はじめに
まずはWBC日本代表、決勝進出おめでとう。MVPはサヨナラ・タイムリーの村上より吉田かな、といった感じですが、陰のMVPは間違いなく周東でしょう。ベンチからの指示を的確にこなし、一塁から長駆ホームインはなかなかできる芸当じゃありません。
侍ジャパンにシャッポを脱いだメキシコ代表同様、パンサーズにシャッポを脱いだのがカナディアンズ。第1ピリオドだけで1試合分、いやそれ以上の得点をしたパンサーズの前に砕け散ってしまいました。
スコアを見ると全く無抵抗ではなく、むしろ勝ち試合並みに点を取ったカナディアンズ、まさに「悪夢を見た」かのような試合内容でした。
ダイジェストを見ても、誰も守っていないんじゃないかと思うくらい、
両チーム、ノーガードの殴り合いだったにゃ。
ワイルドカード争いでモチベーションの高い、
パンサーズの気迫が勝ったようだ。
引用元:ESPN.com「Panthers blitz Canadiens for 7 goals in 1st, win 9-5 thriller」。
パンサーズ、記録づくめの試合
フロリダ・パンサーズは、モントリオール・カナディアンズに9-5で圧勝し、3月16日(木曜日)の夜、NHL史上6チーム目となる第1ピリオド・7ゴールを記録しました。
両チームは第1ピリオドで10ゴールを挙げ、NHL記録に並びました。また、NHLの試合では最速となる第1ピリオドの10ゴールで、フロリダは13分18秒で(両チーム通算)10番目のゴールを決めたのです。
2000年4月5日、フロリダはボストン戦の第2ピリオドに6ゴール(今まで単独では最多)を決めました。今回のモントリオール戦では、第3ピリオドで無得点に終わり、1997年に記録された1試合でのゴール数のフランチャイズ記録に、あと一歩のところで及びませんでした。
※1997年に記録された1試合でのゴール数のフランチャイズ記録=1997年11月26日、これもボストン戦にて達成された(単独チームでの)10ゴールが最多(フロリダのホームゲーム)。第1・第2ピリオド共に4-2、第3ピリオドが2-1となっている。
フロリダ監督の談話
フロリダのポール・モーリス監督は「そんなの見たことないよ。25年間、これほど多くのゴールが決まったのなんか見たことない」と語っています。「得点のチャンスよりもゴールの方が多かったし、それは珍しいことだ。
私の言えることは、両チームのゲームに影響を与えたということであり、ビデオに映ったものがホッケーのゲームに役立つと思ってないよ。ほとんど『トワイライトゾーン』の世界だよ:すべてのパックが入ったんだからね」。
監督には、両チームの守備のお粗末さを理解できたんだろうにゃ…。
嵐のような第1ピリオド
第1ピリオドでカーター・ヴェルヘーゲ(センター、27歳)が2ゴールし、パンサーズはアーロン・エクブラッド(ディフェンス、27歳)、コリン・ホワイト(センター、26歳)、グスタフ・フォースリング(ディフェンス、26歳)、ライアン・ロンバーグ(左ウィング、28歳)、
サム・ラインハート(センター、27歳)もゴールを決め、7-3でリードして、第1ピリオドを終えました。
フロリダは、第2ピリオドにエクブラッドとマシュー・トカチュク(左ウィング、25歳)のゴールでリードを広げました。
モントリオールのディフェンス、マイク・マセソン(ディフェンス、29歳)が16秒でゴールを決め、そのわずか3分余り後にフロリダが2-1でリードしました。
NHLチームが第1ピリオドで7ゴールを挙げたのは、1985年10月19日のハートフォード・ホエーラーズ(現在のカロライナ・ハリケーンズの前身)以来のことです。
モントリオールも結構点取ってます
「30分遅れて来たなら、それを見逃したことになっていたね」とトカチュクは述べています。「人々が交通渋滞に巻き込まれないことを願っていたよ。(チーム内で)間違いなくクリーンアップすべき点はいくつかあるんだけど、勝ちは勝ちだからね。
…たくさんのゴールを決めたから、良いこともたくさんできたよ」と語りました。
マイケル・ペゼッタ(左ウィング、25歳)、レム・ピトリック(センター、25歳)、アンソニー・リチャード(センター、26歳)、ラファエル・ハーヴェイ・ピナード(左ウィング、24歳)もモントリオールでゴールしました。
セルゲイ・ボブロフスキー(ゴールテンダー、34歳)が24セーブを挙げたフロリダは、ワイルドカードの最後の椅子まで3ポイント差以内に迫まりました。パンサーズは過去5試合で4-0-1です。
※ワイルドカードの最後の椅子=この試合の後、3月19日(日曜日)のデビルズ戦に4-2で勝利、さらに21日(火曜日)のレッドウィングス戦にも5-2で勝利し、パンサーズは3連勝。遂にイースタン・カンファレンスのワイルド・カード2位まで浮上。次の対戦相手は絶不調のフライヤーズ…。
お世辞にも、ボブロフスキーのデキは褒められたもんじゃなかったにゃ。
ワイルドカードの座を死守するためには、
パンサーズ守備陣の立て直しは急務だ。
哀れ、ゴールテンダー途中交代…
フロリダが第1ピリオドの6本のシュートで3ゴールを決めた後、モントリオールは、ゴールキーパーのサム・モンテンボー(26歳)を交代しました。
ジェイク・アレン(32歳)が登場し、17本のシュートで6失点した後、モントリオールはモンテンボーを氷上に復帰させて、何とか試合を終えました。
「大勝利だったね、これまで参加した中で最もワイルドな試合の一つだよ」とヴェルヘーゲは語っています。「(得点する)方法を見つけたので、結果的に良かったんじゃないかな」。
※ジェイク・アレン=この試合の次、19日のタンパベイ戦で、引き続き先発ゴールテンダーとしてモンテンボーが出場(3-5で敗戦)。22日に再度タンパベイ戦が組まれており、果たして誰が先発の座を射止めるのか、興味深い。
まとめ
フロリダの監督も選手も「5失点」という結果に、やや危機感を抱いているようです。昨シーズン同様、攻撃力はかなりのレベルであるものの、このブログでも触れたように、守備力の減退は確かにあるようです。ここをクリアしないと、プレーオフでの勝ち上がりは難しいでしょう。
レギュラー・シーズンも大詰めを迎え、各地で熱戦が行われる中、プレーオフ出場圏内を目指しているチーム同士の対戦で記録が生まれています。次回の記事では、あるディフェンスマンが打ち立てた史上初の記録について、お伝えしていきましょう。
ここまで読んでくれて、サンキュー、じゃあね!