はじめに
期せずして、新旧ゴールキーパーのニュースがありましたので、連チャンでお届けしましょう。最初はヨーロッパのアイスホッケー大国・フィンランドの巨人、「ペッカ・リンネの銅像が建ったよ」のニュース。
フィンランドは昔から強豪国で、多くのレジェンドを生み出してきましたが、その中の一人、ペッカ・リンネの業績を称える銅像がホーム・アリーナ前に登場したのです。彼はまだ40歳、銅像にやや驚きながらも、嬉しさは隠しきれないようです。
もう一つは、カナダ出身の新進気鋭ライアン・ファンティによる、「こうやれば、キーパーでも得点できるんだぞ!」のニュース。NHL公式だけでなく、You Tube等にもアップされているので、ご覧になった方も多いと思います。
実はリンネも現役時代に1度ゴールを決めており、記事作成中にその事実を知って、「縁ってあるんだなぁ」と思った次第です^^;。
ゴールキーパーは、サッカー同様、
守りの要であるんだけど、サッカーと違うのは、
試合中に何回も交代できるんだにゃ。
他のプレーヤーより氷上にいる時間は長いけど。
引用元:NHL.com「Rinne ‘humbled’ by statue unveiled in his honor by Predators」。
同「Oilers prospect Fanti scores goalie goal for ECHL’s Komets」。
アリーナ前に銅像が!
多くのナッシュビル・プレデターズのファンの目には、すでに実物よりも大きなキャラクターであったが、土曜日(3月25日)、ペッカ・リンネはブリヂストン・アリーナ(プレデターズの本拠地)の前でそれ以上の存在になりました。
※ペッカ・リンネ=勝利数と完封数で、ナッシュビルに在籍したゴールテンダー中、トップの成績を誇る。フィンランド生まれのゴールテンダー中でも、NHLでの最多勝利記録保持者。NHLオールスターに4回選出。
レギュラーシーズンまたはプレーオフで、ゴールを決めた13人のNHLゴールテンダーの内の1人でもある。
プレデターズは11フィート5インチ(約3メートル50センチ)、900ポンド(約408キログラム)の元ゴールキーパーのブロンズ像を公開しましたが、ファンに敬意を表して、リンネがマスクを外してスティックを上げている姿を捉えたものになっています。
これは、2021年5月10日、カロライナ・ハリケーンズ戦で30セーブを挙げ、NHL通算60回目の完封を記録した最後の試合後、リンネが決めたポーズをモデルにしています。
3メートル50センチに408キログラム、
結構デカイし、重いにゃ。
キーパーだから他のプレーヤーとは違う防護服もあって、
さらにデカく見えるのでは?
リンネ、感謝の言葉
「私はとても謙虚に感じています」と、リンネは何百人もの応援するファンの前で言いました。「フィンランドのケンペレという小さな町の出身で、ナッシュビルに来てから16~17年後に、自分の銅像が建つことになりました。
※ケンペレ=フィンランド北部にある小さな町で、人口は2万人足らず。ウィキペデアを見ると、町の有名人(1人のみだが)として、リンネの名がある。1688年から1691年にかけて建てられたケンペレの古い教会は、フィンランドで最も古い木造教会の1つとされている。
そして、私とプレデターズという組織、ナッシュビルの街、ファンとの関係…それは私にとって世界を意味するものです。それはただの彫像ではありません。明らかにそれ以上のものです。しかし、それは非常に意味のあることです」。
リンネの現役中の成績
40歳のリンネは、フランチャイズ史上、最も影響力のある選手と考えられています。
2004年のNHLドラフト8巡目(全体258位)に指名され、15シーズンをプレデターズでプレーしました。リンネは出場試合数(683)、勝利数(369)、平均失点(2.43)、セーブ数(17,627)、シャットアウト数など、ほぼすべてのゴールキーパー部門で首位に立っています。
NHLのトップGKとして、4度のベジーナ・トロフィーのファイナリストを果たし、それに続いて2017-18シーズンに同賞を受賞しました。
昨年、リンネは35番のジャージを永久欠番に指定されており、プレデターズによると、土曜日、ヨーロッパ生まれのゴールキーパーとして初めて、北米に彼を称える銅像が建てられることになったのです。
8シーズンにわたり、リンネとプレーしたプレデターズのフォワード、コルトン・シソンズ(センター、29歳)は「彼は非常に大きな意味を持った存在だ」と語っています。
「彼は史上最高のプレド(プレデターズの選手)さ。偉大な男でなければ、そして偉大な選手でなければ、自分の像なんて得られるわけがないだろ。だから、ナッシュビルのプレデターであることが何であるか、彼はそれを象徴する存在なんだよ」。
銅像の話にびっくりしたけど…
プレデターズから最初に銅像の話を持ちかけられた時、リンネは唖然としたと言っています。
「あの像は『おいおい、やりすぎだ』と感じたよ」とリンネは語っています。「ナッシュビルの街には、ポップカルチャーやスポーツ、さまざまなスポーツの象徴がたくさんある。私の像が建っているというだけで……
『自分は、そんなに自分の銅像が欲しいのか』と(恐縮して)小さくなってしまうんだ。…でも、信じられない、最高だ」。
式には婚約者のエリカと息子のパウルス、そして彼の元チームメイト数人が出席しました。
リンネは、今後数年のうちに、この像がもう一つの利益をもたらしてくれることを、リンネは願っています。
「もしかしたら、今後、ホッケーの試合にのめり込むきっかけになるかもしれないな」と笑顔で語りました。「チケットなんか頼まなくてもいいんだ。誰が(この像を僕だと)知っている?ただ、『やあ、これが僕だよ』と指差すだけでいいんだから」。
顔パスでアリーナに入れてくれよ!ってジョークだにゃ。
次は若手のホープ、ライアン・ファンティのニュースだよ!
将来有望なゴールキーパーがやってくれました!
エドモントン・オイラーズの将来有望株な選手、ライアン・ファンティ(フォート・ウェイン・コメッツのゴールキーパー)は、日曜日のECHLラピッド・シティ・ラッシュ戦で6-3と勝利し、しかも自陣ゴールネット裏から得点しました。
※ライアン・ファンティ=カナダ・オンタリオ州出身の23歳。ナショナル・カレッジ・ホッケー・カンファレンス(NCHC)のミネソタ大学ダルース校ホッケー部(愛称ブルドッグス)で、ゴールテンダーとして活躍。
特に2022NCHCトーナメントでは、ブルドッグスが2022NCAAトーナメント進出を果たすべく、準決勝と決勝で連続完封を記録するなど、そのシーズンの顔とも言うべき活躍を果たす。
2022年3月28日、ファンティは、エドモントン・オイラーズと2022–23シーズンから2年間の契約を締結。傘下チームであるベーカーズフィールド・コンドル(AHL)に移籍し、さらにアマチュアトライアウト契約で同じく傘下のフォートウェイン・コメッツ(ECHL)に所属している。
ファンティは、ラッシュ(相手チームの略称)によってゾーンに出されたパックを止め、約196フィート(約60メートル)離れたところから狙いを定め、アイスリンクの向こう側にある空のネットのど真ん中に入れたのです。
※フォートウェイン・コメッツ=ECHL所属のアイスホッケーチーム。インディアナ州フォートウェインにあるアレン・カウンティ・ウォー・メモリアル・コロシアム(Allen County War Memorial Coliseum)をホームとする。
昨シーズンは、セントラル・ディビジョン2位、プレーオフ1回戦敗退。今シーズンは同ディビジョン4位で、やや苦戦中。
※ラピッド・シティ・ラッシュ=ECHL所属のアイスホッケーチーム。サウスダコタ州ラピッド・シティにあるザ・モニュメントをホームとする。現在、カルガリー・フレイムズの下部組織チーム。
地元との折り合いが悪く(成績不振とエンターテイメント不足が理由)、ホームタウン契約を破棄するのではないかとの噂が流れている。
23歳の彼がコメッツのゴールキーパーとして初めてゴールを決めた後、「祝賀会」が始まりました。
チームメイトよりお姫様?
観客が騒ぎ立てる中、チームメイトはファンティをもみくちゃにしました。チームメイトの「山」から抜け出して、ベンチに沿って、(他のチームメイトの)握手の列と対面した時、ファンティは腕を振って、ホームの観客にもっと騒げとエールを送ったのです。
-というか、出席しているお姫様たちの気を引こうとしたのでしょう。
※出席しているお姫様たち=この試合開始前、アリーナ内のアイス・フロアで、ディズニーの衣装に身を包んだ女性達に会えるイベントが行われており、公式Twitter等で参加を呼びかけていた。こちらは上記引用元にリンクがあるので、そちらを参照のこと。
おそらく、試合開始後、彼女達は観戦していたものと思われる。
ビッグ・クラブ(提携しているオイラーズ)は、確かにその得点に満足しています。
ミネソタ大学ダルース校を卒業したファンティは、プロとして初めてのフルシーズンを過ごしています。
そうでなくても強豪のオイラーズに、
また新星現るって感じだにゃ。
キーパーは現役でいられる年数長いから、
まだまだこれからだ!
まとめ
ファンティの記事作成中、NHLのチームとマイナー・リーグのチームの提携関係は、年単位の契約制なんだと学びました。ファンティのいるコメッツも、相手チームのラッシュも、今の親チームと最近契約を結んだばかりなのです。
例えば、ちゃんと選手育成しないと契約を切られてしまうのでしょうか、その辺も含め、下部組織についても、まだまだ勉強しなきゃいけないなと思っています。
話変わって、別なSNSでもNHLの記事掲載を始めました!いずれ紹介させていただく機会もあるかと思います、しばしお待ちを。
ここまで読んでくれて、サンキュー、じゃあね!