はじめに
11月最後の試合で、ゴールデンナイツがサンノゼに4-3で勝利しました✨。前日の敗戦を受けて、キャシディ監督が思い切ったメンバー変更を行い、これが試合に新しい流れを生み出しました。
特に、NHL初勝利をつかんだリンドボムの活躍や、待望のゴールを決めたシソンズの奮闘は大きなハイライトに。苦しい月を乗り越え、12月に向けてチームが前向きに進み出す姿が印象的でした。
参照記事:TheSportingTribune.com1「Cassidy’s changes pay off as Golden Knights win 4-3」
激動の11月を終えたゴールデンナイツ🏒
時には行動が言葉よりも雄弁に語ることがあります。
ラスベガス・ゴールデンナイツは、11月最後の試合に向けて重要な決断を下しました。前日にモントリオールに4-1で敗北し、チーム全体にやや低調な雰囲気が漂っていた中で、ヘッドコーチのブルース・キャシディは、何かを変えなければならないと感じたようです。🧠💡
彼はベテランのウィンガー、ライリー・スミスとブランドン・サードにその日の試合を休むよう指示し、代わりにアレクサンダー・ホルツとコール・ラインハート2を、サンノゼ・シャークス戦の先発メンバーに加えました。✨
この作戦は成功したのでしょうか?結果はご自身で判断してください。
ナイツはT-モバイル・アリーナでシャークスとの試合を4-3で勝利し、11月を勝ち越しで終えることができました。🔥ラスベガスにとって11月は忘れたい月で、5勝4敗5分けの成績で、パシフィック・ディビジョン首位の座から陥落していました。
キャシディはこの決断について、「これはスミッティやサードを非難するものではない。彼らのプレーに問題はなかったが、ラインハートを第4ラインに置くのはいいと思っているし、我々が作ろうとしている『アイデンティティ・ライン3』の一部になることも、彼なら可能だ。良い組み合わせじゃないかな。新しいエネルギーを加えたかった」と話しています。
「ただし、それはベテラン2人の犠牲の上に成り立ったもので、決して楽しいものではない。今朝、彼らに話すのは正直楽しい仕事ではなかったよ。ホルツはチームに火をつけてくれたし、自分のプレーもきちんとこなしていた。試合に勝てたのは良かったけど、もしあの2人が出ていたとしても結果は同じになったかもしれないね」。
リンドボムの初勝利とチームの団結💪
ナイツのスチールグレーのユニフォームを着た選手たちにとって、この夜はいくつかの「初めて」の夜になりました。それは、ゴールテンダーのカール・リンドボムの活躍です。🎯
これまでNHLで6回挑戦し、未だ勝利を手にすることができなかったリンドボムは、この試合でついに初勝利を収めました!18本のシュートを止め、サンノゼの若き才能ウィル・スミスに2ゴールを許しながらも、その後は見事なセーブを連発。結果として、チームの勝利に大きく貢献しました。🥅✨
しかし、リンドボムが初勝利を達成した報酬は?へンダーソン(下部組織チーム=ヘンダーソン・シルバーナイツのこと)へ戻るための片道チケットでした。なぜなら、ナイツはカーター・ハートを復帰させる準備4をしており、ハートはシルバー・ナイツでの3試合の調整を終えて、NHLでの復帰を果たすことになっています。
ハートは2年近くNHLの試合に出場しておらず、カナダでのジュニア時代に女性への性的暴行の一件で裁判があり、無罪判決を受けました。彼がいつネットに立つかはまだ分かりませんが、最も早いシナリオでは、12月2日・火曜日のシカゴ・ブラックホークス戦でナイツのデビューを果たすかもしれません。
もっと現実的なシナリオとしては、5日・金曜日にニュージャージーで始まるアウェイゲームのロードトリップで出場することになるでしょう。よって、リンドボムの活躍は一時的なものとなそうです。
サンノゼ・シャークスvs.ベガス・ゴールデンナイツ戦のハイライト映像。敗れたものの、シャークスはしぶとさが身についてきた!
シソンズとマーナーのゴール✨
試合の中で、もう一つ注目すべき瞬間がありました。それは、コルトン・シソンズの待望のゴールです!🕹️もはや若者ではない32歳のシソンズは、今シーズン初めてのゴールを決めました。
これまで22試合にわたって得点を挙げられなかった彼が、ラインハートのアシストで見事にゴールを決めた瞬間は、チーム全体にとっても喜ばしい出来事でした。🎯
「自分たちの陣地から出る時に良いプレーができて、運よくゴールを決められた。ネットに向かって積極的にプレーしてきたけど、なかなかうまくいかなかったので、ようやく報われた気分だ」とシソンズはコメントしています。💬
さらに、ミッチ・マーナーは、11月6日のタンパベイ戦以来、ようやくゴールを決め、チームのリードを広げました。📈彼は、アレックス・ネデルコビッチをかわし、セカンド・ピリオドでラップアラウンド5を決めて3-1に。これでチームの士気も高まり、勝利への道が開けた瞬間でした。⚡
これぞマーナーの真骨頂!スピード感たっぷりのスケーティングから、しぶとくゴールに迫る得点感覚。これから本調子になってくれそう。

待望のゴールを決めたシソンズ!🔥32歳にして今シーズン初ゴールを挙げ、チーム全体を盛り上げてくれたにゃ💪ベテランの多いゴールデンナイツ、若手と上手くミックスさせながら、ベテランの味を引き出していくのが勝利の方程式。さらに、大型移籍のマーナーも久しぶりの得点を挙げ、そろそろギアを上げるかも!🏒12月はゴールデンナイツの月になるのだろうか!✨
最後の数秒、リンドボムの強さ💥
しかし、チーム全体で見ると、ナイツは最終ピリオドに1点差のゲームに突入し、サンノゼのスピードと粘り強さに押されながらも、なんとかシャークスを退ける方法を見つけたようでした。試合の終盤、残り33.2秒というところで、状況は一層緊迫することに。😬
ブレイデン・マクナブがクロスチェックで反則を取られ、サンノゼは6対4の一時的な有利な状況で同点を狙ってきました。⚡ゴールを空けたシャークスは、必死に攻めてきましたが、リンドボムはそのプレッシャーに負けることなく、見事に立ち向かいました!🦸♂️
チームメイトたちも必死に氷上でシュートをブロックしたり、壁際でパックを奪い合ったりして、リンドボムをサポート。🏒それはまるで永遠のように感じられ、最終的にホーンが鳴った時、リンドボムはチームメイトたちに囲まれて祝福されました。🎉
「彼は自分ができることをすべてやってくれて、すごく努力家です。彼がようやく勝利を手にするのを見るのは素晴らしいことだ」とシソンズは話し、リンドボムの努力を讃えました。👏チームの対戦相手シャークスの元選手で、土曜日に2得点を挙げたトーマス・ハートルも同じくリンドボムを祝福していました🎉。
12月に向けた前向きな展望🌟
ゴールデンナイツは11月を振り返り、少しの逆境があったことを認識しつつも、それを乗り越えた自分たちに誇りを持っています。💪キャシディ監督は、「我々はもっと良くなると確信している」と話し、チームの成長を信じています。
「確かに、11月を振り返ると不安定6だったけど、.500以上の成績を残したし、NHLでは.500未満の月を過ごすと厳しくなるからね。でも、試合の中でいくつかの重要な勝利を収めることができた」。🏅
「延長戦で望んでいた勝利を得られたわけではないが、あのような状況ではもっと勝ちきるべきだと思う。それでもこの成績は前向きに捉えなければならない」とキャシディは続けました。「それでも、異なるメンバーがラインナップに入ったり出たりしていた中で、.500以上の成績を残したことを客観的に見る必要があるね」。🌱
特に、ウィリアム・カールソンの復帰がチームにとって大きなプラスになると期待されています。🤞彼は11月8日のアナハイム戦で負った下半身のケガから回復中で、12月に再びピッチに戻る予定です。カールソンの復帰がチームに新たな力を与えることは間違いありません。⚡
「少しの逆境があったことは理解しなければいけないが、それを乗り越えて、次に向けて前進することができた。多くの試合を接戦で戦い、勝利を収めたことをポジティブに捉え、12月がゴールデンナイツにとって良い月になるよう、延長戦で取りこぼした勝利を取り戻していかなければならない🎯。チーム一丸となって戦い抜くだろう」とキャシディはチームの未来に希望を持ち続けています。
まとめ
苦しい場面が続いた11月でしたが、この試合では選手一人ひとりが役割を果たし、粘り強く勝利をつかみました✨。リンドボムの初勝利を全員で喜び合う姿や、ライン変更に応えた選手たちの奮闘は、チームの結束を象徴するものです。
課題も残る中で、キャシディ監督は12月を成長の月にすると語り、チームは前向きに進む準備を整えています。

ここまで読んでくれて、サンキュー、じゃあね!
【註釈】
- 2022年に創設された新興のオンラインスポーツメディアで、南カリフォルニアやラスベガスなど西海岸のスポーツを中心に取り上げている。速報性やファン目線の記事が多く、大手メディアほどの取材体制はないものの、地域密着の視点や柔らかい分析が特徴。
アイスホッケー関連の深い専門報道は比較的少なく、補助的な情報源として利用されることが多い媒体。
↩︎ - メディアや関係者が指摘する“起用の意味”とその現実
まず、Holtzに関しては、今シーズン中にチームと2年契約を更新しており、クラブとして「やり直すチャンス」を与えていることが報じられている。彼は2024‑25シーズン、ゴールデンナイツで53試合に出場し12ポイント(4ゴール・8アシスト)を記録。スウィンガーとして十分な可能性を見せたとして、クラブが契約延長したことが報じられている。
しかし同時に、「2023‑24シーズンの活躍(前所属のデビルズ時代)から大きく落ち込んだ」「ディフェンスやディシプリンに改善の余地がある」とも指摘されており、“復活の可能性”と“懸念”の両面がある選手である。
またReinhardtに関しては、今オフにクラブと2年のワンウェイ契約を結んでおり、ゴールデンナイツが彼を中核の候補(depth forward)として正式に評価していることが明らかである。
メディアの分析では、「今季、金銭面・人件費(キャップヒット)が小さく、層の厚さとコスト効率を両立する“価値のあるバックアップ”になる」と評価されている。さらに、実質的に第4ラインとしてプレー機会を与えられており、限られた出番ながらも少なくとも“貢献できる可能性のある選手”として認識されている。
チーム側・分析者の狙いと“賭け”としての起用
これらの情報から、今回のスミス&サード休養→Holtz/Reinhardt起用という判断は、チームにとって以下のような“賭け”であり、かつ“合理的な選択肢”だったと考えられている:
◯トップラインの安定した得点源ばかりに頼らず、サブメンバーで得点とエナジーを補うことで、シーズンを通した選手層の厚みを確保。
◯HoltzやReinhardtのような若手/控え選手に実戦経験を与えることで、将来的な戦力の底上げを図る。
◯経済的な観点(契約金・キャップヒット)の効率性を優先しつつ、安価ながら伸びしろのある選手にチャンスを与える。
◯もし彼らが期待に応えられれば“大きなリターン”(衝撃やブレイク)が得られ、ダメでも人的コストが小さいためリスクが抑えられる。
つまり、「今が見極めどき」とメディアや関係者は捉えており、“賭け”である一方、“挑戦すべき選択肢”として許容されている、というわけである。
なぜ大きく報じられないか
ただしこの起用が大きく報じられない理由としては、
◯HoltzやReinhardtがスーパースターではなく、“バックグラウンド/補強要員”であるため、目立ちにくい。
◯シーズン序盤でまだ目に見える結果が乏しく、「これが正解だった」と断言できる段階にない(Holtzは今季まだ得点ゼロ)
◯チームの焦点が“トップライン+守備/ゴール規定”にあり、控え起用の分析は“補足的”になりがち。
こうした事情から、「なぜこの起用だったか」という前提の議論はあっても、「この策が正しかった/成功した」と断言する記事はあまり見られない。
↩︎ - 「identity line」の意味—チームの“色”を体現するライン
“Identity line”は、チームのゲームスタイルや哲学、泥臭さ/激しさ/粘りを象徴するフォワード・ライン(ほとんどの場合は4thライン、いわゆる控えライン)を指す言葉。たとえば、New York Islandersの“マット・マーティン–ケイシー・シジカス–カル・クラッターバック”のトリオは長年にわたり“Identity Line”として知られ、チームの「激しく当たって守り、守備的にも貢献するスタイル」を支えてきた。
このラインは「スター選手による得点力重視」ではなく、「対戦相手のエースを抑える」「パック争いやチェックで流れを作る」「チームの士気・粘りの象徴となる」役割を担うことで、チーム全体の土台を支える存在。
つまり“identity line”とは、「このチームらしさ(アイデンティティ)」を体現し、ゲームの基準やテンポを決める、“泥臭くてハードワークするライン”のことを指す。
なぜ今回、Vegasで「identity line」という言葉が使われたか—背景と狙い
今回の記事で報じられたように、ヘッドコーチのBruce Cassidyがベテランのウィンガー2人を休ませ、代わりに若手/中堅のAlexander HoltzとCole Reinhardtを起用した背景には、単なる選手交代ではなく「チームの新たな“色”をつくる」「4thライン=第4ラインを、ただの控えではなく、チームの基盤=identity lineとして育てる」という意図がある。
記事中のCassidyの台詞“I like Reinhardt on that fourth line and I think he can be part of an identity line we’re trying to build.”はまさにその意図を示している。
この起用は以下のような意味を持つと、NHL分析者や他チームの“identity line”の例から読み取れる:
◯トップラインだけに頼らず、試合のテンポや粘り、守備・チェック面を底上げすることで試合のバランスと安定性を確保。
◯控えや若手に実戦経験を与え、将来的な戦力の底上げを目指す。将来性とコスト効率の両立。
◯チームの“アイデンティティ(泥くささ、守備、粘り強さ)”を再構築し、選手層に厚みを持たせることで、シーズンを通じた安定感を狙う。
つまり、ReinhardtやHoltzを“identity line候補”として起用するのは、単なる入れ替えではなく「チームを再定義するチャレンジ」であり、成功すればチームの土台が強化される“賭け”だと捉えられる。
↩︎ - Vegas Golden Knights(VGK)がCarter Hartを再びゴールに置く可能性について、現地では「間もなく復帰」「今週にも初先発か」の見方が強まっている。
彼は11月中、AHL傘下のHenderson Silver Knightsで約3試合のコンディショニングステント(調整出場)を終え、チームは11月30日付で“呼び戻し(recalled)”を発表。これに伴い、正ゴールテンダー不在の問題を抱えるVGKが、次のNHL出場機会として火曜のChicago Blackhawks戦を想定しているとの報道が出ている。
ただし、調整先でのパフォーマンスには厳しい見方もある。Silver Knightsでの3試合では3.07の平均失点(GAA)と.839のセーブ率と、数字だけ見ると決して好調とは言えず、いわゆる「錆び付き」の懸念がある。そのため、メディアの一部では「12月1日でリーグ復帰資格は得るが、『いつ出すか』はチームの慎重な判断次第」「まずはもう少しAHLで調整させる可能性もある」という見方もされている。
↩︎ - “ネット(ゴール裏)を回り込んでゴール前の“ポスト”(ゴールの左右の柱の近く)にパックを流し込むシュート技のこと。具体的には、選手がパックを持ってゴール裏に滑り込み、ゴールの背後を回って反対側のポスト近くに飛び出し、ゴーリーが反転するのを狙って素早くゴールを狙う。
この技は「ゴール前の駆け引き」を活かすプレーであり、ゴーリーがポストをしっかり守っていない、または横移動が遅れるタイミングをつくことで成功することが多い。
なぜラップアラウンドが有効か(メリットと戦術的役割)
近年、ラップアラウンドの有効性が改めて注目されている。たとえば、ネットのサイズ変更(NHLでは過去にゴールの側面が少し狭く/浅くされた)により、ゴールのポスト近辺への接近がやりやすくなり、シュート成功率が上がっているという分析がある。
このため、プレーオフなど大きな試合での“緊迫した場面”や“決定機”として、ラップアラウンドが非常に効果的になることもある。実際に過去のプレーオフでは、重要なゴールがラップアラウンドで決まる場面が複数あった。
また、単なるシュートではなく“駆け引き”の要素が強いため、守る側にとっては読みづらく、ゴーリーやディフェンスのポジションミスやバランスの崩れを突けるのも大きな強み。
成功のカギ—タイミング、コントロール、ポジショニング
ただしラップアラウンドは“誰でも簡単に成功する”技ではない。成功には高度な技術と判断力が求められる。まずパックコントロールとスケーティングでゴール裏を回る際に“滑らかに速く”、そしてゴール前の“ポストへの到達タイミング”をゴーリーより先にする必要がある。
また、ゴーリーやディフェンスが詰めてくる場合には“フェイク(だまし)”を使って逆サイドに流すか、無理せずパックを外に逃がす判断も重要。無理に突っ込むと守備側にインターセプトされやすくなる。
つまり、ラップアラウンドは“ギャンブル的”なプレーでもあるが、その分成功したときの破壊力は高く、「見えづらさ」と「スピード」「不意打ち」の三拍子がそろうプレーと言える。
↩︎ - 11月のゴールデンナイツは「成績が安定しない月」を過ごしたとメディアは評している。チームは序盤に連敗を含む不安定な試合が続き、最終的に月間成績が5勝4敗5分けと、以前のような強さが影を潜めた形になった。こうした不調はディビジョン首位から後退する結果にもつながり、現地記者は「序盤の入り方のまずさ」や延長戦での取りこぼしを具体的な懸念点として挙げている。
一方で月末のサンノゼ戦での勝利は、采配変更(ベテランを休ませ若手を起用)やゴールテンダー起用の変化が即効性を持ちうることを示した。現地分析はこの勝利を「小さな再起動」に位置づけつつも、長期的にはラインナップの入れ替えやゴールテンディング事情(AHLとの往復含む)を慎重に見極める必要があると論じている。
メディアの総論としては、「.500以上を保てたのはポジティブだが、リーグでは月ごとの不振が積み重なると危険」という現実的評価に落ち着いている。コーチのコメント(改善への自信)は歓迎される一方で、継続的な得点力、堅実な守備、そしてゴーリー起用の安定化が12月に向けた主要課題だと指摘されている。
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