はじめに
アイスホッケーって少し難しそうに感じるかもしれませんが、実はNHLには魅力的なストーリーや成長物語がたくさん詰まっているんです!今回は、シアトル・クラーケンに所属する若き選手、シェーン・ライトにスポットを当てて、彼の成長と今シーズンの活躍を紹介します✨
アイスホッケーの試合はスピード感があり、選手たちの技術や戦略が光る場面が多いですが、その裏には選手個々の努力や成長があることを知ると、もっと楽しく観戦できるようになりますよ😉
参照記事:The Seattle Times1「Why the future looks bright for Kraken center Shane Wright」
🌟シェーン・ライトとクラーケンの2024-25シーズンを振り返る
2024-25年のクラーケンのシーズンは、多くの面で記憶に残らないものとなりましたが、シェーン・ライトのNHL初シーズンは振り返る価値があります。「あと1試合残っているが、今シーズンを振り返ると、シェーン・ライトにとっては前向きで希望の持てる一年だったと言えるね」と、ダン・バイルスマ監督は語りました。
🏒シェーン・ライト、注目の若手選手
シェーン・ライトは、カナダのオンタリオ州バーミントン出身の20歳。数少ないジュニアホッケーキャリアの早期開始を許された選手の一人であり、その後パンデミックの影響で短縮されたものの、極めて成功したオンタリオ・ホッケーリーグ(OHL)でのキャリア2を過ごしています。
彼は、2022年のNHLドラフトでモントリオール・カナディアンズに全体1位で指名されると予想されていましたが、最終的にはシアトル・クラーケンが4位で指名しました。
その後、ライトは18歳でNHLデビュー3を果たしましたが、すぐに再びOHLに戻り、2023-24シーズンはAHL(アメリカン・ホッケー・リーグ)のコーチェラバレー・ファイヤーバーズでは、現・クラーケンの監督であるダン・バイルスマのもとでプレーしていました💥
昨秋のクラーケンのトレーニングキャンプには、より大きく、より強くなり、強い意志を持って臨みました。それもあってか、NHLのシーズンに入る前から、ライトのポテンシャルには大きな期待がかかっており、GMロナン・フランシスをはじめとする関係者たちは、彼が自分の成績を証明するチャンスを得ることを明言していました🎯
「今シーズンに入る前から、たくさんの視線が彼に向けられていた。というより、ここ2年間ずっと、注目されてきた」とバイルスマは訂正を加えながら語りました。
「彼は選手としても人間としても、この1年で本当に大きな成長と進化を遂げたんだ。」
🚀ライトの成長と成績
ライトは、2024-25シーズン、シアトル・クラーケンで注目の活躍を見せています🌟彼のシーズンのスタートは順調ではなく、最初は少し波がありましたが、その後の成長が見逃せません。
ライトは、19ゴール、24アシストという素晴らしい成績を残したにもかかわらず、過去2シーズンに断続的にクラーケンへ昇格した試合数が影響し、ライトは“正式なルーキー”とは見なされませんでした4。
もし彼が公式なルーキーだった場合、ライトは、リーグのルーキー選手の中でゴール数4位、アナハイム・ダックスのウィンガー、カッター・ゴーティエと並んでポイント数5位タイという成績になります💥
もう少しライバル選手との比較をしてみましょう。例えば、チームメイトのマティ・ベニアーズは2022-23シーズンにオールスターに選ばれ、カルダー・トロフィー(NHLのルーキー・オブ・ザ・イヤー)も受賞しましたが、その際の成績(24ゴール、57ポイント)に比べて、今シーズンのライトは5ゴール、14ポイント少ないものです✨
ベニアーズは22-23シーズン、チーム勝利ポイント100を記録してプレーオフに進出したクラーケンのトップラインセンターとしてシーズン全体を戦い抜き、チーム全体がキャリアハイの年を過ごしていました。
一方、今シーズンのライトはラインメイトと安定してプレーすることもなく、トップラインでプレーすることも稀で、シーズン序盤からチームの不調に巻き込まれました。それでもこの成績は称賛に値します🎉。
今シーズンのライトとベニアーズの成績を見ると、それぞれ19ゴールを挙げています。ベニアーズのアシストはライトより1つ少なくなっています(23)。ベニアーズは依然としてクラーケンの事実上のトップラインでプレーしており、ライトより1試合あたり平均で4分40秒多く出場していて(ただし、より守備に重点を置いた役割)、2人共パワープレーでの出場機会を得ています。
ライトはチーム内ポイントランキングで、常にリーダー格のジャレッド・マッキャン(22ゴール、38アシスト)、ベテランのチャンドラー・スティーブンソン(13ゴール、38アシスト)、ジェイデン・シュワルツ(25ゴール、23アシスト)に次ぐ4位につけています。また、パワープレーゴールではチームトップの7ゴールを記録しています。
4月15日・火曜日夜のシーズン最終戦で得点すれば、ライトは今季4人目の20ゴールスコアラー(他の3人はシュワルツの25、マッキャンとエーリ・トルバネンの22)となり、ベニアーズ以外でその記録に到達する唯一の“新人”選手となります🏅。クラーケンは2年連続でプレーオフ進出を逃すことになりましたが…💙。

ライトがドラフト指名された時、ベニアーズが「いい弟分が来てくれて嬉しい」みたいなこと言ってたにゃ。今シーズンに限って言えば、攻撃面での貢献はライトに軍配を挙げる人も多いのでは?ベニアーズとライト、いい意味で競り合って、オイラーズのマクディビッドとドライサイトルみたいになってくれるといいんだけど。
🧠メンタルの強さが光る
ライトの成長には、もちろんスキルの向上もありますが、メンタルの成長も大きな要素です🧠例えば、13試合連続でポイント(得点やアシスト)が取れなかった時期があり、11月17日から23日までの3試合連続でベンチ外になったこともありました。
この時期、ライトは自分のプレーを見つめ直し、気持ちをリセットしたそうです。監督のバイルスマはライトのプレーをよく理解しており、そのときの彼のプレー内容に満足していませんでした。トレーニングキャンプでの意欲的な姿勢に戻り、より積極的にシュートを打つようになってほしいと考えていました。
監督は「ライトにはリセットが必要だった」と話しており、その後、ライトは見事に立ち直り、復帰してからはさらに得点を重ねていきました5(7試合で5ゴール!)💪その週以降、彼はチーム内で最多となる41ポイントを積み上げています。
昨年暮れの復活以降、試合にはコンスタントに出て、周囲との息も合ってきた。早くも来シーズンが楽しみ!
この復活劇は、彼の成長の証だと言えるでしょう。シーズンが進むにつれて、ライトは“迷いなくプレーする”ことを学びました。思い切って攻めることで、チャンスを増やすことができたんですね🎯
当時は本人にとって気まずい時間だったに違いありませんが、アイス上のパフォーマンスという観点では、あの経験がプラスになったのです。ライトは今でもバイルスマのもとでプレーするのが楽しいと語っています。
NHLのレベルではすべてがコーチェラバレー時代よりも真剣かつ厳しいものになりますが、バイルスマはそれでもロッカールームの雰囲気を和やかに保とうとしているのです。
🛡️守備力の成長!攻撃だけじゃない
一方でライト自身が一番誇りに思っているのは、攻撃だけでなく守備にも力を入れたことです。
アイスホッケーでは、攻撃のスキルはもちろん重要ですが、相手の攻撃を防ぐために自陣でのプレー、守備力も非常に大切。トップラインで大量得点し、ハイライトにも頻繁に登場していた以前と違い、ライトは今シーズン、自分の守備面に対する意識を高め、センター(攻撃と守備の両方を担うポジション)としての役割を全うしようと努力しました🏒
それが、今後より多くの出場機会につながると感じているのです。彼の平均出場時間は約14分強で、今季半分以上の試合に出場したフォワードの中では3番目に少ない時間です(より少ないのはタイ・カーティエの9分40秒と、現在ウィニペグ・ジェッツのブランドン・タネフの13分56秒のみ)。
チーム内では少なめですが、今後さらに信頼を得ることでプレー時間が増えていくことが期待されます。守備面での成長は、今後のNHLキャリアにおいて非常に重要なステップです✨
「世界で最も優れたフォワードたちと対戦しているから、自陣で過ごす時間が増える。そこでしっかり対応し、守備でもいいプレーをすることが、今シーズン自分の成長を実感できた部分なんだ」とライトは話しました。
🐦チームメイトとの絆
ライトは、チームメイトとの関係もとても大切にしています。特に“バード・スクワッド”というグループを組んでいる仲間たちとの絆が強いんです!🐥
このグループには、ジョーイ・ダコード、ライカー・エバンス、タイ・カーティエというコーチェラバレー時代のチームメイトが含まれています。ライトは、試合の合間やオフの日にも彼らと一緒に過ごして、仲間との絆を深めています。
このような関係は、チームの団結力を高め、試合でも良い影響を与えるんです💪健康上の理由以外での欠場を除けば、ライトは今季すべての試合に出場しています。
「間違いなく過酷なシーズンだったよ。長いシーズンだからね」とライトは語ります。「ヒットを受けて、どんどん体が疲弊していく。だから自分自身のケアをきちんと管理しないといけないんだ」。
バイルスマは、ライトがクラーケンの将来的なトップラインセンターとしてのポテンシャルを大きく伸ばしたと見ています。
「シェーンはこの一年で多くを証明してくれた」とバイルスマは話しました。
「単なる数字だけでなく、そこに至るまでの過程が重要なんだ。素晴らしいトレーニングキャンプから始まり、あまり良くなかったシーズン序盤、3試合の欠場…そうした浮き沈みを経て、彼はメンタル的にも成長し、プロとしての一歩を踏み出した。NHLの長いシーズンを通して、そういう成長を見せてくれた。彼には将来への大きな希望を感じる」。
アイスホッケーでは、仲間同士の信頼と協力が非常に大切で、ライト選手がこのグループとの友情を大切にしているのは、今後のキャリアにとってもプラスになるはずです🎉
🎯目指せ20ゴール!ライト選手の意気込み
4月12日・土曜夜のセントルイス・ブルース戦では、ライトはその同点ゴールでスキルというよりも「機転」を発揮しました。3-3の同点に追いついたそのゴールは、彼の“華麗なハンドスキル”ではなく、ネットに突進し、スケートでパックをゴールラインに押し込んだものでした。長時間のレビューの末、それが合法なゴールであると確認されました。
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「今夜のゴールは、いわゆる“シェーン・ライトらしい”ゴールではないかもしれない。でも、あれは根性と決意⚡、そして“ゴール前に飛び込んで大きなゴールを決めてやる”という気持ちの表れだった💥」とバイルスマは語ります。
クラーケンはその後、シュートアウトの末に4-3で勝利を収めました。ライトも(シュートアウトの)第5ラウンドで出場しましたが、シュートはセントルイスのゴールキーパー、ジョーダン・ビニングトンに止められました。
「チャンスがあるたびに、パックをゴールに入れようとしてるよ」とライトは語っており、試合に対する意欲が感じられます。20ゴールは、特にルーキーにとってはすごい成果なんです。これを達成すれば、次のシーズンに向けて自信にも繋がりますし、ファンの応援もより一層強くなりますよね!📣
🌟まとめ:シェーン・ライトの未来に期待
シェーン・ライトは、今シーズンのシアトル・クラーケンにおいて多くの成長を見せてくれました。最初は苦しい時期もありましたが、彼はそのすべてを乗り越え、今やチームの重要な一員として活躍しています💪
20ゴールという大きな目標に向けてラストスパートをかけるライト。彼の成長を見守りながら、これからのシーズンでもさらに大きな飛躍を期待せずにはいられません🔥
シェーン・ライトのような若手選手がこれからNHLでどのように進化していくのか、その成長過程を応援するのがアイスホッケーの醍醐味です!⛸️次のシーズンでも、ライトの活躍を楽しみにしましょう!😊

ここまで読んでくれて、サンキュー、じゃあね!
【註釈】
- ワシントン州シアトルを拠点とする1891年創刊の老舗新聞で、地元密着の報道と調査報道で知られている。11回のピューリッツァー賞受賞歴を持ち、現在も家族経営の独立系メディアとして活動している。
↩︎ - 2019-20シーズン、ライトが15歳の時、キングストン・フロンテナックスに加入。同チームで2シーズン過ごし、通算121試合出場、71ゴール・89アシストを記録。22-23シーズン途中から同リーグのウィンザー・スピットファイヤーズに加入し、20試合出場、15ゴール・22アシストを記録。
↩︎ - NHL22-23シーズンは8試合出場、1ゴール・1アシスト。23-24シーズンは8試合出場、4ゴール・1アシスト。AHL22-23シーズンは8試合出場、4ゴール・2アシスト。23-24シーズンは59試合出場、22ゴール・25アシスト。
↩︎ - 現在の受賞資格は、(1)前シーズンにおいて、1シーズンで25試合以上出場していないこと(2)過去2シーズンのいずれかで6試合以上出場していないこと(3)受賞時点で26歳以下であること、となっている。ライトは(2)の規定に適っていないため、ルーキーと見なされない。
↩︎ - 2024年11月25日のアナハイム・ダックス戦で復帰し、その試合1ゴール・1アシスト。以降、12月8日のニューヨーク・レンジャーズ戦までの7試合で5ゴール・2アシスト。12月に入り、ゴールは途切れがちだったが、アシストはコンスタントに記録。 ↩︎