はじめに
久しぶりに試合内容を中心とした記事になります^^;。フライヤーズは相変わらずアレレな内容なのですが、同じアレレでもコヨーテズは「未来」を感じさせるのです。今回紹介する試合にも出場しましたが、結構イキのいい若手選手が多いのです。
財政規模も小さい方のチームだし、トップ・チームの選手層も薄い。それにもかかわらず、大物食いをやってくれるから、現地でも熱狂的なファンが多数付いているようです。今回も昨シーズン王者を脱帽させる試合をやってくれました!
NHL.TVで見てても、スカッとしたいい内容だったにゃ。
引用元:NHL.com「Crouse has 3 points, Coyotes end Avalanche 4-game winning streak」。
※試合のダイジェスト映像は、上記の引用元にアップされています。
コヨーテズ、アバランチの連勝を止める!
ローソン・クラウズ(左ウィング、25歳)が1ゴール2アシストを記録し、アリゾナ・コヨーテズが火曜日にマレット・アリーナにて6-3で勝利し、コロラド・アバランチの4連勝を止めました。
ヤコブ・チクルン(ディフェンス、24歳)が3アシスト、ニック・シュマルツ(センター、26歳)が1ゴール1アシスト、マイケル・カルコーネ(左ウィング、26歳)がコヨーテズでのシーズン・デビュー戦(12勝16敗5分)でゴールを決めました。
コナー・イングラム(ゴールテンダー、25歳)が28セーブを記録し、シーズン2度目の勝利を挙げました。
「パックを落とした瞬間から、僕たちは前向きに行ける準備ができているように思えたね」とクラウズは語っています。
「早い段階でリードを奪い、その後もリードし続けたのが明らかに良かった点かな。そうなると、ホッケーをもっと楽しく、もっと簡単にできるようになるのは確実だね」。
アバランチ、敗戦の弁
ここ最近の7試合中6勝していたアバランチ(19-12-2)では、ケール・マカール(ディフェンス、24歳)が1ゴール1アシストを記録し、ミッコ・ランタネン(右ウィング、26歳)が3試合連続ゴールを決めました。
J.T.コンファー(左ウィング、27歳)は2アシスト、アレクサンドル・ゲオルギエフ(ゴールテンダー、26歳)は27セーブを記録しました。
コロラドの主力FWのネイサン・マッキノン(センター、27歳)、ガブリエル・ランデスコグ(左ウィング、30歳)、バレリ・ニチュシキン(右ウィング、27歳)を含む9人の選手が、怪我のためにプレーしませんでした。
上半身の怪我で10試合を欠場したマッキノンは、ジャレッド・ベドナー監督(50歳)によると、今週中に復帰できる可能性があるそうです。
「自分たちがやりたいようにプレーができないと、こういう結果になるよね」とコンファーは語りました。「僕たちは、あの試合に勝つ資格なんてなかったのさ」。
9人も怪我人がいるなんて…、
それでも連勝するんだから、
コロラドはやっぱり地力があるんだにゃ。
あのジャッジさえなければ…
第2ピリオド・5分59秒、パワープレーの際、ニック・リッチー(左ウィング、27歳)のシュートが逸れたところを、シュマルツがたたき込み、アリゾナに3-1とリードをもたらしました。
ベドナーは「ディフェンスで悪い読みが多く、相手に得点チャンスを与えてしまったね。でも、速攻をかける場面では良い仕事ができた」と語りました。
11分23秒、マカールが3-2とした後、32秒後、ランタネンのゴールで同点に追いついたかに見えましたが、コヨーテズのアンドレ・トゥーリニー監督(48歳)によるチャレンジが成功してオフサイドとなり、ゴール判定は覆されました。
コヨーテズ監督、ジャッジ変更を喜ぶ
その後、16分38秒、モーザー(ディフェンス、22歳)はパス交換で密集から抜け出し、右ポイントからのリスト・ショットで4-2としました。
※ポイント=ディフェンスゾーンでの攻撃側DFが守る位置のこと。
※リスト・ショット=後方にパックを引いてそのままスライドさせながら打つシュート。
トゥーリニーは、逆転ゴールについて「試合のターニングポイントだった」と語りました。「あの判定のままだったら3-3のゲームになっていた。
あのゴールを何とか奪い返して、すぐ我々(コヨーテズ)が得点して4-2となり、そのおかげで流れのすべてが変わってしまったようだ」。
ビデオを見る限り、どっちとも取れそうな感じだったにゃ。
コヨーテズに期待の新星、現る!
この日の早い時間帯に、AHL(アメリカン・ホッケー・リーグ)のツーソンから招集されたばかりのカルコーネは、第3ピリオド・3分43秒、リードを5-2に広げる活躍を見せました。
※ツーソン=正式名称ツーソン・ロードランナー。2016~17シーズンからAHLにてプレーを開始。アリゾナ州ツーソンに拠点を置き、コヨーテズと提携。
カルコーネは42ポイント(16ゴール、26アシスト)でAHLをリードしていました。
トゥーリニーは「彼が才能を持っているかどうか、シュート力を持っているかどうか、スキルを持っているかどうか、スピードを持っているかどうかは問題ではありません」と語りました。
「彼が200フィート間のゲームを安定してこなせるかどうかの問題だ。それが、NHLとAHLの違いです」と述べました。
※200フィート=アイスホッケーのリンクの長さのこと。国際規則に沿っており、長さ200フィート(約61m)と規定されている。
アバランチ、敗戦の要因
ランタネンが第3ピリオド・5分24秒に5-3としたものの、ケラー(右ウィング、24歳)が19分4秒にゴール・ネットを揺らし、6-3でコヨーテズが勝利を手にしました。
「序盤からだらだらとスペースを空けてしまい、チェックがうまくいかなかった」とベドナーは述べました。「我々のゲームに対する切迫感は、もはや手遅れとも言うべき第3ピリオドまで回復しなかった」。
3日間の休暇明けの早朝にデンバーから到着したアバランチは、最初から鈍い出足でした。
第1ピリオド・3分55秒、チクルンからのリターンパスを受け、選手が密集している所をスルーするワンタイマー・シュートで、ゴスティスビヒア(ディフェンス、29歳)がアリゾナに1-0のリードをもたらしました。
コロラドのFWローガン・オコナー(右ウィング、26歳)は「そこでは何の言い訳もできないな」と語りました。
「僕たちは10分ハードでプレーしていながら、10分はオフ気味にプレーしているように感じていた。実際には、あんなやり方で成功するわけがないじゃないか。
僕たちは最初から墓穴を掘ってしまったのだから、多くの部分でもっと良くならなければならないよ」と述べました。
疲れと共に、「この試合は勝てる」って
油断もあったんじゃないかにゃ。
試合序盤は一進一退
ロドリゲス(センター、29歳)は第1ピリオド・4分32秒、コロラドのファースト・ショットでパワープレイ・ゴールを決め、1-1の同点に追いつきました。
クラウズは11分33秒、3人のディフェンダーを切り裂いた後、スロットからのバックハンドで2-1としました。
※バックハンド=ブレードのバックハンド側を使ったシュート。威力は弱いので、距離が遠いと使えないが、ゴールの近くなどでは非常に有効。
※スロット=アタッキング・ゾーン(又はディフェンス・ゾーン)にある2つのフェイスオフ・サークルの間にあるスペース。
「パックを持っている時間が少しあったので、真ん中にポジションを取ろうとしたら、ちょっと外側に開いてしまったんだ」とクラウズは語りました。「少し滑ってみて、最終的にシュートを打ったほうがいいとわかったんだ」。
記録メモ
コヨーテズはアバランチに3連勝しており、これは2012年1月16日から2013年4月6日まで4連勝して以来最長の記録です。
…ランタネンはロードゲームで4試合連続得点しています。
…シュマルツは6試合連続で9ポイント(3ゴール、6アシスト)を獲得しています。
…アリゾナはホームで6勝3敗2分けです。
… チクルンの3アシストはNHLキャリアハイでした。
コヨーテズ、大物食いの面目躍如にゃ!
まとめ
オフサイド判定は、アイスホッケーに限らず、サッカーでもラグビーでもなかなか難しいものです。先日のサッカーW杯・カタール大会でも、いろいろと議論を呼びましたね。今回はアバランチが涙を飲むこととなりました。これをチャンスと見るや、一気呵成に攻め込んだコヨーテズもしたたかです。
コヨーテズ、次回の対戦相手は、アトランティック・ディヴィジョンで2位につけているトロント・メープルリーフスです。首位・ボストンとやや差が開いているので、負けられないとばかりに、トロントは第1ピリオドからペースを握ろうとしてくるでしょう。
コヨーテズが大物食いの本領を見せるかどうか、楽しみな試合になりそうです。
ここまで読んでくれて、サンキュー、じゃあね!