はじめに
何度でも言うぞ!祝・NHL2023-24シーズン開幕!日本時間で10月11日(水)午前中に行われた3試合のうち、最初のナッシュビル・プレデターズvs.タンパベイ・ライトニング戦は未見ですが、他の2試合は堪能。
2023年ドラフト全体1位・超話題のコナー・ベダード(シカゴ・ブラックホークス)はしっかり先発メンバー入り。試合中、相手チーム(ピッツバーグ・ペンギンズ)のエースであり、ベダードの憧れの存在でもあるシドニー・クロスビーとの対談映像も流れていました。
昨シーズンのチャンピオン、ベガス・ゴールデンナイツは速い横の揺さぶりで、シアトル・クラーケンを翻弄。シアトルの守備の拙さ(特にGK)もありましたが、熟練の技を駆使した攻撃力は今シーズンも健在です。
さて、今回、いち早く開幕を迎えたチームを中心に、リンクを離れた所での話題をオムニバス形式でお届けします。激しい氷上の戦いの裏で、NHLの選手達の別な一面をお楽しみください。
開幕ムードに水を差すようで申し訳ないが、
日本でNHL開幕のニュースはほとんど無しなんだにゃ。
札幌冬季五輪開催とかになれば、NHLチームがプレマッチしてくれると思ったんだけど…、
それも無しか。
引用元:NHL.com「Golden Knights keep Stanley Cup clean in new ESPN commercial」
本物のカップは洗わないでね
ベガス・ゴールデンナイツが後片付けをしていない、と非難することはできません。
「This is SportsCenter1」というよくできた新CMで、フォワードのジャック・アイケル(センター、26歳)とジョナサン・マーシェソー(右ウィング、32歳)が、ESPNの休憩室で食器洗い機の終了を待っているところが描かれています。
(食器洗い機の)一連の作業が終わると、マーシェソーは引き出しをスライドさせて、スタンレーカップを取り出します。
ESPNのキャスターであるスティーブ・レヴィ2に確認を取りながら、よくカップを調べた結果、アイケルとマーシェソーは、カップはまだ十分にきれいではないと判断しました。
「もう一度やるべきだと思うか?」、マーシェソーが尋ねます。
「ああ、そう思うよ」と答えながら、アイケルは食器洗い機の洗剤を手に取ります。
そして、この夏のオフシーズン、カップにたくさんの食材が盛られたこと3からも明らかなように、カップは余分な洗浄作業をすることとなったのです。
This is SportsCenterの新CMはこちら↓。
「働き方改革」に理解ある市長さん、登場
引用元:NHL.com「Nashville mayor Freddie O’Connell announces Oct. 10 as Predators Golden Pride Day」
ホッケーの試合を見るために仕事を早退することは、一部のホッケーファンにとって、夢のように聞こえるかもしれません。
ナッシュビル・プレデターズのファンにとって、ナッシュビル市長フレディ・オコネル4のおかげで、そんな夢が叶うかもしれません。
月曜日、新たに選出された市長は、10月10日・火曜日を「ナッシュビル・プレデターズ ゴールデン・プライドデー」とし、フランチャイズ25周年シーズンの開幕を祝うと発表しました。
発表の中で、プレデターズのファンがその日の夕方に行われる開幕戦に間に合うよう、ナッシュビル中の雇用主に1時間早く仕事を終えることを、オコネルは依頼したのです。
10月10日(火曜日)の午後5時30分、プレデターズはタンパベイ・ライトニングのホームに行き、NHLのシーズンをスタートします。試合はESPNとESPN+で全米中継されます。
火曜日はまた、1998年10月10日、ブリヂストン・アリーナ(プレデターズのホーム。今年のドラフト開催地)で17,298人の満員の観客の前で行われた、ナッシュビルのフランチャイズ史上初の試合から25年目を迎えます。
NHLシーズンの幕開けとしては悪くありません。
壮絶な点の取り合いの末、プレデターズは負けちゃったにゃ。
それにしても、この市長さん、太っ腹というか、「働き方改革」の見本というか…。
どれくらいの人が早退したのか気になる。
NHLは、どの年代でも楽しめるスポーツなのです
引用元:NHL.com「Penguins fan celebrates 88th birthday at first hockey game」
最初のホッケーの試合を見るのに遅すぎることはありません。
88歳のピッツバーグ・ペンギンズのファン、ジャンにとって、初めてのホッケーの試合は、10月6日(金曜日)、ペンギンズvs.バッファロー・セイバーズのプレシーズンゲームでした。
それだけでなく、その日は彼女の誕生日だったのです。
孫のおかげで10年ほどホッケーファンだったジャンは、ようやく友達と直接試合を観戦できるようになりました。
彼女はペンギンズのジャージに身を包み、手書きのロースター(選手名簿)を持って準備万端でやってきたのです。彼女はペンギンのパックを持って、家に帰ることさえできました。
それだけではヤンの明るい笑顔を引き出すのに十分でなかったかのように、ペンギンズはチームの最後のプレシーズンゲームで7-4の勝利を収めています。
確かに、このペンギンズのファンにとって忘れられない誕生日となりました。
スーパーマーケットで遊んではいけません
引用元:NHL.com「Marner, Matthews prank customers at Sobeys grocery store」
スーパーマーケットで誰に出くわすかはわかりません。
最近、トロント・メープルリーフスのチームメイトであるオーストン・マシューズ(センター、26歳)とミッチェル・マーナー(右ウィング、26歳)がトロントの食料品店ソビーズ5に潜入し、疑いを持たず、全く無防備なお客にいたずらをしました。
チームがソーシャルメディアに投稿したビデオでは、2人のフォワードがソビーズの従業員に扮し、インプラクティカル・ジョーカーズ6風に、イヤホンを通して言われたことを実行しなければなりません。
裏で指示を出していたのは、チームメイトのモーガン・ライリー(ディフェンス、29歳)とウィリアム・ナイランダー(右ウィング、27歳)でした。
その結果、プロのホッケー選手とソビーズの買い物客との間の、愉快なやりとりがまとめられています。
オーストン・マシューズとして知られている(店員)「マシューズ」は、ビデオで変装によるいたずらの一環として、ギフトカードを獲得するため、お客に馬鹿なことをさせようとし始めました。
ギフトカードのために、最初のお客にリンゴジュースを飲んでもらい、次に妊婦に腕立て伏せを10回してもらうように頼まなければならないのです。当然、彼女自身はできなかったので、マシューズが代わりにやらなければなりませんでした。
次に、マーナー(別名 ミッチェル・マーナー)は袋詰め係としてレジに並んでいましたが、舞台裏の連中は彼に客の食品を少しかじらせました。
その後、4人のメープルリーフは変装をやめ、お客が車内に食料品を詰めるのを手伝いました。
これは、日常的に食料品店へ行くことを、思い出深いものにする1つの方法です。
コンプライアンス的にどうかな?と思わせる部分もあるけど、
米国のバラエティの基準が分かんないから、何とも言えないにゃ。
単に「スーパー1日店員さん」で、別な番組に出た方が良かったかも。
愛犬家の皆さん、注目!
引用元:NHL.com「Capitals pose with their dogs, rescue animals for annual calendar」
今回、トム・ウィルソン(右ウィング、29歳)はペナルティボックスに座っても構いませんでした。
10月6日(金曜日)、メドスター・キャピタルズ・アイスプレックス(バージニア州にあるキャピタルズの練習場)で行われた「2024 キャピタルズ ワンちゃんカレンダー」の写真撮影のため、ワシントン・キャピタルズのフォワードの愛犬ハレにじっとしていてもらうのは、ちょっと難しかったようです。
最終的に、審判のジャージを着て笛を首に巻いたハルは、ウィルソンの前に座り、彼が「ウルフ・トラップ・アニマル・レスキュー7」のバッドボーイ・バニーという名の子犬を抱いている間、完璧に自分の役を演じていました。
「会う人も多いし、犬もたくさんいるし、匂いもするし、リンクばかりなので、ちょっとハレの頭がこんがらがっているみたいだ」とウィルソンは言っています。「彼女(ハル)は楽しいことが起きているのを知っているよ。
戦い(普段の試合)の半分はここ(リンクサイド)に並んでいるだけなんだが、(今日は)誰もが楽しんでいるんじゃないかな」。
ワールドワイドな活動に感服
キャピタルズの選手たちは、愛犬やウルフトラップで里親募集中の犬たちと一緒に、ワンちゃんカレンダーのための写真を撮り、この秋の後半にはそれぞれ20ドルで販売され、収益はワールド・トラップ・アニマル・レスキューとモニュメンタル・スポーツ&エンターテインメント財団8に寄付されます。
それらは、オンライン、チームストア、キャピタル・ワンアリーナ(キャピタルズのホーム・アリーナ)の商品スタンド、およびメドスター・キャピタルズ・アイスプレックスのチームストアで入手できます。
「僕らは皆、犬と犬に関する全部が大好きなんだ」と、バックアップのチャーリー・リンドグレン(ゴールテンダー、29歳)と愛犬のライリーと共に、犬のローグと一緒にゴールネットの前で写真撮影したゴールキーパーのダーシー・クエンパー(ゴールテンダー、33歳)は言いました。
「だから、彼らを助けたり、彼らと一緒に時間を過ごしたりすることは、本当にお互いにとって良いことづくめなのさ」。
海外のチームによる慈善事業って、日本と比べて桁違いの規模だにゃ。
犬や猫だけに限らず、全ての動物たちの小さな命を大切にする心は、
相手選手に敬意を表すのと同じくらい大切なことだと思うよ。
2012年以来、ワンちゃんカレンダーの販売を通じて、キャピタルズとMSE財団は地域の動物保護施設のために60万ドル以上を集めてきました。3年前、ウィルソンと彼の妻テイラーは、ハレが生後8週間の時、ウルフトラップから養子にしています。
「ウルフトラップは一流さ」とウィルソンは言いました。「彼らが本当にお金を使っていい仕事をし、たくさんの動物を救っているのを目の当たりにしているんだ。だから、犬を飼っている人たちが来て、すべての子犬や保護された子犬を見るのは楽しいことなのさ。
僕らのやっていること全体を通して見ても、素晴らしい伝統が続いているのを感じるね」。
まとめ
クスっと笑えるネタから心温まるネタまで、氷上の闘士達の別な側面をご理解いただけたと思います。
この他にも、フロリダ・パンサーズの選手達が、開幕前のつかの間の休息を遊園地で楽しんだり、ニューヨーク・レンジャーズの選手がグッズ・ショップでサイン会を開いたり等の記事もあって、32チームもあれば、いろいろな過ごし方をしているんだな、と思いました。
これから来年の春先まで、レギュラー・シーズンの長丁場が続いていきます。昨シーズンまでのスター選手が好調をキープできるか、彼らを押しのけるくらいの新しいスーパースターが生まれるか。NHL.TVを見て、ドキドキ・ワクワクできる日々に乾杯!です。
ここまで読んでくれて、サンキュー、じゃあね!
【註釈】
- ESPNが1995年に放送開始したスポーツニュース番組『SportsCenter』を宣伝するために、コミカルなテレビコマーシャルのこと。これは無表情なモキュメンタリースタイルで放送され、スポーツやスポーツ放送のさまざまな側面をお笑いに変えている。
↩︎ - 2023年現在、58歳のスポーツ・キャスター兼ジャーナリストで、得意分野はNCAA等のカレッジフットボール、NFLのマンデーナイト・フットボール、そしてNHL全般である。ユーモアのセンスはあるが、(下ネタを含め)やや過激な表現を好むことで知られる。
↩︎ - 食事がカップに盛られた記事はこちら→☆。こちらにも→☆。
↩︎ - 2023年9月25日に就任した第10代ナッシュビル市長。47歳(46歳説も)。元々はソフトウェアとテクノロジーの分野で働いていて、政治には無縁だったとされる。2005〜2010年まで、地元ナッシュビルのラジオ番組の司会者を務めていた。
↩︎ - カナダで2番目に大きなスーパーマーケット・チェーン。カナダ全土で1,500以上の店舗を展開。ノバスコシア州ステラートンに本社を置き、カナダにある州すべてで店舗を運営している。
↩︎ - ワーナー・ブラザース・ディスカバリー傘下のケーブルテレビ局で放映されている、アメリカの隠しカメラ・リアリティショー。現在、シーズン10まで放送されている。
各キャスト・メンバー(つまり「ジョーカー」、通常4人)が、そのパフォーマンスに対して高評価か低評価のいずれかを受け取るゲーム。クライマックスでは、最も多くの低評価を獲得したジョーカーが敗者となり、「罰」を受けることになる。
↩︎ - バージニア州を拠点とし、安楽死、ネグレクト、虐待の危険にさらされている動物たちの救済に力を注ぐ団体。主な活動としては、命を救う輸送、里親探し、そして養子縁組のプログラムを運営することである。
↩︎ - チーム、アスリート、そして寛大なファンの慈善活動を支援し、彼らの寄付を一元化する団体。ボランティア活動の調整も行っており、ワシントン・キャピタルズ、ウィザーズ(NBA)の公式慈善団体である。
2020年、キャピタルズと同財団は、各種団体に助成金を提供するキャピタル・インパクト基金を設立している。 ↩︎