はじめに
オーストラリア、メルボルンでのプレシーズン・マッチも無事に開催され、YouTubeにもダイジェストがアップされていて、それを見ると「あー、アイスホッケーの試合を見るのは、やっぱええなぁ」とニンマリしてしまいました。コヨーテズ、新シーズンは期待できそうですよ!
さて、10月10日、レギュラー・シーズン開幕を前にして、様々な順位予想が飛び交っています。昨シーズンのチャンピオン、ベガス・ゴールデンナイツの連覇がどうなるかも興味深いところですが、ベッティング・サイトを見る限り、ちょっと苦戦するのでは?の予想多めです…。
記事にもあるように、昨シーズンのメンバーとほとんど変わっておらず、過去のドラフトで獲得した若手有望株が何人か出てこないと、82試合を乗り切るのは厳しいかも。
6月はドラフトあったから、それなりにNHLを感じられたけど、
7、8月は何もなかったから、欠乏感がすごかったにゃ。
それにしても、なんでNHL.TVでプレ・マッチ放送しないんだろう…。
引用元:ESPN.com「Knights back to start work on Cup defense with ‘energy, excitement’」。
トレーニングキャンプ開始!
ベガス・ゴールデンナイツは、スタンレー・カップを掲げ、ストリップで優勝パレードを行い、祝勝会の夏を終えて、そして今、再びホッケーをプレーする仕事に取り掛かりました。
オフシーズンが短いのは良い問題ですが、それでも問題はあります。
9月21日(木曜日)、チームがトレーニングキャンプを開始した際、GMのケリー・マクリモンは「いくつかのチームにとって、それ(オフシーズンの長さ)が連覇を達成するのを難しくしている理由のひとつでもあるね」と語りました。
※ケリー・マクリモン=カナダ、サスカチュワン州プレンティ出身、62歳。NHLでのプレー経験は無し。サスカチュワン州のジュニア・チームのフロントを長く務めた後(26季!)、2016年、拡張チームのナイツ初代アシスタントGMに、2019年、GMにそれぞれ就任。
「今、チームの周りに、とてつもないエネルギーと興奮がある。最後までプレーして勝てば、その短い夏を気にすることはない、と私はいつも思っているよ。最後までプレーして決勝で負けたら、夏は短いように思えるんじゃないかな」。
フロリダ・パンサーズを5試合で破って、カップを獲得したナイツは、王者に返り咲く(連覇する)最新のチームになることを望んでいます。
タンパベイ・ライトニングはわずか2年前に、ピッツバーグ・ペンギンズは2017年に、サラリーキャップ時代になって以降、この偉業を達成したのはこの2チームのみです(3連覇チームは無し)。
昨シーズンとほぼ同じメンバーが揃った!
3ヶ月前にチャンピオンシップを獲得した選手とほぼ同じメンバーで、ベガスはキャンプを開始しました。
キャップスペースを空けるため、ペンギンズへトレードされたライリー・スミス(右ウィング、32歳)は、決勝戦に出場した選手の中で、チームに戻っていない唯一の選手です。
普段、フリーエージェント(FA)で大きな注目を集めることで知られるナイツも、9月12日、FWマックス・コントワ(左ウィング、24歳)と契約するまで選手を一人も加えませんでした。
しかし、アナハイム・ダックスで過去5シーズンをプレーしたコントワは、トレーニングキャンプへの参加が決まっていますが、ロスター枠の保証はありません。
オフシーズン、ナイツが注目を集めたのは、ゴールキーパーのアディン・ヒル(27歳)、フォワードのイヴァン・バルバシェフ(センター、27歳)とチームが契約延長するかどうかにありました。
それにより、おなじみの顔でいっぱいのロッカールームとなったのです。
「どんな動きが起きそうか、わかるだろ?」とセンターのチャンドラー・スティーブンソン(29歳)は述べました。
「全員がどのように動き、どのようにプレーし、どのようなシステムなのか、すべてを知っている。とにかく流動的なんだ。中断したところから再開することもできるよ」と述べています。
勝手知ったるメンバーが多く、連携が取れていることを、
スティーブンソンは強調してるわけだにゃ。
このチームの場合、問題はスタミナなんだよなぁ、ベテラン多いし。
監督の「連覇宣言」を実現できるか?
ブルース・キャシディ監督は、優勝パレードで“バック・トゥ・バック(続けていこう)!”の大合唱を先導するなど、早くからリピート(連覇)を最優先する姿勢を打ち出していました。
1987年、レイカーズのパレードでパット・ライリーが表明したほど、チームは確実に優勝できる水準に達していないにもかかわらず、実際にロサンゼルスは連覇を達成しました。それでも、タイトルを獲得してから1週間も経っていない段階で、かなり大胆な発言だったのです。
※パット・ライリー=現マイアミ・ヒート球団社長。選手時代よりも監督時代に数々の業績を残す。
1987年当時、連覇チームが19年間出ておらず、ライリーの公衆での発言は大きなプレッシャーをチームに与えた。しかし、それはチームにいい緊張感をもたらし、翌シーズンも優勝を達成した。
「その(優勝の)チャンスを与えてくれる選手がたくさん戻ってきていると感じている」とキャシディは述べました。「我々のチームは今、(優勝が)今年だけで終わらないような(選手の)年齢層を築いている。それらすべてが我々にとってうまくいっているんだ。
(パレードの)当時は冗談のつもりで言ったんだけど、今になっても聞かれるんだよね。我々には誰よりもチャンスがあると思う。それは各選手のキャリアとチームとしての現状を考えてのことだけど、レギュラー・シーズンへ入ったら、優勝への道は広く開かれているはずだ」と述べています。
キャシディ監督がどこまでチームに自信を深めているのか、
ちょっと分からないけど、連携力をベースに、どこまで若手を絡めていけるかがカギかにゃ。
前評判はそれほど高くないが…
(優勝)オッズは、(連覇への)勝算なしとしています。優勝の可能性が高いチームとして、ベガスは6番目に挙げられており、ダラス・スターズと13-1で並んでいます。2シーズン前にカップを獲得したコロラド・アバランチは、81/2-1で優勝候補に挙げられています。
※13-1=1ドルを賭けた場合、13ドルを獲得できる計算となる。コロラドの場合は、8.5ドルとなるため、獲得金が安い分、優勝確率が高いこととなる。色々なベットサイトがあるが、現在、エドモントン・オイラーズ、コロラド・アバランチの人気が高い。
優勝候補に挙げられていないのは、ナイツにとって新しいことではありません。昨シーズン、ボストン・ブルーインズやエドモントン・オイラーズなどのチームの方が注目されていたため、彼らはプレーオフに出場するトップ候補ではありませんでした。
しかし、ウィニペグ・ジェッツに5-1で敗れてポストシーズンを開幕した後、ナイツは残りのプレーオフを16勝5敗としました。
今シーズンも、直近のシーズンと同じように終わることを彼らは願いながら、仕事に戻っています。
センターのジャック・アイチェル(26歳)は「一昨年、リーグ戦でプレーオフ進出を逃したことにより、(昨シーズンは)自分たちだけでなく、(チームに関わる)他のすべての人たちに対しても、何かを証明しなければならないと感じていたんだ」と語りました。
「これは自分たちを証明する、またとないチャンスだと思っていたよ」。
ナイツに関する、その他の話題
敵地にて
アイチェルはボストン近郊出身で、トロフィーを持って一日を過ごしたとき、マサチューセッツ州チェルムズフォード(ミドルセックス郡にある町、アイチェルは同町北部出身)にカップを持って行きました。
記録的なレギュラーシーズンを送ったものの、(プレーオフ)第1ラウンドでパンサーズに敗退したブルーインズが祝福されることを、ボストン周辺地域では期待していました。
アイチェルは「ブルーインズがノックアウトされた後、(ボストンのファンの)多くが僕を応援してくれていたらしいんだ」と語っています。「それが本当であろうと嘘であろうと、誰もが非常に僕へ敬意を払ってくれたんだ」。
レーナーはまだ出られません
GKロビン・レーナー(32歳)は長期負傷者リストに残っています。キャンプ開幕の約6週間前に股関節の手術を受け、昨シーズンは全て欠場しました。
長期負傷者リストに入っているとなると、ナイツは、レーナーの年俸である500万ドル分(日本円で約7億4千万円)まで、サラリーキャップの上限をアップさせることを意味します。
まとめ
昨シーズンのメンバーが1人抜けただけってのは、チーム・マネージメントの良さを示していますし、キャシディ監督への信頼感も要因の一つと言えるでしょう。新戦力マックス・コントワがどこまでチームに馴染めるかの課題はあるものの、24歳の若さで吸収していくと思います。
他のチームがサラリーキャップに悩む中、FA選手が2人残留したことから、ナイツはその悩みもなかった訳で、こうなってくると、シーズンを乗り切れるスタミナ作りの問題と、新たな戦術を構築できているかどうかです。
攻撃的傾向の強いNHLですから、特に前者は大きなハードルになりそうです。カップ連覇はともかく、ナイツのレギュラー・シーズンのトップ通過は確実と予想しています。
ここまで読んでくれて、サンキュー、じゃあね!