はじめに
2025年4月20日(日)、NHLプレーオフの第1ラウンドが開幕!ミネソタ・ワイルドは、第1戦でベガス・ゴールデンナイツとアウェイで対戦しました🏒✨
この試合、ワイルドは全選手が元気な状態で臨んでいます。そして注目は、新人ディフェンダーのジーブ・ブイウム(19歳、デンバー大学)がディフェンスに加わり、待望のNHLデビューを果たしました👏さらに、ゴールキーパーにはフィリップ・グスタフソンが起用され、チームは試合開始直後からエネルギッシュな動きを見せています。
参照記事:The Hockey Writers1「3 Takeaways From the Wild’s 4-2 Game 1 Loss」
ミネソタ・ワイルド、熱い戦いの幕開け🔥
ワイルドは、レギュラーシーズン終盤の1週間2よりもキレのある、スピード感あふれるプレーでゴールデンナイツに立ち向かいます。先制点は許したものの、何度も反撃を試みて、最後の数秒まで1点差を保ちながら必死に食らいつきました。いくつかのミスが響いて勝利には至らず、結果は4-2で敗れてしまいましたが、内容としては手応えのある試合でした💪
この試合のハイライト映像です。
ここでは、第2戦までに修正すべき点と、第1戦でうまくいった点をチーム全体の取り組みから見ていきます。
チーム全員が一丸に!全ラインが貢献🔥
この試合、ワイルドはまさに“チーム全体の力”を見せてくれました。ワイルドは、ゴールデンナイツと互角に戦うにはもう一段ギアを上げる必要があるとわかっており、実際にそのレベルに達していたのです。
全てのライン3(攻撃の組み合わせ)が少なくとも1本以上のシュートを放ち、第4ラインもヤコブ・トレーニンのプレッシャーで相手のミス(ターンオーバー=パックを相手に奪われてしまうこと、など)を誘う活躍!
もちろん試合中にミスはありましたが、誰一人として手を抜くことなく、全員が全力プレー。これぞプレーオフという熱い姿勢でした🔥
このようなポジティブな面をしっかりと評価しながら、次の試合ではさらによくなっていくことが期待されます。失敗を恐れず、良かったところにも目を向けることが大切ですね☺️でないと、プレッシャーに押しつぶされて過剰に補おうとして、かえってミスを増やしてしまう恐れがあります。
反撃の主役はこの3人!ボルディ、カプリゾフ、エク💥
序盤で失点したワイルドですが、ワイルドはすぐに反撃の方法を見出しています。ここで光ったのが第1ラインの3人!
マット・ボルディ、キリル・カプリゾフ、ジョエル・エリクソン・エクのコンビが反撃の中心となりました。ゴールデンナイツの得点に動じることなく、自分たちのプレーを貫き、なんと1度は試合を振り出しに戻すゴール(第1ピリオド、残り2分18秒)、もう1回は1点差に食い下がるゴール(第3ピリオド、11分46秒)を決めたのです!
その両方の得点を決めたのはボルディで、いずれもカプリゾフが第1アシスト4を記録しました🌟
しかも、ワイルドは得点だけでなく、体のぶつかり合いでも圧倒!試合中のヒット数はなんと54対29で、ゴールデンナイツを大きく上回り、それが接戦を保てた一因でもありました😲これは、ゴールデンナイツに圧倒されることなく、強気で立ち向かいながらも、自制心を持って試合を進めた証拠です。
このシリーズを通じて、ワイルドは第1戦のように、反撃の手段を見つけ続けなければなりません。最終的に勝利は逃したものの、最後まで粘り続けた姿勢は評価に値します。必要なことが見えてきた今、次戦ではさらに良い対応ができるはずです。
次戦への課題も明確に!顔ぶれは良し、でも勝つには工夫が必要💡
試合を振り返ると、勝てなかった理由もしっかり見えてきます。
その一つが「フェイスオフ(試合の開始やプレー再開時に、審判がパックを落として両チームの選手が取り合う場面)」。特にスペシャルチーム5(パワープレーとペナルティキル)中のフェイスオフでは、負けてしまうと相手にすぐに得点チャンスを与えてしまいます😣
実際にこの試合でも、一度は同点に追いついたものの、その直後にペナルティを取られ、フェイスオフで負けた瞬間、パワープレー開始からわずか4秒でゴール(第1ピリオド・残り4分38秒、トマシュ・ハートルの先制ゴール)を決められてしまいました…。ほんの一瞬の勝負が大きく流れを左右するのがホッケーなんです。
もしあの場面でフェイスオフを制していれば、自チームのペナルティを何とかしのいで、試合の流れも変わっていたかもしれません。
同じことはパワープレーにも言えます。ワイルドはパックを追いかけることに多くの時間を費やし、シュートを打つことがあまりできませんでした(枠内シュート20本。ゴールデンナイツは27本)。このシリーズで勝ち進みたいのであれば、彼らはフェイスオフにおいてもっと主導権を握る必要があります。
これは単にパックをドロップした瞬間に勝つという意味ではなく、その後のパック争いで勝利することを指しています。前述のヒット数の多さより、ワイルドはフィジカルでゴールデンナイツを上回ることができるのですから。

フェイスオフは単なる仕切り直しじゃなくて、これの勝ち負けで、一気に試合の流れを変えられるにゃ。フェイスオフの勝率の高いチームはやっぱり強いし、規定の60分間を支配し続けられる。もしフェイスオフで負けても、ワイルドは組織的に奪い返せるかどうか、かな。
それと、もう一つの課題は守備時の視界確保。キーパーのグスタフソンがシュートを見失わないようにすることです。
さらに、可能な場面ではブロックにも積極的に入る必要があります。シュートをブロックする際にゴールキーパーの視界を遮らないようにするのは難しいことですが、それでもシュートコースを潰すことは重要です。とくに、キーパーが見えていない時には尚更です。
守備の連携をもう少し工夫すれば、さらに失点を減らせそうです🛡️ワイルドはこうしたミスが修正可能であることに気づき、この試合のようにハードにプレーし続けてくれることを願います。
まとめ~ワイルドに希望あり!まだまだ勝てる🔥
今回の試合、結果は負けてしまったけれど、ワイルドはゴールデンナイツに対抗できる力があると証明しました!試合開始直後に先制され、また苦しい展開になるかと思われましたが、ここ数週間のように諦めることなく、最後まで全力で戦い抜いた姿はファンにもしっかり届いたはずです👏
代わりに、しっかりと反撃に転じ、プレーオフにふさわしい戦いを見せてくれました。この試合のエネルギーをそのままに、課題を少しずつ改善していけば、第2戦はきっと勝てるはず。今後の試合にも注目です✨

ここまで読んでくれて、サンキュー、じゃあね!
【註釈】
- 2009年にカナダで設立されたホッケー専門のオンラインメディア。NHLを中心に、選手の分析、チーム情報、トレードの噂、試合の振り返りなど、幅広いホッケー情報を日々発信している。世界中の100人以上のライターが執筆に参加しており、ファンや初心者にも人気の高いサイト🏒✨
↩︎ - 4月のレギュラーシーズンは、4勝(3敗)しているが、すべてオーバータイムでの勝利。つまり、規定の60分間では突き放せていないことになる。しかも、4勝のうち、2勝は早々にプレーオフ圏内争いを脱落したサンノゼ・シャークスとアナハイム・ダックスからのもので、ワイルドの不調ぶりがうかがえる。
↩︎ - アイスホッケーでは、選手は5人1組の「ライン(グループ)」でプレーする。1ラインには攻撃のフォワード3人と守備のディフェンス2人が含まれ、これにゴールキーパーを加えてチームを構成。試合中は体力を保つために頻繁に交代(ラインチェンジ)し、各ラインには得点力重視、守備重視などの役割がある🏒
具体的に、ラインの役割は以下のようになる。
第1ライン(主力選手) 第2ライン(バランス型) 第3ライン(守備重視) 第4ライン(エネルギーライン、フィジカル重視)
試合の流れや相手チームに合わせて、コーチが使い分ける📋例えば「この第1ラインは点を取るのが得意!」とか「第4ラインは相手を疲れさせるフィジカル型!」というように、ラインごとに個性があって、それを見るのもホッケー観戦の楽しさのひとつ☺️
↩︎ - アイスホッケーでは、ゴールを決めた選手に直接パスを出した選手に「第1アシスト」が記録される。得点につながるプレーとして重要視され、最大で2人までアシストがつくのが特徴(第1・第2アシスト)🏒
↩︎ - アイスホッケーで反則があると、一時的に選手の人数が5対4などになる。この特別な状況でプレーするチームを「スペシャルチーム」と呼び、守る側を「ペナルティキル(PK)」、攻める側を「パワープレイ(PP)」と言う💡 ↩︎