はじめに
先日、リハビリ中のパトリック・ケイン(ニューヨーク・レンジャーズ→無制限FA)を記事にしましたが、今回は「もう一人のパトリック」、コロンバス・ブルージャケッツのパトリック・レインを取り上げてみましょう。
彼はシーズン中の負傷で離脱、リハビリから復帰しています。シーズン中、勝手知ったる左ウィング→センターへコンバートされ、新たな可能性を見出しつつありました。来るシーズンもそのポジションに入るのか、チームの新監督との折り合いも含めて語ってくれています。
コロンバスと言えば、先日のドラフトで全体1位・ベダード並みの能力を持つ
アダム・ファンティリを指名したにゃ。
ファンティリについても、率直に語ってくれているよ。
引用元:NHL.com「Laine ‘open’ to playing center with Blue Jackets this season」。
新監督とは話せたよ
昨シーズン、コロンバス・ブルージャケッツのセンターでのパトリック・レイン(左ウィング、25歳)の実験は、時期尚早に終わってしまったかもしれませんが、もう1度挑戦することも、新監督マイク・バブコックによる彼のための計画を実行することも、彼は何もいとわないとしています。
※マイク・バブコック=カナダ、オンタリオ州マニトウワッジ出身、60歳。NHLでの選手経験はないものの、NHLチームの監督を4人も輩出したカナダのマギル大学出身。
これまでアナハイム・マイティダックス、デトロイト・レッドウィングス、トロント・メープルリーフスの監督を歴任。スタンレーカップ優勝1回、準優勝2回の華々しい経歴のある反面、選手との確執も多い。
「この件について、少し話し合ったんだ」とレインは18日・火曜日に言いました。「かなりいろいろなことに取り組んできたけど、わからないものだね。つまり、それだけ可能性は常にあるんだ。彼らが何を望むか次第だが、僕はそれを受け入れるつもりだよ」。
「僕らはいい話をしたよ。(バブコックは)難しいけど正直なので、彼の話を尊重する。しかし、僕らがそこで話したことすべてプライベートなものであり、僕はそれを話すつもりはないよ」。
昨シーズンにセンターへコンバートされたが
普段、左ウィングだったレインは、ショーン・クラリー(センター、30歳)の負傷後、チームを助けるためにセンターへの転向を提案し、3月19日のベガス・ゴールデンナイツ戦では、当時のブラッド・ラーセン監督がジョニー・ゴドロー(左ウィング、29歳)とキリル・マルチェンコ(右ウィング、23歳)の間のトップラインに彼を配置しました。
※ブラッド・ラーセン=カナダ、ブリティッシュコロンビア州ナカスプ出身、46歳。現役時のポジションは左ウィング。アトランタ・スラッシャーズ(ウィニペグ・ジェッツの前身)、コロラド・アバランチでプレーしたが、AHLが主戦場。
コロンバスで7年間アシスタント・コーチを務めた後、2021年、監督就任。しかし、2シーズン連続してプレーオフを逃し、今シーズン終了後、解雇。
レインはこの試合で2アシストを記録し、2日後のワシントン・キャピタルズ戦でも2アシストを記録しましたが、その後、3月23日の練習中に上腕三頭筋の肉離れを起こし、シーズン終盤の12試合を欠場しています。
55試合にしか出場しなかったにもかかわらず、52ポイント(22ゴール、30アシスト)でチーム2位の成績を残しました。
シーズンをフル出場していたら、かなりいい成績を残せたんじゃないかにゃ。
まだ25歳、いろんな可能性を持つ万能フォワードへの道を歩んでほしいね。
センターには強烈な新人が!
しかし、2023年のNHLドラフトで、ブルージャケッツは全体3位でセンターのアダム・ファンティリ(7月1日に3年間のエントリーレベルの契約に署名した)を指名しており、5月4日、コンチネンタル・ホッケー・リーグのアク・バーズ・カザンで過去5シーズンプレーした、センターのドミトリ・ヴォロンコフ(22)と2年間のエントリーレベルの契約を結んでいます。
※アダム・ファンティリ=詳細はこちらの記事を参照のこと→☆。
※アク・バーズ・カザン=1956年設立。ロシアKHL、ハルラモフ・ディビジョン(東部地区)所属チーム。リーグの強豪チームではあるが、スター選手に頼りすぎる傾向があり、戦術に一貫性がないとも言われている。
2022-23シーズン、ガガーリンカップ決勝でCSKAモスクワに敗れ、リーグ準優勝となる。
※ドミトリ・ヴォロンコフ=ロシア、アンガルスク出身、22歳。フォワードであれば、どのポジションもこなせる。2019年のNHLドラフトで、コロンバスより全体114位で指名。
2022-23シーズン、カザンのカップ戦決勝進出に大きく貢献、プレーオフでは24試合出場、8ゴール・4アシストを記録している。
そのことから、レインが再びセンターを狙えるかどうか、まだ分かりません。
ファンティリについて
「(ブルージャケッツは)いくつかの手を打ち、我々のチームは良い選手を獲得したね」と彼は語りました。
また、ウィニペグ・ジェッツから2016年NHLドラフト2位で指名されたレイン(2020-21シーズン、トレードでコロンバスに加入)は、ファンティリの直面しているプレッシャーは理解していると付け加えています。
「世界選手権で(ファンティリを)見たよ。体格も良い青年で、技術もあるようだね」と語りました。「彼をここに迎えられることを楽しみにしているし、できる限り彼を助けようと努めるつもりさ。18歳で、しかも上位指名でリーグ入りするのは大変なことさ。
僕もその立場にいて、ずっとやってきたんだ」。
レインもファンティリもスピード・スターなんだにゃ。
この2人がラインメイトになって、
昨シーズンの上位チームの守備網を引っ掻き回してくれたら、さぞ面白いことだろう。
いいオフシーズンを過ごしているようだ
普段、オフシーズンの大半を母国フィンランドで過ごしているレインは、10日前にコロンバスに戻り、フィラデルフィア・フライヤーズのFWキャム・アトキンソン(右ウィング、34歳)ら現在および以前のチームメイトと共に、初開催となる3対3のキャップ・シティ・エリート・サマーリーグに臨みました。
※キャップ・シティ・エリート・サマーリーグ=オハイオ州コロンバスで開催される、プロ、大学、ジュニアのホッケー選手を対象とした、夏のプロ・ホッケー・リーグ。
地元のエリートレベルのプレーヤーに競争力のあるオフシーズン・ホッケーを提供し、ファン層拡大を目的とする。すべてのゲームは無料公開。High Bank Distillery Co.(コロンバスに本拠を置くレストラン・チェーン)主催。
7月11日に行われた最初の試合は大観衆を集めましたが、レインがクラリーのチーム「614ホッケー」でデビューを飾った試合は観客席を埋め尽くし、許可されたガラス沿いにはさらに多くのファンが詰めかけていました。
※614ホッケー=ホームページはこちら→☆。試合の雰囲気はこんな感じ↓。
延長戦で14-13で敗れた試合後、レインは10分間サインをしたり、写真を撮ったりしました。
「この子たちがみんな、僕のためにここにいてくれてるふりをしたいんだけど、そうではないんだ」とクラリーは言っています。「とにかく素晴らしい。この子たちは彼に会えてとても喜んでいるよ。
彼はホッケー選手としてこの町の英雄であり、ファンから受ける愛情がどんなものか、彼は見られるんだから」と述べました。
まとめ
ウィニペグからコロンバスにトレードされた際、いろいろとあったレインですが、今ではすっかり地元のスターになってますね。それもこれも彼の溢れんばかりの才能について、ファンが知っているからです。記事にも書きましたが、ファンティリとのコンビが待ち遠しいです。
ただ、新監督は業界でも有名な気難し屋さんな上に、自らの哲学を曲げないのを特徴としています。故障明けのレインの状態をどう判断するか、移籍してきた超大物ゴドローを活かせなかった昨シーズンのこともありますし、中心選手として考えない可能性も充分考えられます。
開幕直前のキャンプ、コロンバスに激震が走るかもしれません…。
ここまで読んでくれて、サンキュー、じゃあね!