NHLの名選手マリアン・ホッサ、ブラックホークスへの恩返しを望む!

アイスホッケー名選手

はじめに

 このブログを始めたのが今年の8月、その頃から「このコンテンツを加えたいなぁ」と思いつつ、未だに手つかずのモノがあります。それが、NHLの引退した名選手のトレーディング・カードです。

 日本プロ野球の名選手の成績や逸話について書かれた「歴史本」を読むのが好きで、その類の出版ニュースは必ずチェックしています。それをNHLでもやってみたいと思い、資料を探しているものの、悲しいかな、出版物はほとんど見当たりません。そこで、目を付けたのがトレカです。

 ところが、このトレカがメッチャお値段高い!ほとんど『なんでも鑑定団』出品物のノリです。現役選手のモノも、Amazonや楽天で売ってるのは箱モノばかりで、これまたお値段高い!トレカ専門店にも行ってみたいと思っていますが、なかなか時間が取れなくて行けずじまい。

 仕方なくネットで時折流れる名選手のニュースを見て、飢えをしのいでいます。そんな折、タイミング良く過去の名選手ネタが出てきました。

 NHL5チームを渡り歩き、主力として大活躍し、このほどブラックホークス時代の背番号81が永久欠番となったマリアン・ホッサを取り上げてみたいと思います。

讃岐猫
讃岐猫

できれば、70年代に活躍した選手のトレカが欲しいにゃあ…。

引用元:ESPN.com「Marian Hossa wants more active role with Chicago Blackhawks」。

栄光の背番号81、永久欠番に!

 マリアン・ホッサ(右ウィング。異なるチームで3年連続スタンレーカップ・ファイナル進出を果たした史上初の選手)は、シカゴ・ブラックホークスでの背番号81が永久欠番となった際に、どのような気持ちになるのか正確には分からないとしています。

 ホッケーの殿堂入りを果たした彼は、シカゴの優勝チームでの自分の背番号が、いつの日か(本拠地)ユナイテッドセンターの垂木に上がるのを見ることになるだろう、と確信しています。

 11月16日(水曜日)の夜、Hossaは「そこに並ぶにふさわしい名前はたくさんあるはずだ」と述べました。「自分の都合でどうなるものでもないけど、将来は他の何人かとシカゴに戻ってくることはわかっているよ」。

 43歳のホッサは、20日(日曜日)の夜、19シーズンに及ぶNHL生活中、所属した5チームのうちの1つであるピッツバーグとの試合前、自らの引退と永久欠番となったという節目を迎えるのです。


※2022年4月7日、ホッサはブラックホークスと1日契約を交わしています。2017-18シーズン開幕前、ホッサとチームはシーズン全休を発表、翌年5月に実質の引退を発表。しかし、残りの契約があったため、それを引き受けるということでアリゾナ・コヨーテズへトレードが成立しています。

 このままだと「コヨーテズでの永久欠番選手」となりますが、引退して試合に出ていないため、話がややこしくなります。そこで、今年4月に古巣ブラックホークスと契約し、最終選手歴がブラックホークスとなり、11月20日長年身に付けた81番が正式に永久欠番となったのです。

 彼はシカゴで永久欠番に指定された8人目の選手となり、そのリストにはスタン・ミキタ(チェコ出身のカナダ人プレーヤー、センター&右ウィング。生涯ブラックホークス在籍)、ボビー・ハル(「ザ・ゴールデン・ジェット」の愛称を持つ左ウィング。1960-1961シーズン、チーム約30年ぶりのスタンレー・カップ優勝をもたらす)、

 デニス・サバード(ルーキー時、それまでのチーム記録を塗り替える大活躍、センター)、トニー・エスポジト(兄のフィルと共に殿堂入り、ゴールテンダー。1972年、ソ連とのサミット・シリーズにカナダ代表として出場)らが名を連ねています。

シカゴでは、どんな選手だったのか?

 シカゴでの8年間で、ホッサはキャリア525ゴールのうち186ゴールを決め、609アシストのうち229アシストを記録し、アイスリンクのどこででも能力を発揮し、チームの若いスターの成長を助け、フランチャイズを目覚ましい成功へと導きました。

※原文中にある「200-foot game」とは、長さ200フィートで標準化されているアイス・リンクの3つのゾーンすべてで、強い存在感を示すプレーヤーの能力のことを指します。

 ブラックホークスのFWパトリック・ケイン(右ウィング、34歳)は、「誰もが彼のツーウェイゲーム(試合中に攻撃と防御の両方をこなす)について話すけど、彼は500ゴールも決めているんだよ」と語りました。

 「つまり、彼はかなり印象的な攻撃的プレーヤーですが、僕らのチームに多くのものをもたらしてくれたんだ」。

讃岐猫
讃岐猫

ウィンガーは守備を疎かにしがちなんだけど、

ホッサは献身的に守備のフォローに入る選手なんだにゃ。

現在の状況

 ホッサは進行性の皮膚障害のため、2016-17シーズンを最後にゲームから離れました。彼は1年前に殿堂入りを果たしています。

 肌の状態を悪化させるかもしれない試合や練習のつらさから解放され、ホッサは最近調子を取り戻しています。そして、ブラックホークスでより積極的な役割を担うことも望んでいます。

 「ブラックホークスという組織で、少しでも役に立ちたい」と、ホッケー選手としてのキャリアに関する新刊も出版しているホッサは言っています。「長い時間が経っていることはわかっていますが、自分がどのような役割を果たせるのか、正しい判断ができるよう努力していきます」。

元同僚パトリック・ケインの話

 ホッサは、2008年のスタンレーカップ決勝でデトロイトに敗れたとき、ピッツバーグでプレーしていました。その後、2009年のスタンレーカップチャンピオンシップでペンギンズに敗れたとき、彼はレッドウィングスでプレーしていました。

 そして2010年、ついにこの逞しいウィンガーの大活躍する時が来たのです。

 FAでシカゴと12年・6330万ドル(日本円で約88億円)の契約を結んだホッサは、ブラックホークスの1961年以来となるスタンレーカップ優勝に貢献しました。

 ホッサのツーウェイゲームに加え、ケインやジョナサン・トゥース(センター、34歳)ら強力な若手が台頭したことで、シカゴは2013年と2015年に再びチャンピオンシップを獲得しました。

 その頃のホッサの守備への献身ぶりが、ケインの印象に残っているのです。

 「チームが逆方向に移動していく時(自陣を守備する側に回る時)、ホッサは後ろからやってきて、相手選手からパックを取り上げると、すぐさま逆方向(攻撃方向)に動き出し、オッドマン・ラッシュや2オン1ブレイクが発生する」とケインは述べました。

 「でも、それがチームやゲームに与える影響は間違いなくわかるし、自分もそうしようと思っているよ。そして、そのような彼のプレーがあった時、僕らはゲームに引きまれていくんだよ」。

オッドマン・ラッシュ
 オフェンス・チームがアタッキング・ゾーンに入る時、オフェンス・チームがディフェンス・チームよりも数が多い場合を指します。たとえば、チームが2人のプレーヤーでゾーンに入り、ディフェンスが1人しかいない場合、そこでオッドマン・ラッシュは成立しています。

 オフェンスの数がディフェンスの数を上回っているほど、ゴールを決める可能性が高くなります。

2オン1ブレイク
 オフェンス2名に対してディフェンス1名になっている状況で、バスケ等ではアウトナンバーとも言います。速攻をかける際、このパターンを用いることが多く、パス交換で行くか、自分で相手ゴール前まで一気に持っていき、ゴール前でキラーパスを出すか、素早い判断と動きが求められます。

 強いチームはあっという間にシュートへつなげていきますので、このプレーが得意だったホッサのいたブラックホークスは、やはり優勝に値するチームだった訳です。

讃岐猫
讃岐猫

ホッケーの守備から攻撃への切り換えは、

かなりスピード速めないと追いつかないにゃ。

ホッサはスピードもさることながら、読みと経験で、

自チームを有利な方向に持っていけるわけだにゃ。

攻撃的な選手からバランスの取れた選手へ

 1997年、オタワ・セネターズに入団し、NHL生活を始めたホッサは、その攻撃的な技術でよく知られていた選手でした。しかし、デトロイトでヘンリック・ゼッターバーグ(キャプテン、センター。2006年、アイスホッケー世界選手権と冬季オリンピックで金メダルを獲得。デトロイトでは、同じ年に両方で優勝した最初の選手)、

 パベル・ダチュク(センター、技巧派の選手で「氷上の魔術師」と呼ばれる。西洋では嫌われる数字「13」を背番号とし、母国ロシア代表でも着けていた)とプレーした1シーズンで、よりバランスの取れたゲーム・プレイをすることについて多くを学びました。

 「デトロイト・レッドウィングスに加入した時、自分はブレイクしたなと感じた。その年は、負けた時でさえ、とても多くのものを僕に与えてくれたんだ」とホッサは語りました。

 「正しいプレーをすることを最高の選手達から学んだし、シカゴに来た時に多くの才能ある選手達を見たので、ゴールを決めることをそれほど心配する必要ないと分かっていたよ」。

まとめ

 記事中、ホッサと関わりのある名選手達の名前が次から次へと出てきて、ちょっと嬉しかったです。今は便利な世の中になって、彼らのプレーがYouTubeにアップされてますから、このブログでももっともっと紹介できたらいいなぁ、と思ってます。

 それは自分の勉強ためでもありますし、日本にNHLの面白さを広めていけたらな、という淡い願望のためでもあります。

 深夜にオードリーがNFL情報番組やってますが、配信でもいいから、アイスホッケー経験者の(あるいはホッケー好きの)芸能人が、NHLの番組(チャンネル)持ってくれたら、少し前進するように思うのですが。ネットの力、カモーーーン!

讃岐猫
讃岐猫

YouTubeにある、

アイスホッケーの技術指導の映像はためになるにゃ!

ここまで読んでくれて、サンキュー、じゃあね!

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