🏒はじめに〜東カンファレンスのプレーオフをざっくりチェック!
NHLって聞いたことあるけど、正直よく知らない…。そんな人に向けて、今回は「NHLプレーオフってどんな感じ?」をテーマに、2025年のイースタン・カンファレンスのチーム事情をざっくり&やさしく紹介していきます✨
「16チームもいるの?」「強いのはどこ?」「注目ポイントは?」という疑問も、この記事を読めばスッキリ分かりますよ!
まずは「強い!」「注目されてる!」と言われているチームたちからスタートです。
参照記事:The Hockey Writers1「2025 NHL Eastern Conference Playoff Teams: Who’s Hot & Who’s Not」
🏆スタンレーカップの本命候補たち
イーストはウェスタン・カンファレンスほどの激戦区には見えませんが、「オンタリオの戦い2」を含む、興味深い対戦カードがいくつかあります。
タンパベイ・ライトニング
まず紹介したいのが「タンパベイ・ライトニング」⚡
このチーム、ちょっと前まで最強チームとして知られていたんですが、今季もまた復活してきました。GMのジュリアン・ブリズボワがすごくて、チームをサクッと再編成して、また「優勝候補」と言われるほどに!
特に新しく入ったジェイク・ゲンツェル(カロライナ・ハリケーンズから移籍)がめっちゃフィットしていて、ヤンニ・グールデ(シアトル・クラーケンから移籍)もいい補強でした。
さらに、エースのニキータ・クチェロフがハート・トロフィー(シーズン最優秀選手)級のシーズンを送り、ゴールを守るアンドレイ・バシレフスキーも、再びヴェジーナ・トロフィー(シーズン最優秀ゴールキーパー)候補に名を連ねていることも追い風となっています。このライトニングは、やはり非常に強いチームです。
レギュラーシーズン最後の25試合では、期待ゴール割合(xG%3)が51.34%で、NHL全体で13位に位置しています。
ただ、プレーオフ1回戦からいきなり難敵のフロリダ・パンサーズと当たるのが心配…。パンサーズは終盤にケガでやや苦しんだものの、マシュー・トカチュクがプレーオフに戻ってくれば、依然として強力なチームです。この対戦、フルゲーム(7戦)に及ぶ消耗戦となる可能性が高く、かなり体力を削られそう💦
でも、それを乗り越えればカンファレンス優勝も夢じゃない!
フロリダ・パンサーズ
続いて紹介するのは、去年の王者フロリダ・パンサーズ🐾
レギュラーシーズン最後の25試合で13勝11敗1分と少し苦戦してましたが、内容はかなり良かったんです!特に「xG%」っていう、プレー内容を数字で見たときの成績がめちゃくちゃ高くて(55.23%)、リーグ4位!
トカチャクがケガで出られなかったのが痛かったけど、それでも十分強かった。そして、氷上で5対5のプレー以外でも、パンサーズのスペシャルチームは好調でした。パワープレー(数的有利な状態。21.4%の成功率)も、ペナルティキル(数的不利な状況での守備側。84%)も安定。
ゴールキーパーのボブロフスキーも調子が戻ってきてるっぽい!シーズン終盤はセーブ率.905と安定し、「プレーオフ・ボブ4」の特性を活かしてくれそうな印象です。
もしチームが怪我人無しを維持できれば、イースタン・カンファレンスで最も強いチームはパンサーズだと個人的には思います。ただし、1回戦の相手は恐らくイーストで2番目に強いチームであるライトニング。つまり、どちらのチームにも同じことが言えるのです。
これは7戦までもつれる激しいシリーズになり得ますが、パンサーズにもカンファレンス王者として再び勝ち上がる可能性は十分にあります💪。

このチームの本当のエースは、ポール・モーリス監督じゃないかにゃ。シーズン中の記者会見の時、人を喰ったような対応をして、敵に勝つためなら、味方もファンも欺く策士だからね。プレーオフで本来のパンサーズに戻って、一気に勝ち続けるのが得意技。今シーズン、果たしてまたそれをやるか?
ワシントン・キャピタルズ
キャピタルズは「有力候補」と「ダークホース」の中間のような存在で、「え?キャピタルズってそんなに強かったの?」って思う人もいますが、実は東の中でレギュラーシーズンの成績が一番良かったんで、有力候補のカテゴリに入れておきます🇺🇸✨
表面的には、彼らの成績は申し分ありません。xG%は52.14%で、リーグ全体でトップ10に入る水準です。
ただ、試合内容を詳しく見ると「ちょっとラッキーが重なった?」という見方も。ヘッドコーチのスペンサー・カーベリーも以前から、チームの構造にほころびが見えることを懸念していました。
特に、キャピタルズは数週間、あるいは数ヶ月前からプレーオフ進出を確保しており、オベチキンがゴール記録を更新するというビッグニュースはあったけど、その影響でプレー内容にムラが出ている可能性はありますし、最近はちょっと気持ちが緩んでる感じも…。
でも、「2023-24シーズンのカナックス(西カンファレンスのチーム)」みたいに、両チームとも、ほぼすべてがうまくいったシーズンであり、シュート成功率(2位)やセーブ率(15位、平均失点は5位)が非常に高かったのです。意外と強豪相手にも食らいついてくるかもしれないんですよね。
あのときのカナックスは、プレーオフ第2ラウンドでエドモントン・オイラーズと7戦までもつれました。キャピタルズも少なくともそのレベルまでは進む可能性があると見ています🤔。ただし、昨季のカナックスと同じような結末(第2ラウンド敗退)を迎えても驚きではありません。
⚠️気になる実力派、でも不安もチラリ?
カロライナ・ハリケーンズ
ハリケーンズは毎年「内容はめちゃくちゃいいのに、勝てない…」というジレンマを抱えているチーム🌪️もはやおなじみのストーリーです。
今季も5対5(同人数の場面)ではリーグトップクラスの強さを見せていて、特にレギュラーシーズン最後の25試合ではそれが際立っていました。xG%はなんと56%以上。これはユタHCに次いで2位という素晴らしい成績!
なのに、実際の勝敗は思ったほどついてこないのが不思議…(最後の25試合の戦績は14勝10敗1分)。
その理由のひとつがゴールキーパーの不安定さ。ピョートル・コチェトコフが第1戦で先発する見込みですが、最近はセーブ率がイマイチ(レギュラーシーズン最後の10試合ではセーブ率.878)で、正直ちょっと心配💦
さらに「1発で流れを変えるエースストライカー」がいないのも弱点のひとつ。得点の“期待値”は高いのに、実際には点が取れてないという状況(最後の25試合では、5対5での予想ゴール数563.04に対して実際の得点は54ゴール)もあって、最後の8試合のうち7試合に負けちゃいました…。
1回戦の相手はニュージャージー・デビルズ。ここは勝てる可能性が高いけど、そこから先は読めません。もしかしたらデビルズに負けることもあるし、逆にカンファレンスを制覇するかもしれない…そんな“振り幅の大きい”チームです!
ニュージャージー・デビルズ
デビルズは今シーズンの中盤以降、ケガ人が続出して苦戦してきました😣ダグィ・ハミルトンが予想より早く怪我から復帰したものの、特にジャック・ヒューズやジーゲンサラーが出られないのはかなり大きい…。
レギュラーシーズン最後の25試合ではxG%も48%台とあまり良くなく、クリスマス以降の成績はなんと19勝22敗4分。かなり厳しい数字ですが、メトロポリタン・ディビジョンが全体的に弱かったことに助けられて、なんとかプレーオフに滑り込みました。
ただ、パワープレー&ペナルティキルはめっちゃ強い!トップ5に入る実力を持っていて、ゴールキーパーも安定しています。そこが、彼らが勝ち上がる可能性を残す最大の要素です。なので、ハリケーンズが不調なら番狂わせもあるかも…?
とはいえ、主力選手の欠場が大きすぎて、深いラウンドに進むのは難しそうです。
オタワ・セネターズ
セネターズは「プレーオフ常連」というわけではありませんが、今季はちょっと面白いチームなんです🍁若手中心のチームで、正直そこまでプレーオフ経験があるわけじゃないんです…。
多くの人がセネターズがトロント・メープルリーフスに勝つことはないと見られていて、それも無理のない話です。メープルリーフスはプレーオフで苦戦しがちではあるものの、経験値の高い選手が揃っており、トップクラスのタレントも揃っています。
それでも、セネターズがシリーズを競り合いに持ち込む、あるいはメープルリーフスを慌てさせる展開にすることは十分考えられます。5対5のプレーでは、シーズンを通してあまり優れたチームとは言えませんでしたが、なんと!プレーオフ直前のxG%を見ると(48.14%)、あのトロント・メープルリーフスより良いという驚きのデータが😳
守備がしっかりしていて、ゴールを守るのは元ヴェジーナ・トロフィー(最優秀ゴーリー)受賞者のライナス・ウルマーク!経験は少なくても、意外とメープルリーフスを苦しめる可能性もありそうです。長期的な勝ち上がりは難しいかもしれませんが、初戦で強烈なプレッシャーをかける可能性は十分にあります。
なんだかんだ言っても、ウルマークの補強が今回のプレーオフ新種に大きく貢献!
⚠️厳しい状況だけど侮れないチームたち
モントリオール・カナディアンズ
「え?カナディアンズがプレーオフに?」と驚くかもしれませんが、今季は大きなサプライズでした!予想以上に早く、再びプレーオフ進出を果たしたんです。その原動力となったのは、コール・コーフィールド、ニック・スズキ、レイン・ハットソンといった主力選手のハイレベルなパフォーマンスでした。
しかし、現実的には初戦でキャピタルズを破るのも難しいでしょう。ヘッドコーチのマーティ・サンルイ率いるこのチームは今、ちょっと無理をしている状況で、最後の25試合でのxG%は46.35%と低迷していました。
この数字は、プレーオフ進出チームの中ではダラス・スターズに次いでワースト2位です(スターズはシーズン終盤に7連敗を喫しています)。加えて、ディフェンス面でも安定感に欠け、正直なところプレーオフで長く戦うのは難しいかもしれません。
とはいえ、若いスター選手がキラリと光り、未来に希望を感じさせます🌟今年はまだ厳しいですが、今後の成長に期待したいチームですね。
2日前の映像、プレーオフに向けて、「スズキ」がホーム・アリーナの観客を盛り上げてます。
トロント・メープルリーフス
メープルリーフスはアトランティック・ディビジョンを制したものの、ちょっと気になる点がいくつかあります👀
まず、5対5(同人数)の試合でのパフォーマンスが不安定で、プレーオフ前の段階ではスターズほど悪くはないにせよ、それに近いレベルです。xG%は46.37%と下位に近い数字、これはカナディアンズとほぼ同じ。得点も守備もいまいち噛み合っていない感じがします…。
60分あたりに被弾する期待失点6が2.62であるのに対し、自らの得点は2.27と、攻守のバランスが崩れています。
ゴールテンディングでは、アンソニー・ストラルツが本来ならヴェジーナ・トロフィー候補に挙げられていたかもしれません(彼は約2ヶ月間を怪我で欠場していました)。とはいえ、プレーオフ経験がほとんどないストラルツに頼る現状では、不安も残ります。
強力なスペシャルチームを持っているものの、5対5での力不足が響きそうです。
だからこそ、セネターズがメープルリーフスを苦しめる可能性はあるのです。セネターズとの1回戦は突破する可能性が高いですが、もしも2回戦でライトニングやパンサーズと当たると、かなり厳しくなりそう…。これからどうなるか予測が難しいチームです💭
🔮イーストの優勝候補は誰だ?
東カンファレンスのプレーオフは、本当に予想がつきません!でも、やっぱり注目すべきは、タンパベイ・ライトニングやフロリダ・パンサーズ、そしてワシントン・キャピタルズなどの常連チームたち。
イースタン・カンファレンスは、ウェストに比べればやや混戦模様ですが、やはりデビルズ、カナディアンズ、セネターズのラインに差し掛かると、実力差は明確になります。序盤でいくつか番狂わせが起きる可能性はありますが、最終的にはイースタン・カンファレンス・ファイナルにはおなじみの強豪が顔をそろえることになるでしょう⚡
今回紹介したチーム以外にも、意外なチームが一気に強さを発揮することだってありますから、目が離せません✨!
まとめ
以上が、2025年のNHLイースタン・カンファレンスのプレーオフ事情でした🏒
これからプレーオフが始まりますが、どのチームが最終的に優勝するのか、楽しみですね!あなたの応援するチームがどこか決まりましたか?気になるチームがあれば、今からでも応援してみてくださいね🎉

ここまで読んでくれて、サンキュー、じゃあね!
【註釈】
- NHLを中心にプロホッケー全般を取り上げる2009年創設の北米発オンラインメディア。100人以上のライターによる最新ニュースや分析、選手特集などが毎日更新され、月間500万回以上読まれるなど高い人気を誇る。
↩︎ - カナダ・オンタリオ州に本拠地を置く2つのNHLチーム、トロント・メープルリーフスとオタワ・セネターズの間で繰り広げられるライバル関係を指す言葉。地理的な近さと過去の激戦により、両チームの対戦は「バトル・オブ・オンタリオ」と呼ばれ、ファンの間でも特に熱く盛り上がる伝統の一戦とされている。
↩︎ - 「expected goals percentage(期待ゴール割合)」の略で、試合中にどれだけゴールのチャンスを作れていたかを示す。得点数ではなく、シュートの質や位置などから算出される「ゴールの期待値」をチーム同士で比率化したもので、試合の内容やチームの実力を測る材料として使われる。
↩︎ - ボブロフスキーがプレーオフで見せる神がかった活躍ぶりから付けられたニックネーム。特に2023年のプレーオフで圧倒的なセーブを連発し、一躍話題に。強豪を打ち破り続けて、カロライナハリケーンズとのイースタンカンファレンス決勝進出。
決勝も4試合でハリケーンズを一掃。ボブロフスキーは決勝で直面した180ショットのうち174を阻止し、.966セーブ率を記録し、勝利に貢献した。
↩︎ - xG(エクスペクテッド・ゴールズは、シュートごとに“ゴールになりそうな確率”を数値化したもの。距離や角度、状況などをもとに計算され、攻撃や守備の質を客観的に評価するために使われる。得点数では見えない「内容の良さ」を知る指標として注目されている。
↩︎ - xGA/60は、「60分間あたりに予測される失点数」を示す指標。相手チームがどれくらいゴールを決める可能性が高いかを計算し、チームやゴールキーパーの守備力を評価するために使われる。xGA/60が低いほど、守備が安定していると言える。
xG/60は「60分間プレーしたときに期待されるゴール数」を表す指標で、選手やチームの攻撃・守備の効率を測るために使われる。出場時間の差をならして比較できるため、「短時間でどれだけ質の高いプレーをしているか」を判断するのに役立つ。 ↩︎