はじめに
NHLのデトロイト・レッドウィングスは、2024-25シーズンを少し悔しい形で終えました。でも、選手たちにとってはまだまだホッケーの季節が続いています。
現在開催中(5月9日開幕)の「IIHF(国際アイスホッケー連盟)男子世界選手権1」では、5人のレッドウィングスの選手たちがチームのユニフォームを脱ぎ、それぞれの母国代表のジャージに袖を通して大舞台で戦っています✨
参照記事:Octopus Thrower2「Detroit Red Wings at Worlds: Week 1 Recap」
デトロイト・レッドウィングスの若手たちが世界で大活躍中!🌍🏒
今回は、トーナメント第1週が終わったこの時点で、そんな彼らがオーストリア・スウェーデン・ドイツの各代表でどんな活躍を見せ、チームにどのような影響を与えているのかを、初心者の方にも分かりやすく検証していきます😊
オーストリアのヒーロー、マルコ・カスパー🔥
まずはオーストリア代表のフォワード、マルコ・カスパーからご紹介!
彼は今シーズン、レッドウィングスで印象的なルーキーシーズンを経て、大きな成長を見せた若手の一人。チームの将来の中核を担う存在にも関わらず、過小評価されたカスパーですが、成長の勢いは、世界選手権の初週でも健在です💪
大会序盤はチームが連敗スタートでちょっと心配でしたが、カスパーはすぐにギアを上げてきました。スウェーデン戦での敗北の中で初ゴールを挙げたあと、スロバキア戦ではチーム最多のアイスタイムを記録。彼はシュートアウト勝ちに貢献し、ゴール&アシストを決める大活躍✨
さらに、この目立った活躍により「プレイヤー・オブ・ザ・ゲーム」に選ばれましたが、それも納得の内容でした!
中でも注目されたのは、転倒しながらも決めたスーパーゴール。その姿はまるで、1990年代の伝説的選手スティーブ・アイザーマン3やセルゲイ・フェドロフ4のハイライトの一場面を思わせるほどでした👏
木曜日の試合では、無敗のカナダに1–5で敗れたものの——
カスパーの真価が光ったフランス戦🇦🇹🇫🇷
続くフランス戦では素早く立て直し、カスパーの爆発力が全開となり、彼にとってこれまでで最も素晴らしいパフォーマンスを見せました。フランスとの試合では開始39秒でゴールを決めたと思えば、さらに終了3分前にもダメ押しの1点。まさに“始まりも終わりもカスパー”な試合展開で、オーストリアは5-2で勝利🎉
カスパーの得点力は、その根性とフィジカルの強さによってさらに引き立てられ、来季のデトロイトにとって最も有望な要素の一つであることを裏付けています。
オーストリア代表の中でも最も輝く存在として、彼はここまでゴール数4点、ポイント(ゴール+アシスト)5点と、代表の中でトップの成績を残しています。しかも、3敗しているチーム状況にもかかわらず、なんと「+5」という評価を記録中😳
現在、オーストリア(1勝1OT勝3敗)はグループAの6位で、合計5ポイントと苦戦中ですけど、カスパーの存在は代表でもレッドウィングスでも、明らかに希望の光なのです!
Day 8のベスト・ゴール集。3番目にカスパー(背番号96)が出てきます!
今後のオーストリア代表の試合:
オーストリア vs. スロベニア:5月18日(日)午前10時20分(東部時間)
※日本時間:5月19日(月)午前0時20分
オーストリア vs. ラトビア:5月20日(火)午前6時20分(東部時間)
※日本時間:5月20日(火)午後8時20分
ドイツ代表キャプテンに抜擢!モーリッツ・ザイダー🇩🇪🛡️
次に紹介するのは、レッドウィングスの守備の要、モーリッツ・ザイダーです。彼はなんと、ドイツ代表のキャプテンに任命されました!これは本当にすごいことです👏
チームのリーダーとして、リンク上でも精神面でも存在感を放っているザイダー。彼の名誉あるキャプテン就任は、シーズン終了時にレッドウィングスのGMスティーブ・アイザーマンが語っていた、チームの主力選手たちに求める「士気を高めるリーダーシップ」の必要性に呼応する形としても注目されています🔍
守備で魅せる!ザイダーの頼もしさ💪
ザイダーは、カザフスタンに勝利した5月11日・日曜日の試合でゴールをアシスト。これが現在までの唯一のポイントで控えめかもしれませんが、+3の評価からは、彼の存在がドイツの好調な戦績を支えていることが読み取れます。失点を抑えつつ、チームに良い流れを作り出していることの表れと見ていいでしょう。彼の真価は守備力とアイスタイム(出場時間)に現れています。
たとえば、カスパーと同様に、ザイダーも豊富なアイスタイムを確保しており、ノルウェー戦では25分47秒という突出した出場時間を記録。これはチーム内でも勿論ダントツで、まさに「氷上の柱」のような存在です❄️
ちょっとした話題となりましたが、ノルウェー代表の選手であり、レッドウィングスの最新ドラフト1巡目指名選手でもあるミカエル・ブランドセッグ=ニューゴール5に対して、ザイダーが鋭いヒット(タックル)をかました場面もありました😅彼の持ち味であるタフさとフィジカルは健在で、その力強さが存分に発揮された場面なのです。
ノルウェー戦のハイライト映像です!
ドイツ代表は好調維持中!
ザイダー率いるドイツ代表は、ほぼ1週間無敗を維持していましたが、木曜日のスイス戦で惜しくも敗北し、グループBの首位から転落しました。それでもグループB上位をキープしています。現在の成績は3勝1敗で、残りの試合次第ではさらなる躍進も見込めそうです✨
今後の注目試合はアメリカ、チェコ、デンマークとの対戦。どれも強豪ですが、ザイダーの粘り強い守備がチームをどこまで導けるか注目です👀

ザイダーは、レッドウィングス史上だけでなく、NHL史上に残る選手になると言われている逸材なんだにゃ。現時点で攻守両面でチームに貢献できているし、後列から攻撃陣に指示を出せるキャプテンシーは最上級。その成長曲線は急上昇、そしてイケメン選手なので、女性ファンの方、注目ですよ!
今後のドイツ代表の試合:
ドイツ vs. アメリカ:5月17日(土)午前6時20分(東部時間)
※試合終了:6-3でアメリカの勝利。
ドイツ vs. チェコ:5月19日(月)午前10時20分(東部時間)
※日本時間:5月20日(火)午前0時20分
ドイツ vs. デンマーク:5月20日(火)午前10時20分(東部時間)
※日本時間:5月21日(水)午前0時20分
攻撃も守備も!スウェーデン代表に3人のウィングス選手が参戦🇸🇪✨
スウェーデン代表「トレ・クローナ6」には、レッドウィングスから3人の選手が参加中!
まず注目したいのは、フォワードのルーカス・レイモンド。彼はレッドウィングスでも人気の若手スターですが、スウェーデン代表「トレ・クローナ」においても最も重要なスケーターの1人として際立っています🔥
レイモンド、攻撃のカギを握る存在に🔑
レイモンドは特にアシストで目立っていて、今大会第1週ではすでにアシスト4本&ゴール1本を記録。スウェーデンがフィンランドに勝った試合(5月12日・月)では、2ゴールとも彼のパスから生まれました👏
スピードと判断力に優れたレイモンドは、スウェーデンの攻撃的なラインナップの中でも上位に位置し、攻撃の起点としてチームに不可欠な存在。これは、レッドウィングスのファンが彼に期待している通りの活躍であり、チームのファンならずとも、NHLに興味のある方なら彼のプレーには注目したくなります👀
守りの顔ぶれも充実!エドヴィンソンとグスタフソン🧱
続いて守備陣。レッドウィングスのDFコンビであるサイモン・エドヴィンソンとエリック・グスタフソンも、スウェーデン代表で奮闘中です。
ちょっと意外かもしれませんが、デトロイトでの役割とは逆に、今大会ではグスタフソンが5試合で5アシストと好調!普段は守りがメインの選手ですが、代表では攻撃面で輝いています✨
一方で、エドヴィンソンはやや静かな立ち上がりでしたが、スロベニア戦での完封勝利において初めてアシストを記録し、今大会での初ポイントを手にしました。ようやく本領発揮の兆しが見えてきたと言っていいでしょう。
スウェーデンは無傷の快進撃中!💯
スウェーデン代表はここまで5戦全勝!勝ち点15に到達し、カナダを抜いてグループAの首位に立っています。あのカナダを上回っているわけですから、まさに完璧なスタートを切った形です。
今後の試合ではフランス、そしてカナダとの再戦が控えており、どちらも見逃せない注目カード📺🔥
今後のスウェーデン代表の試合:
スウェーデン vs. フランス:5月17日(土)午前6時20分(東部時間)
※試合終了:4-0でスウェーデンの勝利。
スウェーデン vs. カナダ:5月20日(火)午後2時20分(東部時間)
※日本時間:5月21日(水)午前4時20分
終了したばかりのフランス戦のダイジェスト映像です!
なお、試合は、アメリカではESPN+またはNHL Network、カナダではTSN、北米以外ではIIHF.tv7にて視聴可能です。
まとめ✍️
デトロイト・レッドウィングスの若手たちは、シーズンが終わってもまだまだ大活躍中!🌟
国を背負って戦う彼らの姿は、NHLを知らなかった人にも「ホッケーってかっこいい!」と思わせてくれるはずです。今大会をきっかけに、ぜひ彼らの今後のプレーにも注目してみてくださいね😊

ここまで読んでくれて、サンキュー、じゃあね!
【註釈】
- 2025年5月9日から25日までスウェーデンのストックホルムとデンマークのヘアニングで開催。16の国と地域が参加し、2つのグループに分かれて総当たり戦を行った後、各グループ上位4チームが決勝トーナメントに進出する。
現在のグループリーグの状況(5月18日時点)では、グループAでスウェーデンとカナダが首位を争い、グループBではチェコとスイスが上位につけている。決勝トーナメント進出チームが出揃いつつあり、今後の試合から目が離せない。より詳細な情報や最新の結果は、IIHF公式サイトで確認できる。
↩︎ - NHLのデトロイト・レッドウィングスに特化したニュースサイト。試合分析や若手選手の情報、チームの歴史などを扱っており、ファンサイトとして知られている。名称はチームの伝統的な応援文化「オクトパス・スロー」に由来している。
↩︎ - デトロイト・レッドウィングス一筋22年間キャプテンを務め、「スティービーY」としてファンに愛された。高い得点能力と卓越したリーダーシップでチームを3度のスタンレーカップ優勝に導き、個人としても数々の賞を受賞、ホッケーの殿堂入りも果たしている。
引退後はタンパベイ・ライトニングのGMとしてチームを強豪に育て上げ、現在はデトロイト・レッドウィングスのGMとしてチーム再建に尽力。
↩︎ - 卓越したスピードとスキル、攻守にわたる貢献でチームを3度のスタンレーカップ優勝に導き、1993-94シーズンにはハート・トロフィー、レスター・B・ピアソン賞(現:テッド・リンジー・トロフィー)、セルケ・トロフィーの三冠を達成するなど、個人としても高い評価を得ている。
ロシア代表としてもオリンピックでメダルを獲得するなど、国際舞台でも活躍し、2015年にホッケーの殿堂入りを果たした。
↩︎ - 2024年のNHLドラフト全体15位でデトロイト・レッドウィングスに指名された、将来が期待されるノルウェー出身のフォワード。2024-2025シーズンは、スウェーデンと北米のプロリーグで経験を積み、国際舞台でもノルウェー代表として活躍。
↩︎ - スウェーデンの国章に由来する代表の愛称。世界ランキングでも常に上位に位置し、世界選手権で11回、オリンピックで2回の金メダルを獲得するなど、輝かしい実績を誇る。2025年世界選手権では開催国。
↩︎ - 国際アイスホッケー連盟(IIHF)が提供する公式ストリーミングサービス。世界中の主要なIIHF主催のアイスホッケー大会をライブやオンデマンドで視聴できる。利用には通常サブスクリプションが必要だが、地域によっては利用できないコンテンツもある。最新の情報はIIHF.tvの公式サイトで確認できます。 ↩︎