はじめに
NHLのトレーディング・カードが欲しいな、といつも思っているのですが、バラ売り無し・高価な箱売りのため、なかなか手が出ません。某オークション・サイトにたまに出た時はチェックしていて、このブログでも取り上げてる「史上最悪のNHLジャージ」を着た選手のカードを狙っています。
さて、NHLの新シーズンが近づく中で、どの若手選手が注目されるか、多くのホッケーファンが関心を寄せています。また、昨シーズンの怪我から復活を目指す選手たちも話題です。今回は、ダークホース候補や復活の可能性がある選手たちについて見ていきます。カードにも「ルーキー・カード」ってあるんですよ。
さらにジェレミー・スウェイマンやルーカス・レイモンド、ドーソン・マーサーといった注目の制限付きフリーエージェント(RFA)たちの契約交渉が進行中ですが、現在の状況と今後の展望についても詳しく見ていきます。
さすがにレギュラーの座を捨ててまで、
スウェイマンは移籍しないだろにゃ。
目の上のたんこぶ(失礼!)ウルマークが移籍し、
好きなようにやれる環境が整ったのに、
さらにサラリー上げろって、ムシが良すぎるというか、
ちょっと調子に乗ってる?
引用元:nhl.com(NHL公式サイト)「Mailbag: Dark horse candidates for roster spots; Sergachev among those set for resurgent season」
開幕ラインアップ、ダークホース候補
(ファンからのメール)NHLの開幕ラインアップに名前が挙がるダークホース候補について予測してもらえますか?今年は新しい顔がたくさんいますが、どのチームが若い選手たちにNHLでのチャンスを与えるのか気になります。
以下の13人を挙げてみます:
1.ブラッド・ランバート(ウィニペグ・ジェッツ、フォワード): 20歳の彼は、アメリカン・ホッケー・リーグ(AHL)のマニトバで64試合に出場し、55ポイント(21ゴール、34アシスト)を記録しています。
昨シーズンのジェッツのレギュラーシーズン最終試合にも出場しており、2022年NHLドラフト1巡目(全体30位)で指名されました。
2.ニキータ・チブリコフ(ジェッツ、フォワード): ウィニペグのトッププロスペクト(若手有望選手)の一人で、21歳の彼は2021年NHLドラフト2巡目(全体50位)で指名されています。昨シーズン、マニトバで70試合に出場し、47ポイント(17ゴール、30アシスト)を記録しました。
3.イーストン・コーワン(トロント・メイプルリーフス、フォワード): 19歳の彼は、昨シーズンのメイプルリーフス・キャンプの最終選考に残った選手の一人でした。
その後、ジュニア・ホッケーに戻り、オンタリオ・ホッケー・リーグで支配的な活躍を見せ、リーグ・チャンピオンのロンドンでレギュラー・シーズンとプレーオフのMVPに輝きました。彼は新シーズン、最終選考で落とされないかもしれません。
4.コナー・ギーキー(タンパベイ・ライトニング、フォワード): 6月29日、ディフェンスマンのミハイル・セルガチェフをユタ・ホッケー・クラブに送ったトレードで、ギーキーはライトニングの獲得した「高価な賞品」です。
昨シーズン、ウェスタンホッケーリーグのウエナチーとスウィフト・カレントで、99ポイント(43ゴール、56アシスト)を記録しました。20歳の彼は身長6フィート4インチ(193cm)、体重206ポンド(93kg)です。
トレーニング・キャンプは猛アピールの場!
5.ジョナサン・レッケリマキ(バンクーバー・カナックス、フォワード): 2022年ドラフト全体15位指名選手で、スウェーデン・ホッケー・リーグのオレブロHKで46試合に出場し、31ポイント(19ゴール、12アシスト)を記録しました。
また、2024年のIHFワールドジュニア選手権でMVPに選ばれています。20歳の彼はアボッツフォード(AHL)行きが予想されますが、キャンプでの活躍次第でバンクーバーのプランが変わるかもしれません。
6.オーウェン・ピッカリング(ピッツバーグ・ペンギンズ、ディフェンス): 2022年ドラフト全体21位指名選手で、昨シーズンはスウィフト・カレントで59試合に出場し、46ポイント(7ゴール、39アシスト)を記録しました。
ペンギンズは、シドニー・クロスビー時代から未来へとつなぐために若い選手をロスターに組み入れる必要があり、20歳のピッカリングにはキャンプで長く注目を集めることが期待されます。
7.エミル・アンドレ(フィラデルフィア・フライヤーズ、ディフェンス): 22歳の彼は昨シーズン、NHLで4試合出場し、ポイントはありませんでした。AHLのレイハイヴ・バレーで61試合に出場し、32ポイント(5ゴール、27アシスト)を記録しています。
アンドレはスピードと攻撃面での潜在能力があります。マトヴェイ・ミチコフがフライヤーズの注目ルーキーですが、アンドレも開幕戦に出場する可能性があります。
フライヤーズ・ファンだから推しているのではありません、20番の彼はマジで凄いです↓。
8.ダリボル・ドヴォルスキー(セントルイス・ブルース、フォワード): ドヴォルスキーにはロースター入りを争うことが期待されています。
19歳の彼は2023年NHLドラフト全体10位指名を受け、昨シーズンはOHLのサドベリーで52試合に出場し、88ポイント(45ゴール、43アシスト)を記録しました。
ポジション空いたら、速攻滑り込めそうな選手達!
9.ライアン・ウィンタートン(シアトル・クラーケン、フォワード): 20歳の彼は2021年ドラフト3巡目(全体67位)で指名され、昨シーズン、シアトルで9試合に出場しました。
AHLのコーチェラ・バレーでは58試合で35ポイント(22ゴール、13アシスト)、プレーオフでは18試合で12ポイント(7ゴール、5アシスト)を記録しました。クラーケンにフォワードの空きがあれば、ウィンタートンが埋める可能性があります。
10.ブレット・ベラード(ニューヨーク・レンジャーズ、フォワード): ブレナン・オスマンがキャンプで注目されるルーキー・フォワードですが、ベラードがロースターの座を奪うかもしれません。
21歳の彼は、昨シーズン、AHLのハートフォードで71試合に出場し、48ポイント(25ゴール、23アシスト)を記録、チームで3位につけました。
11.レイン・ハトソン(モントリオール・カナディアンズ、ディフェンス): 20歳の彼は昨シーズン、ボストン大学でNCAAフローズンフォーに到達した後、モントリオールの最後の2試合に出場しました。
身長5フィート9インチ(175cm)、体重158ポンド(72kg)で、プレーメイカーとしてサイズがハンディキャップにならないことを証明する必要があります。キャンプでそれを証明できれば、カナディアンズがロースターに残すことができるでしょう。
48番です。カナディアンズは、こういう小技の効く選手好きだねぇ↓。
12.マシュー・サヴォイ(エドモントン・オイラーズ、フォワード): 20歳の彼は7月5日にバッファロー・セイバーズから獲得しました。
2022年ドラフト全体9位指名を受け、昨シーズンのWHLレギュラーシーズン34試合で71ポイント(30ゴール、41アシスト)、リーグチャンピオンのムースジョーでは47ポイント(19ゴール、28アシスト)を記録しました。
また、ロチェスターでのAHL6試合で5ポイント(2ゴール、3アシスト)を記録しました。11月10日にセイバーズでNHLデビューを果たしています。
オイラーズは、ディラン・ホロウェイがブルーズと契約した後、フォワードに空きがあるかもしれないので、サヴォイがそのポジションを埋める可能性があります。
13.アルチョム・レフシュノフ(シカゴ・ブラックホークス、ディフェンス): レフシュノフは2024年NHLドラフト全体2位指名を受けたディフェンスマンで、18歳の彼が開幕戦のラインアップに加わることを考えるべきかどうか疑問が残ります。なぜ彼を急がせる必要があるのでしょうか?
しかし、キャンプでの活躍次第で考えの変わる可能性があります。昨シーズンはミシガン州立大学で38試合に出場し、35ポイント(9ゴール、26アシスト)を記録し、ビッグテン・ディフェンシブ・プレイヤー・オブ・ザ・イヤーとフレッシュマン・オブ・ザ・イヤーに選ばれました。
復活の可能性がある選手たち
(ファンからのメール)私は、ピッツバーグで忘れ去られた男、マット・ニエト1のことを考えていました。怪我に悩まされたシーズンから復活する最有力候補は誰ですか?
以下の6人です:
キャンプに間に合いそうにない選手もいるんですが…
1.ミハイル・セルガチェフ(ユタ・ホッケー・クラブ、ディフェンス): セルガチェフは昨シーズン、ライトニング在籍時に48試合を欠場しました。17試合は下半身のケガで、残りの31試合は下半身の怪我から復帰した2月7日に脚を骨折したためです。脚のケガから復帰したばかりの日でした。
スタンレー・カップ・プレーオフには間に合い、オフシーズンには完全なトレーニングを積んでいます。セルガチェフはユタの新しいNo.1ディフェンスマンで、とても重大なシーズンを過ごすはずです。
2.トレバー・ゼグラス(アナハイム・ダックス、フォワード): ジーグラスは昨シーズン、31試合の出場にとどまり、なかなかうまくいきませんでした(15ポイント、6ゴール・9アシスト)。2022-23シーズンには81試合で65ポイント(23ゴール、42アシスト)を記録しています。
今シーズンはゲームごとのポイント獲得を目指し、パックから離れた場所でも信頼性を高めることが求められます。ゼグラスにとって重大なシーズンです。
3.ジェイミー・ドライスデール(フィラデルフィア・フライヤーズ、ディフェンス): ドライスデールはここ2シーズン、複数の手術とケガに苦しみ、42試合の出場にとどまりました。
その中で、昨シーズンは34試合に出場し、1月8日、アナハイムからフォワード有望株のカッター・ゴーティエと交換でフライヤーズに移籍後の24試合が含まれます(アナハイムでは10試合出場)。
22歳で147試合のNHL経験があり、彼の潜在能力は大きいとされています。フライヤーズはその力を引き出そうとしています。ドライスデールは4月に非公開の怪我で手術を受けましたが、今月末に開幕するキャンプには間に合う見込みです。
ドライスデールはあまり計算に入れない方がいいと思うにゃ…(´・ω・`)。
「フライヤーズでプレーしたくない!」とゴネまくった
ゴーティエの代わりにやってきたんだけど、正直、フロントの大失敗だと思う。
ドラフトと言い、このトレードと言い、踏んだり蹴ったりだ。
怪我明けでも有力な「新戦力」!
4.テイラー・ホール(シカゴ・ブラックホークス、フォワード): ホールは昨シーズン、11月27日に右膝前十字靭帯手術のため、そこでシーズン終了となり、10試合の出場と4ポイント(2ゴール、2アシスト)にとどまりました。
シーズン終了時にはスケーティングを再開し、トレーニングキャンプに行く準備ができているはずです。
ブラックホークスはオフシーズンにタイラー・ベルトゥッツィとテウボ・テラヴァイネンを加えて改善されてきていますが、昨シーズン、出場制限されていたホールも基本的には大きな補強となります。
5.ダギー・ハミルトン(ニュージャージー・デビルズ、ディフェンス): ハミルトンは2023-24シーズンの終わりに肩の筋肉の断裂修復手術をしたため、62試合も欠場しました。
彼はNo.1ディフェンスマンであり、トップ・パワープレイ・ユニットのポイントマンとして、ニュージャージーの成功において不可欠の存在です。
守備の脆さがずっと続いた昨シーズンのデビルズ。ハミルトンの欠場と関係大アリ↓。
デビルズはブレット・ペシェとブレンデン・ディロンを獲得し、カルガリー・フレームスとのトレードでゴーリーのジェイコブ・マークストロームも加え、言うまでもなくバックエンドを改善しましたが、ハミルトンは最も重要な補強となるかもしれません。
6.パトリック・レイン(モントリオール・カナディアンズ、フォワード): 8月19日、レインはコロンバス・ブルージャケッツからディフェンスマンのジョーダン・ハリスと交換でカナディアンズに移籍し、コロンバスでの厳しいシーズンを経てモントリオールで新たなスタートを切ります。
彼はNHL/NHLPAプレーヤー・アシスタンス・プログラム(NHL選手およびその家族に対してメンタルヘルス、依存症、ライフスキルのサポートを提供するために設立されたプログラム)を経て、プレーする資格があります(レインは度重なる怪我により、精神的健康が損なわれていた)。
健康であれば、レインは40ゴール以上ではないにしても、それに近いゴールスコアラーになれる能力があり、カナディアンズでリーグのエリート・スコアラーに戻る機会を得られるはずです。
RFA契約の進展とその影響
(ファンからのメール)ジェレミー・スウェイマン、ルーカス・レイモンド、ドーソン・マーサーのような大物RFA(制限付きフリーエージェント)が、移籍市場から離れ始めるのはいつ頃になるのでしょうか?取引の遅れがオファーシートの可能性を高めるのでしょうか?
スウェイマンの契約交渉と影響
トレーニングキャンプは2週間後に始まり、10月4日、デビルスとセイバーズがプラハで2試合を行う2024 NHLグローバルシリーズ・チェコ(ファステナル主催)の第1試合で、シーズンは開幕します。つまり、まだ時間があるので、焦る必要はありません。交渉はおそらく進行中です。
ボストン・ブルーインズのゴーリー、スウェイマンは、ライナス・ウルマークがオタワ・セネターズに移籍した今、明確なNo.1ゴーリーであり、最も興味深い制限付きフリーエージェントです。
昨シーズンは44試合(先発43試合)で平均失点2.53、セーブ率.916、プレーオフ12試合でそれぞれ2.15、.933でした。彼はNHLのトップゴーリーの一人であり、それに見合った契約を期待していますが、リーグで明確なNo.1ゴーリーにはまだなっていません。
ウルマークは常にその位置にいました。
昨シーズンのスウェイマンの44試合はNHL最多でしたが、現在はスウェイマンがNo.1、ユーナス・コルピサロがNo.2の明確なデプスチャート(チームの選手たちをポジション別に整理し、各選手のランクや役割を示す図表)があります。ブルーインズは、健康であれば、スウェイマンに少なくとも55試合の出場を期待しています。
これらすべてが契約交渉に重みと厚みを与えます。良い比較対象を見つけるのは難しいですが、ブルーインズは契約が成立することに自信を持っており、スウェイマンもブルーインズのキャプテン・プラクティス(シーズンの公式なトレーニングや試合とは別に、キャプテンやリーダーシップを取る選手が中心となって行う自主的な練習)に参加しています。
スウェイマンが年額1,000万ドルを要求したという噂に、各方面から非難轟々だそうです↓。
もしキャンプの初日に彼がいない場合、それは大きな話題になるでしょう。それまで様子を見ましょう。
レイモンドとサイダーの契約と情報管理
デトロイト・レッドウィングスのフォワード、ルーカス・レイモンドとディフェンスマン、モリッツ・サイダーについても同様です。彼らには比較可能な契約があります。
レイモンドにはカロライナ・ハリケーンズのフォワード、セス・ジャービス(8年、6320万ドル)が、サイダーにはバッファロー・セイバーズのディフェンスマン、オーウェン・パワー(7年、5845万ドル)が考えられます。デトロイトからの情報漏洩は期待できません。
レッドウィングスのゼネラルマネージャー、スティーブ・アイザーマンは契約交渉やトレードに関して非常に厳格に情報を管理しています。
デビルズのフォワードであるマーサーとダラス・スターズのディフェンスマンであるトーマス・ハーレイ(いずれも制限付きフリーエージェント)が、レッドウィングスのレイモンドやサイダーの契約が決まるまで、交渉が保留されている可能性があります。
これらの契約がマーサーとハーレイの契約の比較対象になる可能性があるからです。
その後、コール・ペルフェッティ(ジェッツ)、ペイトン・クレブス(セイバーズ)、フィリップ・トマシーノ(ナッシュビル・プレデターズ)、アーサー・カリエフ(ロサンゼルス・キングス)といった選手に影響が及ぶ可能性があります。
彼ら全員にとって、いよいよ重要な時期に差し掛かっています。誰もトレーニングキャンプの初日を逃したくはありません。
まとめ
スウェイマン、レイモンド、サイダーのような主要選手の契約が先行することで、マーサーやハーレイ、さらには他の若手選手たちの契約交渉も進展するでしょう。各選手とチームにとって、この時期が今後のシーズンを左右する重要な分岐点となることは間違いありません。開幕ギリギリの移籍で勢力図が書き換わるかも?
NHLの新シーズン、多くの若手選手と復活を目指す選手たちを挙げてみました。どれも注目株ばかりで、新しい才能がチームにどのように貢献するか、また怪我からの復活がどのように成し遂げられるかが、シーズンの大きな見どころとなります。
「アイスホッケー男子日本代表は負けちゃったけど、NHLはどんな感じなんだろ?」と思われたそこのアナタ!推しになりそうな選手ばかりなんで、ぜひともYouTubeとかで彼らのプレーに注目してもらって、開幕を楽しみにしていてください!
ここまで読んでくれて、サンキュー、じゃあね!
【註釈】
- サンノゼ・シャークスとコロラド・アバランチの間を行ったり来たりしていたが、昨シーズン、ピッツバーグ・ペンギンズへ移籍(2年契約)。3rdラインや4thラインの左ウィングでプレーすることが多いが、得点力より守備的な役割やプレッシャーをかける方が得意。
縁の下の力持ち的存在で、チームのベンチやロッカールームでのリーダーシップも評価されているにもかかわらず、出場試合数が思ったように伸びないのは、度重なる怪我の影響である。 ↩︎