パット・マルーンのNHL引退、セントルイスでの最後の夜、感動秘話

アイスホッケー名選手

はじめに~セントルイスの英雄、パット・マルーンが引退へ🏒💔

 NHLで長年プレーし、3度のスタンレー・カップ優勝を果たしたパット・マルーンが、今シーズン限りで引退することを発表しました。彼はセントルイス出身の選手であり、地元のファンから愛され続けてきました。

 特に、2019年に地元チームのセントルイス・ブルースをスタンレー・カップ優勝に導いたことで、”セントルイスの英雄”として語り継がれています。🌟🏆

 そんなマルーンが、シカゴ・ブラックホークスの一員としてセントルイスで試合を行うことに。彼にとっては特別な夜となりました。試合前のインタビューで、彼はついに引退を決意したことを明かし、ファンに向けて感謝の気持ちを伝えました。💬🙌

参照記事:The Athletic「As Pat Maroon announces plans to retire from NHL, Blues fans bid farewell to hometown hero

試合前に語られた引退の決意🏁🗣️

 実は、マルーンは最初からこの試合(3月22日・土曜)で引退を発表するつもりではありませんでした。シカゴ・ブラックホークスのアナリストであり、元ブルースのアナリストでもあるダレン・パング1と話す中で、徐々にその決意を固めていきました。

 「数日前に彼と話して、『これはセントルイスでの最後の試合であり、最後のシーズンになるが、何か発表するつもりはあるのか?』と尋ねたんだ」とパングは語っています。

 「彼はちょっと迷っていて、『それが正しいことなのかわからない』と言っていた。でも今朝、ホテルで再び話したんだ、『ここが発表の場としてふさわしいんじゃないか?』と」。パングは、セントルイスのファンの前で引退を公表することの意味を伝えました。


 その言葉にマルーンは納得し、試合前のインタビューでこう語りました。
「正直、つらいね。時には、自分が知っているすべてのものや、これまでの人生で夢見てきたものを手放さなければならない時がある。すごく難しい決断だった。でも、今がその時なんだって感じるんだ。僕の人生の新しい章が始まる。」🕰️


 さらに、彼はブルース時代の思い出についても触れました。「この街でプレーできたことは特別だった。ここでスタンレー・カップを勝ち取ったんだからね」。🏅

セントルイスのファンが贈った感動の別れ👏💖

 この特別な夜、エンタープライズ・センター2に集まった18,096人のセントルイスのファンは、マルーンに心からの感謝を込めた温かい別れを用意していました。

 元々はキール・オーディトリアムの跡地で、NBAのセントルイス・ホークスやミス・ユニバース世界大会などが開催された歴史ある場所。また、WWEやStrikeforceのイベントにも使用されている。

 まず、彼はブラックホークスの先発メンバーとしてリンクに登場。試合前から会場には特別な雰囲気が漂っていました。さらに、第2ピリオドが始まって約8分後、会場の巨大スクリーンにマルーンのトリビュート映像が流されました。

 その映像には、2019年のスタンレー・カップ優勝時のハイライトが映し出され、特にダラス・スターズとの第7戦3で決めた延長ゴールのシーンでは、観客が大歓声を上げました。👏(後にタンパベイ・ライトニングでも2度のスタンレー・カップを獲得)

スターズとの激闘を締めくくったのがマルーン、ファンの喜びようが凄まじい。

 「第2ピリオドが始まる前に、映像が流れることを教えてもらっていたから、心の準備ができていたよ」とマルーンは語っています。観客が総立ちで拍手を送る中、マルーンは感極まる瞬間を迎えていました。

 マルーンは映像が流れる中、ゆっくりとリンクに出てファンに手を振りました。すると、会場全体が総立ちに!ブルースの選手たちもベンチでスティックをボードに叩き、彼の功績を称えました。💪🎉「ブルースは何もする必要はなかったのに」とマルーンは言います。「ただパングと会話をしていただけなのに、話が広まって、思った以上のことになってしまったんだ」。

家族の絆と共に迎えた特別な瞬間

 そして、その場には彼の家族も勢揃いしていたのです👨‍👩‍👧‍👦。妻のフランチェスカ、父親のフィル、母親のパティ、2人の兄ジャスティンとフィル、そして叔父のロブ・フェラーロが見守っていました👕!「あの瞬間は特別だったよ。セントルイスのファンは期待を裏切らない。本当に最高だ!」とジャスティンは語りました🏒💬。

 マルーンの兄フィルと叔父のロブがその光景を静かに噛みしめていました👀。
「スポーツファンとしてこういう場面を見ることはあっても、それが自分の兄弟のこととなると、本当に現実味がないというか…とても不思議な気分だった」と兄のフィルは語っています😭。「映像が流れるってわかっていたから、その瞬間が来る前から泣いてしまっていたよ」😢。

 家族は、エンタープライズ・センターでの思い出についても振り返っています🕰️。
高校時代に、オークビル高校4の一員としてCBC高校5と選手権で戦っていた頃から、彼がここでプレーする姿を見てきたんだ」と父フィルは語りました。

 「私の父、つまりパットの祖父であるフィリップがまだ生きていたらなぁ。彼は、私が子供の頃にブルースのシーズンチケットを持っていて、それを私に引き継いでくれたんだ。パットの少年時代の試合にはいつも駆けつけていたのに、彼がNHLでプレーする姿を見ることは叶わなかったんだよ」🎟️💔。

 もちろん、マルーンと言えばスタンレー・カップを思い出す人も多いでしょう🏆。
あのゴールを観るのは全然飽きないよ」と兄のフィルは言います🎯。「たぶん6ヶ月も経たないうちに、そのゴールをもう一度観るんだ。あれは魔法のような瞬間だったし、絶対に忘れられないよ」✨。

 マルーンがその瞬間とプレーオフの活躍によって、セントルイスで今でも非常に人気があることを、兄たちは感じていました🌟。

 「特に子供たちが相手だと、彼はその瞬間を本当に楽しんでるんだよね」とジャスティンは言います👶。「それを見ると、笑っちゃうんだ。だって、彼は僕の弟なんだもん。靴を結ぶときも、僕と同じ結び方をしてるんだよ。うちの子たちは『パットおじさん』って呼んでるけど、『パット・マルーン』とは分けて考えられないんだよね」👟。

 「息子のアンソニーがあと1年でNHLのドラフトクラスになるから、パットが引退して、息子の道を切り開くために時間を使うのはいいことだと思う」と兄のフィルは言います👦。「私はずっとその時が来る準備をしていたけれど、やっぱり終わりを迎えるのは寂しいね。彼は僕が思っていたよりずっと長くプレーしたし、見守ってきたすべての試合は宝物だよ」🏅。

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家族も驚いた突然の発表🎤👨‍👩‍👧‍👦

 マルーンの引退は、実は家族にとっても突然のことでした。シカゴの自宅で、チームがセントルイスへ移動する前のことです。


 父・フィルは、前日の金曜日にシカゴの自宅で息子から直接伝えられました。
「突然、彼が『もうそろそろ潮時かな』って言うんだよ。だから『何のことだ?』って聞いたら、『そろそろスケートを脱ぐ時が来た』って。」


 さらに、家族が車でシカゴからセントルイスへ向かう途中、マルーンも電話越しに会話に加わりました。スピーカー越しにそのやりとりを聞いていた父は、母や妻が「まだ続けてほしい」と思っていたことも知っていました。🤯


 兄のジャスティンもまた、発表の瞬間まで何も知らされていませんでした。ただ、試合の前日に弟と話した時、どこか違和感を覚えていたそうです。


 「弟に何を聞いても一言しか返さなかったんだよね。普段はもっと喋る人なのに。」🕵️‍♂️そして、試合中に友人からのメッセージで引退の報道を知りました。「正直、ショックだった」とジャスティンは振り返ります。「信じられなかった。でも、スクリーンに映像が流れ始めた時、『あれ?何が起こってるんだ?』って思ったよ」。

試合のクライマックスと最後の戦い🔥⚔️

 マルーンにとって、この試合はただの引退発表の場ではありませんでした。彼は最後まで、NHLプレーヤーとしての誇りを持って戦いました(14年間のNHLキャリアの中で840試合目)。

 「今年の初めからずっと頭の中にあったんだ」とマルーンは語っています。「もう全てを尽くしたし、自分の意志で終わりたいんだ。契約を取るために必死になったり、解雇されたりするのは嫌だから。最後の試合のように、毎回全力を尽くしてプレーするよ。毎回、最後のシフトだと思ってプレーしているから、それを続けるつもりだよ」。

 でも、マルーンは大きな盛り上がりの中で終わりたかったに違いありません。第3ピリオド、なんと36歳のマルーンが25歳のブルースのディフェンス、タイラー・タッカーと殴り合いの喧嘩を繰り広げたのです!

 「まさかこんな展開になるとは思わなかったけど、彼がクロスチェックしてきて、俺もやり返した時に『ああ、これは来るな』って悟ったよ。」💥


 興味深いことに、ファイトが終わり、タッカーがマルーンの上に倒れ込んだとき、最初にマルーンにスタンディングオベーションを送っていた観客たちは、タッカーの見せたファイトも称賛して拍手を送りました。

 この戦いが彼にとって最後のファイトになるかもしれません。しかし、それでも彼は全力で立ち向かいました。試合が終わるころには、彼の存在がどれほどセントルイスにとって大きかったのかを改めて感じる瞬間が訪れました。🛡️

セントルイスの”英雄”、最後の栄誉🏅🥲

 試合が終わると、場内アナウンスが「本日のNo.1スター、パット・マルーン!」と告げました(ブルースは試合終了後、毎回3名のスター選手を発表)。ファンは再び総立ちで拍手を送りました。

痺れる場内アナウンス!粋な演出に、マルーンも涙…。

 彼はリンクに残り、ブルースのTVアナリスト、ジェイミー・リバースとのインタビューに応じました。その間、会場のスクリーンには涙を流す母・パティの姿も映し出されました。😭

 最後に、マルーンはファンへ向かってこう叫びました。
ありがとう、セントルイス!愛してるよ!
この瞬間、彼がこの街にどれほど愛されていたのかが改めて証明されました。💖

次の章へ――マルーンの未来🔮🌱

 NHLでのキャリアを終えた後、マルーンはどんな道を歩むのでしょうか?
「これからはブルースのファンとして試合を観に来るよ。他のOBたちと同じようにね。」

 「セントルイス出身の子供として、セントルイスでプレーできる機会を得て、この年を素晴らしい形で締めくくることができたのは本当にすごいことだよ。今日の出来事がどう進展したかなんて、脚本に書けるものじゃない。自分が今いる場所に満足しているし、これから何が起こるかはわからないけれど、新しい章を始めることにワクワクしているよ」。

 セントルイスに戻って生活することを考えているマルーンですが、ファンの間では彼がTVアナリストになるのでは?という期待も高まっています。元ブルースのアナリスト、ダレン・パングも「TNTが彼に興味を持っている」と語っており、彼のユーモアと経験を活かした解説者デビューの可能性は大いにありそうです。🎤

 兄のジャスティンも、マルーンがどんな道を選んでも成功することを確信しています。
彼はまだホッケー界に貢献できる。プレイヤーとしてじゃなくても、コーチとか何かしらの形で関わっていくと思うよ」。

 そして、マルーン自身もキャリアに悔いはありません。
「僕は全てを出し尽くした。セントルイスでカップを獲れて、その後も2回優勝できた。夢は叶ったし、たぶん自分でも期待以上のことを成し遂げたと思う。みんなに無理だって言われてきたけど、僕はその逆を証明したんだ」。💪

 父・フィルもまた、息子の歩んだ道を誇りに思っています。
お金もなかったし、高額なキャンプに通わせることもできなかった。それでも彼は純粋にホッケーを愛してここまで来た。最後は彼が幸せなら、それが一番大事なことさ」。💖

まとめ

 こうして、NHLの”ビッグ・リグ”、パット・マルーンの物語は一区切りを迎えました。でも、彼がどんな形であれホッケーの世界に戻ってくる日は、そう遠くないのかもしれません。

 ありがとう、マルーン!これからの新しい挑戦も応援しているよ!🏒✨

讃岐猫
讃岐猫

【註釈】

  1. 元NHLゴールテンダーで、80年代後半シカゴ・ブラックホークスで活躍。引退後、同チームのアナリストに就任。セントルイス・ブルースでもアナリストを務め、試合の深い分析とユーモアを交えた解説でファンに親しまれている。元ゴールキーパーならではの視点から、選手やゲーム展開を鋭く捉え、視聴者に貴重な情報を提供。
    ↩︎
  2. ミズーリ州セントルイスにある、1994年に完成したブルースの本拠地。当初はキール・センターとして知られていた。何度か名称が変わり、2018年にエンタープライズ・ホールディングスが命名権を取得し、現在の名前となった。
    ↩︎
  3. ウェスタン・カンファレンス第2ラウンドで、ブルースはダラス・スターズと対戦。

     3勝3敗で迎えた5月7日の第7戦、スターズのゴールキーパー、ベン・ビショップが52本のシュートを止めるという勇敢なプレーを見せたが、ダブルオーバータイムの5分50秒にパトリック・マルーンがゴールを決め、ブルースはダラスを2対1で破り、ウェスタンカンファレンス決勝に進出。
    ↩︎
  4. ミズーリ州オークビルにある公立高校。APコースや進学準備プログラムを提供し、進学先も多様。スポーツではアメリカン・フットボールやアイスホッケーなどが強い。地域貢献活動も盛んで、学生は社会貢献の重要性を学んでいる。
    ↩︎
  5. クリスチャン・ブラザーズ・カレッジ・ハイスクールのこと。ミズーリ州セントルイスの私立男子高校で、1867年に設立。カトリック教育を基盤に、高い学問水準と豊富なスポーツ・課外活動を提供。キリスト教の価値観に基づく教育を行い、学生の人格形成を重視している。野球も強い。 ↩︎
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