- はじめに
- 2030年に輝く!NHLディフェンスマン注目ランキング
- 全体30位/30 オーウェン・パワー(バッファロー・セイバーズ):ゆっくりでも着実に進化中💪
- 全体27位/30 ゼーブ・ブイウム:NHL未デビューでも期待大✨(ミネソタ・ワイルド)
- 全体20位/30 モリッツ・サイダー:静かに評価を上げ続ける実力者🛡️(デトロイト・レッドウィングス)
- 全体19位/30 ミロ・ヘイスカネン:地味だけど超堅実な守備職人🧱(ダラス・スターズ)
- 全体16位/30 トーマス・ハーレー:理想的な成長曲線📈(ダラス・スターズ)
- 全体14位/30 ルーク・ヒューズ:兄に続けるか⁉実力派弟ディフェンス🧬(ニュージャージー・デビルズ)
- 全体12位/30 ラスムス・ダーリン:光り続けるセイバースの希望🌟(バッファロー・セイバース)
- 全体10位/30 ジェイク・サンダーソン:着実に評価を高める上昇株📈(オタワ・セネターズ)
- 全体4位/30 クイン・ヒューズ:攻撃力だけじゃないトップディフェンスマン⚡(バンクーバー・カナックス)
- 全体2位/30 ケール・マカー:2030年もやっぱり最強⁉️
- まとめ〜2030年もディフェンスは超アツい🔥
はじめに
未来のNHLを担うディフェンスマンたちの「2030年時点での実力」を予想したランキングが話題になっています✨今回は、その中から特に注目の選手たちをピックアップしてご紹介!ガチガチの分析ではなく、選手の特徴や成長のイメージをやわらかくまとめました。
参照記事:Daily Faceoff.com「NHL 2030: Projecting the league’s top 30 players in five years」
このランキングの詳細、前回のゴールテンダー編はこちらをどうぞ。
2030年に輝く!NHLディフェンスマン注目ランキング
全体30位/30 オーウェン・パワー(バッファロー・セイバーズ):ゆっくりでも着実に進化中💪
5年後:27歳 キャリア軌道比較対象選手:ライアン・スーター1(ナッシュビル・プレデターズ、ミネソタ・ワイルド等)
全体1位指名(2021年)という肩書きを持つオーウェン・パワーには、どうしても高すぎる期待がついて回ります。でも実際は、スリムな体型(198センチ、103キロ)のディフェンスマンが弱いチームでプレーしていると、20代前半で一気に開花することは、そうそうない話。
彼がズデノ・チャーラ2のような圧倒的な存在になるわけではないけれど、大きな体で機動力もあり、ポジショニングに優れたスタイルは、どのチームの理想像にも当てはまります。
まだ派手さはないけれど、攻撃的なセンスも徐々に伸びていて、ホッケーIQも高い!「ゆっくり、着実に。急がば回れ」がぴったりな選手です🚶♂️
全体27位/30 ゼーブ・ブイウム:NHL未デビューでも期待大✨(ミネソタ・ワイルド)
5年後:24歳 キャリア軌道比較対象選手:P.K.スバーン3(モントリオール・カナディアンズ、ナッシュビル・プレデターズ等)
ゼーブ・ブイウムは、このランキングに載っているディフェンスマンの中で唯一、まだNHLの試合にデビューを果たしていません4。でも、将来への期待値は超高め!彼は12月までまだ19歳という若さであり、大学リーグ(NCAA)では完全に成熟した選手で、すでにトップクラスの実力を発揮しています。
すでに知られた存在であり、NHLで活躍中の、将来のチームメイトでもあるブロック・フェイバーを選ぶ方が無難ではありますが、ブイウムの持つ攻撃的なポテンシャルが最終的に勝っています。今後5年以内にトップ10ディフェンスマンになると予想されています。
ワイルドはケール・マカー(コロラド・アバランチ)みたいな成長曲線を夢見ているけれど、P.K.スバーンのようなキャリアを歩むのが現実的な目標でしょう。🎯
全体20位/30 モリッツ・サイダー:静かに評価を上げ続ける実力者🛡️(デトロイト・レッドウィングス)
5年後:29歳 キャリア軌道比較対象選手:シェア・セオドア5(アナハイム・ダックス、ベガス・ゴールデンナイツ等)
ドイツ出身のモリッツ・サイダーは、ドラフト当初は「なんでこの選手?」と思われた存在。でもその後は、「ニクラス・リドストロム6の後継者かも⁉」と評価が爆上がりし、そして数年後、21歳の時点では「過大評価じゃない?」とも言われる存在になりました。
でも実際のところ、サイダーは雑音に左右されず、地道に進化を続け、チームの中で大きな責任を担うようになっています。
23歳の昨シーズンは、平均25分4秒以上のアイスタイムを記録。2030年には29歳となり、ノリス賞(最優秀ディフェンスマン)の常連候補として完全に開花しているはずです👏「シェア・セオドアと同じくらい?」と疑問に思うかもしれませんが、セオドアは24歳と25歳の時点でノリス賞6位に入り、怪我による欠場がなければファイナリストになっていたかもしれません。
今回、名前の出た選手の中で、良い意味でも悪い意味でも「華のある守備」をするのはモリッツ・サイダーだと思う。調子の波が順位を下げたか。
全体19位/30 ミロ・ヘイスカネン:地味だけど超堅実な守備職人🧱(ダラス・スターズ)
5年後:31歳 キャリア軌道比較対象選手:ドリュー・ダウティ7(ロサンゼルス・キングス)
派手さはないけれど、ミロ・ヘイスカネンはずっと安定したプレーを見せてきた鉄壁ディフェンスマン。26歳になる前にすでにレギュラーシーズン475試合出場(58ゴール・225アシスト)という経験値の持ち主で、2017年に全体3位で指名されたのも納得です。
昨シーズンはケガの影響により出場が制限されましたが(50試合出場、5ゴール・20アシスト)、まだまだ本領発揮はこれから。ダウティの成長曲線に例えられるのは大きな称賛であり、彼もまた派手さはなくとも感嘆すべきディフェンスマンとして長年君臨してきました。
ダウティのように、これからも静かに、でもしっかりとチームを支えてくれる存在になりそうですね✨
全体16位/30 トーマス・ハーレー:理想的な成長曲線📈(ダラス・スターズ)
5年後:29歳 キャリア軌道比較対象選手:アレックス・ピエトランジェロ8(セントルイス・ブルース、ベガス・ゴールデンナイツ)
ハーレーの過去2シーズンにおける成長は、まさに選手育成の教科書のようです。本当に美しいほどスムーズ!実際、昨シーズンはNHLでの2シーズン目ながら、いきなりノリス賞投票7位というのも納得のプレーぶり(78試合出場、16ゴール・34アシスト)。
将来のノリス賞候補になる姿を想像するのは、さほど難しくありません。多くのファンや専門家が期待しています。
しかも、スターズのGMジム・ニル9のもとで、将来のナンバーワンゴールテンダー(ジェイク・オッティンガー)に加え、2人のトップ7ディフェンスマン(ハーレーと前述のヘイスカネン)が自軍のゴール前を守る可能性があるというのも激アツ!チームとしての未来も非常に心強いでしょう🌟
ポジショニングの良さはピカイチのハーレー。実質、トップチーム2年目で、この安定した守備ぶりは末恐ろしいかも。
全体14位/30 ルーク・ヒューズ:兄に続けるか⁉実力派弟ディフェンス🧬(ニュージャージー・デビルズ)
5年後:27歳 キャリア軌道比較対象選手:クリス・ルタン10(ピッツバーグ・ペンギンズ)
クイン・ヒューズ(後述)の弟、ルーク・ヒューズも着実にステップアップ中。ホッケーファンの中には、兄のようなインパクトと得点力を弟ルークにも期待する人もいますが、あのレベルに達する選手はごくわずかです。
ルークにもその可能性はあるにせよ、デビルズファンとしては、将来的にNHLトップ5ディフェンスマンになってくれれば十分満足でしょう。
一方、モントリオールファンからは、「カルダー賞(最優秀新人賞)を獲得したレーン・ハトソンの方が将来性がある!」なんて声も聞こえてきそうですが、ルークの方が体格的にもプロ向き(188センチ、90キロ。ハトソンは175センチ、73キロ)。ヒュースの血統とサイズというアドバンテージが、より長期的かつ安定した影響力を持つと見られています🧠💥
全体12位/30 ラスムス・ダーリン:光り続けるセイバースの希望🌟(バッファロー・セイバース)
5年後:30歳 キャリア軌道比較対象選手:ビクター・ヘドマン11(タンパベイ・ライトニング)
チームとしてはなかなか浮上できないバッファロー・セイバースですが、その中で常に光を放ち続けている希望の存在がラスムス・ダーリン。彼は現在も進化を続けており、昨シーズンは73試合出場、17ゴール・51アシストという攻撃力を見せつけ、ノリス賞の投票では6位にランクイン。
今後5年間でもその状況が大きく変わることはないでしょう。
信じられないかもしれませんが、2030年は彼にとってNHL13シーズン目のスタートなんです😳それでもまだ30歳という若さ。スウェーデン代表として、次世代のビクター・ヘドマンになれるポテンシャルも十分あり、運が良ければ、30代以降も輝きを放ち続けるでしょう!
全体10位/30 ジェイク・サンダーソン:着実に評価を高める上昇株📈(オタワ・セネターズ)
5年後:28歳 キャリア軌道比較対象選手:ザック・ワレンスキー12(コロンバス・ブルージャケッツ)
モリッツ・サイダー、トーマス・ハーレー、ルーク・ヒューズといった現役の有望ディフェンスマンを差し置いて、正直、現時点でサンダーソンをここまで高く評価するのは「ちょっと早すぎる?」という声もありそう。
でも彼は、新興勢力であるオタワ・セネターズで期待以上のパフォーマンスを見せ(80試合出場、11ゴール・46アシスト)、与えられたすべての役割にしっかり応えてきました。
最近ではわずか2試合とはいえ、「4 Nations Face-off」での緊急出場13では、チームUSAでの印象的なプレーにより評価と自信を高めました。将来のザック・ワレンスキーのような選手になる未来、かなりリアルに見えてきています🔥

新シーズン、グッと伸びるのは、サンダーソンだと思うにゃ。代表での適応力の高さは、他チームのスカウティングも色めきだったのでは?契約が切れる頃、引っ張りだこになる可能性大。セネターズが昨シーズン同様、プレーオフ進出争いに加われば問題ないだろうけど、その逆だと、自信を付けた彼はいろいろ考えるかもしれない。
全体4位/30 クイン・ヒューズ:攻撃力だけじゃないトップディフェンスマン⚡(バンクーバー・カナックス)
5年後:30歳 キャリア軌道比較対象選手:ロマン・ヨシ14(ナッシュビル・プレデターズ)
サラリーキャップ時代において、20代で1試合1ポイントを記録し続けるディフェンスマンは、ほとんど神話のような存在です。マイク・グリーン15(ワシントン・キャピタルズ等)、エリック・カールソン(ピッツバーグ・ペンギンズ)、クイン・ヒューズ、そしてライバルのケール・マカー。
しかも、守備面でも平均以上の影響力を持ってそれを実現したのは、マカーとヒューズの2人だけです。✨
ここで少しネタバレ:なぜマカーがヒューズより上位(ディフェンスマンではトップ)なのか?差はほんのわずかなんですが、マカーの方がプレーオフでの実績が豊富で、より多くの活躍をチームにもたらしてきました。
また、マカーはノリス賞のファイナリストに5度選ばれているのに対し、ヒューズは2度のみです。それでも、クインが「ロマン・ヨシ」のような存在になっていく未来は、間違いなく期待できます!
全体2位/30 ケール・マカー:2030年もやっぱり最強⁉️
5年後:31歳 キャリア軌道比較対象選手:レイ・ボーク
レイ・ボークについては、こちらをどうぞ。
そして堂々の全体第2位、すでに数々の実績を積み上げているケール・マカー!現在のNHLにおける「最高のディフェンスマン」をリストアップすると(アルファベット順に):ダーリン、アダム・フォックス(ニューヨーク・レンジャーズ)、ヘイスカネン、クイン・ヒューズ、マカー、ワレンスキー、となります。これらの選手の年齢は現在全員25〜28歳の間にいます。
それでも、5年後に31歳となるマカーを自信を持ってトップに置ける理由は2つあります👏:
- 現在のところ、次世代が彼に追いつくにはまだかなり時間がかかる。
- たとえこの5年間で衰えが見えたとしても、それでも彼は依然としてトップに君臨できる。 彼のようなユニコーン(唯一無二の存在)には、サラリーキャップ時代に適した比較対象は存在しません。そのため、我々は「若くして、長年にわたり一貫して偉大だった」選手を探し、レイ・ボークにまでさかのぼる必要がありました。 ディフェンスマンとして、歴史に名を刻む未来もそう遠くはなさそうです🏆
まとめ〜2030年もディフェンスは超アツい🔥
今回は、2030年時点でトップクラスの活躍が予想されているディフェンスマンたちを紹介しました。派手な得点力を持つ選手もいれば、安定感と守備力でチームを支える選手もいます。共通しているのは、どの選手も「今後さらに伸びる」ポテンシャルを持っているということ✨
NHLは毎年、想像を超えるような成長を見せてくれる若手が出てきます。今回ご紹介した選手たちが、5年後にどんなプレーを見せているのか…今から楽しみですね😊🏒

ここまで読んでくれて、サンキュー、じゃあね!
【註釈】
- 1985年1月21日、アメリカ・ウィスコンシン州マディソン出身のプロアイスホッケー選手で、ディフェンスとして2004年にNHLキャリアをスタートさせ、直近はセントルイス・ブルースでプレーした後、現在はフリーエージェントの身分にある。
彼はナッシュビル・プレデターズ(ドラフト7位、2003年)でキャリアを開始し、その後ミネソタ・ワイルドやダラス・スターズを経てブルースに至るまで、各チームで堅実な守備と豊富な出場時間で評価されてきた。
リーグ屈指の氷上時間を誇り、2012–13シーズンにはノリス賞の最終候補にも選出されるなど、ディフェンスとしてリーグ上位に位置づけられる存在。アメリカ代表としては、2010年バンクーバー冬季オリンピックで銀メダルを獲得し、ジュニアや世界選手権でも若くして代表入りを果たすなど、国際舞台でも長年にわたり活躍した。
さらに、USHLのマディソン・カピトルズのオーナーとしてフロント業務でも存在感を発揮し、父ボブ・スーターが1980年五輪「ミラクル・オン・アイス」の英雄であった名門家系であり、叔父ゲーリー・スーターもNHLで活躍したという豊かなホッケー環境で育った。時代を超えて長くファンに愛され続ける、誠実で頼もしいディフェンスの代表格。
↩︎ - 1977年3月18日、スロバキア出身の元プロアイスホッケー選手で、壮絶なキャリアを誇るディフェンスとして、1997〜2022年まで計24シーズンに渡ってNHLでプレー。
身長206センチというリーグ史上最長身の選手として「ビッグZ」と呼ばれ、ニューヨーク・アイランダーズ、オタワ・セネターズ、ボストン・ブルーインズ、ワシントン・キャピタルズという4球団で活躍し、特にブルーインズでは2006年から2020年までチームキャプテンを務めた。
彼は2009年にスロバキア人として初めて、ヨーロッパ人選手として2人目となるノリス賞(最優秀ディフェンス)を受賞し、2011年にはブルーインズを率いてスタンレー・カップ制覇も果たした。さらに、2019年にはプレーオフ史上最年長ディフェンスとしてゲームウィニングゴールを記録するなど、長年にわたって安定した影響力を発揮。
2022年2月にはディフェンスとしての通算出場試合数で歴代最多となり、同年に引退した後の2025年には、IIHF殿堂およびホッケー殿堂に同時に殿堂入りを果たす栄誉に輝いている。加えて、国際舞台でもスロバキア代表として世界選手権で銀メダルを2度獲得し、2016年ワールドカップ・オブ・ホッケーではチーム・ヨーロッパの銀メダル獲得に貢献。
↩︎ - パーネル=カール・シルベスター・“P. K.”・サバン(1989年5月13日生まれ)は、カナダ・トロント出身の元プロアイスホッケー選手で、2009〜2022年までの13シーズンにわたりモントリオール・カナディアンズ、ナッシュビル・プレデターズ、ニュージャージー・デビルズでディフェンスとして活躍。
2007年のNHLドラフト2巡目43位でカナディアンズに指名され、その後2013年にはリーグ最高のディフェンスに贈られるノリス賞を受賞し、同シーズンのディフェンス得点王にも輝いた実力者。2014年にはカナディアンズと8年7200万ドルの大型契約を締結し、リーグ最高クラスの報酬を得たディフェンスとなった。
ナッシュビルへトレードされた2016–17シーズンには、チームを2017年スタンレー・カップ決勝へ導き、22試合で12ポイントを記録するなどプレーオフでの活躍も印象的。2019年にはニュージャージー・デビルズへ移籍し、キャリアを続けた後、2022年9月20日に現役引退を発表し、現在はESPNのNHLアナリストとして活躍。
国際舞台でも印象的な成績を残しており、2008年・2009年の世界ジュニア選手権で連覇を達成し、2009年大会ではオールスターにも選出、2014年ソチ五輪ではカナダ代表として金メダルを獲得。
父母はカリブ海出身で、父カールはジャマイカ、母マリアはモントセラト出身という移民家庭のもとトロントのレックスデール地区で育ち、自身を含む兄弟3人(マルコム、ジョーダン)もジュニア時代にはオンタリオ州ベルビル・ブルズに所属し、いずれもNHLに進出するというスポーツ一家の生まれである。
引退後はアナリスト業のほか、慈善活動にも力を注ぎ、P.K.サバン財団や「Blue-Line Buddies」などを通じて子どもや地域社会への貢献を続けており、そのリーダーシップと社会的影響力は評価されている。
↩︎ - レギュラー・シーズンには出場していないが、プレーオフは経験済み。4試合出場、1アシストを記録している。現在はデンバー大学に籍を置いている。大学では、41試合出場、13ゴール・35アシスト。
↩︎ - 1995年8月3日、カナダ・ブリティッシュコロンビア州オールダグローブ出身のプロアイスホッケー選手で、現在NHLのベガス・ゴールデンナイツのディフェンスとして活躍中。
2013年のNHLドラフトでアナハイム・ダックスに1巡目26位で指名され、その後ウェスタン・ホッケリーグ(WHL)時代には、シアトル・サンダーバーズのキャプテンを務めながら得点力に優れ、2014年にはWHLディフェンスマン・オブ・ザ・イヤーに輝いた。
プロ入り後、AHLを経てNHLデビューを果たし、2017年のエクスパンションドラフトでベガス・ゴールデンナイツへ移籍。以降は攻撃面での貢献が目立ち、2018–19シーズンには7年3640万ドルの契約延長を勝ち取り、長期的なチームの主力としての役割を確立した。
彼は国際舞台でも輝きを放ち、U18、U20(世界ジュニア)ではチーム・カナダとして複数回の金メダルを獲得し、2019年の世界選手権では銀メダルにも貢献。さらに、2023年のスタンレー・カップではゴールデンナイツを優勝に導いたメンバーのひとりとして成功を収めた。
2025年には、4カ国対抗戦「4-Nations Face-Off」でもカナダ代表として優勝に貢献し、国際試合での実績をさらに積み重ねている。
身長6フィート2インチ(約188cm)、体重約88~89kgと身体能力にも恵まれており、攻守両面にわたる万能型ディフェンスとして知られている。特にパック運びやパワープレイでの視野、得点力に優れた“puck-moving defenseman”として評価される一方、防御面では安定感に課題が見られる場面もあるが、それを補って余りあるオフェンスへの貢献が強み。
↩︎ - 1970年4月28日、スウェーデン出身の元プロアイスホッケー選手であり、NHLのデトロイト・レッドウィングス一筋で20シーズンにわたって精力的にプレーし、「パーフェクト・ヒューマン」と称されるほど高く評価されてきた。
堅実な守備力と卓越したゲームセンスを誇り、通算1,564試合で264得点・878アシスト・プラスマイナス+450という驚異的な記録を残した。その間、7度のノリス賞(リーグ最優秀ディフェンス賞)、4度のスタンレー・カップ制覇、2002年にはプレーオフMVPであるコンク・スミス・トロフィーも受賞し、4度の優勝でスウェーデン選手として初のカップ優勝キャプテンにもなった歴史的存在。
また、オリンピック金メダルや世界選手権を含むすべての主要タイトルを獲得する「トリプル・ゴールド・クラブ」に名を連ね、2015年にはホッケー殿堂入りを果たした。現在はデトロイト・レッドウィングスのホッケーオペレーションズ副社長を務めるなど、選手としての実績だけでなく、チームへの多方面での貢献から、永遠に語り継がれるディフェンスの名選手。
↩︎ - 1989年12月8日、カナダ・オンタリオ州ロンドン出身のプロアイスホッケー選手で、ロサンゼルス・キングスのディフェンスマンおよび副キャプテン。2008年のNHLドラフトでキングスから全体2位で指名され、ジュニア時代はGuelph Stormに所属し、OHLで2度の最優秀攻撃的ディフェンス賞を受賞。
2008年に18歳でNHLデビューを果たし、オールルーキーチームに選出された。ダウティは、2012年と2014年にロサンゼルス・キングスをスタンレーカップ優勝に導き、2016年にはノリス・トロフィー(最優秀ディフェンスマン賞)を受賞。
また、2010年と2014年の冬季オリンピックでカナダ代表として金メダルを獲得し、2016年のワールドカップ・オブ・ホッケーでも優勝。さらに、2008年の世界ジュニア選手権では金メダルを獲得し、最優秀ディフェンスマン賞とオールスターチームにも選出された。
2023年10月21日にはNHL通算1,100試合出場を達成し、2024年2月29日には500アシストを記録。2023–24シーズンでは、82試合全試合に出場し、15ゴール・35アシスト・50ポイントを記録。しかし、2024年9月25日のプレシーズンゲームで左足首を骨折し、2024–25シーズンの大部分を欠場した。2025年1月29日に復帰。
↩︎ - 1990年1月18日、カナダ・オンタリオ州キングシティ出身のプロアイスホッケー選手で、NHLのベガス・ゴールデンナイツに所属するディフェンスマン。
2008年のNHLドラフトでセントルイス・ブルースから全体4位で指名され、ブルースでは12シーズンにわたりプレーし、キャプテンも務めた。2020年にゴールデンナイツに移籍し、2023年にはスタンレーカップ優勝を果たした。
ピエトランジェロは、カナダ代表としても活躍し、2009年の世界ジュニア選手権で金メダルを獲得し、2010年と2011年の世界選手権では最優秀ディフェンスマンに選出された。また、2014年のソチオリンピックでは金メダルを獲得。
2025–26シーズン現在、ピエトランジェロはゴールデンナイツの副キャプテンを務めており、チームの守備の要として活躍中。
↩︎ - 1958年4月11日、カナダ・アルバータ州ハンナ出身の元プロアイスホッケー選手で、現在はNHLダラス・スターズのGM。選手としては、1980年代にセントルイス・ブルース、バンクーバー・カナックス、ボストン・ブルーインズ、ウィニペグ・ジェッツ、デトロイト・レッドウィングスで活躍し、1980年のレークプラシッドオリンピックではカナダ代表として出場。
引退後は、オタワ・セネターズでスカウトとしてのキャリアをスタートさせ、1994年からはデトロイト・レッドウィングスでエグゼクティブとして活動を開始。2013年にダラス・スターズのGMに就任し、チームの再建と強化に尽力している。
2025年には「ジム・グレゴリーGM・オブ・ザ・イヤー賞」を3度目の受賞を果たし、その手腕が高く評価されている。さらに、選手育成やチーム運営においても、アナリティクスやスポーツパフォーマンス部門の強化など、現代的なアプローチを積極的に導入している。
↩︎ - 1987年4月24日、カナダ・モントリオール出身のプロアイスホッケー選手で、NHLのピッツバーグ・ペンギンズに所属するディフェンスマン。2005年のNHLドラフトでペンギンズから全体62位で指名され、2006年にプロ入り。
ジュニア時代はケベック・メジャージュニアホッケーリーグ(QMJHL)のヴァル=ドール・フォールールズでプレーし、2006年と2007年の世界ジュニア選手権でカナダ代表として金メダルを獲得。
ペンギンズでは、2009年、2016年、2017年の3度のスタンレーカップ制覇に貢献し、特に2016年のファイナルでは第6戦で決勝ゴールを決めるなど、重要な役割を果たした。2018年にはペンギンズのディフェンスマンとして初めて600ポイントを記録し、2023年には通算1,000試合出場を達成。
また、2022年には6年契約を結び、ペンギンズ一筋でのキャリアを継続中。健康面では、2022年に脳卒中を経験し、2023年には父親の死去に伴う一時的な離脱があったが、いずれも回復し、チームに復帰。2024–25シーズンでは、ペンギンズのリーダーとして活躍し、チームの守備陣を牽引。2025–26シーズンも副キャプテンとしてチームに貢献する。
ルタンは、攻守にわたるバランスの取れたプレースタイルと、長年にわたる安定したパフォーマンスで、ペンギンズの守備の要として活躍し続けています。
↩︎ - 1990年12月18日、スウェーデン・エルンスキョルドスヴィーク出身のプロアイスホッケー選手で、NHLのタンパベイ・ライトニングに所属するディフェンスマン。2009年のNHLドラフトで全体2位指名を受け、同年にプロ入り。スウェーデン代表としても活躍し、2009年の世界ジュニア選手権で銀メダルを獲得。
ライトニングでは、2018年にノリス・トロフィー(最優秀ディフェンスマン賞)を受賞し、2020年と2021年にはスタンレーカップを連覇。特に2020年のプレーオフではコン・スミス・トロフィー(最優秀選手賞)を受賞。2024年にはチームのキャプテンに就任し、リーダーシップを発揮している。
2024–25シーズン終了時点で、ヘドマンはライトニングのフランチャイズ史上最多となる600アシストを記録し、通算1,083試合出場を達成。2025年1月には600アシスト目を記録し、同年12月にはスティーヴン・スタムコスを抜いてチーム史上最多出場試合数を更新した。また、2024年7月には4年契約延長に合意し、長期的なチームの柱としての役割を確立。
↩︎ - 1997年7月19日、アメリカ・ミシガン州グロス・ポイント出身のプロアイスホッケー選手で、NHLのコロンバス・ブルージャケッツに所属するディフェンスマン。2015年のNHLドラフトで全体8位指名を受け、ブルージャケッツに加入。
プロ入りから現在まで、ブルージャケッツの守備陣の中心として活躍し、2021年からはチームの副キャプテンを務めている。
ワレンスキーはミシガン大学で活躍し、2016年のNHLドラフトでブルージャケッツから全体8位で指名された。2024–25シーズンでは、82ポイントを記録し、ブルージャケッツのフランチャイズ史上最多となるディフェンスマンによる得点を達成。また、2024年にはNHLオールスターゲームに選出されるなど、その実力が高く評価されている。
↩︎ - 2025年2月、サンダーソンは、4 Nations Face-Offトーナメントのアメリカ代表チームに緊急招集された。当初、バンクーバー・カナックスのクイン・ヒューズが代表に選ばれていたが、下半身の負傷により大会を欠場することとなり、サンダーソンがその代役として急遽チームに加わることとなった。
大会は2月12日から20日までモントリオールとボストンで開催され、グループステージを勝ち抜いたアメリカは、決勝でカナダと対戦し、サンダーソンは第2ピリオドにゴールを決め、アメリカに2-1のリードをもたらした。試合は延長戦にもつれ込み、最終的にカナダが3-2で勝利し、アメリカは準優勝に終わった。
サンダーソンの急遽の代表入りとその活躍は、彼の柔軟性と即戦力としての能力を示すものとなり、今後の代表活動への期待を高める結果となった。
↩︎ - スイス・ベルン出身のプロアイスホッケー選手で、NHLのナッシュビル・プレデターズに所属するディフェンスマン。1990年6月1日生まれで、2008年のNHLドラフトでプレデターズから全体38位で指名された。
スイスリーグのSCバーンでキャリアをスタートし、2010年からプレデターズの組織に加わり、2011–12シーズンからNHLでのプレーを開始。ヨシは、プレデターズのフランチャイズ記録を数多く更新しており、2019–20シーズンにはノリス・トロフィーを受賞し、2021年にはマーク・ストレートを抜いてスイス出身選手として最も多くのNHLポイントを記録した。
また、2022年にはシーズン96ポイントを記録し、ディフェンスマンとしてはフィル・ハウズリー以来となる90ポイント超えを達成。2023年にはキャリア600ポイントを達成し、2024年にはフランチャイズ最多の567ポイントを記録した。
2024–25シーズンは53試合に出場し、2月25日にフロリダ・パンサーズのサム・ベネットからのチェックで脳震盪を負い、シーズンを終了。その後、起立性頻脈症候群と診断され、2025–26シーズンの復帰が待たれる。
↩︎ - 1985年10月12日にカナダ・アルバータ州カルガリーで生まれた元プロアイスホッケー選手で、ディフェンスマンとしてNHLのワシントン・キャピタルズ、デトロイト・レッドウィングス、エドモントン・オイラーズでプレー。
グリーンは、カナダのNASAホッケー協会でアイスホッケーを始め、サスカチュワン州のサスカトゥーン・ブレイズで5シーズンを過ごした。2004年のNHLドラフトでキャピタルズから全体29位で指名され、2005–06シーズンにプロ入り。
ワシントン・キャピタルズでは、2007年から2010年にかけてディフェンスマンとしては異例の高い得点力を誇り、「ゲーム・オーバー・グリーン」というニックネームで親しまれた。2010年と2011年にはNHLオールスターゲームに選出され、2010年にはNHLファースト・オールスター・チームにも名を連ねた。
2015年から2020年にかけてデトロイト・レッドウィングスでプレーし、2020年にはエドモントン・オイラーズに短期間所属。2020年に現役を引退し、通算880試合で150ゴール、351アシスト、501ポイントを記録した。
国際大会では、2003年のU18世界選手権で金メダル、2008年の世界選手権で銀メダルを獲得し、2008年の大会ではオールスター・チームにも選出。引退後は、ワシントン・キャピタルズのテレビ中継で解説者として活動している。 ↩︎