はじめに
NHL.TVを見てて、つくづく思うのは、「意外と1人の選手が立て続けに得点しない」ということです。
ヤクルトの村上が5打席連続ホームランを打ったりするプロ野球のようなシチュエーションが、なかなか起きません。頻繁に交代するスポーツですし、サッカーのように「エース・ストライカー=点取り屋」も置きません。
しかし、1試合のうち、1人で5ゴールをマークした選手が現れました。しかも、それまでチームはあまり調子良くなかったにもかかわらず、この選手の活躍だけで、チームは何かに取り憑かれたように速くパス回しするようになったのです。
アイスホッケーは結構得点シーンの多いスポーツだから、
日本人好みのスポーツだと思うんだけどにゃあ。
引用元:ESPN.com「Sabres’ Tage Thompson ties team record with 5 goals vs. Columbus」。
5ゴールを決めたのはテージ・トンプソン!
バッファロー・セイバーズのフォワード、テージ・トンプソン(右ウィング、25歳)は、7日(水曜日)の夜、ホスト・チームであるコロンバス・ブルージャケッツに対して5ゴールを決め、フランチャイズ記録に並びました。
第2ピリオド・16分7秒、トンプソンはタイ記録となる5点目を決めて、スコアは7-2となり、最終的にセイバーズは9-4で勝利しました。トンプソンは、シーズン21得点目を記録しました。
「1試合5ゴール」をめぐる記録
1986年2月6日、ボストン・ブルーインズ戦でこの偉業を達成したデーブ・アンドレイチャック(左ウィング、同ポジションの選手としては、NHL史上最高得点者)に続き、1試合5ゴールを記録した2人目のバッファローズの選手となりました。
トンプソンの5ゴールは、ロードゲームでは2番目に多い得点です。それを上回っているのは、セントルイス・ブルースのレッド・ベレンソン(センター、ミシガン州立大学・男子アイスホッケー部監督を長らく務める)だけで、1968年11月7日、フィラデルフィア・フライヤーズで6ゴールを挙げました。
6ゴールをマークした選手がいるんだ…、
上には上がいるもんだにゃ。
トンプソンの得点経過
2つのピリオドを通じて、トンプソンは6ポイントを挙げました。
「やりがいを感じてるのは間違いないよ」とトンプソンは言いました。「ここまで来るのに何年もかかったわけで、それが報われるのはとてもいい気分だし、もっともっとハングリーにならなきゃって思ってる」。
第1ピリオド・3分21秒、トンプソンはディラン・コゼンズ(センター、21歳)のパワープレイゴールをアシストし、先制に貢献しました。
5分32秒、アレックス・タック(右ウィング、26歳)のアシストから、トンプソンのゴールラッシュが始まりました。
ディフェンスマンのラスムス・ダーリン(ディフェンス、22歳)が3-0とすると、わずか22秒後にはタックのさらなるアシストでトンプソンが再び得点しました。
トンプソンのこのピリオドの3点目と4点目のゴールは4分18秒の間に獲得したものであり、どちらもパワープレーでした。
セイバーズのドン・グラナト監督(55歳)は「テージが素晴らしいパフォーマンスを見せてくれたし、グループ全体がお膳立てをしてくれた」と語りました。
「エネルギー、集団的な努力、スタートへの集中がとてもよく、テージのパフォーマンスを可能にしたと思います」。
「1ピリオド4ゴール」も記録です
トンプソンはアイスタイムわずか5分14秒で4ゴールを決めました。セイバーズで初めて1ピリオドに4ゴール、5ポイントを獲得した選手となりました。
トンプソン選手は、第1ピリオドに4ゴールを決めたNHL史上4人目の選手となり、ここ最近でそれを達成した選手は、1994年、ワシントン・キャピタルズのピーター・ボンドラ(右ウィング、元スロバキア代表チームのGM)でした。
ブルージャケッツのコーチ、ブラッド・ラーセン(45歳)は「あの1本の(攻撃)ラインに対する答えを持っていなかったな」と語りました。「テージ・トンプソンは、今夜、私たちを苦しめました」。
1ピリオド・15分間、4ゴールって、NHL見てると分かるけど、
できない至難の業なのだにゃ。
1試合における最多ポイント・最多ゴール
NHLレギュラーシーズンの試合で獲得した最多ポイントは、1976年2月7日にトロント・メープルリーフスのダリル・シトラー(センター、背番号27は永久欠番)が記録した10ポイントです。
NHLの試合における最多ゴールは、1920年にケベック・ブルドッグス(1908年、プロ化と同時にNHLの前身リーグに加盟)のジョー・マローン(1950年にホッケー殿堂入り)が記録した7ゴールです。
まとめ
今回の記事には、往年の名選手の名前がてんこ盛りで、「往年の名選手フェチ」としてはたまらない内容でした。それにしても、1920年の記録がいまだに破られていないのには驚きました。
60分間で7ゴールというのは、現行のルール、特にサラリー・キャップ制が敷かれて、チーム戦力の均等化が図られる中でなかなか達成できないでしょう。
勝率5割前後を彷徨うバッファロー・セイバーズも、これを機会に得点パターンを確立して、順位を上げていけば、ますますプレーオフ圏内争いも面白くなるのは間違いありません。
1920年代選手の映像は、なかなかYouTubeにアップされないんだにゃ。
ここまで読んでくれて、サンキュー、じゃあね!