リーフス再建への道!ブルーインズに学ぶ戦略的リツールの極意

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はじめに

 トロント・メープルリーフスは今、絶望的な連敗の泥沼に沈んでいます。プレーオフ進出の可能性がわずか11%まで落ち込む中、チームが進むべき道は「解体」か、それとも「再生」か?🏒

 本記事では、昨シーズンに見事な復活を遂げたボストン・ブルーインズの「リツール(戦力組み替え)」を徹底分析!大注目株のボビー・マクマンをはじめ、トレード市場で高く売れる“お宝資産”のリアルな評価を公開します。

 戦略的な「負け」がもたらす驚きの未来とは?リーフス復活への大胆なシナリオに迫ります!✨

参照記事:The Athletic「What would a Maple Leafs retool look like? And can they follow the Bruins model?

🏒メープルリーフスの再建、どうなる?ブルーインズがお手本!

 さてさて、アイスホッケーファンの皆さん。今日は、最近ちょっと元気がないトロント・メープルリーフスの今後について、面白いシミュレーションを考えてみたいと思います。キーワードは「リツール(戦力の組み替え)」です。

 今のリーフスは、昨シーズンのボストン・ブルーインズがやったような、あの大胆な方向転換ができるのでしょうか?✨

 話は2025年3月4日までさかのぼります。当時、ボストン・ブルーインズは数週間もの間、ものすごく悩んでいました。自分たちのチームをどうすべきか、ギリギリまで葛藤していたんです。そしてついに、事実上そのシーズンを諦めるという、苦渋の決断を下しました。

 でも、そこからがすごかったんです。彼らが実行したのは、NHLの歴史を振り返っても類を見ないほど、超攻撃的な「デッドラインでの売却劇」でした。

 なんと、チームの顔であるキャプテンのブラッド・マーシャンだけでなく、チャーリー・コイル、ブランドン・カルロ、トレント・フレデリック、ジャスティン・ブラゾーといった、主力ベテラン4人を一気に放出してしまったのです。

主力ベテラン4人を一気に放出

ブルーインズの2025年トレードデッドラインでの一連の放出劇は、単なる戦力調整を超えた大規模な「チームの方向転換」として現地メディアから広く報じられた。

 地元紙『ボストン・グローブ』は、この動きを「一挙にチームの再建へシフトした」と表現し、フランチャイズの象徴であったブラッド・マーシャン、ブランドン・カルロ、チャーリー・コイルといった主力を一気に手放したことが、これまでの成功体験からの決別を象徴するものとして受け止められたと伝えた。

 特にキャプテンのマーシャン放出は、16シーズンをブルーインズ一筋で過ごし、歴代得点やゴールランキング上位に名を連ねるレジェンドの去就であり、ファンや関係者にとって「時代の終焉」を意味する大きなニュースとなったことが強調されている。(BostonGlobe.com

 また、ボストン・スポーツ・ジャーナルなど地元スポーツメディアでは、この一連のトレードを「事実上のファイヤーセール(売却祭り)」と評し、ブルーインズがチームとして積み上げてきた戦力の多くをプレーオフを狙う他チームへ放出したことを指摘した。

 これは単純な資産売却ではなく、選手の契約状況やチームの現状を踏まえた「組織的なリセット」だという評価も見られ、戦術的に未来を見据えた動きだとの見方もあった。(BostonSportsJournal.com

 一方で、ファンや一部の評論家の間では、マーシャンに対する見返りが「条件付きの2巡目指名権のみ」という点に対して不満や驚きの声も挙がった。

 ESPNの分析では、スター選手であるキャプテンを放出しながら、得られた見返りが期待に届かないとの評価が一部であり、特にフロリダ・パンサーズへの移籍が同地区のライバル相手であったことが、ファン感情として「屈辱的」と感じられたことも示されている。(ESPN.com

 その代わりに手に入れた見返りも豪華でした。ドラフト指名権を6つも獲得し、そのうち2つは貴重な1巡目指名権でした。さらに、トップ6クラスで活躍できるフォワード1人と、将来が楽しみな若手プロスペクト(有望株)3人を一挙に手に入れたのです。

その代わりに手に入れた見返りも豪華

ボストンが放出(Boston traded)/ボストンが獲得(Boston received)

ブラッド・マーシャン→フロリダ(FLA)

・1巡目指名権(条件達成)

チャーリー・コイル+5巡目指名権→コロラド(COL)

・2巡目指名権

・ケイシー・ミッテルシュタット

・プロスペクト:ウィリアム・ゼラーズ

ブランドン・カルロ→トロント(TOR)

・プロスペクト:フレイザー・ミンテン

・1巡目指名権

・4巡目指名権

トレント・フレデリック→エドモントン(EDM)

・2巡目指名権

・4巡目指名権

ジャスティン・ブラゾー→ミネソタ(MIN)

・プロスペクト:マラト・フスヌトディノフ

・6巡目指名権

※構造としては「上がボストンが放出した選手/下がその見返りで獲得した資産」というトレード一覧表。

 この5件のトレードは、単に数が多いだけではありませんでした。その中身も非常に重みがあり、NHLの常識から見ても「異例で大胆」と言われるポイントが3つもありました。

 1つ目は、この複雑で大規模なトレードを、わずか3日足らずという驚異的なスピードでまとめ上げたことです。普通ならもっと時間がかかる交渉を、一気に進めてしまったんですね。

 2つ目は、その決断を下したタイミングです。実は当時のブルーインズ、プレーオフ圏内まであとわずか「勝ち点2」という、まだ十分にチャンスがある位置にいたんです。普通なら「最後まで食らいつこう」となるところを、あえて引くという勇気ある決断をしました。

 そして3つ目が一番驚きなのですが、その決断をした翌シーズンである今、チームが見事に立て直されていることです。今では再びプレーオフ進出が濃厚だと言われるほど、チームは復活を遂げています。

 ブルーインズがここまで思い切った決断に追い込まれたのには、裏事情もありました。ディフェンスの柱だったチャーリー・マカヴォイとハンプス・リンドホルムが大きな怪我をしてしまい、シーズン終盤に向けてチームが明らかに失速していたからです。

大きな怪我

2024-25シーズンの中盤、ボストン・ブルーインズの守備陣は深刻な打撃を受けた。ハンプス・リンドホルムは11月12日の試合でブロックしたショットを受けた際に膝の骨折(膝蓋骨)を負い、以降シーズンを欠場することになった。この負傷は単なる打撲ではなく手術を要する重傷と報じられ、復帰時期について明確な見通しは示されなかった。

 チーム公式やGMのコメントでは「今季中の復帰は難しい」とし、複雑な傷の性質から完全回復には相当な時間がかかる可能性が示唆された。回復プロセス自体は順調だが、自然治癒を重視しており、正確な復帰時期は未定としている段階だった。

 一方で、チャーリー・マカヴォイは2025年2月に国際大会(4 Nations Face-Off)出場中に肩のAC(肩鎖関節)損傷とその後の感染症に見舞われた。この怪我と感染症の治療により、シーズン後半を棒に振る結果となり、ブルーインズは実質的に彼を欠いたままシーズンを終えた。

 これに加えて、2025-26シーズンにも新たな負傷が発生し、モントリオール・カナディアンズ戦で顔面にパックを受ける重傷を負ったため、顔面手術を受け「復帰時期未定」の状態にあると報じられている。術後の経過自体は順調とされるものの、具体的な復帰見通しは明らかにされておらず、チームも慎重な姿勢を維持している。(Boston.com

 この二大ディフェンスの負傷離脱は、ブルーインズのディフェンスリソースを著しく低下させ、チームの勝率低下と連敗につながった。戦略的には守備基盤の弱体化がトレードデッドラインでの主力放出決断の一因となり、復帰には時間が必要な選手を欠いたまま戦力を再構築する苦しい状況を生み出したと言える。

 最終的にデッドラインで主力を放出したことで、残りの20試合で勝てたのはわずか5勝だけでした。順位はリーグ最下位クラスまで転落しましたが、そのおかげで大きな「ご褒美」もありました。ドラフト全体7位という高い順位で、ボストン大学のスター選手、ジェームズ・ヘイゲンズ選手を指名することができたのです。

 彼らが選んだのは、チームをバラバラにして一から作り直す「解体型リビルド」ではありませんでした。シーズン中に戦力の組み替えを行う「リツール」を選び、若返りと戦力アップを同時に狙ったのです。

 その一方で、デビッド・パストルナーク、マカヴォイ、ジェレミー・スウェイマンといった、チームの核となる最高の選手たちはしっかり残しました。これこそが、賢い再建のやり方だったというわけですね。🏒

🍁11カ月後のトロント:ブルーインズの背中を追えるか?

 ボストンの劇的な決断から11カ月が経った今、苦境に立たされているトロント・メープルリーフスにとって、この「ブルーインズ・モデル」は非常に理にかなった、魅力的な選択肢として浮上しています。

 しかし、現実はそう簡単ではありません。実はトロントが置かれている状況は、当時のボストンよりもずっと複雑で、一筋縄ではいかない事情があるんです。

 まず大きな壁となっているのが、ドラフト指名権の問題です。メープルリーフスは、昨年のデッドラインで1巡目指名権の権利をブルーインズに譲り渡してしまっているため、今年は自分たちの1巡目指名権を持っていません。

 もっとも、この指名権には「トップ5プロテクト」という条件が付いているので、もしチームがリーグのワースト5に入るほど低迷すれば、指名権を自分たちの手元に残すことができますが、それ以外の場合は手放すことになります。

この指名権には「トップ5プロテクト」という条件

NHLを含む北米プロスポーツでは、将来のドラフト指名権をトレードする際に「プロテクト(保護)付き」という条件が付けられることがよくある。これは、指名権を譲る側のチームにとってのリスクを軽減するための仕組み。

 通常の1巡目指名権は順位に関係なく譲渡されるが、「トップ5プロテクト」のような条件が付くと、その指名権がドラフト順位の上位5位(つまりリーグ最下位~5番以内)になった場合には、譲る側がその指名権を保持できるという意味。

 譲渡されるのはあくまでもその範囲外になった場合の指名権であり、条件を満たさないときは将来の別の年の指名権に「繰り越される(スライドする)」のが一般的な運用。(puckpedia.com

 これをメープルリーフスのケースに当てはめると、彼らがブルーインズに譲った1巡目指名権は「トップ5プロテクト付き」。つまり、もしトロントがそのシーズンに極端に成績が悪くリーグ下位5チームに入ってドラフト1〜5位になるほど低迷した場合には、その指名権はブルーインズではなくメープルリーフス自身の手元に残ることになる。

 これは、チームが思わぬ敗戦によって貴重な上位ドラフト権を失ってしまうリスクを避けるための保険のようなもの。

 このように、プロテクト条項はドラフト順位が確定する前の不確実性を前提に、チーム間の公平性やリスク分散のバランスを取るための仕組みとして用いられている。譲渡側は将来の見通しが悪化したときに首位指名の権利を保持でき、譲受側は条件成立時に指名権を獲得する権利を持つという形で、両者の戦略的な調整が可能。

 ただ、逆の見方をすれば、今のリーフスには「大規模なリツール(戦力組み替え)」を断行すべき強力な理由があります。それは、現在のチーム状況が1年前のボストンよりもはるかに深刻だからです。今のトロントは、過去10年で最悪と言われるほどの泥沼の連敗に沈んでいます。

 今週土曜日のバンクーバー・カナックス戦を前にして、プレーオフ圏内までの勝ち点差はなんと「10」も開いてしまっているのです。

 残り試合数は28。統計的に見ると、彼らがここからプレーオフに進出できる可能性は、わずか11%という絶望的な数字まで落ち込んでいます。その一方で、もし負け続けてリーグの下位5チームに入り、大切な1巡目指名権をプロテクト(死守)できる確率は現在9%です。

 この皮肉なことに、負ければ負けるほど、この「指名権を守れる確率」は上がっていくという状況にあります。

 ここで昨シーズンのブルーインズの動きから学べる、とても重要なポイントがあります。それは、彼らが決してパニックになって、闇雲に動いたわけではないということです。彼らは衝動的に決断したのではなく、じっくりと時間をかけて作戦を練り、状況を完全に見極めた上で動きました。

 具体的には、数週間にわたる綿密な計画を立て、「トレード期限(デッドライン)」という特有のプレッシャーを最大限に利用しました。シーズン序盤よりも、期限直前で焦っている他チームから、より多くの価値ある資産を引き出すことに成功したのです。

 今のリーフスは順位表だけを見れば暗雲が立ち込めていますが、幸いなことに「時間」だけは味方をしてくれています。3月6日のトレードデッドラインまでにはまだ9試合残っており、その間には3週間に及ぶオリンピックによる中断期間も挟まります。

3月6日のトレードデッドライン

今シーズンのNHLは2月上旬からミラノ・コルティナ冬季オリンピックによる中断が組み込まれており、この「オリンピックブレイク」は例年のシーズン進行に大きな影響を与えている。リーグはオリンピック参加に伴い、2月4日午後(米東部時間)から2月22日までを「ロースターフリーズ(選手移動の一時停止)」期間と定め、いかなるトレードも成立できない状態とした。

 これにより、通常のトレードデッドラインまでの約2週間が実質的に「トレードができない期間」となり、チームはその前後での戦略的駆け引きを余儀なくされている。フリーズ期間中は練習も制限されるため、チームは五輪参加選手の調整や故障者の管理、およびトレード交渉のタイミングを慎重に見極める必要があるという見方が現地メディアで強調されている。(HockeyFeed

 こうした日程の変則性は、トレード活動の「前倒し」と「後半戦集中」を促す可能性があると分析されている。実際、オリンピック前に動きを見せるチームもあり、氷上での調整やチーム構成の変化に基づいて交渉を進めようとする動きが報じられている。

 加えて、NHL公式でもオリンピック前と後の両方でデッドラインに向けた話題や噂、分析が活発化していると報じられ、一定期間の「動けない空白」があること自体が、トレードマーケット全体の駆け引きを複雑化させているとの指摘がある。

 現地メディアの見方としては、この中断は単に試合数を減らす要因ではなく、GMやスタッフが選手の健康・コンディションを見極めながら市場価値の分析に時間を使えるチャンスでもあると捉えられている。

 すなわち、通常よりも評価材料や情報収集の期間が長く取れるため、短期的な感情や直感ではなく「データに基づいた計画的な動き」が可能になるというポジティブな側面も報じられている。

 これにより、オリンピック明けすぐの限られた期間で集中的なトレード戦略が展開される可能性も高いとされ、中断がデッドライン直前のトレード環境を例年以上に活発化させるだろうとの見方も存在する。

 このたっぷりとある時間を使えば、GMのブラッド・トレリビングとそのスタッフたちは、リーグ全体の動きを隅々までチェックすることができるはずです。そして、自分たちのロースターにいるほぼ全ての選手について、「今、市場でどれくらいの価値があるのか」を冷静に判断する時間は十分にあると言えるでしょう。⏳

バンクーバー・カナックスvs.トロント・メープルリーフス戦のハイライト映像。うーん、カナックス、元気ないねぇ。シュートアウトだけ見ても、ガッツが見られない。

💎ブルーインズ級のお宝は手に入る?注目のボビー・マクマン

 さて、もしリーフスが本気で「リツール(戦力の組み替え)」に踏み切ったとして、果たして1年前のブルーインズのような「大量のお宝(資産)」をゲットできるだけの商品が手元にあるのでしょうか?🤔

 この気になる疑問を解決するために、リーグ中の球団幹部たちに徹底取材を行い、期限付き移籍(レンタル)になり得る選手や、トレード要員になりそうなベテラン選手たちの市場価値を調査しました。

ボビー・マクマン(左ウイング)🏒

 今、リーグ全体で最も注目されている資産の一人がボビー・マクマンです。実は、今年のトレード市場にはちょっとした変化があります。「二重の年俸保持(ダブル・リテンション)」という、複数のチームで年俸を分担してコストを下げる手法が禁止され、新しいプレーオフ用の給料制限(サラリーキャップ)制度も導入されました。

「二重の年俸保持(ダブル・リテンション)」と「新しいプレーオフ用サラリーキャップ制度」

今シーズンのNHLでは、トレードやポストシーズン戦略に大きく影響する新たなルール変更が導入されている。その一つが、これまで一部のトレードで用いられていた「二重の年俸保持(Double Retention)」の禁止。従来は、ある選手の年俸を複数のチームで分担し、最終的な獲得チームのサラリーキャップにかかる負担を大幅に下げるような仕組みが可能。

 具体的には、最初のチームが年俸の一部を保持し、その後別のチームに再度トレードされた際にも保持枠を使って年俸をさらに分担する、いわゆる“二段階の保持”が認められていた。こうした仕組みは、獲得チームにとっては実質的に年俸ヒットを大幅に圧縮できるため、デッドライン間近の戦力補強によく利用されてきた。

 しかし、新CBA(労使協定)の改定により、ある契約について保持が行われた場合、その後75試合のレギュラーシーズンが経過するまで再保持が禁止されるルールとなり、実質的に二重保持が使えなくなった。これにより、トレード市場で給与負担を軽くした“二段階の節税”的なスワップはほとんど成立しなくなっている。(PuckPedia

 もう一つの重要な変更は、プレーオフにもサラリーキャップが厳格に適用されるようになったこと。

 これまでNHLでは、通常シーズンのサラリーキャップ制限を超えてプレーオフに臨むことが可能で、チームはロングタームインジャリーリザーブ(LTIR)を使ってキャップスペースを一時的に広げ、その後負傷者が復帰したタイミングで戦力を積み上げるという運用も見られていた。

 しかし、2025-26シーズンからは各プレーオフゲームごとに出場する20人のロースターがサラリーキャップの範囲内でなければならないという新たなルールが導入され、例外的な超過や負傷者除外による抜け道は封じられた。

 これは、キャップ制限をシーズン全体の公平性維持にとどまらず、ポストシーズンでの戦力バランスにも適用するという意味で、大きな制度変更とされている。(tsn.ca

 この二つの変更は密接に関連している。二重保持の禁止は、チームがデッドラインで大物選手を獲得する際に年俸負担を大きく軽減する手段が減り、プレーオフのキャップ適用は、オフシーズン入り口や末期の補強で高額年俸選手を加えにくくする方向に働くため、総じてトレード市場の戦略を難しくし、低年俸で価値ある選手の評価を相対的に高める効果がある。

 GMやチームはこれらの制度を踏まえて、デッドライン前の戦力整理やトレード交渉に臨む必要があると、現地メディアや関係者は分析している。

 その影響で、今シーズンは「年俸が安くて実力がある選手」の価値が、例年以上に跳ね上がっているんです。そこで名前が挙がるのがマクマン。彼のキャップヒット(年俸負担額)はわずか135万ドル(日本円で約2億円前後)で、これは最新のトレードリストに載っている選手の中でも、トップクラスの安さなんです。

 ただし、リーフスが彼を「売り」に出す時には一つ難しいポイントがあります。それは、マクマンを欲しがりそうな「積極的な買い手」の多くが、すでに今年の1巡目指名権を使い果たしてしまっていることです。

 そのため、交渉相手が提示してくるのは、2026年ではなく、さらに先の2027年の指名権になる可能性が高いと言われています。

 それでも、もしリーフスが「長期契約を結んでいるベテランの主力」を放出しないという前提で考えるなら、マクマンが「デッドラインにおけるトロント最大の武器」であることに変わりはありません。

 一般的に、どのチームもウイングの選手よりはセンターの選手を欲しがる傾向にあります。ですが、マクマンは、先週シャークスとのトレードで2つの2巡目指名権という高い評価を得たキーファー・シャーウッドに近いタイプだと見られています。

キーファー・シャーウッドに近いタイプ

トレード市場で評価される選手のタイプは単純に得点力だけで決まるわけではなく、複数の役割をこなせる“万能性”とチームが補完的に使える能力が重視される。その観点で、トロントのマクマンとバンクーバーからトレードされたシャーウッドは、チームにとって「底力のある役割型フォワード」という共通点を持っていると見られている。

 シャーウッドは30歳のベテランウイングで、NHLキャリアを通じて強いフィジカルプレーや果敢なフォアチェック、そして泥臭いゴールにつながる攻撃参加が大きな特徴。2024-25シーズンにはカナックスで19ゴールのキャリアハイをマークし、ヒット数でもリーグをリードするなど、肉体的な頑丈さと得点力の両面を示したと報じられている。

 チームスタッフの評価でも「ネット前に入り込む積極性」「相手ディフェンスにプレッシャーをかける姿勢」「状況に応じてパワープレイやペナルティキルにも対応できる多用途性」といった点が評価。これらは単純なスコアラーというよりも“ゲームへの影響力を発揮する二方向型フォワード”としての価値を示している。(The Hockey Writers

 一方で、マクマンについても、トロント首脳陣が評価しているのはサイズとスピード、ネット前への強いアプローチ、チームの攻撃と守備両方で貢献できるプレーとされている。

 Maple Leafsでのコーチコメントでは、彼は「力強いサイズとスピード、良いシュートを持ち、パワーフォワード的なプレーができる」と評価され、主に第3〜第4ラインながらもフォアチェックでプレッシャーをかけ、得点機会を生み出す能力を持つと述べられている。

 両者の共通点は、派手なトップスコアラーではないにせよ、チームの役割を多面的にこなす“実務者タイプのフォワード”である点。どちらも比較的低い年俸でありながら、フィジカルプレー、ネット前での存在感、そして必要に応じた攻撃参加のバランスが取れるという評価があり、それがトレード市場での価値に反映されている。

 結果として、シャーウッドが2つの2巡目指名権という見返りで取引されたように、マクマンも同程度あるいはそれに近い価値を持つ「取引可能な資産」と見なされている理由として、両選手のプレースタイルや役割の類似性が挙げられている。

 昨年の似たような例を挙げると、アンソニー・ボーヴィリエが2巡目指名権と引き換えに、ピッツバーグからワシントンへトレードされたケースがありました。さらに驚くべきことに、今のトレード市場はとても品薄な状態です。

 そのため、取材した関係者の中には「マクマンなら、1巡目指名権を引き出せる可能性だって十分にある」と期待を寄せる声も上がっています。✨

讃岐猫
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