強力サポート陣が鍵!パンサーズ新ゴーリー陣が持つ驚きの可能性

現役スター選手紹介

はじめに

 フロリダ・パンサーズは今オフ、ゴールテンダー陣の大胆な刷新を敢行しました。長年チームを支えたセルゲイ・ボブロフスキーが退団濃厚となる中、新たにヤコブ・マークストロムとアキラ・シュミットを獲得し、新たなタンデムを結成したのです。

 本記事では、一見すると昨季の成績が優れなかったこの2人が、来季に「隠れた上振れ」を期待できる理由について、NHL EDGEの最新統計データを基に3つの視点から詳しく解説します。

参照記事(1):NHL公式サイト「NHL EDGE stats: Markstrom, Schmid have sneaky upside with Panthers

参照記事(2):NHL Fan Central「 Panthers make surprise goalie move as Schmid trade raises crease questions

マークストロムの実績と古巣復帰の背景

 パンサーズはニュージャージー・デビルズからトレードで36歳のヤコブ・マークストロムを獲得しました。これにより長年正守護神を務めた37歳のセルゲイ・ボブロフスキーはチームを去る見込みです。

 ボブロフスキーは昨季27勝を挙げ、2024年と2025年のスタンレーカップ連覇に大きく貢献しましたが、セーブ率は自身のキャリア最低となる.877に低迷しており、今オフにFAとなる可能性が高まっています。

 マークストロムの昨季のハイデンジャーセーブ率はリーグ平均を下回る.811に終わりましたが、彼は過去にこの指標で極めて高い実績を残しています。2023-24シーズンのカルガリー・フレームス最終年には、リーグ全体2位となるハイデンジャーセーブ率.857を記録していました。

 さらにデビルズに所属した2024-25シーズンも、リーグ平均の.805を上回る.811という数字をマークしています。

 彼にとってフロリダへの移籍は古巣復帰を意味します。マークストロムは2008年のNHLドラフトにおいて、パンサーズから全体31位で指名された過去を持っています。

 これまでのキャリアを通じて、彼はデビルズ、フレームス、バンクーバー・カナックスの各チームでプレーオフを経験してきました。ポストシーズンにおける通算成績は31試合に出場し、セーブ率.911という安定した数値を残しています。

 今季のデビルズは不振に喘ぎ、結果としてプレーオフ進出を逃すことになりました。マークストロム自身にとっても苦しいシーズンとはなりましたが、1月1日以降のシーズン後半戦においては、15回のクオリティスタートのうち9回を記録するなどの復調を見せていました。

 このように、終盤に向けて明確に改善の兆しを示していたことは、新天地となるパンサーズでの活躍を占う上でも好材料と言えます。

【讃岐猫😼の深堀りコラム】崩れた守護神が“再生候補”へ――マークストロム移籍は救済か、それとも賭けか

 今季のデビルズ低迷とともに評価を大きく揺らしたヤコブ・マークストロムの移籍は、単なる戦力整理ではなく、リーグ全体のゴーリー市場の構造変化を象徴する案件である。

 2026年オフの移籍市場では、長期契約を抱えるベテラン正守護神の価値が急速に二極化しており、パンサーズの判断は「即戦力補強」以上に「再生可能性への投資」という色彩が濃い。

 まず評論家の評価軸は明確で、マークストロムの不振を“劣化”ではなく“構造的な崩れ”と捉える傾向が強い。2025-26シーズンのデビルズではセーブ率.883、GAA3点台と数字上は低調に終わったが、トレード前提の分析では、内容面での分断が指摘されている。

 特にPro Hockey Rumorsは、守備陣の被速攻増加とハイデンジャー被弾率の上昇が重なったことで、単純な個人低下ではなく“チーム防御崩壊の影響を最も強く受けたゴーリー”と位置づけている。

 一方で、移籍先のパンサーズ側に立つ見立てはより楽観的である。NHL.comのトレード解説では、マークストロムは依然としてリーグ上位クラスのハイデンジャーセーブ実績を過去に持ち、2023-24年にはリーグ2位水準の数値を記録していた点が強調されている。

 つまり「ピーク時の再現性」が評価の中心にあり、衰え切った選手ではなく“環境次第で回復するタイプ”として扱われているのである。

 さらに専門メディアの論調で重要なのは、パンサーズの守備構造そのものがゴーリー評価を引き上げるという点である。今季のフロリダは依然として5対5の支配率が高水準にあり、ショットコントロールの強さが際立っていることが統計的に示されている。

 この環境補正を加味すると、評論家の間では「マークストロムの.883は実力値ではなく“環境劣化後の歪んだ値”」という解釈が一定の支持を得ている。

 ただし評価は一枚岩ではない。リーグ周辺メディアでは、むしろリスク面を重視する声も根強い。特に指摘されているのは、年齢36歳というレンジでの“反発力の限界”である。

 過去のエリート指標が残っているとはいえ、近年のクオリティスタート比率の不安定さは無視できず、「上振れ期待はあるが、安定性は保証されない」という見方が支配的である。これは回復でなく“断続的な好調期の再現”に留まる可能性を示唆している。

 一方で今回の移籍が特異なのは、パンサーズが単独の正守護神ではなく、アキラ・シュミットとの“分業型タンデム”を前提としている点である。

 この構造は評論家の間でも重要な論点で、NHL EDGEの分析でも近年の優勝チームは複数ゴーリーの局面貢献型運用を採用する傾向があると指摘されている。つまりマークストロムは“復活の絶対条件”ではなく、“安定化装置の一部”として再定義されているのである。

 総じて現在の評価は、「単独で救世主になれるか」という旧来の問いから、「負荷分散された環境で再び価値を発揮できるか」という現代型評価へ移行している。

 評論家の多くは、パンサーズの守備構造と攻撃支援の厚さを前提とすれば、マークストロムは“キャリア再評価の最終フェーズに入る可能性がある”と分析している。ただしそれは同時に、彼の衰えが顕在化した場合には隠しきれないというリスクも内包している。

 結論として、この移籍は救済ではなく再定義である。マークストロムは再びエリートへ返り咲くのではなく、現代的なタンデム運用の中で“価値を最適化されるベテラン”として扱われる局面に入ったと見るのが、現時点での最も妥当な評価である。

出典リスト

・NHL.com「Markstrom traded to Panthers by Devils for 3 forwards

・Pro Hockey Rumors「Devils Assessing Market For Jacob Markstrom

・NBC Sports「Florida Panthers acquire goaltender Jacob Markstrom in a trade with the Devils

・Reuters「Maple Leafs sign G Sergei Bobrovsky to 3-year deal

フロリダ・パンサーズの公式チャンネルがアップロードした、マークストロムの「10分間におよぶ超絶セーブ集」です。

シュミットの台頭とベガスでの活躍

 パンサーズはベガス・ゴールデンナイツとのトレードにより、2028年の3巡目指名権と引き換えに26歳のアキラ・シュミットを獲得しました。

 このトレードはベガスが彼にクオリファイングオファーを出した数時間後に成立したため、制限付きFAが始まる前に独占交渉権を得る形となりました。ゼネラルマネージャーのビル・ジトも、プレッシャーに強く才能豊かな彼の加入を歓迎しています。

※1:クオリファイングオファー(Qualifying Offer / QO)

 NHLにおいて、チームが所属する制限付きフリーエージェント(RFA)の選手に対し、翌シーズンの契約延長(独占交渉権)を維持するために提示しなければならない「最低限の条件を満たした1年契約のオファー」のことである。

 提示する最低年俸額は、選手の前年の年俸に応じて労使協定(CBA)で厳密に定められており、基本的には前年と同等か、それ以上の金額を提示する必要がある。

 もしチームが期限までにこのオファーを出さなかった場合、その選手は「完全フリーエージェント(UFA)」となり、チームは一切の補償なしに選手を失う(他チームへ無条件で移籍可能になる)ことになる。

 今回の場合、ベガス・ゴールデンナイツはアキラ・シュミットを完全フリーエージェントにさせないためにオファーを出したが、その直後にフロリダ・パンサーズとのトレードに踏み切った。

※2:制限付きFA(RFA)が始まる前に独占交渉権を得る形

 「制限付きフリーエージェント(Restricted Free Agent / RFA)」の交渉解禁日が来ると、対象の選手は自チーム以外の他チーム(リーグ内の全チーム)から「オファーシート」と呼ばれる契約提示を受けることが可能になる。

 元のチーム(今回の場合はベガス)がクオリファイングオファーを出したことで、その選手に対する保有権(独占交渉権)は維持されるが、他チームからの引き抜きのリスクや、交渉が長期化するリスクが生じる。

 しかし、この制限付きFAとしての市場交渉が本格的に始まる「前」にトレードが成立したため、ベガスが持っていた「アキラ・シュミットとの独占的な交渉権」がそのままフロリダ・パンサーズへと譲渡された。

 これにより、パンサーズは他チームに邪魔されることなく、シュミット側と新しい契約(年俸や契約年数など)を最優先で交渉・締結できる有利な立場を確保したことを意味している。

 シュミットは2024-25シーズン、ベガスで少数出場ながらハイデンジャーセーブ率で上位88パーセンタイル(.842/5試合)を記録しました。今季は出場機会をさらに増やし、34試合(先発29試合)で16勝10敗6分をマークしてパシフィック・ディビジョン優勝に貢献しています。

 ミドルレンジセーブ率は.901でリーグ14位タイ、+12の得失点差も記録しました。

 彼の今季のGAA(失点率)は2.59であり、これはリーグのゴーリー51人の中で11位タイという優れた成績です。この数字はマークストロムやボブロフスキーが今季記録した3.07を上回る安定感を示しています。

 フロリダが週の初め時点でボブロフスキーとダニール・タラソフの両名が水曜にUFAとなる状況に直面し、層の薄さが急務となっていた中で、極めて貴重な補強となりました。

 193センチのサイズとアスレチックなスタイルを持つシュミットは、2018年ドラフト5巡目でデビルズに指名され、通算82試合のレギュラーシーズン出場経験を持ちます。

 2023年のデビルズ時代にはプレーオフでブレイクし、5対5のクローズド状況で95パーセンタイルに入るセーブ率を記録しました。ポストシーズン通算では10試合でGAA2.26、セーブ率.924の実績があります。

シュミットのダイビング・セーブ!彼の場合、当たりハズレの波が大きいんだよね。

新たなゴーリー・タンデムによる完封の可能性

 マークストロムとシュミットの2人は、昨季のハイデンジャーセーブ率がともにリーグ平均を下回る.811であったものの、高いシャットアウト能力を秘めています。

 シュミットは今季、ベガスでのタイムシェア起用や負傷者対応としてのスポット起用が中心であり、ジョン・トルトレラ新監督の下での出場はありませんでしたが、限られた機会の中で2度の完封を記録し、チームを支えました。

【讃岐猫😼の深堀りコラム】出場機会減少の構造的要因――評価と起用の“ズレ”が生んだキャリアの停滞

 2026年オフ時点でのアキラ・シュミットの起用状況を整理すると、今季の出場機会減少は個人成績の問題というよりも、チーム構造と意思決定プロセスの変化が重なった結果として理解するのが妥当である。

 ベガスでは、カーター・ハートとアディン・ヒルを軸とした起用体系が先に固定されており、シュミットは本来の役割よりも明確に優先順位の低い位置付けに置かれていた。

 そのため出場は負傷者対応や連戦の調整といった限定的な場面に集中し、34試合出場のうち先発29試合という数字以上に、リズムの欠如が大きな制約となっていた。さらにジョン・トルトレッティ新体制では出場機会が一切与えられず、ここで戦術的評価の軸が変化したことが読み取れる。

 一方で、限られた出場環境の中でもパフォーマンス自体は一定の水準を維持していた点は見逃せない。

 ミドルレンジセーブ率.901、GAA2.59といった指標はリーグ平均を上回る安定感を示しており、出場時間の少なさがパフォーマンス評価を歪めているとの指摘も北米メディアでは根強い。評価が下がったというより、評価対象となるサンプルが極端に細切れだったことが本質的な問題である。

 移籍の背景についても、戦力整理というよりは、フロリダ側のゴールテンディング再設計の流れに組み込まれた動きとして捉えられている。ボブロフスキーとタラソフの契約状況が不透明となる中で、パンサーズは即応性と将来性を兼ね備えた補強を急ぐ必要があった。

 その文脈でシュミットは、サイズと運動能力を備えた柔軟な起用可能枠として評価され、3巡目指名権という比較的軽い対価での獲得につながっている。

 評論家の評価で特徴的なのは、シュミットの“局面支配力”への注目である。2023年プレーオフで見せた高いクローズド状況でのセーブ率や複数完封の実績は、短期間で試合の流れを変える能力として高く評価されている。

 この特性は安定性重視の起用方針と必ずしも一致せず、ベガスでの序列固定とも矛盾しない構図となっている。

 結果として、今季の出場減少は能力の後退ではなく、①ゴールテンディング序列の固定化、②指揮系統の変更による評価基準の再設定、③契約前後のリスク管理的運用が重なったことで生じた現象である。

 パンサーズが彼を獲得した事実は、その評価の揺らぎを再び資産として見直した判断であり、今後の起用次第でキャリアの再上昇局面が形成される可能性を示している。

出典リスト

NHL.com「NHL EDGE stats: Markstrom, Schmid have sneaky upside with Panthers

NHL Fan Central「Panthers make surprise goalie move as Schmid trade raises crease questions

 シュミットの完封能力は過去のポストシーズンでも証明されています。デビルズに所属していた2023年のプレーオフでは、9試合に出場して4勝4敗、防御率2.26、セーブ率.921という圧巻の成績をマークしました。

 この期間中に2完封を達成しており、ライバル関係にあるニューヨーク・レンジャーズとの緊迫したシリーズにおいて、チームを勝利へと導く大活躍を見せています。

 一方のマークストロムは昨季デビルズで1度しか完封できませんでしたが、2024-25シーズンにはリーグ7位タイとなる4度の完封を記録し、チームのプレーオフ進出に貢献しました。彼のキャリア最高成績は、2021-22年のカルガリー・フレームス時代に遡ります。

 このシーズン、彼はリーグ最多となる9完封を達成し、リーグ屈指の守護神としての地位を不動のものとしました。

 2021-22シーズンのマークストロムは完封数だけでなく、5対5セーブ率で.928(リーグ5位)、ハイデンジャーセーブ率で.851(9位タイ)、ロングレンジセーブ率で.980(10位タイ)と、あらゆる指標でリーグトップクラスのスタッツを叩き出していました。

 直近のシーズンは不振に苦しんだものの、本来のフォームを取り戻すことができれば、驚異的な上振れが期待できる実力者です。

讃岐猫
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パンサーズの強力なサポート陣と今後の展望

 フロリダは今オフ、エリートフォワードのブレイディ・カチャックをトレードで獲得し、兄のマシュー・カチャックと同一チームに揃えることで、リーグ屈指のトップ9フォワード陣を形成しました。

 膝の負傷で昨季全休したセンターのアレクサンダー・バーコフも復帰見込みであり、ベテランのブラッド・マーシャンも2025年のスタンレーカップ連覇の原動力となるなど、強力な陣容を誇ります。

 チームにはサム・ラインハート、カーター・ヴァーヘイグ、アントン・ルンデルに加え、2025年プレーオフMVP(コーン・スマイス賞)を受賞したサム・ベネットといった高い得点力を持つスケーターが揃っています。

 守備陣もアーロン・エクブラッド、セス・ジョーンズ、グスタフ・フォルスリングに加え、2023年のファイナル進出メンバーであるラドコ・グダスを再獲得しました。

 パンサーズは2026年はプレーオフを逃したものの、攻撃ゾーン支配率42.2%(リーグ5位)、5対5ショット試行率51.9%(9位)と依然として高い水準を維持しています。

 連覇を果たした2024-25シーズンは55.1%、2023-24シーズンは55.4%とリーグ上位の数値を記録しており、主力スケーターが健康を維持できれば、強力な援護射撃が期待できる環境が整っています。

 今季の得失点差はシュミットが+12、マークストロムが-19ですが、経験値はマークストロムが圧倒しています。近年の優勝チームであるハリケーンズやアバランチのように、現代ホッケーではタンデム両方の貢献が不可欠です。

 低コストで柔軟性を保ちつつ獲得した彼らが過去の効率性を取り戻せるかは、パンサーズが再び深く進出するための最重要変数となります。

【讃岐猫😼の深堀りコラム】ワークホースの終焉と「二頭政治」の必然性:現代NHLを制するゴーリー・タンデムの科学

 かつてのNHLでは、レギュラーシーズンで70試合以上に登板してゴールマウスを死守する「ワークホース」型の絶対的守護神が、王座獲得への絶対条件とみなされていた。

 しかし、2016-17シーズンにキャム・タルボットが73試合に出場したのを最後に、年間70試合の大台に乗るゴーリーは移籍市場からも現場からも完全に姿を消している。

 北米メディアやホッケー評論家たちが一様に指摘するのは、現代ホッケーにおけるプレースタイルの劇的な進化と、それに伴うゴーリーへの肉体的負荷の増大である。

 現代の戦術はゴール前での激しい横移動(ラテラルムーブメント)を多用し、バタフライスタイルを基本とするゴーリーの関節や膝に対して、過去とは比較にならないほどのダメージを強いる。

 この肉体的な摩耗は、試合終盤やシーズン終盤におけるハイデンジャー(高危険度)エリアからのシュートに対するセーブ率を著しく低下させる要因となるため、1人のスターに依存する体制自体がアナリティクス(統計データ)の観点からも極めてハイリスクな選択肢とみなされるようになった。

 こうした背景から、レギュラーシーズン82試合の過酷なロードを乗り切り、さらに強度の上がるポストシーズンを勝ち抜くためには、実力が伯仲した2人のゴーリーによるタイムシェア体制、すなわち「タンデム」の貢献が不可欠となっている。

 マスコミの解説において、このタンデムの真価が最も問われるのが、プレーオフという極限の舞台でのスクリプト変更への対応力である。2025-26シーズン(今季)、スタンレーカップを制したカロライナ・ハリケーンズの戴冠劇は、まさにその生きた教科書となった。

 ハリケーンズはプレーオフを牽引してきた正守護神フレデリック・アンダーセンが決勝の第3戦で崩れた際、即座にバックアップのブランドン・ブッシを投入する決断を下した。

 驚くべきことに、それまでレギュラーシーズンで39試合の出場経験しかなかった27歳のルーキーは、緊迫したファイナルの舞台でセーブ率.931という圧巻の数字を叩き出し、チームを世界一へと導いたのである。

 2022年のコロラド・アバランチが見せた優勝への軌跡も同様であり、不測の事態に対して第2の選択肢が即座に正守護神と同等以上のパフォーマンスを発揮できる環境がなければ、現代のプレーオフを勝ち抜くことは不可能であると評論家たちは分析している。

 フロリダ・パンサーズが今オフにヤコブ・マークストロムとアキラ・シュミットという、一見すると直近のシーズンでセーブ率を落としている2人を低コストで獲得した動きも、このタンデム戦略の延長線上にある。

 評論家陣の解説によれば、近年のNHLはシューターの技術向上によって全体のセーブ率がリーグ全体で低下傾向にあり、個人のスタッツ表面だけでゴーリーの価値を測ることは欺瞞に満ちているという。

 重要なのは、チームの強力なサポート陣と連動し、いかにフレッシュな状態でクオリティスタートを維持できるかである。

 パンサーズが狙うのは、マークストロムの豊富な経験値と過去に見せたリーグ屈指のハイデンジャー・セーブ能力、そしてシュミットが持つ大舞台でのポテンシャルを掛け合わせ、相互に負荷を分散し合うことで、かつての王者が証明した「二頭政治」による相乗効果を再現することに他ならない。

出典リスト

NHL.com「Bussi ‘made himself a star’ to help Hurricanes become Stanley Cup champions」2026年6月16日

Priority Lexus Sports Radio 94.1 (WVSP FM) / ESPN「Why goalie tandems have taken over the NHL — even」2026年6月12日


NHL.com「Super 16: Best tandems in NHL ranked to celebrate Goalie Week」2025年9月3日

まとめ

 新ゴーリー・タンデムの結成は、フロリダ・パンサーズの未来を占う大きな挑戦です。

 マークストロムの豊富な経験と過去の実績、そしてシュミットの若き才能と高いポテンシャルが融合すれば、リーグ屈指の強力なサポート陣を背に、再びスタンレーカップを争う強豪へと返り咲く可能性は十分にあります。

 この新コンビが過去の輝きを取り戻し、チームに「上振れ」をもたらすか、新シーズンに期待しましょう。

讃岐猫
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