NHLペンギンズのクロスビー、今週のスリースターズの一番星に!

現役スター選手紹介

はじめに

 様さまなプロ・スポーツに「週間」・「月間」、あるいは1試合でのMVPがあるように、NHLでも類似のシステムがあります。それが「スリー・スターズ」、第三者によって選出された3名の選手がファースト・セカンド・サードの各スターとなり、栄誉を獲得します。

 面白いのは、星一つのファースト・スターが3人の中で尤もランキング上位であること、「三ツ星が一番上」と刷り込まれている人達からすれば、最初は戸惑うかもしれません。

 当初はプロ・リーグだけでしたが、現在は大学やアマチュア・チームでも「スリー・スターズ」授与の制度が設けられています。NHLの場合、試合ごとに選出される「スリー・スターズ」は、確かホームチームのメディア担当者が選出するはずですが、それ以外のカテゴリーは、ごめんなさい、分かりません(^^;。

 また、「星」を銘打ってるだけあって、夜間に行われた全試合から3人の選手を選出する場合もあります。

 今回選ばれた3人は納得の面々になっています!

讃岐猫
讃岐猫

過去に、チーム専属のブロードキャスターが

選ばれたことあるにゃ。

引用元:NHL.com「Crosby leads 3 Stars of the Week」。

~10月16日までの週間NHL「スリー・スターズ」 

 ピッツバーグ・ペンギンズのセンター、シドニー・クロスビー、エドモントン・オイラーズのセンター、コナー・マクデイビッド、ダラス・スターズのゴールテンダー、ジェイク・エッティンガーが、10月16日までの週間NHL「スリー・スターズ」に選ばれました。

ファースト・スター-シドニー・クロスビー(35歳)、センター、ピッツバーグ・ペンギンズ

 クロスビーは開幕週の得点ランキングでリーグ1位となり、2試合で6ポイント(2ゴール・4アシスト)を記録し、ペンギンズは2勝を挙げました。

 クロスビーは10月13日、ピッツバーグのホーム開幕戦でアリゾナ・コヨーテズに6-2で勝利し、1ゴール・2アシストを記録して、フランチャイズ史上最多となるペンギンズでの18年目のシーズンを迎えました。

 10月15日のタンパベイ・ライトニング戦でも1ゴール・2アシストの活躍を見せ、ホームで6-2の勝利を収めました。クロスビーは通算NHL記録を519ゴール・896アシスト・1415ポイント(1,110試合出場、GP=Game Played) に伸ばし、900アシストの大台に近づくにつれて複数の歴代記録リストを駆け上っていきました。

 タンパベイ戦での最初のアシストにより、フィル・ハウスリー (58歳、昨年までコヨーテズのアシスタント・コーチ。1,495試合出場、894アシスト)を抜いて単独20位となり、その後ポイント・ランキングでダグ・ギルモア (59歳、メープルリーフス元キャプテン。1,474試合出場、450ゴール・アシスト964・1,414ポイント)を抜いて19位となりました。

讃岐猫
讃岐猫

ハウスリーやギルモアより、出場試合数が少ないにもかかわらず、
記録達成がミソだにゃ。

セカンド・スター-コナー・マクデイビッド(25歳)、センター、エドモントン・オイラーズ

 マクデイビッドは8度目のNHLでの戦いの開幕となり、2試合で5ポイント(4ゴール・1アシスト)を記録し、リーグのポイントリーダーとして3年連続のアートロス・トロフィーを目指しています。

 10月12日、夜に行われた開幕試合・バンクーバー・カナックス戦でオイラーズに逆転勝利をもたらし、クラブの5連続ゴールのうち4ゴールに関わり、NHL2022-23シーズン最初のハットトリックを決め5-3のスコアで締めくくりました。

 (この試合で挙げた3ゴール・1アシスト・4ポイントを加え)マクデイビッドはキャリア通算を242ゴール・459アシスト・701ポイント(488試合出場)に伸ばし、最速で700ポイントの大台に到達した現役選手となりました。

 この3ゴールは、マクデイビッドのキャリアで2度目のシーズン開幕ハットトリック(2017年10月4日以来)となり、ブレンダン・シャナハン(54歳。デトロイト・レッドウィングスの初のスタンレー杯優勝に貢献)、カム・ニーリー(57歳。現在、ボストン・ブルーインズ社長)と並び、シーズン開幕戦で複数のハットトリックを記録したNHL史上3人目の選手となりました。

 10月15日、オイラーズのキャプテンはカルガリー・フレームスに4-3で敗れ、その試合1ゴールで週を終えました。

サード・スター-ジェイク・エッティンガー(24歳)、ゴールテンダー、ダラス・スターズ

 エッティンガーは2勝0敗、平均1.00失点、セーブ率.968を記録し、スターズはセントラル・ディビジョンのライバルであるナッシュビル・プレデターズに連勝してシーズンをスタートさせました。

 エッティンガーは10月13日、ナッシュビルでの4-1の勝利で31セーブを記録したのを皮切りに、この週、62本中60本のシュートを止めました。その2日後の夜、アメリカン・エアラインズ・センター(テキサス州ダラス市、ダウンタウンの北に広がるビクトリー・パーク地区に位置する屋内競技施設)でのスターズのホーム開幕戦で5-1で勝利し、彼は29本のシュートをゴールから脇へ追いやりました。

 23歳のエッティンガーは、2017年のNHLドラフトでスターズから1巡目(全体26位)で指名されました。

 2021-22レギュラーシーズンのダラスでの48試合で30勝15敗1延長負け、平均失点2.53、セーブ率.914、シャットアウト1回を記録し、スタンレーカップのプレーオフで、スターズはファーストラウンドでカルガリーに敗れましたが、彼はGAA(Goals Against Average=ゴールテンダーが1試合フル出場した場合の平均失点)1.81、セーブ率.954をマークし、第7戦での64セーブが特筆されます。

讃岐猫
讃岐猫

昨シーズンの活躍がフロックと言われないよう、
頑張っているにゃ!

まとめ

 NBA程ではないにしろ移籍の多いNHLの中で、18年間同一チームに在籍しているシドニー・クロスビーは凄いと思います。コヨーテズを寄せ付けず、強豪ライトニングを一蹴したペンギンズ、今シーズンはかなりやってくれそうな予感がします。

 キャプテンであるクロスビーも、チームの幸先の良い出足とファースト・スターに選出されたことで、気持ちよくシーズンを送っていくのではないでしょうか。

 マクデイビッドとエッティンガーは、まさに日の出の勢いと言うべき選手達。どこまで記録を伸ばし、NHLの歴史に名を刻んでいくのか、その数字の予想すらできません。

 特にマクデイビッドはカナックス戦の不利な状況を覆すプレーを連発し、あっという間にチームに勝ちをもたらしました。フレームス戦ではやや元気なかったように見えましたが、それでも1ゴールを挙げる訳ですから、やはり実力者。これからの試合でもドンドン爪痕を残して、チームを勝利に導いていくでしょう。

讃岐猫
讃岐猫

次は意外な選手の受賞が見たいにゃ!
ここまで読んでくれて、サンキュー、じゃあね!

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