はじめに
今回は、「このチームに行けば、ベダードは伝説の選手になる!チームも伝説となる!」という分析記事、「コナー・ベダードが最速で馴染みそうなNHLチームは?【後編】」をお届けします。
前編はこちら→☆。
ドラフトでベダードを指名できそうなのは、全32チーム中下位の11チーム。前編では11チーム中、最もベダードと相性の良さげなチームのベスト3、今回は惜しくも4位となったコロンバスブルージャケッツ、
そして推しチームである7位のフィラデルフィア・フライヤーズと11位のアリゾナ・コヨーテズの分析記事です。
現在、下位に低迷しているということは、チーム再建中であると同時に、それなりに問題を抱えたチームでもあるのです。それもあってか、 ESPN.com独特の皮肉や軽いジョークを交えつつ、鋭くチームの内情に切り込んだ内容になっています。
引用元:ESPN.com「Which NHL team contends the fastest with Connor Bedard?」。
天才・ゴードロー?が、次の天才を呼ぶのか?
4.コロンバス・ブルージャケッツ
ジョニー・ゴードロー(左ウィング、29歳)に天才のレベルを割り当てたくはありませんが、彼がずっと4Dチェス(普通の人間には理解できない感覚を持った人のこと)をしていて、2023-24シーズンまでに、チームがコナー・ベダードをセンターにする可能性の高いことを知り、
昨年の夏、モンスター・フリーエージェント契約を結んでいた可能性はあるでしょうか。
※モンスター…=FA交渉解禁初日である2022年7月13日、ゴードローがコロンバスブルージャケッツと7年間で6,825万ドル(日本円で約90億円)、年間平均975万ドル(約13億円)の契約締結に合意したこと。
契約締結直後、ブルージャケッツのGMが「交渉解禁前、彼がダメなチームへ移籍するとは考えられない、なんてデタラメを、結局これで排除できたよ」と語ったとされる。
つまり、それくらいゴードローの移籍は驚きをもって迎えられ、何が彼の気を引いたのか分からない、とまでされていたのである。
もしそうなら…、よくやった、ジョニー・ホッケーってところです。
ベダードは、本当に明るい未来と、現在も潜在的な強さを持つコロンバスのチームに加わることになります。明らかに、チームには2025-26シーズンまでゴードローとパトリック・レイン(右ウィング、24歳)がいて、どちらもベダードの翼となり、40ゴールを記録することができます。
ケント・ジョンソン(センター、20歳)やキリル・マルチェンコ(左ウィング、22歳)のような若手の有望株が、すでにNHLに影響を与えています。デビッド・ジリセック(ディフェンス、19歳。現在、AHLのクリーブランド・モンスターズでプレイ)がすべてをまとめるようになれば、ブルーラインでのプレーメーカーになれるかもしれません。
シーズン開幕前のブルージャケッツは、
結構期待されてたと思うんだがにゃ…。
でも、現在の順位(32チーム中最下位)で行けば、
最も指名の可能性高いチームではある。
ブルージャケッツの弱点は守備
そうそう、ザック・ウェレンスキー(ディフェンス、25歳)というかなりまともなディフェンスマンもいて、来季は元気に戻ってくるはずです。
(悲しいかな、ベダードはジョナサン・クイック(ゴールテンダー、33歳)時代を体験するには数ヶ月遅すぎました)。
※ジョナサン・クイック時代=長らく在籍したキングスからブルージャケッツにトレードされたのが、今年3月1日。クイックは、2023年の条件付き1巡目指名権と2024年の3巡目指名権とともに、ウラジスラフ・ガブリコフ(ディフェンス、27歳)とヨーナス・コルピサロ(ゴールテンダー、28歳)との交換。
しかし、その1日後、コロンバスはクイックをベガス・ゴールデンナイツにトレード。マイケル・ハッチンソン(ゴールテンダー、33歳)と2025年の7巡目指名権との交換で、名ゴールキーパーはディビジョン首位チームに移籍したのである。
ゴール内のいくつかの疑問—ああ、そうだったね、ゴール内の多くの疑問—とゴールテンダーのポジショニングへの懸念が、これ(4位)より上位にCBJを置くことはないでしょう。
しかし、ベダードを(チームに)着陸させてゴードローの隣に置いた場合、彼らは2番目の大砲を追加する必要があるかもしれません。
ベダードを獲得する前に、他のポジション、
特にゴールテンダーの補強が必要じゃないかと言っている訳だにゃ。
クロスビー効果(ペンギンズ)同様、経済的に潤うかも
7.フィラデルフィア・フライヤーズ
オンアイスの要素を少し横に置いておきましょう。ここに挙げられているすべてのチームの中で、コナー・ベダードがフィラデルフィア・フライヤーズに所属することで最も利益を得ると、NHLは考えています。
シドニー・クロスビー(センター、35歳)がNHLで超一流のスターになった理由のひとつは、ピッツバーグ・ペンギンズという、ホッケーファンが本来気になるフランチャイズでプレーしていたからです(これを例に挙げてみましょう)。
※ホッケーファンが本来気になるフランチャイズ=ペンギンズはNHLで最も人気のあるチームの1つとされており、特に注目に値するのは、2007年に行われた4つの主要スポーツ・リーグ122チームについての調査で、ペンギンズは全体20位、NHLチーム中3位にランクイン。
地元ピッツバーグでも、NFLのスティーラーズに次いで2番目と考えられており、MLBのパイレーツは人気面ではるかに下とされている。
特に、ペンギンズにとって、多くのライバルのいるイースタン・カンファレンスでは、その傾向が顕著です。クロスビーがフライヤーズと対戦するって?それはお金になりますね。クロスビーがレンジャーズと対戦するって?それもお金になりますね。
※フライヤーズと…?=1967年、NHLが「ネクスト・シックス」と銘打って、チーム数を拡張した際、フライヤーズとペンギンズの両チームがペンシルバニアでプレーすることとなったため、ディビジョンの配置と地理的な面の両方が原因となり、ライバル関係に。
※レンジャーズと…?=レンジャーズは「オリジナル・シックス(1917年のリーグ創立時のチームではないが)」と権威づけられ、フライヤーズ、ペンギンズも属するメトロポリタン・ディビジョンでは、唯一のチームである。新興チームからすれば、「倒すべき相手」に違いない。
クロスビー対オベチキンのライバル関係の秘密は、同じシーズンにデビューしたことでも、カナダ対ロシアという根強い対立関係でもありません。それは、数十年来のライバル・フランチャイズ同士の確執に、(2人が)適度な距離感で入り込んだということです。
※クロスビー対オベチキン=2人の所属チームが同一ディビジョンにいることと、過去プレーオフで11回対戦し、ペンギンズが11回の対戦のうち9回勝利していることにより、ライバル関係に拍車がかかっている。
また、スタンレー・カップ獲得5回の内、ペンギンズが何度もキャピタルズを破っているのも大きい。下部リーグのAHLでも、それぞれの傘下のチームがライバル・チームとして、激しく火花を散らしている。
昔、エリック・リンドロスって選手がいたなぁ
フライヤーズにベダードを加入させたとしても、チームに同じような影響を与えるでしょう。
1990年代、エリック・リンドロスですでにベダードと同様のバージョンを見ましたが、彼はドラフトで指名してくれたチームでのプレーを拒否したため、多くのファンが彼をヤジったり嘲笑したりする素地ができていたのです。
※エリック・リンドロス=カナダ・オンタリオ州ロンドン出身、50歳。現役時代のポジションはセンター。1991年のNHLエントリー・ドラフトでケベック・ノルディクス(コロラド・アバランチの前身)から総合1位に指名されたものの、これを拒否。
フライヤーズとレンジャーズを巻き込んだトレード等によって、すったもんだの末、フライヤーズに入団。
リンドロスはフライヤーズを1997年のスタンレーカップ・ファイナルに導くなど、活躍を見せる反面、プレースタイルの粗さから怪我が多いこと、フライヤーズのGMと険悪な間柄になったことなどから、レンジャーズへトレードとなる。
(リンドロスと比べたら)ベダードの方がずっとクリーンな状態でありますが、オレンジと黒を身につけた瞬間、対戦チームのファンにとって待望の避雷針になるのです。
監督と仲良くできるかな?
私の愛するフライヤーズにとって、ベダードに惹かれるもう一つの理由は、乾きを癒してくれる存在だからです。1975年以来、チャンピオンシップを獲得したことのない街のチームです。
フィリーの最後のカップ・パレードから、「スター・ウォーズ」3部作と「マンダロリアン」の3作がすべて上映されたくらいです。ですから、ベダードにもメシア的な存在になる可能性があるんですね。「呪い」を解いてくれるのは彼なのか、それとも何なのか。
※マンダロリアン=ダース・ベイダーの死から5年後の銀河を舞台に、賞金稼ぎ・マンダロリアンと、フォースの力を秘めた子ども・グローグーとの危険な冒険を描く。『スター・ウォーズ』のスピンオフであり、ディズニー・プラス放送の実写オリジナルドラマ・シリーズ。
そうは言っても、競争からはまだ1マイル(約1.6km)離れたままであり、暫定的に雇用されたGMのダニー・ブリエールは、チームをより若がえらせ、より良くすることに務めています。ベダードはそのプロセスを迅速に進めていくでしょう。
現実を直視してください:ジョン・トルトレラが、守備のミスで彼をベンチに置いたときの反応を見るだけでも、価値があるはずです。「if」と書いていないことに注意してください。
ベダードの弱点は守備。
組織的なプレーを身上とするトルトレラと
ベダードが合うかどうかは、ちょっと難しいかもにゃ。
リンク外が大変なチームに来てくれるかな
11.アリゾナ・コヨーテズ
このリストの下位2チーム(もう1チームはシカゴ・ブラックホークス)は、ベダード獲得を争うのに最も悪い位置にあるフランチャイズで、ほぼ互角の戦いです。
コヨーテズには少なくともローガン・クーリー(センター、18歳。現在、アリゾナ大学アイスホッケー部でプレイ)が控えており、彼は2022年のドラフト選手の中の宝石となるかもしれません(全体3位)。
フォワードのコナー・ギーキー(センター、18歳。現在、WHLのウィニペグ・アイスでプレイ、昨年ドラフト全体11位)とディラン・グウェンザー(右ウィング、19歳。現在、WHLのシアトル・サンダーバーズでプレイ、一昨年ドラフト全体9位)も有望です。
しかし、アリーナの状況のために、ここで(11チームの)最後にコヨーテズを置かなければなりません。ご存知のように、テンピのアリーナ・プロジェクトの運命を決めるべく、5月に特別選挙があります。
これは論争の的になっている問題で、フェニックスはアリーナ地区の使用停止を求める訴訟を起こしたばかりです。もし投票が失敗したら…次に何が起こるかは誰にもわからないと思います。
※フェニックスは…=アリゾナ市の州都であるフェニックスと、コヨーテズの新アリーナ建設予定地を持つテンピの間で、現在係争中。
コヨーテズの新アリーナを備えた新エンターテイメント地区の一部である計画された住宅開発について、フェニックス・スカイハーバー国際空港の所有者および運営者であるフェニックス市が、契約違反でテンピを訴え、テンピの土地利用の変更を撤回し、
今後の住宅利用を禁止するよう裁判所に求めている。空港関係者や空港利用者の生活を守るため、アリーナ建設の再考を迫られている状態。
もし投票が…まあ、うまくいけば、テンピでの建設が続けられるため、少なくとも今後3シーズン、5,000席の大学ホッケー・アリーナで、コヨーテズは試合を続けていくことになります。
新しい納屋に移る前に、たとえベダードがコヨーテズの選手名簿に載っていたとしても、競合チームにいくら投資しているだろうか(勝ち星を配給しているだろうか。つまり、効果なし)。
その疑問点だけで、11チーム中最下位という地下室にコヨーテズを置くことになりました。
しかし、私たちが言ったように、今日の地下室の住人は明日のスタンレーカップ・チャンピオンとなります。コナー・ベダードがいるだけで。
ベダードが来ることによって、
フェニックス市の態度が変わるかもしれないにゃ!
まとめ
ちなみに、他の順位はこうなっています。5位:アナハイム・ダックス、6位:セントルイス・ブルース、8位:サンノゼ・シャークス、9位:モントリオール・カナディアンズ、10位:シカゴ・ブラックホークス。
個人的な予感では、オリジナル・シックスでもある、シカゴ・ブラックホークス辺りが引き当てると見ています。その次がコヨーテズでしょうか。
つまり、えてして、この手の予想記事の下位に位置付けられたチームが、蓋を開けてみたら、幸運を掴んでいるってのがよくある話だからです。運命の5月8日、果たして…。おっと、その前に、4月29日に行われるNFLのドラフトで予行演習しておきますかね(⌒-⌒; )。
ここまで読んでくれて、サンキュー、じゃあね!