NHLクラーケン、キングス撃破で今季初勝利!タネフ大活躍!

アイスホッケー名勝負

はじめに

 NHL.TVで、いろいろ試合を見ていて、やはり昨シーズンのスタンレー・カップ優勝チーム、コロラド・アバランチの強さが際立っています。開幕のシカゴ・ブラックホークス戦でも、相手選手への寄せの速さ、チャンスと見れば、一気呵成に攻め立てる攻撃の分厚さ、どれを取っても他チームとの差は歴然です。

 さてさて、シーズン前に個人的注目チームの一つに挙げたシアトル・クラーケンが、今季初勝利!イマイチ調子の上がらない上に、自チームの監督さんからダメ出し連発されたキングス相手とはいえ、危なげない試合運びで勝利を掴み取りました。

 開幕のダックス戦も延長戦での敗戦ですから、勝ち点はゲットできてるわけで、できて2年目のチームとしては上々の滑り出しではないでしょうか。

讃岐猫
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開幕から連続で勝ち点ゲット!

クラーケンの前途は明るいにゃ!

引用元:NHL.com「Jones makes 26 saves, Kraken shut down Kings for first win」。

試合後、両チーム選手の談話

 13日(木曜日)、Crypto.com アリーナで行われたロサンゼルス・キングス戦で、シアトル・クラーケンのブランドン・タネフ(左ウィング、30歳)とアレックス・ウェンバーグ(センター、28歳)が、第2ピリオドで得点し、4対1でキングスに勝利しました。

 水曜日、延長戦でアナハイム・ダックスに5-4で敗れた後、連続して第2戦もプレーしていたジェイデン・シュワルツ(センター、30歳)がパワープレーでゴールを決め、クラーケンは 1勝1延長負けとなりました。マーティン・ジョーンズ(ゴールテンダー、32歳)は26セーブをマーク。

 シュワルツは 「これまでホッケー6ピリオド戦ってきて、5 1/2は良いピリオドでプレーできたね」と語りました。「これからも(チーム内に)構築していくべき良いものはたくさんあります」 。

 (キングスの)アレックス・イアファロ(左ウィング、28歳)がパワープレーで得点し、ジョナサン・クイック(ゴールテンダー、36歳)は21本のシュートを打たれ3失点 (0勝2敗) 。

 ロサンゼルスのセンター、フィリップ・ダノー(センター、29歳)は 「やるべきことがいくつかある」 と述べました。「60分間フルでプレーしているわけではない。いくつかパスを出すのがいささか雑になってたし、細かい点でもまだ自分達のプレーしていない。努力していないわけではないよ。今日は一生懸命やったけど、足りなかったんだ」 と語りました。

讃岐猫
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両チームの選手談話が対照的な内容だにゃ。

チームの調子が反映されてる…。

クラーケンの得点経過

 タネフはコーナーからパックを奪い、ニアポストのシュートで、クイックのいるゴールのトップネットに叩き込み、第2ピリオド・6分8秒、シアトルは2-1とリードしました。

  第2ピリオド・13分8秒、ウェンバーグはゴール・クリーズ(ゴール前の区域)の端からクイックの足の間を抜いて得点し、3-1。

 「相手は難しいシステムと、破るのが難しい罠を仕掛けています。しかし、味方にきちんとパックを入れる、前から相手をチェックする、〈物理的である〉というこのホッケーゲームのシンプルさが、相手を破ることを容易にすると思う」 とタネフは述べました。

 「プレーの仕方を理解している人たちと一緒にいると、ゲームが楽になると思うし、お互いを読み取ってコミュニケーションを取れば、物事を楽にしようと努力できると思うんだ」 。

 第3ピリオド・18分59秒、ショートハンド(両チームの人数が違う時)でアダム・ラーソン(ディフェンス、29歳)がゴールネットを揺らし、4対1でクラーケンが勝利しました。

 第1ピリオド・5分21秒、ジョーダン・エベール(右ウィング、32歳)のシュートのリバウンドで、シュワルツがバックハンド(ブレードのバックハンド側を使ったシュート。ゴールの近くなどでよく使う)を決め、クラーケンが1-0とリード。シアトルはアナハイム戦でパワープレー5回中3回のチャンスを決めた後、今回は6回中1回得点しました。

 シュワルツは「チャンスのために働かなければならない。僕にとって特別なチームが大きな勢いを与えてくれたんだ」と語りました。

リズムの悪いキングス

 試合開始3分53秒、ロサンゼルスは2つのペナルティを犯してしまいました。1つは氷上に6人以上の選手達がいたことに対するもの、もう1つは、そのすぐ後、オフェンシブ・ゾーンで、ブレイク・リゾッテ(センター、24歳)がジャレッド・マッキャン(左ウィング、26歳)をつまずかせた時でした。

 これによりキングスはリズムを確立することができず、シーズン開幕戦のベガス・ゴールデンナイツ戦で4対3で敗れた後、今回も5回のパワープレーもあまり活かせず、リズムの悪さは続いているようです。

 ロサンゼルスのトッド・マクレラン監督は 「ゲームマネジメントの問題だ」 と語りました。「今夜の3つのオフェンス・ゾーンでのペナルティ、そしてゲームマネジメント。それは私達が何度も繰り返してきたことであり、それらは基本的に練習ではやれないものであるため、選手達は試合中に対処しなければなりません」。

 キングスのイアファロは第1ピリオド・7分43秒に1対1の同点とし、パワープレー4秒間で決めました。彼はネット裏のパスをインターセプトし、ジョーンズの足の間を縫うようなラップアラウンド(ゴール裏を回り、スコアを狙うプレーのこと)で得点しました。

 キングスはパワープレー5回中1得点でした。

 第1ピリオド・19分53秒、クラーケンのジャスティン・シュルツ(ディフェンス、32歳)によるブルーラインからのパスに対し、マティ・ベニアーズ(センター、19歳)が直接ゴールに入れた後、ハイスティック(反則)によるゴールと判定され無効となりました。

 (このプレーに対する)氷上での判定は、ビデオにより確認されたものです。

讃岐猫
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ベニアーズのプレーは、よく分からなかったにゃあ…。

キングスの新星

 2021年のNHLドラフトで8位指名を受けたキングスのディフェンス、ブラント・クラーク(19歳!)がNHLデビューを果たしました。氷上でのプレータイム15分17秒で1本のシュートを放ちました。

 「今夜は6人のディフェンスマンを準備していました。クラークが6番目の選手でないと分かっていましたし、5番目でもないことは間違いありませんし、4番目でもなかったと思います。彼の位置づけについてはそう思っていました。クラークは本当に良い夜を過ごしたと思うよ」 とマクラレンは述べました。

チームの記録あれこれ

 シュワルツは、キングスとの過去6試合で7ポイント(2ゴール・6アシスト)を獲得しています。

 シアトルのフォワード、アンドレ・ブラコフスキー(左ウィング、27歳)とオリバー・ビョルクストランド(右ウィング、27歳)はそれぞれアシストを記録しました。彼らは最初の2試合でそれぞれ2ポイント(1ゴール、1アシスト)をマークしています。

 シアトルのフォワード、シェーン・ライト(センター、18歳)は、2022年のNHLドラフトで4位指名を受け、12日(水曜日)にNHLデビューを果たした後に負傷しました。

 ベニアーズはアシストを記録し、NHL出場12試合中11試合全てで少なくとも1ポイント以上を獲得しました。10代の選手としては、ジョー・サキック、ジョナサン・トウズに続き3人目、NHL史上6人目です(サキッチ、ドミトリー・クヴァルタルノフ、トウズ、ロブ・ゴードロー、ティーム・セランヌ)。

讃岐猫
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クラーケンの宝、

ライトのケガの状態が気になるにゃ…。

まとめ

 キングスの監督さん、愚痴が多いですね(笑)。開幕からナイツ、クラーケンとNHLに加入して年数の浅いチームに連敗ですから、仕方ないのかもしれません。ただ、ゲームマネジメントの問題は、監督にも責任の一端があるように思うのですが…。

 クラーケンでは、若手の星マティ・ベニアーズの動きの良さが目立ちます。まだNHL2年目、どこまで成長していくのか、見ものです。キングスにも新星登場、ベニアーズと同年ドラフト指名のブラント・クラークが上々のデビュー戦を飾りました。

 皮肉屋キングスの監督さん、クラークのことを語る時、目尻下がっているのがよく分かるインタビューの内容でした(笑)。

讃岐猫
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ここまで読んでくれて、

サンキュー、じゃあね!

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