50年前はやってた!クリスマスにNHLはなぜ試合をしないのか?

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はじめに

 NHLは1972年からクリスマス・イブとクリスマス・デイに試合を行わない伝統を守り、選手とスタッフが家族との時間を大切にし、シーズン後半に向けての体力回復の機会を提供しています。

 また、チームや選手もクリスマスを満喫しています。コナー・マクデイビッドと妻ローラン・カイルがエドモントン・オイラーズのクリスマスパーティーで注目を集め、コナーの1,000ポイント達成も祝われました。

 さらに、サンノゼ・シャークスは、10周年を迎えた「Holiday Sweater」ラップビデオの新作「Holiday Inflatables」を公開し、選手たちのユニークなパフォーマンスでファンに笑いと楽しさを届けています。

讃岐猫
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引用元:thesportstak.com(TheSportsTak.com1)「Unlike NFL and NBA, Why are there no NHL games on Christmas Day?

NHLのクリスマス休養の背景

 NHLは1972年からクリスマス・イブとクリスマス・デイに試合を行わないという伝統を守り続けています。

 この決定は、選手やスタッフが家族と過ごす時間を確保し、休養と回復の機会を提供することを目的としており、選手たちにとってはシーズン後半に向けて重要なリフレッシュの時間となります。

 NHLのシーズンは非常に厳しく、各チームは82試合を戦うため、クリスマス休養は選手たちの体力回復にも寄与しています。また、この決定は「家族との時間」という社会的な価値観を重視し、選手の私生活を尊重する姿勢を示しています。

 興味深いことに、NHLは長年にわたりクリスマス・デイに試合を行っていました。

 初めてのクリスマス・デイの試合は1920年に行われ、トロント・セント・パトリックス2がモントリオール・カナディアンズを破ったことがあります(結果は5-4)。この歴史的な試合は、カナディアンズが第2ピリオドで3-1とリードしていたものの、セント・パトリックスが4ゴールを挙げて逆転し、最終的に勝利を収めた試合でした。しかし、1972年3にこの伝統は終了しました。

選手とスタッフの福祉を優先した決断

 NHLがクリスマス・イブとクリスマス・デイに試合を行わないと決定し、その年に始まったからです。多くの検討を重ねた後、リーグはクリスマス・デイの試合を中止し、選手やスタッフが家族と共に過ごせる機会を提供しました。

 その翌年、NHLはクリスマス・イブも休養日として設定し、この休養の伝統をより強固にしたのです。選手やスタッフのウェルビーングを考慮した結果、この変化が実施されました。

 この決定は、リーグのスケジュールにおける大きな変化を意味しましたが、多くのNHL選手は、このホリデー休養を評価しています。特に、史上最も偉大なホッケー選手の一人とされるウェイン・グレツキーは、インタビューでクリスマス休養の重要性について語ったことがありました。

 彼はこの期間を家族と過ごし、シーズン後半に向けてリフレッシュする大切な時間だと感じていると述べています。「クリスマスは家族のための時間だ」と彼は強調し、プロとしての生活とプライベートとのバランスを保つために、この休養期間が重要であると語りました。

 1970年代初頭、NHLが拡張し商業化が進む中で、クリスマスの休養決定は戦略的な動きでもあったのです。選手の私生活への配慮を示し、ファンとの良好な関係を築くことができました。この伝統は、時間とともにリーグの文化の中で重要な位置を占めるようになっていくのです。

 一部のファンはクリスマス期間中の試合を楽しみにしているかもしれませんが、多くのファンはNHLが家族との時間を重視する姿勢を評価しています。

 この休養は、ホリデー後に試合が再開される際の期待感を高め、特にニューイヤーズ・デイに行われるウィンター・クラシックなど、特別な試合に対する関心を集めます。

NHLの文化と他のスポーツリーグとの違い

 歴史的に、NHLをはじめとするスポーツリーグは、クリスマス・デイに視聴率が低くなる傾向があります。この傾向は、ホリデーシーズンに人々が家族との時間を重視し、テレビでスポーツを観ることが少なくなることに起因しており、試合を行わないことにはメリットもあるのです。

 もしクリスマス期間に試合を行った場合、2日間で約20試合を追加することが可能ですが、リーグは収益や視聴率よりも選手やスタッフの福祉を優先しています。この休養の伝統は、NHLの文化的アイデンティティの一部となり、今後も続くと考えられています。

 NHLがクリスマス・デイの試合を中止してから50年に近づく中、この伝統は、他のメジャースポーツリーグ(NBAやNFL)でクリスマスに試合が行われるのと対照的に、NHLの特徴的な部分と言えるのです。

引用元:sportskeeda.com(Sports Keeda)「 Connor McDavid’s wife Lauren Kyle dons stunning turtleneck dress at Edmonton Oilers’ ladies’ Christmas party, pairing Zara clutch

ローラン・カイルのエレガントなファッション

 コナー・マクデイビッドの妻、ローラン・カイルは、エドモントン・オイラーズのレディース・クリスマスパーティーで注目を集めました。彼女はバーガンディのタートルネックドレスを着用し、ゴールドのイヤリングとザラのクラッチを合わせてエレガントなスタイルを披露。

 Instagramストーリーでは、そのコーディネートを紹介し、「ボッテガ風だけど@Zara」とコメント。2つ目のストーリーでは、スリークなポニーテールを作り、洗練されたメイクとヘアスタイルを見せました。

 3つ目のストーリーでは、レオン・ドライサイトルの婚約者セレステ・デジャルダンと友人と共にエドモントン・オイラーズのロゴを背景に自撮りを楽しむ様子もシェアしました。さらに、彼女は自身のスポーツウェアブランド「Sports Club Atelier」を立ち上げ、ファッションとビジネスでも注目されています。

スポーツウェアブランドを紹介している映像。もうちょっといい場所で撮影すれば…。

コナー・マクデイビッドの1,000ポイント達成と祝賀式

 一方、コナー・マクデイビッドは2024年12月6日、NHLキャリア1,000ポイントを達成し、その栄誉を祝う式典が行われました。式典では、マクデイビッドが659試合目でこの大記録を達成し、NHL史上4番目に速いペースとなりました。

こちらは氷上で行われた式典の映像。マクデイビッドが記録を出すたびに、レニーも来るのだろうか。

 家族や妻ローラン・カイル、愛犬レニーもロジャース・プレイスに駆けつけ、特別な瞬間を共有。カイルはInstagramでその写真をシェアし、バーガンディのレザートレンチコートとテクスチャードバッグを持ったスタイリッシュな姿を披露。

 コナーはライトグレーのスーツで登場し、レニーも「1,000」の数字が刻まれたカスタムロレックスを着けて一緒に祝いました。

※文中のインスタ記事については、引用元の記事をご覧ください。

引用元:yahoo.com(y!entertainment)「 An oral history of Sharks’ iconic ‘Holiday Sweater’ rap music video

「ホリデー・セーター」ラップビデオ、10周年記念!

 サンノゼ・シャークスは2024年12月に「Holiday Inflatables4」を公開し、2014年の「Holiday Sweater5」ラップビデオから10周年を迎えました。シャークスは選手たちの親しみやすい一面を見せるコンテンツが特徴で、今回のビデオもその一環として制作されています。

プロジェクトの背景


 「Holiday Sweater」は2014年に公開され、その後もファンから新しいラップビデオの要望が寄せられました。シャークスのコンテンツ担当ディレクター、ダスティン・ラメンドラは毎年このプロジェクトを検討していましたが、10周年を迎えたことをきっかけに再び制作を決定したのです。

 シャークスの社長、ジョナサン・ベッカーはこの企画を支持し、選手たちのオフアイスの魅力を引き出すことを重視しました。

ビデオ制作と選手たちの関与


 ビデオの制作は2024年11月に行われ、選手たちは最初は不安を感じていましたが、最終的には楽しんで参加してくれています。特に、ニコ・シュトゥルムは練習を積んでパフォーマンスをこなし、その熱意が評価6されました。

 マリオ・フェラーロやコディ・セシなど、普段は控えめな選手たちもラップに挑戦しています。ファビアン・ゼタールンドはラップのトーンが高く、ウィリアム・エクルンドは声に深みを持たせようと試みましたが、これが面白いコントラストを生んでいるのです。

ランディ・ハーンの役割


 ナレーションを担当したランディ・ハーンは、ビデオにユーモアを加え、シャークスの「シャークヘッド」をくぐるシーンなど、コミカルな演技で(ビデオを見た)ファンから親しまれました。ハーンは即興でアイデアを出し、ビデオの雰囲気を作り上げているのです。

制作過程とプレッシャー


 撮影は非常に限られた時間内で行われ、選手たちは忙しい時期に集まりました。1時間半で7つのセットと6人のラッパーを撮影し、選手たちはアドリブを交えて楽しいパフォーマンスを見せています。このビデオの魅力は、選手たちが自由に即興で楽しんでいる姿なのです。

新たなホリデークラシックの誕生


 「Holiday Inflatables」は、シャークスの新たなホリデーの定番を目指した作品です。公開後、選手たちはファンからの反応に驚き、コディ・セシは7「家族にはまだ言っていないけど、みんなからメッセージが届いている」と語りました。

 ランディ・ハーンは、選手たちが普段見せない面を披露することで、このビデオがシャークスの「伝説」になると確信しています。

 「Holiday Inflatables」はシャークスのファンに笑いと楽しさを届ける作品8となりました。10年ぶりのラップビデオは、チームの伝統を継承し、ファンとの絆を深める内容です。選手たちの個性やユーモアを引き出し、シャークスの歴史の一部として長年愛され続けることでしょう。

今年の映像とメイキングを連発でどうぞ。米国四大スポーツの選手達って、みんな芸達者です。

讃岐猫
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まとめ

 NHLのクリスマス休養は選手やスタッフのウェルビーングを重視した重要な伝統で、今後も続くと考えられます。視聴率や収益を優先せず、家族との時間を大切にする姿勢は、ファンからも高く評価されており、スポーツリーグとしての新たな価値観を示しています。

 ローラン・カイルは、エレガントなファッションセンスと洗練されたスタイルで注目を集め、Instagramを通じてその魅力を発信しています。みんなでインスタをフォローしましょう(笑)。

 また、サンノゼ・シャークスは「Holiday Inflatables」で選手たちのユニークな一面を披露し、ファンとの絆を深めるホリデークラシックを作り上げました。これが、シャークスとファンの絆を深める新たなホリデーの定番となるでしょうし、今後もシャークスのユニークなコンテンツが楽しみです。

讃岐猫
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【註釈】

  1. インドのスポーツメディアサイトで、主にクリケット、サッカー、ホッケーなどの最新ニュースや試合結果を提供。

     特にインディアン・プレミア・リーグ(IPL)に関連するコンテンツが多く、YouTubeチャンネル「Sports Tak」では、試合のハイライトや選手インタビュー、専門的な分析が視聴できる
    ↩︎
  2. 1917年に創設されたNHLの初期チームで、後のトロント・メープルリーフスの前身。チーム名は、当時トロントに多く住んでいたアイルランド系カナダ人にちなんで付けられた。1922年には初めてスタンレー・カップを制覇。

     1927年、別のチームのコーチだったコン・スマイスが、フィラデルフィアに売却されそうだったチームを買い取り、チーム名を「トロント・メープルリーフス」に変更し、後の成功を収めることとなる。
    ↩︎
  3. 2年前にバッファロー・セイバーズ、バンクーバー・カナックスが、1972年にはアトランタ・フレームス(現カルガリー・フレームス)、ニューヨーク・アイランダースがそれぞれリーグに加入したこともあり、チーム数の急激な増加がクリスマス休暇の原因の一つとされている。

     同年秋、NHLのオールスター選抜チームとソ連(当時)代表チームが対戦する一大イベント「Summit Series」の開催もあり、スケジュール調整上、クリスマス休暇を取らざるを得ない状況だったことも関係している。
    ↩︎
  4. クリスマスやハロウィンなどの祝祭シーズンに使用される、空気で膨らませる装飾用オブジェクトのこと。屋外やイベントのデコレーションに使用される。
    ↩︎
  5. クリスマスなどの祝祭シーズンに着る、サンタクロースや雪だるまなどのデザインが施されたセーターのこと。特に「Ugly Sweater」はユニークなデザインが特徴。

     「Ugly Sweater」とは、「Ugly Holiday Sweater Party」で着るセーターのこと。クリスマスやその他の祝祭シーズンに、参加者が「アグリー・ホリデー・セーター」(ユニークで派手、時には意図的にダサいデザインのセーター)を着て集まるパーティ。

     このパーティの目的は、楽しくてユーモラスな雰囲気の中で、みんなで笑い合い、特に「見た目が派手で面白い」セーターを競い合うことである。参加者は、サンタクロース、トナカイ、雪だるまなど、伝統的なクリスマスのモチーフや、キッチュなデザインのセーターを着用し、最も「アグリー」なセーターを着た人が賞をもらうことがある。
    ↩︎
  6. インタビューで、「メディア・チームのカイル・シュトゥゼルにお願いされたのは、1ヶ月前くらいかな。僕はいつもメディアチームに協力するタイプなので、すぐにOKしたよ」と答えている。
    ↩︎
  7. インタビューで「ある日、突然『ホリデー・ビデオに参加しないか』って言われて、何をするのか全然分からなかったけれど、とりあえず『はい』と言ってしまった」と語っている。
    ↩︎
  8. 歌詞は「Great Dad Jokes」満載となっている。これは、シンプルでくだらないユーモアを特徴とするジョークで、予測可能なボケや言葉遊びが多い。親が子供に話す軽いユーモアとして楽しむことが一般的な使用パターンである。 ↩︎
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