はじめに
今シーズン、上位で踏ん張っている意外なチーム(失礼!)が多く、それは現地でも驚きを持って迎えられ、このブログでも再三取り上げてきました。現時点では、ディビジョン首位を行くウィニペグ・ジェッツ、バンクーバー・カナックスが代表格でしょうか。
首位ではありませんが、連勝街道を行くシアトル・クラーケンも注目株。その反面、どうも元気ないのが、シカゴ・ブラックホークス、コロンバス・ブルージャケッツ、そして今回の主役、ようやく12連敗を止めたサンノゼ・シャークスです。
オフシーズンに主力が抜け、それを補填する補強も「は?」というのが多かったサンノゼ。開幕前から今の不振はある程度予想されたものの、一時、ホッケー系の情報サイトで「見放された存在」となっていました。今回の勝利が「きっかけ」になればいいのですが…。
NHL.TVでもサンノゼの試合を見るようになったにゃ。
チーム力は確かに落ちるんだけど、健気に頑張るサメ軍団を見捨てられなくて。
獰猛で、どんな相手も呑み込むサメ軍団になる日はいつなのか。
引用元:NHL.com「Sharks end 12-game losing streak with win against Canadiens」。
遂に連敗ストップ!
1月11日(木曜日)、サンノゼ・シャークスはベル・センター(カナディアンズのホーム)でモントリオール・カナディアンズに3-2で勝利し、12連敗を止めました。
「勝ててホッとしているし、それに僕らはかなり良いパフォーマンスをしていたね」とシャークスのディフェンスマン、マリオ・フェラーロ(25歳)は言っています。「もちろん、まだもっとうまくできる部分がいくつかあるんだけど、肩の荷が少し下りたのは確かさ。気持ちいいよ」。
マッケンジー・ブラックウッド(ゴールテンダー、27歳)が33セーブを記録し、今シーズン初のロードでの勝利を挙げ、ルーク・クニン(センター、26歳)、ファビアン・ゼッタールンド(左ウィング、24歳)、ニキータ・オホティウク(ディフェンス、23歳)はサンノゼ(10勝29敗3延長負け)で得点し、2014-15シーズンのバッファロー・セイバーズの14連敗以来となる、NHLで最長の連敗を止めました。
シャークスは12月12日(ウィニペグ・ジェッツ戦2-1)以来の勝利を収めたのです。
サンノゼ監督の談話
「この連敗をしている間はタフな戦いだった。多くの優れた選手がいて、(彼らをフォローする)多くの選手がいて、多くの個性が集まって、多くの逆境を乗り越えてきた」とサンノゼのデビッド・クイン監督は語りました。
「そして、これまで経験してきたことを乗り越えるのは簡単ではないが、今夜、我々はそれを成し遂げ、自分のチームのために大きな勝利を手にした」。
今シーズンは「我慢の年」だと思うんだにゃ。
シーズン後のドラフトで、上位指名権を入手するのは間違いないわけで、
有望選手が来る前に、現有戦力のレベルアップをするんだ!と割り切れば、
この我慢も無駄ではない。
モントリオールの選手、悔しい!
マイク・マシソン(ディフェンス、29歳)が2アシスト、サム・モンテンボー(ゴールテンダー、27歳)が32セーブを記録したカナディアンズ(17勝18敗6延長負け)は、10日(水曜日)、フィラデルフィア・フライヤーズとのPK戦(シュート・アウト)で3-2で敗れています。
「決して彼ら(サンノゼ)が試合をモノにしたとは思ってないよ」とマシソンは言いました。「彼らが手に入れたと思っているものは、僕らがあげちゃったようなものさ。それでも、僕らにはまだ勝つチャンスがあったと思うので、勝ち点2を逃してしまったのは悔しいよ」。
得点経過
第1ピリオド・5分19秒、クニンはシャークスに1-0のリードをもたらします。
ジャスティン・ベイリー(右ウィング、28歳)のフォアチェックがカナディアンズのディフェンスマン、ジェイデン・ストルーブル(ディフェンス、22歳)にプレッシャーをかけ、右コーナーからゴールマウスにブラインド・バックハンドパスを通した後、彼(クニン)はモンテンボーのスティックサイド(スティックを持っている方)を通過するシュートを決めました。
17分25秒、ゼッタールンドはネット裏からのトマーシュ・ハートル(センター、30歳)のバックハンド・パスを受け、右フェイスオフ・サークル下(ゴールに近い位置)からワン・タイマーで決め、2-0とします。
17分46秒、ブレンダン・ギャラガー(右ウィング、31歳)は、スロットからのマシソンのフィードをワンタイムで決め、(カナディアンズが)2-1としました。
第2ピリオド・16分44秒、オホティウクは3-1にします。このディフェンスマンは、ミカエル・グランルンド(センター、31歳)からのパスを受けて、左サイドからモンテンボーの(スティックを持つ)右腕下を抜けていくシュートを放ち、出場29試合目にして今季初ゴールを挙げました。
「どういうわけか、ここ数日間、プレーしていこうとする力が出てこないんだ」とギャラガーは言っています。
第3ピリオド・16分26秒、モンテンボーが他の攻撃的ポジションの選手と交代し(意図的にゴールテンダーを外すエンプティ・ネット)、ゴールを空けた後、ジョシュ・アンダーソン(右ウィング、29歳)がマシソンのスラップ・ショットをスティックでそらし、モントリオールが3-2と追い上げます。
モンテンボーをベンチに置いた後、カナディアンズが10本のシュートを放ったものの、ブラックウッドは最後の2分間で3本のセーブを披露し、うち4本はシャークスの他の選手にブロックされました。
モントリオールは終始淡白な攻めだったように思うにゃ。
第3ピリオドに入って、ようやくエンジンがかかってきたけど、時すでに遅し。
サンノゼのゴールテンダー、ブラックウッドが波に乗っていて、簡単に打ち破れなかった。
モントリオールはサンノゼのお得意様?
「スタートはまあまあだと思っていたし、試合が進むにつれてどんどん良くなっていったんじゃないかな」とクインは言っています。「自分達が試合中に経験してきて、どうにかやり遂げたからといって、突然素晴らしい気分になれるわけじゃないよ。
そういう(素晴らしい)経験を獲得し続けなければならないよね。そして僕らは変化に次ぐ変化を自分のものにし始めていきながら、この状況を脱しなければならない。今日は大きな一歩を踏み出したんだ」。
サンノゼは2015年3月21日に2-0で敗れて以来、モントリオールの地で8連勝しています。
「今夜のようなプレーをさせたのは、必ずしも対戦相手のせいかどうかは分からないね(相手が格下だから油断した?)」とマシソンは言いました。「実際のところ、もっと良くなる必要があったと思うよ」。
注:1992-93シーズン、シャークスは4つの長い連敗を記録しており、それに含まれる17連敗は、1974-75シーズン、ワシントン・キャピタルズに並ぶNHL史上最長記録となっています。
…ギャラガーのゴールに対するマシソンのアシストは、彼にとってNHL通算200ポイントとなりました。彼はモントリオール、ピッツバーグ・ペンギンズ、フロリダ・パンサーズで504試合に出場し、201ポイント(64ゴール、137アシスト)を挙げています。
まとめ
最新の試合情報(13日)を見ると、オタワ・セネターズと対戦し、4-5と惜しくも敗戦…。オタワは5連敗でストップ、サンノゼは連勝となりませんでした。第3ピリオドで4-4に追いついたサンノゼ、あと5秒間持ち堪えられたら、延長戦突入だったのに…。
サンノゼの課題は、いかに早い時間帯に先取点を奪えるか否か、だと思います。逆に相手に先取点を取られると、傷口を広げたくないためか、全体的に下がり気味になって、相手の攻撃の芽を摘むのが遅れてしまいます。モントリオール戦では、フォアチェックが機能していました。
オタワ戦の試合映像を見ていないので、何とも言えませんが、第2ピリオドに一旦逆転しているので、チーム力が下がっていると思えないのです。しっかりオタワ戦、モントリオール戦の内容を吟味して、今のチームのできる最善のプレーを見つけられれば…頑張ろう!
ここまで読んでくれて、サンキュー、じゃあね!