はじめに
ここのところ、ブログで乱闘やら大怪我等の話題が続けて取り上げ、この手のトラブル防止について考えました。いつもなら試合のダイジェスト映像をアップしますが、主審が選手と激突し、一時意識不明になった試合については、それを見合わせました。完全回復を祈る心からです。
さて、今回は少し趣向を変えて、明るい話題を取り上げましょう。昔、日本でも発売されていたゲームソフト、EA SPORTSのNHLシリーズについてです。我が国では全く見かけなくなりましたが、海外では相変わらずの安定人気ソフトで、毎年何らかの改良を加えて発売されています。
eスポーツ大流行の昨今、当然ワールドワイドな大会は大好評で開催され、NHLよりひと足お先に大会チャンピオンが決定、フレッシュな初優勝の方がトロフィーと賞金を手にしました。その活気を見ていると、アイスホッケーがいかに人気スポーツの一つであるかが分かるのです。
NHLとNFLのゲームソフトが日本であまり普及しないのは、
その操作性の難しさからじゃないかにゃ。
おまけに、NHLはスマホアプリのゲームすらない
(NFLは実名選手登場のゲームアプリあり)。
版権に厳しいNHL、そろそろアプリのリリースに踏み切ろうよ。
引用元:NHL.com「Maple Leafs representative wins EA Sports NHL 24 world title」
新しいNHLチャンピオン誕生!ゲームの話ですが…。
今日、EA SPORTS NHL 24世界選手権1で、新しいチャンピオンがニューヨークで戴冠したと、ナショナル・ホッケーリーグが発表しました。
トロント・メープルリーフスを率いるイーサン・「ポルグズ」・カー・ポルガーは、EA SPORTS NHL 24で初優勝、30,000米ドル(日本円で約455万円)の優勝賞金、カスタム・ホッケースティック・トロフィー(ホッケープレーヤーやスティックをモチーフにしたトロフィー)を獲得しています。
チャンピオンの横顔
オンタリオ州ニューマーケット在住の21歳は、同じカナダ人のジャスティン・「レグス」・レグリーを相手に延長戦の末に第1戦を制するなど、一進一退の3連戦を制しました。この勝利により、ポルグズはNHL24の世界トッププレーヤーとしての地位を確固たるものにしたのです。
ポルグズ(@PolgzNHL on X)は熱心なホッケーファンでありゲーマーで、故郷のチーム=トロント・メープルリーフスを率いて、EA SPORTS NHL 24世界選手権に出場しました。
その優れた攻撃力により、彼はファイナル・シリーズで8ゴールを決め、世界タイトルを獲得することができたのです。ポルグズは、彼の最大のサポーターであり、3回の癌治療を克服した母親に勝利を捧げました。
(同じく)メープルリーフスを率いているレグスは、準優勝でこの日を終えています。レグスは以前、EA SPORTS NHL 22の北米チャンピオンでした。
ライブ大会のバーチャル予選イベントは、世界中のゲーマーをつなぐファン参加型プラットフォーム「Rival2」とのパートナーシップにより開催されています。NHL 24世界選手権の予選は2つの大陸にまたがり、バーチャル・ホッケーの世界的な広がりを紹介しました。
新チャンピオン、お母さんを大事にしてあげてほしいにゃ。
きっと、温かく優しい眼差しで息子を見守っていたことでしょう。
それにしても、決勝がメープルリーフス同士の対戦というのもユニーク。
トロントの選手達も笑顔でゲームの行方を見ていたんじゃないかな。
厳しい戦いの道のり
EAスポーツNHL 24世界選手権 結果
ラウンドロビン(総当たり戦)
ポルグズ(トロント・メープルリーフス)3vs.レグス(トロント・メープルリーフス)2
(OT=オーバー・タイム、延長戦)
ディークス(モントリオール・カナディアンズ)7vs.テンパネン(アナハイム・ダックス)3
レグス(トロント・メープルリーフス)2vs.テンパネン(アナハイム・ダックス)1(OT)
ポルグズ(トロント・メープルリーフス)4vs.ディークス(モントリオール・カナディアンズ)3
レグス(トロント・メープルリーフス)5vs.ディークス(モントリオール・カナディアンズ)1
ポルグズ(トロント・メープルリーフス)4vs.テンパネン(アナハイム・ダックス)1
ラウンドロビン後の順位
1.エキ3(自動的に準決勝に進出)グレンを破り、第1シードを獲得
2.グレン4(自動的に準決勝に進出)
3.ポルグズ、TOR〈トロント・メープルリーフス〉(3-0-0)、6ポイント
4.レグス、TOR(2-0-1)、5ポイント
5.ディークス、MTL〈モントリオール・カナディアンズ〉(1-2-0)、2ポイント
6.テンパネン、ANA〈アナハイム・ダックス〉(0-2-1)、1ポイント
準決勝(3本勝負)
エキ(NYI=ニューヨーク・アイランダーズ)vs.レグス(TOR)
レグスがシリーズ2勝0敗で制す
グレン(BUF=バッファロー・セイバーズ)vs.ポルグズ(TOR)
ポルグズがシリーズ2勝0敗で制す
決勝は激戦!
決勝戦(3本勝負)
第1試合:ポルグズ、3vs.レグス、2(OT)
ポルグズはシリーズ初ゴールを決めて、レグスに先制点を奪いました。第2ピリオドでポルグズが2点のリードを奪うと、すぐにレグスが反撃し、スコアを2-1にします。第3ピリオドではレグスが見事に調子を取り戻し、残り17秒で同点に追いつき、第1ゲームは延長戦に突入しました。
両チームとも力強いプレーを見せますが、ポルグズが延長戦を制して勝利を収めました。
第2試合:ポルグズ、0vs.レグス、5
決勝第2試合ではレグスが圧倒しています。第1ピリオドで立て続けに2点を奪うと、第2ピリオドで3ゴール目を決めリードを奪いました。ポルグズは第2ピリオドで何度かチャンスを作っていますが、最終的にはレグスを打ち負かすことができませんでした。
レグスは第3ピリオド終盤にも2ゴールを決め、ポルグズに5-0で勝利し、決勝シリーズをタイに持ち込んでいます。
第3試合:ポルグズ、5vs.レグス、3
勢いを止められないポルグズが第1ピリオドで4点を奪い、序盤にリードを奪いました。第2ピリオドはほぼ静かでしたが、レグスが2ゴールを決め、ポルグスのリードを一気に半分に縮めます。
ポルグズがリードして4-2で第3ピリオドに突入すると、第3ピリオド開始早々にレグスが追加点を奪い、勝利を懸けた熱戦が繰り広げられました。結局、ポルグスは第3ピリオドで5点目を決めて勝利を収め、最終スコア5-3で第3ゲームを制し、シリーズを2勝1敗で終えています。
歴代優勝者&準優勝者一覧
世界選手権の歴史
年間優勝者と準優勝者
※ここは選手名を原文表記にします。
2024年優勝:Polgz(Ethan Kerr-Polgar);準優勝:Regs(Justin Reguly)
2023年優勝:Jos x 10(Joseph Olmstead)、準優勝:EKI(Erik Tammenpää)
2022年優勝:NA:Regs(Justin Reguly)&準優勝:Gren-35-(Matthew Grenier);
(優勝)EUR:EKI(Erik Tammenpää);準優勝:J-_-JamalTheMan(Jimi Rönkkönen)
2021年優勝:NA:Gren-35-(Matthew Grenier)&準優勝:Regs(Justin Reguly);
(優勝)EUR:EKI(Erik Tammenpää)&準優勝:NikkeDangles(Niklas Tukiainen)
2020年優勝*:CAN:Regs(Justin Reguly);USA:OF’s HF(Josh Fuss);EUR:Artuzio(Arttu Mustila)
準優勝:EUR:YungGren(Matthew Grenier);USA:Top Shelf Cookie(Matthew Gutkoski);EUR:MrNipsuli(Roni Kajan)
2019年優勝:Top Shelf Cookie(Matthew Gutkoski)&準優勝:JohnWayne90(John Casagranda)
2018年優勝:EKI(Erik Tammenpää)&準優勝者:Jr Pens(David Roebuck)
*COVID-19パンデミックの渡航制限により、世界選手権はキャンセルされました。NA=北米/EUR=ヨーロッパ
EAスポーツNHL 23?世界選手権決勝順位
1.ポルグズ、トロント・メープルリーフス(30,000米ドル=日本円で約455万円)
2.レグス、トロント・メープルリーフス(10,000米ドル=日本円で約152万円)
3.グレン、バッファロー・セイバーズ(5,000米ドル=日本円で約76万円)
4.エキ、ニューヨーク・アイランダーズ(5,000米ドル=日本円で約76万円)
5.ディークス、モントリオール・カナディアンズ(1,000米ドル=日本円で約15万円)
6.テンパネン、アナハイムダックス(1,000米ドル)
まとめ
上記「NHL 23?」としたのは、NHL.com原文で「EA SPORTS NHL 23 WORLD CHAMPIONSHIP FINAL STANDINGS」となっていて、「NHL24」の間違いなのかなと思ったからです。
その「23」優勝者・エキって凄いですよね、欧州チャンピオン6回だけでもちょっと真似できない記録なのに、世界選手権の優勝・準優勝にいつも顔を出しているからです。ポルグスは逆に新鋭であり、こういう新たなライバルの出現が常連さんの闘志に火を点けることでしょう。
ゲーム大国・日本で見過ごされてしまっているNHLシリーズ、操作性の難しさはハンパないらしいんですけど、格闘ゲーム好きの人にも喜んでもらえる内容だと思います。
テレ東でやってる有吉の番組とかで「試しにやってみよう!」みたいな感じで取り上げてもらえれば、いいんですけどね。
ここまで読んでくれて、サンキュー、じゃあね!
【註釈】
- まず2023年12月に登録が開始され、ゲームプレイは2024年1月に開始。最終的に計6人の選手 (北米選手4名、欧州選手2名)が決勝イベントに進出。
北米と欧州それぞれで予選がオンラインあるいは対面式で開催され、基本的にはプレステ5かXboxを使用する。2024年2月に行われたNHLオールスターでも予選イベントが行われており、上位4名が予選ファイナルのシード権を獲得するなど、NHLのイベントと連動している。
また、ヨーロッパは1月開幕の2つのイベントが予選となる。
↩︎ - 他業種にも進出しているため、ゲーム業界のみに限定すると、カジュアル・ゲーマーがトーナメント、リーグ戦、実際の報酬を得るための試合を見つける場を提供し、プロパティやブランドがユニークなカスタム・ゲーム・コミュニティを作成している会社。
↩︎ - 今回も含め、6回のヨーロッパ選手権で優勝している強者。
↩︎ - 2024年3月24日、ニューヨークのNHLストアで開催された北米選手権優勝者。 ↩︎