はじめに
ボグダン・トリネエフがついに夢のNHLデビューを果たしました!ハーシー・ベアーズからキャピタルズへ昇格し、12月13日のウィニペグ・ジェッツ戦でその瞬間が訪れました。喜びを爆発させる彼の姿と、ロシアのレジェンド・オヴェチキンとの特別なエピソードも見逃せません👀💫
また、キャピタルズは新しいフォワードラインを試し、ディラン・ストロームの復調がチームに与えた影響も注目されています。ストロームの新しいラインでの活躍、そしてカーベリー監督の戦術がチームにもたらす変化とは?記事を読み進めて、トリネエフとキャピタルズの新たな挑戦をチェック!
参照記事(1):Russian Machine Never Breaks(RMNB)1「Bogdan Trineyev could only address Alex Ovechkin by his formal Russian name while with the Capitals: ‘I just can’t bring myself to call him anything else’」
参照記事(2):Russian Machine Never Breaks(RMNB)「Dylan Strome on playing away from Alex Ovechkin for first time all season: ‘Other lines were playing great, and myself, O, and Beau weren’t producing’」
ボグダン・トリネエフのNHLデビューとその喜び🎉
ボグダン・トリネエフは、ハーシー・ベアーズで4シーズンを過ごした後、ついに12月13日のウィニペグ・ジェッツ戦でNHLデビューを果たしました。これは、子供の頃からの夢が実現した瞬間です!トリネエフは、この日をどれだけ待ち望んでいたことでしょう。
11月と12月に2回、キャピタルズへのコールアップ2があり、トリネエフは2試合に出場し、そのプレーでキャピタルズのスペンサー・カーベリー監督から称賛を受けました。
最近、ロシア語のインタビューでトリネエフは、キャピタルズに加わることを最初に知った時、ハーシーのヘッドコーチ、デレク・キングからその知らせを受けたといいます。トリネエフは、Google翻訳を通じてのインタビューで語りました。
「本当に嬉しかったです」とトリネエフは語りました。「2年間、1度もコールアップされることはなかったので、今回は本当に嬉しい瞬間でした。両親や家族にもすぐに知らせました。みんな喜んでいます」、彼の喜びが伝わってきますね😊
「NHLデビューできると思ったことは分かっていましたが、そのことについて考えないようにしました。予測しても意味がないですから。実際、コールアップされてもゲームに出られなかった選手たちがたくさんいますから」。
アレクサンドル・オヴェチキンとの特別なエピソード
トリネエフのNHLデビューにおいて、特に印象的なのは、ロシアのレジェンド、アレクサンドル・オヴェチキンとのいくつかの思い出深いエピソードです。オヴェチキンはNHLの歴代ゴール得点記録保持者であり、おそらくロシアで最も有名なアスリートです。まさに伝説的な選手です。
トリネエフは、オヴェチキンから「ボグダン・クロスビー」というニックネームをもらったことを明かしました。これは、彼の87番の背番号3にちなんで名付けられたもので、まさにオヴェチキン流の愛情の表現ですね。
また、トリネエフがNHLデビューの準備をしていたとき、オヴェチキンはチームのロッカールームでカメラマンに彼に焦点を当てるように指示したこともありました。「ワシントンに到着した時、彼は直接お祝いしてくれました」とトリネエフは振り返ります。
トリネエフとオヴェチキンの関係
トリネエフは、オヴェチキンとの関係についても語りました。オヴェチキンは、チーム内でロシア語を話す仲間たちを集めて、オフ・ザ・アイスでも一緒に楽しむことが多いといいます。「彼はとても陽気な人で、みんなを楽しませてくれるんです」とトリネエフは話しました。
また、オヴェチキンは、食事に誘ってくれたり、チームイベントにも参加したりと、トリネエフにとって非常に親しい存在であり、尊敬すべき先輩でもあります。「彼の話はいつも面白くて、仲間と一緒に聞くのが楽しみです」と、トリネエフは彼のユーモアに感謝の気持ちを述べました💪
ここで、インタビュアーが気になったのは、トリネエフがオヴェチキンをどう呼んでいるのかということでした。23歳の若き選手にとって、オヴェチキンは大先輩であり、その呼び方にも一目置いているようです。
「彼にとっては、名前だけでも親しみを込めて呼ぶことができるかもしれません」とトリネエフは答えました。
「でも、僕にとってはそうではありません。彼はとても大きな地位を持つ人物で、素晴らしいキャリアを築いてきましたし、年齢の差もかなりあります。だから、アレクサンドル・ミハイロヴィチ4と呼ばずに、他の名前で呼ぶことはできません。どうしてもそれができないんです」。
インタビュアーは、オヴェチキンがしばしば「サシャ」5や「アレックス」と呼んでほしいとお願いしていることを知っていたので、トリネエフにオヴェチキンがそれを気にしているかどうか尋ねました。
「もちろん、彼はそれで構いません」とトリネエフは言いました。「それは僕にとっては、ただの尊敬の表れです。彼はレジェンドであり、素晴らしい人格の持ち主です。そして、彼の年齢を考えると、僕はそのように呼ぶ方がずっと落ち着きます。それが尊敬だと思います」。✨
ハーシー・ベアーズ時代の映像ですが、下部リーグとはいえ、その得点感覚はピカイチ。オビーの後継者育成を目指すキャピタルズとしては願ってもない逸材。

トリネエフとオヴェチキンのタッグ、期待が高まるにゃ!オヴェチキンが示すリーダーシップや温かい人柄が、トリネエフをより一層成長させているのが感じられる。ロシア人選手同士の絆がチームを押し上げ、これからの試合でその力強さを見せてくれる予感。二人のコンビネーションが高まれば、キャピタルズはもっと上を狙える!🔥
トリネエフの考えるオヴェチキンとウェイン・グレツキー
インタビュアーが最後にトリネエフに質問したのは、オヴェチキンがウェイン・グレツキーよりも優れた選手かどうか6ということでした。この質問に対して、トリネエフは非常に冷静に、かつ自信を持って答えました。
「統計数字がすべてを物語っていると思います」とトリネエフは言います。「もちろんです!」。💯
キャピタルズのフォワードラインの変更⚡
キャピタルズは、日曜日午後のデトロイト・レッドウィングス戦で新たなフォワードラインを試しました。直近の5試合で1勝3敗1分けという厳しい成績を収めた後、カーベリー監督はラインを変更する決断を下しました。
「シーズンは長いので、化学反応が鈍くなることもあるとは言いませんが」とカーベリー監督は日曜日に語りました。「時には選手が左右の隣にいる選手を変える必要があることもあります。それは非常にシンプルなことです。選手たちが少しスランプに陥っているときに起こることが多いですし、まさにそのような状況です」。
最も注目すべき変更は、キャピタルズのトップラインを組んでいたディラン・ストロームとアレクサンドル・オヴェチキン7を分けたことです。
日曜日の試合前、ストロームはシーズンの5対5アイス時間のうち、448分39秒のうち77%以上をオヴェチキンと一緒にプレーしていました。
全体として、このデュオは5対5のプレーで好成績を収めており、ショット試行で52.5%、期待されるゴールで53%、スコアリングチャンスで51.8%、ハイデンジャーチャンスで50.8%、そして最も重要なのはゴールで69.6%を記録していました。
しかし、この5対5での効果は、過去10試合で劇的に低下し、キャピタルズはその期間中、ショット試行で45.8%、期待されるゴールで43.1%、スコアリングチャンスで41.9%、ハイデンジャーチャンスで40.1%、ゴールで34.6%にとどまりました。
その不調なプレーが原因で、ストロームは日曜日にアリャクセイ・プロタスとトム・ウィルソンとラインを組み、オヴェチキンはジャスティン・サウディフとコナー・マクマイケルと一緒に氷上に出ました。
ストロームのラインはプロセスの観点から素晴らしく、キャピタルズはそのラインと一緒に、ショット試行(+6)、ゴールショット(+5)、スコアリングチャンス(+3)、ハイダンジャーチャンス(+4)のすべてで大きくプラスの差を記録しました。キャピタルズはオーバータイムでレッドウィングスに敗れましたが、ストロームは新しいラインの効果8に希望を持っていました💪
日本時間で12月24日午前中に行われたニューヨーク・レンジャーズvs.ワシントン・キャピタルズ戦のハイライト映像。うーん、キャピタルズのライン変更の効果は一時的?
ストロームの復調とチームへの影響
ストロームは、新しいラインコンビネーションがチームに与える影響について、非常に前向きに考えています。彼のラインは、ショット試行やスコアリングチャンスで良い結果を記録し、全体的にプラスの差をつけました。「他のラインは素晴らしいプレーをしていて、僕たちがうまく生産できなかっただけだと思います」とストロームはコメントしました。
「はい、他のラインは素晴らしいプレーをしていて、僕、オ(ヴェチキン)、ボー(ベルトラム)はうまく生産できなかったということです」とストロームは言いました。
「そして、当然、昨夜はゴールに繋がるひどいプレー9をいくつかしてしまいました。だから、ちょっとラインを変えて勢いをつけることが大事だと思ったんですけど、第一ピリオドとその後を通して、それはうまくいったと思います。
ポイントを取れたことは良かったですが、もっとプレーを良くできることは分かっています。もっと生産する方法を見つけないといけませんし、もっとペナルティを引き出す必要もあるかもしれません。それからどうするかですね」。
カーベリー監督もストロームのラインに関して同様の考えを示し、そのラインがチーム内で最も多く、5対5のアイス時間で13分39秒を一緒にプレーしたことを特に強調しました。
「彼らはさまざまな面で本当に良いプレーをしたと思います」とカーベリー監督は言いました。
「彼らの全体的なプレーを詳しく説明することもできますが、彼らは多くを生み出したと思います。お互いをよく読んでいましたし、パックバトルを制しました。守るべきときにはしっかり守れましたし、その時間はあまりありませんでしたが、それでもしっかり仕事をしていました」。
ストロームはまた、エセン・フランクの両ゴールにアシストをして得点に絡みました。この2ポイントゲームは、1ヶ月ぶりのマルチポイントゲームで、最後にマルチポイントを記録したのは、11月20日にモントリオール・カナディアンズ戦で3アシストを記録したときでした📈。
これで、ストロームのラインは復調し、彼のポイントが再びスコアシートに載りました。28歳のセンターは、34試合で26ポイント(6ゴール、20アシスト)を記録しており、そのうち5ポイント(1ゴール、4アシスト)は12月の試合(10試合)でのものです。
ストロームはまた、11月13日以降の20試合で1ゴール10しか決めていません。最近のライン変更が、昨シーズンのように1試合1ポイントのペースに戻す助けとなることが期待されています。
まとめ
ボグダン・トリネエフのNHLデビューと、オヴェチキンとの絆は感動的な瞬間でした。また、キャピタルズのフォワードライン変更は、チームの復調を促し、ストロームのラインも良い結果を出しました。
選手同士の連携や戦術変更がチームに与える影響を理解し、適切なタイミングでの調整が重要であることが改めて示されました。

ここまで読んでくれて、サンキュー、じゃあね!
【註釈】
- 2009年に立ち上がったワシントン・キャピタルズを中心に扱うファン主導のホッケー専門サイトで、キャピタルズだけでなくNHL全般のニュース、分析、インタビュー、オリジナル記事を掲載。公式メディアではないものの、キャピタルズやアレクサンドル・オヴェチキンといったテーマで豊富な記事を提供し、統計や分析だけでなく試合の詩的側面やファン視点の軽妙な文章も特徴。
RMNBは「試合観戦の楽しさを記事にする」ことを目的に、単なる速報ではなく読み物としての価値を重視しており、ブログ形式で長年ファンコミュニティを育ててきた。サイトはWordPressを基盤に運営され、長期間更新され続けているため、キャピタルズ関連の歴史や選手エピソードの蓄積データベースとしても知られている。
RMNB上のコンテンツはCreative Commonsのライセンス下にあり、読者が非商用目的で共有・引用しやすいようになっている点も特徴。
↩︎ - トリネエフがキャピタルズへコールアップされた背景には、AHLでの高いパフォーマンスだけでなくチーム内の人員状況が影響している。キャピタルズは、2025年11月から12月にかけて主力選手の故障者リスト入りが相次ぎ、その穴を埋めるためにAHL傘下のハーシー・ベアーズから複数の選手を召集した。
実際、フォワードのライアン・レナードやゴールテンダーのチャーリー・リンドグレンが負傷者リストに入った際、トリネエフと共に別の選手もコールアップされており、キャピタルズが即戦力を求めている状況が分かる。(Reuters)
さらにトリネエフ自身はAHLで12得点(6G・6A)を挙げ、プラス・マイナス評価でもチームトップに近い数字を残すなど、攻守両面で安定した活躍を見せていた。このような数字的裏付けにより、怪我による欠員が出た際の補強候補としてトリネエフの名前が挙がりやすかったのである。(NHL)
なお、トリネエフは12月3日に一度AHLへローン(戻される形)となっているが、その後再びキャピタルズへの呼び戻しがあり、シーズンを通してAHLとNHLを行き来しながら成長の機会を得ている。これは、エントリーレベル契約やワイバー(放出制度)の関係で、若手選手が自由に行き来しやすい契約形態を利用した形でもある。(ハーシー・ベアーズ)
↩︎ - トリネエフがキャピタルズで背番号87を着用していることには、単なる偶然以上の意味がある。NHLにおいて87番は、スーパースターのシドニー・クロスビーが長年身に着けてきた象徴的な番号であり、卓越した技術やリーダーシップと結びつけられている。
トリネエフ自身も偉大な選手たちと同じ番号を背負うことで自らのアイデンティティを確立し、キャピタルズでの新たな章を象徴しようとしていると言われている。また、この番号の認知度の高さはファンやチーム内外で注目を集め、グッズ展開やブランド価値の向上にも寄与する可能性がある。
オヴェチキンが「ボグダン・クロスビー」とニックネームをつけたのも、この番号が持つ歴史的な重みと期待感をユーモアを交えて表現したものであろう。(Americano Sports)
↩︎ - ロシア語圏では、人のフルネームが「名前・父称(パトロニム)・姓」の三つで構成される。父称とは、父親の名前に由来する中間名のことで、男性なら「‑ovich」や「‑evich」、女性なら「‑ovna」や「‑evna」という語尾が付き、父の名前を基に作られる。
例えば、オヴェチキンのフルネーム「アレクサンドル・ミハイロヴィチ」では、父親の名前がミハイル(英語のMichaelに相当)であることを示す「ミハイロヴィチ」が父称として使われている。この父称は、単に名前の一部に留まらず、ロシアでは公式な場や丁寧な呼び方として重んじられ、特に敬意を表したい相手には「名前+父称」で呼ぶのが一般的。
トリネエフがオヴェチキンを「アレクサンドル・ミハイロヴィチ」と呼ぶのは、その人物のキャリアや年齢に対する敬意を示す文化的な表現であり、ロシア語圏の名前文化が反映されている。(nanioka.com)
↩︎ - ロシア語圏では、名前に対して親しみを込めた“愛称(ニックネーム)”が日常的によく使われる。「アレクサンドル(Alexander)」という正式な名前に対しては、「サシャ(Sasha)」が一般的な愛称として古くから定着しており、友人や家族の間で親しく呼び合う際によく使われる。
英語圏で「ウィリアム」を「ビル(Bill)」や「リチャード」を「ディック(Dick)」と呼ぶような感覚に近い。実際、ロシア語の名前文化では「サシャ」の他にも、「ミハイル」→「ミーシャ」「ドミトリー」→「ディーマ」など、多くの名前に対応した短縮形や愛称が存在し、日常会話や親しい間柄で使われるのが一般的。
↩︎ - オヴェチキンが長年保持されてきたウェイン・グレツキーのNHL歴代最多ゴール記録を2025年に更新したことは、ロシア国内でも大きな話題となった。通算895ゴールを達成したオヴェチキンの快挙は、スポーツとしての偉業であると同時に、ロシアの国民的英雄としての存在感を象徴している。
プーチン大統領をはじめとする政府関係者もこの記録更新を祝福し、国内メディアでは「歴史的偉業」として大きく報じられ、国民的な誇りとされている。
グレツキーは長らく“史上最高”と称されてきた一方で、時代や環境の違いから単純な比較は難しいものの、オヴェチキンの達成は現代の競争激しいNHLで成し遂げられた点で評価が高く、ロシアでは両者を尊敬と感謝の念で語る声が多く聞かれる。こうした背景が、トリネエフが語ったように「統計がすべてを物語っている」という冷静な見方につながっている。(Reuters)
↩︎ - 考えられる理由は、戦術面・チーム全体の最適化・オヴェチキンの起用法の3点に集約できる。
まず戦術的には、ストロームとオヴェチキンのラインは5対5で高い期待値を生む一方、相手守備に研究されやすく、同じ形での攻撃が停滞する時間帯も増えていた。カーベリー監督はポゼッションと再現性を重視するため、トップの得点源を固定化するより、相手のマッチアップを崩す意図で分離したと考えられる。
次にチーム全体の最適化である。ストロームはプレーメーカーとして中盤の推進力を高められる選手であり、別ラインに置くことでセカンドライン以下の攻撃力を底上げできる。一方オヴェチキンは、短時間でも得点期待値を上げられるため、別のセンターと組ませても脅威を維持できる存在。主力を分散させることで、全ラインの圧力を均等化する狙いが見える。
最後にオヴェチキン本人の起用管理である。年齢と負荷を考慮し、5対5での役割を一部調整しつつ、パワープレーや勝負どころで最大限の爆発力を引き出す。そのために、常時ストロームと組ませる必要はない、という判断も自然。
つまりこの分離は、2人の相性を否定したものではなく、チーム全体を機能させるための再配置であり、カーベリー監督らしいデータ重視・長期視点の決断だと分析できる。
↩︎ - ストロームがアリャクセイ・プロタスやトム・ウィルソンと組んだラインは、単なる代替ラインではなく、チームの攻撃とエネルギーを牽引する役割を期待されている。プロタスはチームでも長身・スピード・身体能力を兼ね備えた選手として評価が高く、オフェンスゾーンでの支配力やパック奪取からの展開が注目されている。
実際、プロタス、サウディフ、ウィルソンの組み合わせは、期待ゴール(xG)シェアでリーグ上位に位置するという分析もあり、このラインはポゼッションを維持しつつ高危険度シュートの機会を生むことで評価されている。
特にサウディフはフロリダ・パンサーズから加入後、センターとして責任あるポジションでチームを牽引しており、ウィルソンはキャリア最高レベルの得点力を見せながら、パワーと経験で攻守両面に寄与していると報じられている。
これにより、カーベリー監督は従来のトップライン以外にも得点源と支配力を分散し、対戦相手にとって厄介な攻撃の厚みを提供する布陣としてこの組み合わせを評価している。(Washington Hockey Insider)
↩︎ - キャピタルズが直近の試合で失点を重ねた背景には、単純なミスだけでなく、守備面やゾーン内での不十分な対応が影響している。たとえば、日本時間で12月24日に行われたニューヨーク・レンジャーズ戦では、キャピタルズが2対1でリードして迎えた第3ピリオドに5失点を喫し、最終的に7–3で敗れている。
この試合では特に第3ピリオド序盤の守備の判断ミスと、相手のすばやいパス回しへの対応の遅れが重なり、相手に簡単にシュート機会を許したことが失点につながっている。コーチや選手も試合後に、コントロールは取れていたものの、シュートチャンスに結びつける決定力やディフェンス面での細かいミスが響いたと振り返っており、得点機を確実にものにする重要性を強調していた。
こうした試合展開はレッドウィングス戦でも見られており、「ひどいプレーでゴールに繋がった」というストロームのコメントの背景にある。(Reuters)
↩︎ - ストロームのゴールがなかなか増えない背景には、キャピタルズの攻撃全体が「チャンスは作れているのに決めきれない」状態になっている影響が大きいと分析されている。専門メディアの統計では、チームは5対5で高いポゼッションやチャンス生成を記録している一方で、実際の得点には結びついていない。
これは単純なシュート数の問題だけでなく、期待ゴール(xG)に対して実際のゴール率が低く、いわゆる“シュートの質”や“ネット前での決定力”が不足しているという指摘が出ている。こうした“regression to the mean(平均への回帰)”とも言える現象は、昨季の成功がやや例外的に高かったことも影響しており、ストローム自身も複数試合でシュートやアシスト機会を得ながらネットを揺らせない場面が続いているとされている。
つまり、ゴール欠乏は単に選手の不調というより、チーム全体のフィニッシュ力や運の巡り合わせが影響している可能性がある。こうした状況が続く中で、ライン変更や役割調整により、得点環境を改善しようという戦略が採られている。(The Hockey Writers) ↩︎

