能性は低いかも」という声もあります。才能は感じられるものの、すぐに爆発的に伸びるかというと難しそう…というのが本音のようです💭

気になる“もしも”の選手たち🤔

 ワイルドカードといえば、さらに多くの“もしも”がつきまとう選手たちもいます🤔。

 その中でも最も注目されているのが、フィンランド出身のフォワード、パトリック・ライネ4。ウィニペグでの最初の2年や、コロンバス時代の2021–22シーズンに見せた「52試合で26ゴール・52ポイント」のような活躍が、もう一度できるかどうかは大きなポイントです🔥

 仮に今季、1試合あたり1ポイントペースで活躍できれば、プレーオフ進出もグッと近づく!とまで言われています。それだけの“爆発力”がある選手なんですね。

 また、終わりなき議論の対象になっているユライ・スラフコフスキー5にも注目です。スロバキア出身の大型ウィンガーである彼自身が、「ブレイディ・カチャックのようなパワーフォワードになりたい」と語っており、実際にその言葉をプレーで証明できるかどうかが、今季の見どころです💥こればかりは時間が証明してくれるでしょう。

新星イワン・デミドフの可能性🌟

 そして、今年の期待の若手とされているのがイワン・デミドフ🌟。カナディアンズでの最初の数試合では、すでに才能の片鱗を見せており、一部のファンからは「カルダー賞(最優秀新人賞)は彼で決まり」という声が出るほどの輝きを見せています✨ちなみに、昨季、カナディアンズのレーン・ハットソンがこの賞を受賞しました。

 もちろん、今季(25-26)が彼にとって“世界最高レベルのリーグでの初のフルシーズン”になります。とはいえ、その実力とメンタル面を見れば、「きっと活躍できる!」と信じるファンも多いようです。デミドフのプレーに目が離せません👀

ファンの声も多彩!💬

 では、実際のファンたちは、誰を「ワイルドカード=シーズンの鍵を握る予測不能な選手」と見ているのでしょうか?SNS上でのファンたちの予想もさまざまです。

 たとえば、「ワイルドカードはNHLロースターにいないフロリアン・ジャッカイだ!」という声も。「あと、兄のアーバー・ジャッカイがレギュラーを取れるかどうかも気になる。昨季ヘルシースクラッチ(※起用されなかった健康な選手)になったのには理由がある。あと、2ndラインセンターを見つけられるかもチームにとっては重要」と注目が集まっています💪

 「ケガの履歴を考えると、ダックが一番の“ワイルドカード”。活躍すれば、チームは昨年より強くなる。もしそうでなければ…。次点はニューフック。昨季は82試合でわずか26ポイント。でもその前のシーズンは55試合で34ポイント(82試合換算で51ポイント)だった。10月には別チームにいるかも?」。ケガがちなダックや、実力が安定しないニューフックの評価は賛否両論。

 「(シカゴ・ブラックホークスから)移籍してきたジョー・ヴェレノ。モントリオールでワクワクするチームに参加することになって、若くてプレッシャーも少ないし(年俸90万ドル)、大きな自分を証明するチャンス。正しい環境と役割を得られれば、チームに大きな影響を与えるかも」と期待する声もありました。

 「ライネのシュートは誰にも負けなかった。けれど、スケーティングはいつも重くて“スピード”という言葉とは無縁だった。その弱点を克服し、ディフェンスにも貢献できればトップ6でプレーすべき。でも無理なら第3ラインで」という見方もあります。

ここまでのまとめ📝

 今シーズンのカナディアンズは、期待と不安が入り混じるスタートになりそうです😉。そのなかでも“ワイルドカード”と呼ばれる選手たちが、良い意味で予想を裏切ってくれるかどうかが、チームの浮沈を握っているかもしれません🔥

選手諸君!大幅に責任感を向上させよう!

参照記事:The Hockey News.com「Canadiens: Expect A Big Jump In Accountability

カナディアンズの変化と“説明責任”のはじまり 🏒

 モントリオール・カナディアンズは再建の次のステップに進もうとしています。そしてそれに伴い、マーティン・セントルイス監督の一部選手への対応にも変化が見られそうです。

 昨シーズン、多くのファンがアーバー・ジャッカイへの対応に、厳しすぎると不満を感じていました。「ミスの代償として出場機会を減らされている、厳しすぎるのでは?」という声も上がりましたが、育成だけでなく勝利も大切にしている以上、結果も求めるチームにとって避けられないこと。

 この「厳しさ」は、シーズン終盤のパトリック・ライネにも向けられていました。ライネはセントルイス監督の意図に納得できず、アイスタイムやチャンスを失い、第4ラインでの起用6やパワープレーから外される場面もありました。順応するための時間は十分に与えられていた——それでも結果が伴わなければ、対応はシビアになるのです。

次に厳しく見られるのはスラフコフスキー?👀

 この流れを受けて、今季、この「より高い責任」7が求められる筆頭候補がユライ・スラフコフスキーです。まだ21歳とはいえ、すでにNHL通算200試合を経験しており、次の段階に進む時期に差しかかっています。

 しかも、今季は監督にとって嬉しい“選択肢”が増えたのが大きなポイント。イワン・デミドフという新たな選手が加わったことで、もしスラフコフスキーがトップラインにふさわしい働きを見せられなければ、すぐにその席を譲ることになるかもしれません。

 昨年までは、スズキ&コール・コーフィールドのコンビに並べる適任者が他にいませんでした。しかし今は違います。これまでの数シーズンにはなかった競争環境が整いつつあります。

讃岐猫
讃岐猫

「カチャックのように」できるかが鍵 💪

 これまでスラフコフスキーはシーズン序盤で調子が上がらないことが多くありましたが、今季は以前のような対応は期待できません。セントルイス監督の忍耐力はこれまでより短くなり、選手をかばい続けることもないでしょう。

 カナディアンズはこれまで、スラフコフスキーに対して非常に忍耐強く接してきました。彼がNHLで成功するために必要とされるプレースタイル、つまり「本格的なパワーフォワード」になるよう導いてきたのです。彼はポイントを量産するエースとしてドラフトされたのではなく、フィジカルを武器に存在感を示すタイプとして選ばれました。

 スラフコフスキー本人も、自分の立場や期待されるプレースタイルをしっかり理解しているようです。昨季のメディア対応でも「ブレイディ・カチャックのようなプレー8をしないと、NHLでは成功できない」と話していました。

 昨季、実際に、その役割に沿ったプレーも一部で見せてくれましたが、課題は「継続性」。チームの期待に応え続けるためには、安定してそのプレーを再現する必要があります。

 そして、もしそれができなければ……トップラインにはデミドフという、いつでも出番を待っているライバルがいるのです。

背番号20番の選手。素質も可能性も、そしてパワーもピカイチなんだけど、なんかひと皮むけないんだよね。

高額契約でプレッシャーも倍増💰

 スラフコフスキーは今シーズンから、8年契約という大型契約の初年度に入ります。それだけに、ファンからの目も一層厳しくなることは間違いありません。

 すでに「ポイントが物足りないのでは?(23-24シーズン:50ポイント、24-25シーズン:51ポイント)」という声も一部で上がっており、今後は日々のパフォーマンスに対して、これまで以上の注目と評価が集まるでしょう。大型契約に見合う活躍ができるのか。スラフコフスキーはまさに岐路に立たされているのは間違いありません。

 結果を出せなければ、批判は避けられない。そんな状況のなかで、いかに自分の強みを出し続けられるかが問われます。

ダックにも厳しい目が向けられる年に👊

 厳しさの矛先は、スラフコフスキーだけに向けられるわけではありません。そしてもう1人、カービー・ダックも、今シーズンは“説明責任”を果たさなければいけない立場にあります。

 大型センターであるダックは現在24歳。カナディアンズで4シーズン目・契約最終年を迎える彼に対して、昨シーズンまでは監督もメディアも「怪我明けの選手に必要なのは“忍耐”だ」とある程度の猶予を与えて、公然とかばっていました9。しかし、今シーズンは事情が違います。

 しかし、シーズン終了後、チームの上層部——副社長のジェフ・ゴートンとGMのケント・ヒューズは、昨季のキャンプに臨んだ彼のコンディションに不満を抱いていた10と報道されています。つまり、プロとしての準備不足が指摘されていたというわけです。

ダックに与えられる“ラストチャンス”?🎯

 今季、カービー・ダックは2ライン目のセンターとして再びチャンスを与えられる可能性が高いと見られていますが、ただし、これは「他に適任が見つからなかったから」という消極的な選択とも言える状況です。もしトレード市場で代役が見つかっていたら、そのポジションはダックのものではなかったかもしれません。

 そして、ダックが今季一緒にプレーするであろう相手は、ルーキーのイワン・デミドフ。チームとしては、このロシアの新星に“勝てる環境”を提供したいと考えています。当然ながら、センターがふがいないようではデミドフの成長や活躍にも悪影響が出る恐れがあります。監督にとって、センターの不調は避けたい問題です。

 スラフコフスキーのように明確な代役がいるわけではないものの、仮にダックが機能しなければ、監督は決断を迫られるでしょう。代役としてザカリー・ボルダックやオリバー・カパネンがセンターに起用される可能性も出てきます。

チームの成長が選手に求めるもの🏆

 カナディアンズは昨季、久々にプレーオフ進出を果たしました。そして当然、今季はそこからの“さらなる前進”が求められます。

 チームのレベルが上がるということは、同時に選手ひとりひとりに求められる責任も重くなるということ。セントルイス監督のように選手をかばってきた人でさえ、もはや“甘さ”ではチームを引っ張っていけないと感じているのかもしれません。

 選手たちはその変化を受け入れ、自ら結果を出すことで応えなければいけません。再建から競争へ——カナディアンズは、確実にそのフェーズに突入しようとしています。

まとめ

 カナディアンズは若手の成長と共に、マーティン・セントルイス監督の厳しい起用でチームの質を高めています。スラフコフスキーやダックはこれからの活躍が期待され、ベテランの支えも重要。選手たちの変化が勝利への鍵となるシーズンです。

讃岐猫
讃岐猫

【註釈】

  1. カナダのケベック州モントリオールで発行されている英字日刊紙「The Gazette」の公式ウェブサイト。現在は「Postmedia Network」が所有している。「The Gazette」は1778年6月3日に創刊された、ケベック州で最も古い日刊紙であり、カナダで最も古くから継続して発行されている新聞でもある。

     モントリオールで唯一発行されている英字日刊紙として、地域のニュース、コミュニティの話題、広範な写真やビデオ報道を提供している。ウェブサイトやアプリを通じて、最新のニュースや記事にアクセスでき、ユーザーは関心のあるトピックやジャーナリストを選択してパーソナライズされたニュースフィードを作成することも可能である。
    ↩︎
  2. 2001年1月21日、カナダ出身。2019年のNHLドラフトでシカゴ・ブラックホークスから全体3位で指名された。ブラックホークスでは、2019-20シーズンにNHLデビューを果たし、COVID-19パンデミックにより短縮されたシーズンで8ゴール・15アシストを記録。2020年のプレーオフではチームの躍進に貢献した。

     しかし、2021年の世界ジュニア選手権での手首の負傷により、その後のシーズンはほとんどを欠場。2021-22シーズンも不調に苦しんだ後、2022年のNHLドラフト中にモントリオール・カナディアンズにトレードされた。

     カナディアンズでは4年契約を結び、初シーズンでキャリアハイとなる38ポイントを記録したが、負傷により58試合の出場にとどまった。2023-24シーズンにはACLとMCLを断裂しシーズンを終えるなど、怪我に悩まされている。2025年2月にも右膝の手術を受け、再びシーズンを早期に終えた。

     国際大会では、カナダ代表として2016年と2018年に金メダルを獲得している。弟のコルトン・ダックもアイスホッケー選手であり、2025年1月3日にはプロキャリアで初めて兄弟対決が実現した。
    ↩︎
  3. 2001年1月28日、カナダ出身。2019年のNHLドラフトでコロラド・アバランチに16位で指名され、2022年にはスタンレーカップを制覇した。これはニューファンドランド・ラブラドール州出身者としては3人目の快挙。

     ユース時代から注目され、BCHLではリーグMVP、ボストンカレッジではティム・テイラー賞を受賞するなどの実績を持つ。アバランチでのプロキャリアを経て、2023-24シーズンからはカナディアンズにトレード。

     カナディアンズでは怪我に悩まされながらも、キャリアのマイルストーンを達成している。国際舞台では、カナダ代表として世界ジュニア選手権で銀メダルを獲得するなど、活躍を見せている。私生活では、妹もホッケー選手であり、自身はトロンボーンを演奏するという一面もある。
    ↩︎
  4. 1998年4月19日、フィンランド出身。2016年のNHLドラフトでウィニペグ・ジェッツに全体2位で指名された。
     幼少期はゴールテンダーであったがフォワードに転向し、16歳で学校を辞めてホッケーに専念。フィンランドのLiigaで活躍し、2016年にはヤリ・クリ・トロフィーを受賞。

     ジェッツでは2016-17シーズンにNHLデビューし、初のハットトリックを達成するなどルーキーイヤーから活躍した。2017-18シーズンには10代で2年連続30ゴールを記録し、NHL史上7人目の快挙を達成。

     2021年1月、ジャック・ロスロヴィックと共にコロンバス・ブルージャケッツにトレードされたが、ブルージャケッツでの在籍期間は怪我に悩まされ、多くの試合を欠場。2024年1月には「精神的健康と幸福」を優先するため、NHL/NHLPA選手支援プログラムに参加したことを発表した。

     2024年8月19日、ジョーダン・ハリスと2026年の2巡目指名権と引き換えにモントリオール・カナディアンズにトレード。カナディアンズでは背番号92を選び、2024年9月28日のプレシーズン戦で膝を負傷したが、手術は不要で2〜3ヶ月の欠場が見込まれ、12月3日にデビューした。

     2024年8月にはオンラインサポートグループ「From Us to You」を共同設立し、2025年6月28日には結婚。
    ↩︎
  5. 2004年3月30日、スロバキア出身。2022年のNHLドラフトで全体1位指名を受け、NHL史上最高位で指名されたスロバキア人選手となった。2022年冬季オリンピックではスロバキア代表として活躍し、同国アイスホッケー史上初のオリンピックメダル獲得に貢献。トーナメントで得点王となり、MVPにも選出された。

     カナディアンズ入団後、2022-23シーズンにNHLデビュー。2023-24シーズンには目覚ましい活躍を見せ、ティーンエイジャーとしてのフランチャイズ記録を樹立した。2024年4月10日にはキャリア初のハットトリックを達成し、シーズンを20ゴール・50ポイントで終えた。

     2024年7月1日、カナディアンズと8年・6080万ドルの契約延長に合意。2024-25シーズンは挑戦的なスタートとなったが、最終的にはチームのトップラインに戻り、2024年12月17日には21歳未満でのカナディアンズフランチャイズ史上4位のポイント数を記録した。2025年のスタンレーカッププレーオフで初のNHLプレーオフゴールを決めている。

     国際舞台では、2021年のHlinka Gretzky Cupで銀メダル、2022年の冬季オリンピックで銅メダルを獲得。2022年にはスロバキアアイスホッケー連盟から史上最年少で年間最優秀選手に選ばれ、ベストフォワードとベストU20選手も受賞した。
    ↩︎
  6. ライネのチーム内の役割については、さまざまな議論を呼んでいる。The Hockey Writers.comの「What Role Will Patrik Laine Play for the Canadiens This Season?」では、以下のように解説されている。

     彼は攻撃の起爆剤として期待され、5対5の状況ではセカンドラインでの起用が有力視される。特に、イワン・デミドフとの組み合わせは攻撃面で魅力的だが、守備のバランスを考慮したパートナーが必要となる。パワープレイではその強力なワンタイマーが武器となるが、トップユニットが確立されているため、セカンドユニットでの貢献が期待される。

     契約最終年である今シーズンは、彼にとってキャリアを左右する重要な年であり、健康で安定したプレーとセカンダリースコアリングでの貢献がチームからの主な期待である。もし彼が期待に応えられれば、長期契約の機会も広がるだろう。
    ↩︎
  7. スラフコフスキーの性格について、残念ながらやや評価が低い。DOSE.CAの「Juraj Slafkovský lacks humility, says David Pastrnak」では、以下のように解説されている。

     スラフコフスキーは、その強い個性と意見を恐れない姿勢で知られる。最近、彼が世界選手権出場を見送り、ニック・スズキ選手の結婚式のため次期オリンピックのチームビルディング活動を欠席したことに対し、チェコ人選手のデイビッド・パストルナークは、スラフコフスキーにはもう少し謙虚さが必要であり、若い選手たちの模範となるべきだと指摘した。

     この記事ではまた、パトリック・ライネをトップ6に固定するため、ライネ、スズキ、スラフコフスキーのラインを試す提案にも触れている。これはライネの守備の弱点をスズキ選手が補うことを目的としているが、昨シーズン成功したファーストラインを分割するリスクも伴うとされている。
    ↩︎
  8. この発言は2025年2月にしている。DOSE.CAの「Juraj Slafkovsky: to be successful, you have to play like Brady Tkachuk」では、以下のように解説されている。

     スラフコフスキーは、成功のためにブレイディ・カチャックのようなプレースタイルが必要だと考えている。彼は、カチャックのフィジカルなプレー、80年代から90年代のようなメンタリティ、そして重要な場面でのホッケーの才能を高く評価している。

     この記事では、この発言とともに、高い視聴率を記録したNHLの4カ国対抗戦についても触れており、選手たちが自国を代表して熱いプレーを見せていることが大会の成功に貢献していると指摘している。
    ↩︎
  9. これまで手厚くかばってきたダックについて、監督は「今季はパフォーマンスが期待以下に後退している」と率直に認めつつ、より厳しく事実を突きつけ、改善を促している状況が伝えられている。出典はThe Hockey Newsの「Martin St‑Louis Reveals the Hard Truth About Kirby Dach’s Struggles This Season」等。
    ↩︎
  10. 上層部の2人は、カービー・ダックに関して「キャンプに報告した時点での彼のコンディション(体調・仕上がり)にチームは満足しておらず、良い印象を受けなかった」との見解が示していた。

     ケント・ヒューズは「ダック本人の状態がチームの期待に達しておらず、キャンプ開幕時点で〈良い仕上がり〉ではないと明言した。ジェフ・ゴートンは、ダックについて「チームに居場所はあるが、それは彼次第」「重要なのは夏のリハビリとキャンプでの準備状況」と述べ、能力だけではなく準備姿勢にも疑問を示している。出典はSportsnetの「Canadiens must be mindful of balance to keep progressing」等。 ↩︎
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