2025年版NHLゴールテンダー有望株ランキングTOP10解説付き

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はじめに

 NHLって聞いたことありますか?
アイスホッケーの北米プロリーグで、世界中のトップ選手が集まる場所なんです!そんなNHLの中でも、今注目されているのが「若手ゴールキーパー」たち。

 この記事では、これからのNHLを背負っていくかもしれない、ゴールテンダー(ゴールキーパー)の有望株たちを10人ご紹介します。

 難しい言葉は使わずに、初めての人にもわかりやすく紹介していくので、安心してくださいね😊

参照記事:dailyfaceoff.com「Top 10 NHL-affiliated goaltending prospects in 2024-25

注目の若手ゴールキーパーたちをチェックしよう!🥅✨

 過去約5年間にわたって、ダスティン・ウルフが世界最高のゴールテンダー有望株の一人であると語られてきました。

 そして今、彼はカルガリー・フレームスでの初のフルシーズンにしてカルダー・トロフィー(新人王)の有力候補となっています――ただし、レーン・ハットソン(モントリオール・カナディアンズ)も黙ってはいないかもしれません。

 ウルフがWHLやAHLで圧倒的な活躍を見せてきたその実績は、NHLでもトップクラスの若手ゴールテンダーとしての地位へとつながっています。

 では、次は誰でしょう?

 将来的にウルフと共にベジーナ・トロフィー(最優秀ゴールテンダー賞)争いを繰り広げることになりそうな選手は?

 毎年夏になると、NHLのゴールテンダー有望株トップ25が紹介されていますが、今回はその前に、最新のトップ10を以下にお届けします。

1位:ヤロスラフ・アスカロフ(サンノゼ・シャークス)🦈

 まずはこの人!ヤロスラフ・アスカロフは、サンノゼ・シャークスで今季すでに何試合もNHLの試合に出ている期待の若手😊。もはや「有望株」と呼ぶにはギリギリの段階ですが…。

 まだ完全なレギュラーではないけど、AHL(NHLの下部リーグ)でもかなり良いプレーをしていて、来季にはチームの正ゴールキーパーになる可能性大なんです!

 彼は多くの質の高いチャンスを相手に許してしまうバラクーダ(サンノゼ傘下チーム)において1、抜群の活躍を続けています。22歳の彼は今季、NHLでも印象的な先発試合を何度か経験しましたが、シャークスの弱いディフェンス陣の中では限界もあります。

 彼のすごいところは、身長6フィート4インチ(約193cm)の大きな体と、チームに勝利のチャンスを与える安定感があり、反応速度は近年のどの若手ゴールテンダーよりも優れていると言われています。


 まだ時折、必要以上に飛び跳ねたり、基本に忠実でない部分も見受けられますが、それも若さの魅力かも。ゴール前での存在感は抜群で、サンノゼの未来(早ければ来季から)を支える存在になりそうです💪

AHLのオールスターから。日本の有名人の誰かに似てると思いませんか?

2位:ジェイコブ・ファウラー(モントリオール・カナディアンズ)🍁

 次に注目したいのは、カナダの名門チーム「モントリオール・カナディアンズ」のジェイコブ・ファウラー。彼が「モントリオールの将来の守護神」としてその名を挙げる日は、そう遠くはないでしょう。

 彼は大学リーグ(NCAA、ボストン・カレッジ)でセーブ率94%超え(平均失点1.63)という、超ハイレベルな成績を出していて(わずか3人のうちの1人)、将来の正ゴールキーパー候補として期待されています!

 身長は6フィート2インチ(約188cm)でゴールをしっかりカバーできる上に、ポジション取りもうまくて、メンタルも強い😊!滅多にイージーゴールを許しません。これからAHLのラヴァル(モントリオール傘下)でプロのスピードに慣れながら成長していく予定。


 かつて大学界で高く評価されながら、NHL昇格後に苦戦しているケイデン・プリモ2のように期待された選手がNHLで伸び悩んだケースもあるけど、ファウラーにはぜひその壁を越えてほしいですね🔥

3位:セバスチャン・コッサ(デトロイト・レッドウィングス)🟥🦅

 デトロイト・レッドウィングスからは、セバスチャン・コッサがランクイン!彼が来年の今ごろにはデトロイトのナンバーワンゴーリーになっていても不思議ではありません。

 現在22歳の彼は身長6フィート6インチ(約198cm)の超大型ゴールテンダーで、今シーズンはAHLのグランドラピッズ・グリフィンズで大活躍中です✨2年連続でリーグ上位の成績3を残しています。

 デトロイトは、コッサの育成をとても丁寧にしてきました。最初の年は一気に上には上げず、まずECHL(さらに下のリーグ。トレド・ウォールアイ)で経験を積ませました(22-23シーズン、46試合出場、26勝16敗4分け、平均失点2.56、セーブ率.913)。

 その結果、彼は完全に覚醒し、今では安定感バツグンのゴールキーパーに成長し、なんと今季はNHLデビュー戦で勝利も手にしています(2024年12月9日、バッファロー・セイバーズ戦)🎉

 脚力が強く、基本技術もしっかりしていて、まだまだ伸びしろもたっぷり。できるだけ早くNHLでフルタイム起用される姿を見てみたいものです。

グローブの使い方が上手い!反射神経の良さも際立ってます。

4位:トレイ・オーガスティン(デトロイト・レッドウィングス)🟦🇺🇸

 同じくデトロイトからもうひとり!トレイ・オーガスティンも将来が楽しみなゴールテンダーです✨

 彼はアメリカ代表として世界ジュニア選手権に出場し、歴代最多勝利の記録4を持つすごい選手なんです!

 大学リーグ(NCAA)でも安定したプレーを続けていて、今季は連敗なし!さらに7連勝(10月中旬から11月末)も記録し、ミシガン州立大学(MSU)を上位に押し上げました😊。

 チームの強さもあるけれど、1試合で30本以上のシュートを止めるような場面も多く、実力は本物💯

 コッサより体格は少し小さいけど(約15cm低い)、どのレベルでもスターとして活躍してきた選手。来季はAHLデビューが予想されていて、NHLまであと少しのところにいます!

5位:イェスペル・ウォルステッド(ミネソタ・ワイルド)🐺❄️

 ミネソタ・ワイルドのイェスペル・ウォルステッドは、かつて「ナンバーワンのゴールテンダー有望株」として期待されていた選手です。

 でも、最近のシーズンでは少し苦しんでいるようで、その評価はやや下がっています。AHLでは平均以下の成績5にとどまり、NHLでの2試合の先発でも特に安定感は見られませんでした。でも、まだ23歳なので、これからの成長に期待しています⚡

 これまでアイオワ・ワイルド(AHL)で試合の流れを変えるような活躍を見せてきましたが、今季はそのような試合が十分に見られていません。

 ウォルステッドの特徴は、ポストからポストへの素早い移動と、冷静な判断力です。過度に跳ね回ることもなく、パックを追いすぎる傾向もありません。

 彼がすべきなのは、「防げたはずのゴール」を減らすことであり、上下の動きの速さも改善の余地があります。また、たまに「疲れた感じ」が見えることがあり、そこが課題と言えるかもしれません。これからもっと安定したプレーを見せてくれることを期待して、ミネソタの未来に対する希望を持って見守りたいですね💫

6位:デボン・リーヴァイ(バッファロー・セイバーズ)🔵

 デボン・リーヴァイは、ノースイースタン大学時代に数十年ぶりの圧倒的なスタッツ6を記録し実力を証明した、かなり注目の若手ゴールキーパーです。

 しかし、プロ入り後はやや浮き沈みのある内容となっています。昨季はNHLに急ぎすぎて昇格し、結果的に苦戦しました。一方、AHLではすごいパフォーマンスを発揮しており、まだまだ伸びしろがあります💡!

 リーヴァイの強みは、素早い反応とアジリティ(俊敏性や素早く方向転換する能力)です。身長は6フィート(約183cm)と平均的ですが、その動きは非常に素早く、トラフィック(ゴール前の混雑状態)の中でも視界を確保してセーブができます😊。

 でも、NHLでは少し「ゴールを広くカバーする」のが苦手なところもあり、弱点を突かれがちで、これが彼の課題です。

 ウッカ=ペッカ・ルッコネンが安定した成績を残していることもあり、セイバーズはリーヴァイの成長を急がせる必要はありませんが、彼のプレーの波の大きさはやや不安要素でもあります。

7位:ハンプトン・スルキンスキー(ロサンゼルス・キングス)👑

 ロサンゼルス・キングスのハンプトン・スルキンスキーは、今季、大学リーグ(NCAA、西ミシガン大)で素晴らしい活躍を見せた若手ゴールキーパーです(25試合出場、19勝5敗1分け、平均失点1.90、セーブ率.922)。

 彼はウェスタン・ミシガン大学をNCAA決勝に初めて導き、これがプロ入り前の最高の成果となりました🏆

 スルキンスキーの特徴は、何と言ってもその反射神経とスピードです。世界ジュニアで金メダルを獲得して以降、シーズン後半には目覚ましいパフォーマンスを発揮し、今後プロに進むのが待ち遠しい選手のひとりです!

 ロサンゼルスには他にもエリック・ポルティーヨやカーター・ジョージという有望なゴールテンダーがいますが、個人的にはスルキンスキーもその中で最も可能性を感じる選手です👀プロに転向した後、どんな活躍を見せてくれるのか、今からとても楽しみです。

記事にあるように、俊敏に反応し右、左と動ける。リバウンド処理も巧み。キングスにこのままいるかどうか、かな…。

8位:マイケル・フラバル(ユタ・ホッケークラブ)🏒

 マイケル・フラバルは、昨シーズンのNCAA(マサチューセッツ大学)で素晴らしい成績を残し、注目を集めたゴールテンダーです。

 彼は19勝12敗5分、セーブ率.924という素晴らしい数字を記録しました。また、個人的に不調で苦しい時期を乗り越えて、昨年の世界ジュニアでチームを2年連続の銅メダルに導くという実力を証明しました💪

 結果を出しているうえに、20歳のフラバルは、身長6フィート7インチ(約201cm)の巨体を持っており、その体格を生かしてゴール前で強さを発揮します。

 少し不安定なところもありますが、ゾーンに入ったときのプレーは圧倒的。ユタには今季まずまずのゴールテンダー陣が揃っていましたが、フラバルこそが、今後「本当のナンバー1ゴールテンダー」として活躍することが予想されています🚀

 グローブ側にやや不安定な面が見られることもありますが、彼がゾーンに入ったときの競争力は高く、リバウンド処理にも優れ、その巨体は大きなアドバンテージです😊!

9位:リーヴィ・メリライネン(オタワ・セネターズ)🍁

 オタワ・セネターズのリーヴィ・メリライネンは、今シーズン、注目の若手ゴールキーパーとして一躍脚光を浴びました!

 彼は、セネターズがプレーオフに進出する手助けをした立役者の一人として、8勝3敗1分、3回のシャットアウトを記録し(セーブ率は.925、平均失点1.99)、素晴らしい成績を収めています(おまけに背番号1!)

 メリライネンの強みは、その大きな体格(身長191cm)と、同世代の中でトップクラスと言うべきプレーの読みの鋭さです。彼はゲームの流れをよく理解しており、非常に冷静にプレーすることができます🧊

 さらに、足元が速く、素早くポスト間を移動できるため、ゴール前での対応力も抜群です。

 ライナス・ウルマークが昨夏に獲得されるまで、セネターズは将来の正ゴーリーを模索してきましたが、メリレイネンはナンバー2として十分な信頼を勝ち取りつつあり、さらなる出場機会を求めて争いに加わるでしょう👀

 これからも成長を続け、セネターズのゴールを守る重要な役割を担っていくでしょう!

10位:イリヤ・ナボコフ(コロラド・アバランチ)🏔️

 最後にご紹介するのは、ロシアからやってきたイリヤ・ナボコフ!彼は、KHL(ロシアのプロリーグ)で数々の記録を打ち立てたゴールキーパーです⚡同国出身の先輩、イゴール・シェスターキン(ニューヨーク・レンジャーズ)やイリヤ・ソロキン(ニューヨーク・アイランダーズ)の初期の活躍を彷彿とさせます。

 彼はプレーオフ中に22歳の誕生日を迎えたばかりの若さで、昨季、KHLでのルーキーシーズンにメタルルグ・マグニトゴルスクをリーグタイトルに導き、プレーオフMVPに輝いたこと7!🎖️

 ナボコフは身長は6フィート1インチ(約185cm)と、ゴールキーパーとしてはやや小柄ですが、その素早い動きと反射神経は群を抜いています。

 NHL契約を目前に控え、来季からの活躍が非常に楽しみな選手です。KHL契約が5月に終了する予定なので、どのチームでプレーするのかも注目です👀

昨シーズンの優勝カップを掲げるシーンも有り。逆を取られても、脚を伸ばして止めるのが超カッコいい!

讃岐猫
讃岐猫

まとめ:NHLの未来を担うゴールキーパーたち⛸️🌟

 いかがでしたか?これからNHLで活躍が期待される若手ゴールキーパーたちを紹介しました。
どの選手も、これからプロの舞台でどんなプレーを見せてくれるのか、非常に楽しみですね✨!

 ゴールテンダーは試合の中で最も重要なポジションの一つであり、これらの選手たちがどんな成長を遂げていくのか、今後のNHLがさらに面白くなりそうです🚀

 これからも、若手選手たちの活躍を応援しつつ、NHLの試合を楽しんでいきましょう!😊🏒

讃岐猫
讃岐猫

【註釈】

  1. アスカロフは、今シーズン、ナッシュビル・プレデターズから加入。バラクーダでは、22試合出場、11勝9敗1分け、平均失点2.44、セーブ率.923を記録。なお、サンノゼ・バラクーダは、AHLパシフィック・ディビジョン10チーム中6位、プレーオフ進出を決めている。
    ↩︎
  2. 2017年のドラフトで、カナディアンズから全体199位指名。ノースイースタン大学時代、チームを年間個人最多勝やチームに数々のタイトルをもたらしたが、プロ入り後はラヴァルとカナディアンズの間を往復する日々が続く。23ー24シーズンからトップに定着したものの、2番手、3番手に甘んじている。
    ↩︎
  3. 23-24シーズンは40試合出場、22勝9敗9分け、平均失点2.41、セーブ率.913。24-25シーズンは39試合出場、20勝14敗5分け、平均失点2.47、セーブ率.910。
    ↩︎
  4. 2025年世界ジュニアアイスホッケー選手権・準決勝でチェコに勝利したことにより、オーガスティンはIIHF世界ジュニア選手権でチームUSA史上最多の11勝を挙げたゴールテンダーとなった。彼は4勝1敗、防御率2.52で大会を終え、金メダルを獲得。チームUSAがIIHF世界ジュニア選手権で史上初の連覇を達成するのに貢献。
    ↩︎
  5. 今シーズン、NHLでの2試合は共に敗戦で、平均失点4.09は取られ過ぎ。セーブ率.840は前年度の.897よりかなり悪い。AHLでも不調で、26試合に出場し、9勝13敗4分け、平均失点3.60、セーブ率.880はどちらも前年度を下回っている。
    ↩︎
  6. リーバイは2020年のNHLドラフトでフロリダ・パンサーズに指名された後、バッファロー・セイバーズへトレードされた。ノースイースタン大学では肋骨の怪我により初年度を欠場したが、復帰後は圧倒的な成績を残し、連続完封やシーズン記録を樹立。マイク・リクター賞を2年連続で受賞し、NCAA史上屈指のセーブ率で大学キャリアを終えた。

     特に2021–22シーズンを.952のセーブ率で終え、NCAA史上2番目に優れたシングルシーズンセーブ率としてコナー・ヘレビュック(ウィニペグ・ジェッツ)とタイ記録。2022-23シーズン、ノースイースタン大学をビーンポット・トーナメントで優勝に導き、リーヴァイはトーナメントMVPと、66本のシュートのうち63本を止めたセーブ率でエバリー賞の両方を受賞。
    ↩︎
  7. ナボコフは23–24シーズンにKHLの正守護神として活躍し、43試合でセーブ率.930を記録。プレーオフでは驚異の.941をマークし、決勝のロコモティフ戦(チームは4戦ストレート勝ち)でわずか3失点と圧倒的な守備力を見せ、KHL史上最年少のプレーオフMVPに。

     2024年NHLドラフトでは4度目の挑戦でコロラド・アバランチから38位指名を受けた。 ↩︎
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