はじめに
このブログを始めた時、いの一番に取り上げたNHLの大スターであるコナー・マクデイビッド(エドモントン・オイラーズ)が、レギュラー・シーズンで50ゴールを達成しました。
チームの調子は良いような悪いような、今ひとつパッとしないものですが(最近、4連敗もありました)、彼のスーパープレーは止まることを知りません。
今回はマクデイビッド、50ゴール達成試合(2月27日、ボストン・ブルーインズ戦)の詳細をお届けします。少し前の試合なのになぜ?と思われる方もいらっしゃることでしょう。
その金字塔さえもかき消してしまうくらい、ブルーインズが絶好調だということも知っていただきたいからです。特にNHL初心者の方、マクデイビッドもブルーインズも見始めるきっかけとしては最高ですよ!
ブルーインズは、マクデイビッドを中心とするオイラーズの戦術を
研究し尽くしていたんじゃないかにゃ。
やや彼に偏り過ぎの傾向あるし。
引用元:ESPN.com「McDavid nets 50th, but Oilers lose to ‘best team in the league’」。
遂に「50」の大台に!しかし…
コナー・マクデイビッド(センター、26歳)が2ゴールし、自身のキャリアで初めて50ゴールの大台に達しましたが、2月27日(月曜日)の夜、ボストン・ブルーインズがエドモントンオイラーズを3-2で下したため、
この試合の最優秀選手でさえ、リーグの最優秀チームを脱線させることはできませんでした。
第2ピリオド後半、2-2からパベル・ザハ(センター、25歳)が逆転ゴールを決め、ブルーインズはピンチを切り抜け、7連勝を飾りました。
ブルーインズでは、ニック・フォリーニョ(左ウィング、35歳)とトーマス・ノセク(左ウィング、30歳)も得点し、ドミトリー・オルロフ(ディフェンス、31歳)は2アシストを記録して、先週、ワシントンから移籍してきて以来のポイントを挙げました。
ジェレミー・スウェイマン(24歳)はシュート22発をストップして3連勝、ここ最近の10試合で8勝目を挙げました。
ボストンのヘッドコーチ、ジム・モンゴメリー(53歳)はNESNの試合後のインタビューで、「本当にホッケーのできる(ディフェンスの)選手が6、7人いて、それから更に本当にホッケーのできるラインが4本あるね」と語りました。
モンゴメリー監督の自信あふれるコメントが、
チームの勢いを表してるにゃ。
※ジム・モンゴメリー=現役時代のポジションはセンター。選手としては、NHLとAHLをはじめとする下部組織リーグの間を行ったり来たりし、監督になってからもスターズ時代に苦い経験をしてきたが、ブルーインズの監督となり、一気に才能を開花させた感がある。
※NESN=ニューイングランド・スポーツ・ネットワークの略称。アメリカの地域スポーツ・ケーブルおよび衛星テレビ・ネットワーク。本社はマサチューセッツ州ウォータータウン。ブルーインズの本拠地であるTDガーデンの所有者でもある。
試合後の談話にも明暗くっきり
マクデイビッドの試合のヒーローになれる活躍にもかかわらず、エドモントンは5試合連続勝ち点(2-0-3)の後、レギュレーションで2連敗を喫しました。スチュアート・スキナー(ゴールテンダー、24歳)は、この敗け試合で25セーブをあげました。
「明らかにがっかりしたよ」とマクデイビッドは言いました。「彼らはリーグ最高のチームだし、僕達だって一生懸命戦って、チームに勝機をもたらしたと思ったのに」。
試合中盤残り30秒、ザハはブルーインズにこの夜2度目のリードをもたらしました。デビッド・パストルナック(右ウィング、26歳)の左スロットから放ったシュートが、オイラーズのディフェンスマン、コーディ・セシ(29歳)のスケートに当たり、ゴール左側に向かってゆっくりと流れていきました。
スキナーがパックを脇に押し出そうと手を伸ばした時、ザハはダイブしてパックを叩き、シーズン14回目のゴールをマークして3-2としたのです。
NESNとの試合後のインタビューで、スウェイマンは「僕達は速くスケートをしていて、3つのゾーンすべてでプライドを持ちながら戦えていたね」と語りました。
「自分の仕事がやりやすくなっていた上に、この勝利に貢献できて本当にうれしいよ。今日の試合は確かに特別なものだったな」。
50ゴール達成の瞬間!
第2ピリオド残り7分40秒、マクデイビッドが50ゴール目を決めて、2-2の同点に追いついたのです。クリム・コスティン(センター、23歳)が右サイドを滑走し、ゴールライン裏へのロング・ダンプを追いかけ、
ゴール裏に回り込み、マクデイビッドの前にセンタリングパスを送りました。
※ロング・ダンプ=センターラインを越えてから、相手陣地にパックを放り投げること。「ロング」とあることから、かなり遠投となる。逆サイドの味方フォワードを走らせたい時や、疲れて交代したい時などに使われる。
オイラーズのキャプテンは、スウェイマンが倒れる体勢になるようフェイクを入れ、左側に行き、ゴールにパックを入れました。
「僕達はいくつかのゴール・パターンを持っているんだけど、多くのチャンスを与えてくれないチームに対して、それを活用できなかった」とマクデイビッドは語っています。
昨シーズン、キャリアハイである44ゴールを記録したマクデイビッドは、試合開始2分17秒、左サークル内でスケーティングし、スウェイマンの両足の間を打ち抜き、オイラーズの名を最初にスコアボードに載せました。
※スウェイマンの両足の間=原文では「5ホール」となっており、これはゴールキーパーの両足の間のスペースを表す。
マクデイビッドの驚異的なゴール量産ペースに脱帽にゃ!
新加入選手もすぐに大活躍!ブルーインズ絶好調!
わずか13秒後、ノセクはガーネット・ハサウェイ(右ウィング、31歳。先週木曜日〈2月23日〉にオルロフと一緒にキャピタルズから移籍)からパスを受けて、パックをゴール右上隅に送り込み、4点目をあげました。これで同点です。
フォリーニョは、2対1のラッシュでチャーリー・コイル(センター、30歳)からリターンパスを受け、左サイドからスキナーをブロックして倒し、中盤残り4分54秒、ブルーインズは2-1のリードを奪いました。今シーズン、フォリーニョの10点目です。
オルロフは、ブルーインズの最初の2ゴールのそれぞれで、二次的なアシストをしました。
では、この試合のダイジェスト映像をどうぞ!
負傷者情報
試合前、モンゴメリーは記者団に対しコメントした内容によると、フォワードのテイラー・ホール(左ウィング、31歳)が下半身を負傷しており、チームの遠征に続けて参加できないとのことです。
「念のため、ただの予防措置だ」とは監督のコメント。「深刻なことではないと思ってる。しかし、連戦になるし、彼のプレーを続けて見ることができないと判断したので、送り返したんだ」と述べています。
ボストンは火曜日も西部への遠征を続け、カルガリー・フレームスと対戦します。
まとめ
ブルーインズは、記事中にあるフレームス戦(2月28日)にも、延長戦の末、勝利しており、これで8連勝となっています。ドミトリー・オルロフは、この試合でも大活躍。
第1ピリオドの2点連取は彼によるものであり、第3ピリオドの起死回生の同点ゴールをアシストしたのも、オルロフです。ブルーインズの移籍戦略の上手さが、さらにチームを強化したと言っていいでしょう。
片やマクデイビッドは、3月2日のメイプルリーフス戦でも絶好調キープ。2ゴール(通算52ゴール)・1アシストでオイラーズに勝利をもたらし、首位ゴールデンナイツに4ポイント差と追撃しています。
オイラーズのいるパシフィック・ディヴィジョンは大混戦ですから、彼が好調を維持し続けるならば、何かが起きるかもしれません。
ただ、オイラーズが勢いを取り戻すと、オイラーズをぴったりマークしているクラーケンのプレーオフ行きが厳しくなるのではありますが…。
ここまで読んでくれて、サンキュー、じゃあね!