はじめに
以前、このブログでも採り上げたアルテミ・パナリン(ニューヨーク・レンジャーズ)と、新アリーナ=マレット・アリーナで新シーズンを迎えたアリゾナ・コヨーテズの一戦は、1点を争う好ゲームとなりました。
コヨーテズの新アリーナ開幕シリーズは結局1敗1分けに終わり、残念ながら多くのファンに勝利を届けられませんでした。とはいえ、チームがいい方向に進んでいきそうな予感を漂わせるナイス・ゲームでした。
選手達の前向きなコメントから、チームに手応えを感じたのが分かりますし(監督のコメントはやや後ろ向きでしたが)、これからのコヨーテズはもっと強くなっていくでしょう。
ゴー!ゴー!コヨーテズ!だにゃ。
引用元:NHL.com「Panarin, Rangers hand Coyotes another home loss」。
シェスターキン(レンジャーズ)、連戦での活躍!
アルテミ・パナリン(左ウィング、31歳)が1ゴール2アシストを記録し、ニューヨーク・レンジャーズは10月30日(日曜日)、マレット・アリーナでアリゾナ・コヨーテズを3-2で破りました。
ミカ・ジバネジャド(センター、29歳)とアレクシス・ラフレニエール(左ウィング、21歳)がニューヨーク(5勝3敗2分け)の得点を決め、前日・土曜日のダラス・スターズ戦も6-3で勝利していました。
「試合中、我々は勝つための方法を見つけようと努力し、実際に勝利したのです」とジバネジャドは言いました。
この試合、イゴール・シェスターキン(ゴールテンダー、26歳)は18セーブを挙げ、今シーズン、7回先発して、5勝0敗2分の成績を残しています。勝利したダラス戦では30セーブをあげました。
「彼はとてもいい顔をしていたね。いつかまた同じ顔をしてくれるかもしれない、わからないけど」とレンジャーズのジェラール・ギャラント監督(59歳)は、シェスターキンの連戦での先発出場について語りました。
「連戦というのは決して簡単なことじゃないんだ…。しかし、今日は皆のおかげで素晴らしく、そして手堅い試合になったよ」。
イングラム(コヨーテズ)の談話
ローソン・クルース(左ウィング、25歳)とニック・ビュグスタッド(センター、30歳)が得点、ディラン・ゲンザー(右ウィング、19歳)が2アシスト、コナー・イングラム(ゴールテンダー、25歳)が36セーブを挙げたアリゾナ(2勝5敗1分け)は、ホーム開幕戦を含む過去5試合で4敗を喫し、金曜日のウィニペグ・ジェッツとの延長戦でも3-2で敗れています。
「(ニューヨークは)リーグで最高のチームの1つで、55分間、私たちはずっと彼らにマークされっぱなしだったよ」とイングラムは言いました。「望んでいた結果は得られなかったが、このリーグで競争力を発揮できることを示すために一歩前進したと思うし、それは正しい方向への第一歩だ」。
コヨーテズの選手達の前向きなコメントが嬉しいにゃ!
第2ピリオドの攻防
1-1とお互い譲らず
第2ピリオド・1分31秒、パナリンのパスから、ラフレニエールはゴールネットをクラッシュしながら得点し、先制点をマークしました。
ラフレニエールは「彼のような選手(パナリン)とプレーしていると、ネットに行けばすぐ何かいろいろなことが起きるんだ。彼が僕を見つけてくれた」と語りました。「彼の素晴らしいプレーだったね」。
6分45秒、パワープレーで、ゲンザーとマティアス・マッチェリ(左ウィング、22歳)との規則的に連続したパスの後、クルースの同点弾で1-1と追いつきました。
コヨーテズ、逆転!しかし、パナリンが…。
その後、11分27秒、レンジャーズのディフェンス、ライアン・リンドグレン(24歳)が前にあるパックをクリアできなかったため、ビュグスタッドはバックハンドでコヨーテズに2-1のリードをもたらしました。
「イングラムは私たちにとって信じられないほどのプレーをしました」とビュグスタッドは言いました。「僕たちにはチャンスがありました。そこからポジティブな要素を取り入れ、チームとして成長し続けなければなりません。レンジャーズは本当にいいチームだが、当然、この1戦は勝ちたかった」と述べました。
18分6秒、パナリンは、コヨーテズのディフェンスマンであるシェイン・ゴスティスベヒア(ディフェンス、29歳)を止めながら、彼のリスト・ショットはイングラムの左肩に当たってゴールに入り、2-2の同点としました。
「我々には高性能のプレーヤーが何人かいて、みんなでいいプレーをすれば、彼らが必ず力を発揮してくれる」とギャラントは言いました。
「今夜の試合は、第3ライン、第4ライン、いわゆるサード・ペアのディフェンスなど、全員出場できたことがよかったんじゃないかな。全員が自分の役割をきちんと果たしてくれたと思います」。
パナリンだけじゃない全員の勝利。
ダラス戦からレンジャーズは何かをつかんだかもにゃ。
レンジャーズ、逆転…。そして、弱気なコヨーテズ監督…。
第3ピリオド・12分56秒、クリス・クライダー(左ウィング、31歳)のタッチパスから、ジバネジャドはパワープレーでバックドア(ファーサイド)にシュートを決め、レンジャーズは3-2と逆転しました。
ジバネジャドは「(パナリンが)『Kreids(クリス・クライダーのこと)』に届けたのは素晴らしいプレーだったし、僕にとっては、ネットを叩いてパックを入れようとしているだけだ」と語りました。
レンジャーズは今季、10試合で9つのパワープレーによるゴールを決めており、NHL4位タイとなっています。
アリゾナのアンドレ・トゥーリニー監督(48歳)は「正直なところ、相手のパワープレーを死ぬほど怖がっていました」と振り返った。「彼らにはエリート級の選手がいて、そういうプレーをしてきます。彼らにチャンスを与えれば、そのパワープレーが何かを成し遂げてしまうのです」。
ニューヨークはまたダラスとの第3ピリオドで同点に追いつき、2分7秒で3ゴールを決めて連敗を4で止めていました(ダラス戦前まで2敗2分け)。
ラフレニエールは「この試合も2-2の引き分けになりそうだった」と述べました。「『シェスティ(イゴール・シェスターキンのこと)』は本当によくて、勝つ方法も見つけてくれたんだ」。
コヨーテズの監督!怖がってる場合じゃないにゃ・怒!
その他の特記事項
シェスターキンが2試合連続先発出場したのは、NHLキャリアで2度目でした。
日曜日に31歳になったパナリンは、パベル・ブフネビッチ(2021年4月17日の3ゴール)、ウェイン・グレツキー(1999年1月26日の3アシスト)に続き、レンジャーズ史上過去30年間で自身の誕生日にスリーポイントを記録した史上3人目の選手となりました。
アリゾナもまた9つのパワープレイのゴールを決めており、NHL4位タイ。
この試合は、ゲンザーにとって、NHLキャリア最初のマルチポイントゲームとなりました。2021年のNHLドラフトで9位指名されたフォワードは、NHLで出場7試合めでした。
まとめ
レンジャーズ監督が言うように、総力戦でコヨーテズから勝ち星をもぎ取った感じ。コヨーテズは他チームと戦力的に見劣りする訳ではないのですが、詰めが甘いというか。監督が相手のパワープレイを怖がってちゃダメですね(^^;。
コヨーテズは、新アリーナでのチケットの売れ行きもいいようなので、資金ができたら何人か補充すれば、一気に中位クラスに出そうな感じします。
NHL公式HPで議論されていたパナリン、31歳になっても、衰えるどころか、周りをよく見たプレーで魅了してくれます。得点感覚より彼のパス・センスが光ってるんじゃないでしょうか。彼のパスってスーッとキレイに味方に渡るんですよね。パナリン、サッカー選手になっても大成したんじゃなかろうか。
ここまで読んでくれて、サンキュー、じゃあね!