キングス、ホーム5連敗の中にも光🔥デビルズ戦とドジャース連覇の夜🌙

NHLチーム紹介

はじめに

 ロサンゼルスの夜は、NHLとMLBのドラマが交錯する特別な瞬間となりました✨🏒⚾

 ニュージャージー・デビルズがロサンゼルス・キングスを破ったその夜、会場の大画面にはワールドシリーズ第7戦が映し出され、ドジャースが劇的な逆転勝利を達成!💙

 リンクでの悔しさと球場の歓喜が同時に広がり、Crypto.comアリーナはロサンゼルス全体が一つになったような熱気に包まれました🎉

キングス、ホームでの苦戦続く🏒

参照記事:Los Angeles Daily News1Kings’ home skid continues with loss to Devils

 土曜日の夜、Crypto.comアリーナで行われた試合で、キングスは数字的にも良いプレーを見せ、普段よりも規律正しくプレーしています。パワープレーでも少し存在感を示す場面がありました。

 しかし、試合の終わりには、その咆哮はニュージャージー・デビルズにかき消されてしまい、キングスはアナハイムでのダックス戦敗北からわずか23時間後に4-1で敗れてしまいます😢。

 キングスはホームでの連敗を5に伸ばし2、昨季41試合中31勝を挙げた勢いは影を潜めました。さらに、7試合続いた連続ポイント記録も途絶えています。デビルズは3試合ぶりの勝利となりましたが、直近11試合では9勝目でした。

 アンドレイ・クズメンコがキングス唯一のゴールを決め、ダーシー・ケンプは18本のセーブを記録しています。

 対するデビルズでは、キャプテンのニコ・ヒーシェが先制ゴールを決め、ブライアン・ハロネンは自身のNHL初ゴールを記録。さらにドーソン・マーサーは2度のショートハンドゴールを決めています🏒。

 マークストロムはキングス戦でキャリア14勝目を挙げ、これは全てのフランチャイズと対戦した中で、2番目に多い勝利数となります。しかも、前日に契約延長をサインしたばかりでした。

 (キングスの)ケビン・フィアラは「チャンスもシュートもたくさんあった。諦めずに続ければ、いつか決まるはず」とコメント。「ここにいる全員にとってつらい状況だが、諦めてはいけない。次の試合に向けて立ち直るしかない」と前向きな言葉を残しました✨。

序盤からデビルズにリードを許す⚡

 キングスは試合開始わずか82秒で劣勢に立たされてしまいます。ジョエル・エドモンドソンがゴールライン下でパックを維持していましたが、彼のシャッフルボードのようなパス(床を滑らせるようにゆっくりしたパス)はフィアラのスティックに当たらず、(デビルズの)ルーク・ヒューズのもとへ。

 ヒューズのシュートはヒーシェに巧みにディフレクトされ(シュートの軌道を変えてゴールを狙い)、今季3ゴール目となりました。これでヒューズはキャリア100ポイントに到達しました🏅。

 これまで最初にゴールを許した5試合では、キングスは1勝しかできず、一方デビルズは先制した5試合すべてで勝利しています。キングスは流れを変えようと奮闘し、20分間でシュート14対8、40分後には32対19、最終的には44対22とデビルズを上回りました。

 第2ピリオドでもキングスは攻撃の圧力を強め、フェイスオフでも優位に立ち、2度のパワープレーで6本のシュートを放つなどポゼッションでも優勢となります。さらに、今季初めてペナルティボックスに入ることもなくプレーしました。

讃岐猫
讃岐猫

 しかし、このシュート数の優勢も得点にはつながらず、デビルズは再びチャンスを活かして第2ピリオド唯一のゴールを決めるのです。

 デビルズの持続的なプレッシャーにより、エドモンドソンとブランド・クラークは自陣に押し込まれ、90秒以上もアイス上で立ち続けることに3

 クラークはゾーンからのクリアを試みましたが、どちらのディフェンスもベンチへ戻ることができず、疲労困憊の二人はカウンターアタックを受け、3分12秒にハロネンがショートサイドからゴールを決めました(キーパーの肩口や脇の下など、近いサイドのわずかな隙間を突いて得点した)⚡。

 相手チームがペナルティ(トリッピングと遅延行為)のため、3人しかいないという攻撃のチャンスをキングスは得ましたが、逆にデビルズがショートハンドゴール(人数が少ない側が決めたゴール)を決め、試合の流れを完全に握る展開へ。

 ヨナス・ジーゲンタラーは右サークルからのフィリップ・ダノーのシュートをブロックし、ダイビングでパックをマーサーに送ります。マーサーはパックを前に運び、自らが作った2対1のラッシュを展開。ヒーシェへのパスと見せかけた後、シュートを放ち、今季7ゴール目を決めました。

 「オフェンスゾーンでいい時間はあったが、ゴール前での動きが十分ではなかった」とキャプテンのアンジェ・コピタルは語ります。「そこを修正すれば、セカンドチャンスやサードチャンスも生まれると思います」。

後半にゴールを返すも及ばず🥅

 キングスは残り10分11秒でマークストロムの完封を破ります。アレックス・ラフェリエールがコーナーでコピタルにパスを送ると、コピタルの美しいバックハンドのフィードがクズメンコに渡り、彼はワンタイムでシュートを決め、今季3ゴール目を記録しました✨。

 このプレーは、クズメンコが相手のゾーン出口を阻止4して流れを作ったことから始まりました。

 ジム・ヒラー監督も「ナイスゴールだ。コピタルの素晴らしいパスとクズメンコの素晴らしいフィニッシュだった」と称賛。「昨年の彼らを思い出させるプレーだったね。これが少しでもチームに刺激になればいい」とコメントしています。

 その後、クズメンコがダグ・ハミルトンからペナルティを引き出し、キングスは早めに(ゴーリーの)ケンプをベンチに下げます。しかし残り3分47秒で、マーサーがアイスの端からエンプティネットにパックを投げ入れ、デビルズは(勝ち点)2ポイントを確保🏆。

 マーサーは試合2度目のショートハンドゴールを決め、今季8ゴール目を記録。リーグトップのコーフィールドとマッキノンに2ゴール差としました。

キングスvs.デビルズのハイライト映像です。ショートハンドゴール2つ決められてしまっては、キングス全体で大反省会だと思うんだけど。妙に前向きなのは、ドジャースが勝ったから?

 観客はマーサーやマークストロム、さらにはキングスのスター選手たちよりも、ワールドシリーズ第7戦に熱狂。ドジャースの連覇を祝う映像が大型スクリーンで流れるなど、会場は野球観戦の雰囲気に包まれていました⚾。

 クズメンコのゴールと、9回表にミゲル・ロハスの同点ホームランが重なった瞬間など、頻繁に映像が大型スクリーンで流されました。「たまにこういうことはある。フットボールや野球のプレーオフの時もそうだ。ファンが大声で応援してくれてよかった」とマークストロムも語っています。

🎶熱気に包まれた夜、キングスとドジャースの歓喜

参照記事:NHL公式サイト「Kings fans stick around after game to see Dodgers win 2025 World Series

 キングスが敗れた後にCrypto.comアリーナで歓声が上がることはほとんどありませんが、土曜日の夜だけは例外でした。

 ロサンゼルス・キングスのファンたちは、ニュージャージー・デビルズに敗れた後も会場に残り、ロサンゼルス・ドジャースがトロント・ブルージェイズとのワールドシリーズ第7戦を制し、2年連続の優勝を果たす瞬間を見届けています🏆。

優勝決定の瞬間、こんな感じでした。

 チームの公式SNSには、ファンたちがドジャースの優勝を祝って歓声を上げる様子が投稿されました📱。

 第3ピリオドの途中、キングスはスコアボードにドジャースの試合を映し出し、L.A.の熱狂的なファンが両方の試合を同時に見られるようにスプリット画面を使用していたのです⚾🏒。

 そして、キングスのアンドレイ・クズメンコのゴールがアナウンスされた瞬間、場内は大歓声に包まれました。ちょうどそのタイミングで、ドジャースのミゲル・ロハスが9回に放った同点ホームランが映し出されていたのです!

 「ものすごい歓声だったね。理由はわかっていたけど、ラインの指示を出すのが大変なほどだったよ」とデビルズのシェルドン・キーフ監督は語りました。「幸い、うちのゴーリーは最後まで集中してくれたね」と笑顔😄。

 ドジャースは11回にウィル・スミスのホームランで勝ち越し、ついに試合を決めました⚾。

🎶球場に響く「I Love L.A.」

 キングスのオルガニスト、ディーター・ルール5は、ドジャースのホームゲームでもおなじみの「Let’s Go Dodgers!」のメロディーを試合中に演奏🎹。

 そしてドジャースが2年連続のワールドシリーズ制覇を決めると、ルールはランディ・ニューマンの名曲「I Love L.A.」6を演奏し、会場はまるでドジャースの本拠地のような祝福ムードに包まれました🎶。

 キングスのシーズンはまだ13試合目ですが、ドジャースファンにとっては、まさにお祭りの始まりの夜となったのです✨。

まとめ

 この夜、勝利こそ逃したものの、キングスは内容面で確かな前進を見せました🔥。

 シュート数やパック支配率では優勢に立ち、ペナルティなしで試合を終えたのは今季初の成果。数字以上に、チームの集中力と規律が光った一戦でした。

 デビルズの効率的な決定力に屈したとはいえ、攻め続ける姿勢には次への希望が感じられます。苦しい時間をどう乗り越えるか——その答えは、すでに彼らの戦う姿勢の中に見えているのかもしれません💪✨。

 そしてこの夜をさらに熱くしたのは、MLBワールドシリーズ連覇を果たしたロサンゼルス・ドジャース!🎉

 大谷翔平選手、山本由伸選手、佐々木朗希選手、本当におめでとう!💙⚾

讃岐猫
讃岐猫

【註釈】

  1. 通称「Daily News」は、1911年にバンナイズ地区で「Van Nuys Call」として創刊され、その後「Van Nuys News」などを経て1981年から現在の名称で日刊紙として発行されている。

     米国カリフォルニア州ロサンゼルスに拠点を置くこの新聞は、南カリフォルニア・ニュース・グループ(Southern California News Group)の旗艦紙として位置付けられ、フォーブスヴァレー(San Fernando Valley)地域の地元ニュース、教育、交通、犯罪などに注力している。

     オフィスはチャッツワース地区に所在し、ロサンゼルス市内で有料購読される日刊紙として「Los Angeles Times」に次ぐ発行部数を誇る。

     歴史的には、1989年の「Los Angeles Herald Examiner」廃刊以降、同市内で第2位の無料でない日刊紙となり、所有構造の変遷のなかでデジタル・ファースト・メディア(Digital First Media)系の運営に移っている。
    ↩︎
  2. ホームで迎えた開幕戦、コロラドアバランチ戦以降、今シーズン、ホームでは未だ勝てておらず、しかもどの試合も4失点以上している。逆に完封勝ちはホームもアウェイでも未だにゼロ、1失点も13試合中2試合しかない。

     さらに、60分以内で勝利した試合が2試合しかなく、オーバータイム(延長戦)は2勝しているが、シュートアウトに持ち込まれると1勝3敗になり、60分を超えると、負けを覚悟しなければならない数字が並ぶ。なお、60分間以内で負けた(勝利ポイントはゼロ)のは10月16日のペンギンズ戦以来。
    ↩︎
  3. 通常、NHLレベルの試合ではフォワードのシフト(1回の出場時間)が40〜50秒ほどで、ディフェンスマンでも45〜60秒程度が平均とされている。そのため、90秒を超えると選手の体力は限界に近づき、動きが鈍くなったり判断が遅れたりすることが多くなる。

     特に自陣で相手に押し込まれている展開では、なかなかラインチェンジ(交代)ができず、疲労がたまる一方です。その結果、マークの遅れやポジションミスが起こりやすくなり、失点につながる危険が高まる。

     つまり、文中で「エドモンドソンとクラークが90秒以上リンクに留まった」とあるのは、デビルズの激しい攻撃に押し込まれ、守り切るのが難しいほど苦しい状況だったことを意味している。
    ↩︎
  4. 相手ディフェンスが自陣(自チームの守備ゾーン)からパックを安全に持ち出してクリアする「ゾーン出口(zone exit)」の動きを妨害し、その直後に得点につながる攻撃の起点を作った、という意味。

     具体的には、クズメンコが相手にプレッシャーをかけてパスや持ち出しを焦らせたり、パスの出どころを遮ったりしてボール(パック)の処理ミスを誘発し、キングスが素早く攻撃権を得られる状況を作った。

     その結果、ラフェリエール→コピタルの連係からクズメンコへ渡り、ワンタイムに近い形の手首でのシュートが決まってマークストロムの完封を破った――という流れ。
    ↩︎
  5. Dieter Ruehle はアメリカ出身のスタジアム・オルガニストで、Los Angeles Kingsのホームゲームで1989年から演奏を担当し、2016年にはLos Angeles Dodgersの専任オルガニストにも就任した。

     また、NBAのLos Angeles Lakersや他スポーツイベントでも音楽演出を行っており、異なるスポーツジャンルで優勝を飾った3つのチームに関わった数少ない演奏者の一人としても知られている。
    ↩︎
  6. Randy Newmanが1983年にアルバム『Trouble in Paradise』からリリースした楽曲で、ロサンゼルスを題材にしながらも皮肉と祝福が入り混じった“ラブレター”的な一曲。

     初期には全米チャートで大きな成功を収めなかったが、1984年のロサンゼルス五輪にあわせたNikeのCMで世界的に露出が増え、現在ではロスを象徴するアンセムとして多くのホームゲームで使用されている。

     ビデオ映像ではニューヨークのモノトーンシーンから一転、カリフォルニアの太陽・ビーチ・カラフルな街並みへとドライブする内容で、「We love it!(私たちはそれを愛してる!)」というコーラスが印象的。
    ↩︎
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