五輪明けの完敗…クラーケンを襲った不運な失点とリンドグレン負傷

アイスホッケー名勝負

はじめに

 ついにNHLが再開!🏒待望の五輪明け初戦は、強豪ダラス・スターズとの激闘となりました。銅メダル獲得の英雄たちの帰還に沸く中、試合は不運な失点や主力の負傷など、予想外の試練が次々と襲いかかる波乱の展開に……。😱

 さらに、緊急事態となったロースターの裏側や、最新のブルース戦で見えた守備の課題まで徹底解説!クラーケンが直面した「3つの誤算」とは?これからの反撃を信じて、チームの現在地と苦境を乗り越える鍵をチェックしていきましょう!✨

 今回は、いつもの注釈じゃなくて、試しに【深掘りコラム】を執筆してみました。

参照記事(1):Yakima Herald-Republic「Seattle Kraken fall flat against Dallas Stars in Olympic break return

激闘の再開!クラーケンのオリンピック明け初戦🏒

 皆さん、NHLが再開しましたよ!ついに3週間にわたるオリンピックの中断期間が明け、NHLの戦いが戻ってきましたね。我らがシアトル・クラーケンの復帰初戦はダラス・スターズとの対戦でしたが、結果は1-4という悔しい完敗に終わってしまいました。

 この試合、注目されていたのはウィングのカーポ・カッコです。でも、彼は戦線に復帰するまでに、少なくともあと一晩はゆっくり休養する必要があったみたいですね(スターズ戦は欠場)。

 水曜日に行われたこの試合、中盤に差し掛かる頃、クラーケンの選手達の中には「あぁ、みんなまだ休みが必要なのかな?」と感じさせるような、少し重たい様子が見て取れました。

 現在、シアトルがチーム史上2度目となるプレーオフ進出を勝ち取るためには、残り25試合が勝負どころです。キャプテンのジョーダン・エバーレも、「これからの試合はどれもめちゃくちゃ重要なんだ」と気合を入れ直しています。

 彼はさらに、「休み明けだろうが何だろうが関係ない。明日にはしっかり立て直す方法を見つけなきゃいけないんだ」と、次戦への決意を語っていました。

 ちなみに、カッコとエーリ・トルバネンの2人は、2026年ミラノ・コルティナ・ダンペッツォ冬季五輪から最後にクラーケンに戻ってきたメンバーです。2人はフィンランド代表として見事に銅メダルを獲得したんですよ!おめでとうございます!🥉。

 トルバネンは水曜夜の試合で13分29秒出場しましたが、カッコはこの日は欠場して体を休めることに専念しました。でも安心してください、カッコは木曜夜のセントルイス戦ではプレーする見込みだそうです。

 また、ダラス戦でジョーイ・ダコードのバックアップを務めていたドイツ代表のフィリップ・グルバウアーも、次の試合では出場が期待されていますよ。

【深堀りコラム】五輪の光と影――「銅メダルの代償」と露呈したコンディションの乖離

 2026年ミラノ・コルティナ冬季五輪という至高の舞台は、観る者に感動を与える一方で、NHLのレギュラーシーズンという過酷な日常に戻った選手たちに「非対称な負担」という残酷な現実を突きつけます。

 フィンランド代表として銅メダルを勝ち取ったカーポ・カッコやエーリ・トルバネンが直面したのは、単なる移動の疲労ではありません。

 時差ボケに伴うサーカディアンリズム(概日リズム)の乱れは、氷上でのコンマ数秒の判断力や反応速度を確実に奪い、高強度運動後の神経系が回復しきらない状態で北米の激しいコンタクトに身を投じることは、怪我のリスクを飛躍的に高めます。

 特にクラーケンのようなプレーオフ進出の瀬戸際に立つチームにとって、この五輪明けの初戦は一戦以上の重みを持っていました。

 皮肉にも、五輪期間中に十分な休養と再調整の時間を享受できた「不参加組」と、国威を背負い心身を削りきった「参加組」との間には、目に見えないコンディションの巨大なギャップが生じています。

 このエネルギーの不一致はチーム全体の連携を停滞させ、第2ピリオド中盤に見られたような「遂行能力の欠如」という形で氷上に顕在化しました。

 主将ジョーダン・エバーレが「明日には立て直さなければならない」と危機感を露わにした背景には、この肉体的な時差と心理的な燃え尽き症候群が、残り少ないシーズンにおける致命的なブレーキになりかねないという焦燥感があります。

 栄光のメダルを首に下げて帰還した英雄たちが、日常の戦場(NHL)で再び「戦える体」を取り戻すまでには、我々が想像する以上に冷徹な科学的プロセスと時間が必要なのです。

ロースターの大きな入れ替えと、第1ピリオドの激しい攻防🏒

 さて、試合前のチーム状況を見てみると、クラーケン(27勝21敗9分け)には、欠場したカッコの代わりを務めるフォワードが十分に揃っていました。というか、むしろ「多すぎる」と言ってもいいくらいだったんです。

 チームは試合が始まる前に、怪我で離脱していたバークリー・カットン(上体、3試合欠場)とベン・マイヤーズ(下体、7試合欠場)の2人を、ようやく負傷者リスト(IR)から復帰させることができました。

 これに伴って、タイ・カルティエが「非ロースター選手(nonroster player)」として指定されることになったんです。

 この「非ロースター」という言葉、あまり聞き慣れないかもしれませんが、実は負傷者リストに少し似た仕組みなんです。

 専門サイトのPuckPediaによると、選手は年俸総額(キャップ)にはカウントされますが、23人のアクティブ・ロースター枠(すぐに出場できる選手の枠)には含まれません。怪我ではなく、個人的な休暇や就労ビザの申請中といった理由でこの扱いになるんですよ。

【深掘りコラム】ロースター枠の「魔術」――戦略的非ロースター指定の裏側

 NHLにおけるロースター管理は、単なる選手の入れ替えを超えた、極めて緻密なチェスゲームの様相を呈している。

 今回クラーケンが用いた「非ロースター選手(Non-roster Player)」への指定という手法は、日本のファンにとっては馴染みの薄い制度だが、フロントオフィスにとっては、アクティブ・ロースターの「23人枠」という物理的限界を打破するための極めて戦略的なツールである。

 通常、負傷者リスト(IR)から選手を復帰させる際、チームは即座に既存の23人枠の中から誰かを外さなければならない。しかし、マイナーへの降格(ウェーバー公示)には他チームに選手を奪われるリスクが常に付きまとう。

 ここでクラーケンは、タイ・カルティエを「非ロースター」という特殊なカテゴリーに置くことで、文字通り「時間を買った」のである。

 この制度は、就労ビザの更新や個人的な事情といった「怪我以外の正当な理由」がある場合にのみ適用が許される聖域であり、選手をサラリーキャップの計算には残しつつ、アクティブな23人の枠から一時的に「透明化」させる魔法のような運用を可能にする。

 特筆すべきは、この手続きが単なる事務処理ではなく、プレーオフ争いの渦中にあるチームが、貴重な戦力である若手を一人も失うことなく、戦線復帰したベテランを迎え入れるために打った「精緻な奇策」であるという点。

 日本人には馴染みの薄いこの「非ロースター」という概念を知ることは、北米プロスポーツにおけるフロントオフィスの冷徹かつ知的なサバイバル戦略を理解する第一歩となる。

 運用の妙によって、怪我人の復帰というプラス要素を、ロースターの渋滞というマイナスに変えない――この「非ロースター指定」こそが、過酷なシーズンを戦い抜くためのGMの知恵の結晶なのである。

 カルティエは、今シーズン57試合のうち40試合に出場し、3ゴール・5アシストという記録を残しています。オリンピックの中断期間に入る直前の3試合にも出場していて、チームが怪我人に苦しむ中で貴重なゴールも決めてくれました。

 それより前は、3週間も連続で「ヘルシー・スクラッチ(健康だけど試合に出られない状態)」が続いていた時期もあったので、今後の動向が気になりますね(筆者注:移籍の可能性?)。

 一方、久々にラインナップに戻ってきたマイヤーズは、復帰と同時に決まった「新たな2年間の契約延長」をお祝いするかのように、第3ピリオドに熱いプレーを見せてくれました。

 なんと袖をまくり上げて、(ダラスの)ジャスティン・ハライコウィアンと激しい殴り合いの喧嘩(ファイト)を繰り広げたんです!。

 事の発端は、マイヤーズのラインメイトであるジェイコブ・メランソンが、ダラスのスター選手であるミロ・ヘイスカネンをボード際に押し込んだことでした。

 これに対して、ダラスのアダム・アーンが怒ってしまい、メランソンを自軍のベンチに向かって2回も突き飛ばした(クロスチェックした)んです。そこへマイヤーズが仲間を助けに入ったというわけですね。

 最終的にシアトルはパワープレー(相手より人数が多い有利な状態)を得ることができましたが、クラーケンの2人もペナルティボックスに送られてしまいました。残念ながら、この絶好のチャンスで得点を挙げることはできませんでした。

 試合の序盤を振り返ると、ゴールテンダーのダコードが素晴らしい活躍を見せていました。ジェイソン・ロバートソンが至近距離から放ったシュートを、グローブを素早く動かして見事にキャッチ!。

 このおかげで、0-1という最少失点のまま第1インターミッション(休憩)に入ることができたんです。

 ただ、スタッツを見ると少し苦戦気味でした。クラーケンが2回もパワープレーのチャンスを得て、ダラスには一度もなかったにもかかわらず、シュート数は10対3と大きくリードを許していたんです。

 これにはエバーレも、「全体的に、やるべきことをしっかりこなす力が少し足りなかった」と振り返っています。

【深掘りコラム】10対3の劣勢を繋ぎ止めた「静かなる心理戦」

 第1インターミッション直前、ジョーイ・ダコードが披露した鮮やかなグローブセーブは、単なる反射神経の産物ではない。対峙したのは、リーグ屈指の決定力を誇るダラスの精密機械、ジェイソン・ロバートソン。至近距離(ポイントブランク)からのシュートは、ゴールテンダーにとっては物理的に「見てから動く」ことが不可能な領域。

 ここでのダコードの勝因は、ロバートソンのスティックのブレードの向きと重心の移動を完璧に読み切り、シュートが放たれる前にグローブをその軌道へ「置いていた」ことにある。このコンマ数秒の先読みこそが、一流のゴールテンダーが備える高度な心理戦の極致なのである。

 しかし、このビッグセーブが象徴しているのは、ダコードの卓越した技術だけではない。第1ピリオド終了時点で「シュート数10対3」という数字が示す現実は、クラーケンの戦術的な機能不全を如実に物語っている。

 特筆すべきは、シアトルが2度のパワープレー(数的優位)を得ながらも、一度も反則を犯していないダラスにシュート数でトリプルスコア以上の差をつけられたという異常事態である。これは、オリンピック中断明け特有の「判断の遅れ」がチーム全体に蔓延していた証左と言える。

 本来なら攻撃の起点となるべきパワープレーが、逆にダラスの激しいフォアチェックに窒息させられ、パスの出しどころを探すうちにパックを奪われる悪循環に陥っていた。

 このような極限の劣勢下で、守護神が「入った」と思われたシュートを無効化する衝撃は、チームの士気に計り知れない影響を与える。戦術的に崩壊しかけている時間帯において、ゴールテンダーによる至近距離の阻止は「まだ戦える」という無言のメッセージとなり、崩壊の連鎖を食い止める唯一の防波堤となる。

 スタッツ上ではダラスの圧倒的な支配が記録されていながら、スコアボードが「1-0」に踏みとどまっていた理由——それは、数字には表れないダコードの冷徹な読みと、ロバートソンとの刹那の駆け引きの中に隠されていたのである。

 さらに不運は続きます。試合開始から5分も経たないうちに、クラーケンのディフェンスのライアン・リンドグレンが、かつてシアトルにいたコリン・ブラックウェルにボード際で激しいタックルを仕掛けました。ところが、逆に吹き飛ばされてしまったのはリンドグレンの方だったんです。

 2人とも一時的にリンクを離れましたが、ブラックウェルがベンチに戻れたのに対し、リンドグレンはそのまま「出場不可」と判断されてしまいました。これにより、クラーケンは残りの試合をたった5人の健康なディフェンスで戦い抜くという、非常に厳しい状況に追い込まれてしまったのです。

悔しい失点と、強豪スターズに見せつけられた壁🏒

 運命の第2ピリオド、開始わずか1分43秒のことでした。マット・ドゥシェーンがフェイスオフで競り勝つと、そのわずか4秒後にゴールを決め、ダラスが2-0とリードを広げる展開に。

 ドゥシェーンはそのままゴール前へと突き進み、トーマス・ハーレーのシュートを鮮やかに叩き込んだのです。これには、守るダコードもお手上げという状態で、なす術がありませんでした。

 さらにその後、サム・スティールのゴールで3-0と突き放された場面では、クラーケン側も黙っていませんでした。ダコードへの妨害(インターフェアランス)があったのではないかと主張し、「チャレンジ(ビデオ判定の要求)」を行ったのです。

 シアトルとしては、これ以上の失点は何としても防ぎたい、まさに勝負を分ける決定的な場面でした。

 しかし、このチャレンジには大きなリスクも伴っていました。判定が覆るかどうかが非常に微妙なケースだったため、もし失敗すれば「遅延行為」としてペナルティを科されてしまうからです。

【深掘りコラム】氷上の心理戦――「コーチズ・チャレンジ」という名の高潔な博打

 点差が2-0から3-0へと広がる瞬間、それはホッケーにおいて単なる追加点以上の意味を持つ。シアトル・クラーケンのベンチが敢行した「ゴールテンダー・インターフェアレンス」のチャレンジは、まさに崖っぷちに立たされた指揮官が放った乾坤一擲の勝負手だった。

 しかし、NHLのビデオ判定において、ゴールテンダーへの接触が「得点を無効にする正当な妨害」か、あるいは「偶発的な接触」かを判別する基準は、極めて曖昧なグレーゾーンに包まれている。現場の審判とトロントのビデオ判定ルームとの間で解釈が分かれることも珍しくなく、文字通り「Cut and Dry(明確)」な結論など存在しないのがこのルールの恐ろしさ。

 ここでランバート監督が直面していたのは、息が詰まるような二重の重圧だった。もし判定が覆らなければ、失点が認められるだけでなく、チームには「遅延行為(Delay-of-Game)」のペナルティが科され、相手に強力なパワープレーを献上することになる。つまり、3-0を阻止しようとした決断が、最悪の場合、致命的な4失点目を招くトリガーになりかねない。

 それでもなお指揮官がタブレットを凝視し、チャレンジの意思を示したのは、映像分析に基づく確信以上に、このまま静かに敗北を受け入れるわけにはいかないという「流れ(モーメンタム)への抗い」があったからに他ならない。

 現代ホッケーにおいて、ビデオ判定は単なる公平性の担保ではなく、試合の潮目を変えるための高度なタクティクス(戦術)へと変貌を遂げた。成功すればチームを蘇生させ、失敗すれば引導を渡される。一瞬のビデオクリップにシーズン全体の運命を託すこのプロセスは、データ主義の裏側に潜むプロスポーツの非情さと、勝負師としての監督の孤独を浮き彫りにしている。

 この1分1秒を争う判定待ちの時間こそが、実は試合の中で最も濃密なドラマが凝縮されている瞬間なのである。

 クラーケンのレイン・ランバート監督が試合前に「スターズのスペシャルチーム(パワープレーなど)はエリート級だ」と警戒していた通り、彼らの攻撃力は凄まじいものでした。監督は、「パワープレーにおけるゴール期待値はリーグ1位で、成功率も約29.9%を維持している……。とにかく反則は避けなければならない」と語っていたほどです。

 残念ながら、ビデオ判定の結果ゴールは認められてしまいました。これにより、リーグ首位のホームパワープレー成功率(31%)を誇るスターズが再びリンクへ送り出されることになります。

 そして、ワイアット・ジョンストンが放ったシュートがリフレクション(他の選手に当たってコースが変わること)してゴールへ吸い込まれ、この日2点目となる追加点で試合を決定づけました。パックは、ダコード(この日28セーブを記録)の右側で懸命に守備をしていた、ライカー・エバンスに当たって入ってしまったようです。

 そんな中、ダラスのゴールテンダー、ケイシー・デミスの完封を阻止する意地を見せたのも、そのエバンスでした。チームメイトのカットンが相手と1対1になる絶好のチャンスを迎えましたが、スペースがなくなってしまい、ゴールポスト付近でパックを失ってしまいます。

 そのこぼれたパックがブルーライン付近にいたエバンスの方へ跳ね返り、彼が強烈なスラップショットを叩き込んで得点を挙げたのです。

 結局、デミスは18セーブを記録し、34勝19敗9分けとなったダラス・スターズが勝利を収めました。過去3シーズン連続でウェスタン・カンファレンス決勝まで駒を進めている強豪スターズは、これで今シーズンのシアトルとの3戦をすべて勝利(スイープ)で終えたことになります。

 キャプテンのエバーレも、「今年は彼らから得点を奪うのに本当に苦労している」と、その壁の厚さを痛感しているようでした。スターズは、ループ・ヒンツやミッコ・ランタネンといった主力数名を欠く苦しい状況ながらも、これで破竹の7連勝を飾っています。

【深掘りコラム】強豪の「壁」と組織のデプス――ダラス・スターズが示す勝者の流儀

 過去3シーズン連続でウェスタン・カンファレンス決勝という、頂点まであと一歩の舞台に立ち続けているダラス・スターズ。彼らがシアトル・クラーケンを相手に見せつけたのは、単なる個の技術差ではなく、NHLという過酷なリーグにおいて「完成された強豪」だけが持つ圧倒的な組織の厚みだった。

 特筆すべきは、ループ・ヒンツのような絶対的な主軸や、戦術の鍵を握る重要選手を欠きながらも、破竹の7連勝を突き進むその「デプス(選手層)」の驚異的な質。主力不在という緊急事態にあっても、システムとしての強度が一切揺るがないその姿は、代替不可能なスター選手に依存する中堅チームとは一線を画す、真の優勝候補としてのメンタリティを象徴している。

 クラーケン主将ジョーダン・エバーレが「攻撃の糸口を掴むのに苦労している」と吐露した背景には、ダラスが構築した窒息するような守備システムの存在がある。

 クラーケンが得意とするスピードを活かしたトランジションや波状攻撃は、ダラスの統制されたミドルゾーン・トラップと、相手の意図を先読みするようなポジショニングによって、完全に無効化(シャットダウン)された。

 クラーケンにとって、今シーズンの対戦成績を全敗(スウィープ)で終えたという事実は、単なる1敗以上の心理的・戦略的ダメージをもたらしている。それは、プレーオフ進出という目標の先に、ダラスのような「厚い壁」が厳然として立ちはだかっているという非情な現実を突きつけられたことに他ならない。

 強豪と中堅を分かつ決定的な差は、個人の煌めきではなく、誰が欠けても勝利の確率を維持できる「組織の自律性」にある。主力の欠場を言い訳にせず、むしろそれを控え選手の台頭や新たな戦術の遂行機会へと転換させてしまうダラスの底知れぬ強さ。

 今シーズンのクラーケンにとって、ダラスとの対峙は自らの現在地を測るための最も残酷で、かつ最も学びの多い指標となったはず。頂点を目指すための旅路において、この「組織力の差」をいかに埋めていくか。

 エバーレの落胆の声は、クラーケンが次のステージへ進むために超えなければならない、高きハードルの存在を物語っている。

シアトル・クラーケンvs.ダラス・スターズ戦のハイライト映像。五輪戦士は欠場してても、試合は白熱!

次のページも読んでくださいね。別サイトによるスターズvs.クラーケン戦の分析記事です!

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