はじめに
NHLで大きな話題となったラスムス・アンダーソンのトレード!今回のブログでは、同じ電撃移籍を扱いながらも、切り口が全く異なる2つの記事をピックアップしました。片や「新戦力の驚異的なデータ」に注目したベガス側の熱狂的な視点、片や「未来の資産獲得」を冷静に分析したカルガリー側の視点と、取り上げ方の違いがとにかく面白いんです。🤔
強固な守備の裏側にある緻密な戦略とは?両チームの思惑を読み解けば、リーグの今がもっと深く見えてくるはず!ぜひ最後までチェックしてくださいね。🏒✨
参照記事(1):NHL公式サイト「NHL EDGE stats: Andersson trade solidifies Golden Knights defense」
アンダーソン獲得で盤石に!ゴールデンナイツの守備がパワーアップ🛡️
氷上の格闘技を愛する皆さん、こんにちは!今回はNHLで話題になっている、ベガス・ゴールデンナイツの大きな動きについてお話しします。日曜日、ゴールデンナイツが、カルガリー・フレームスから実力派ディフェンスマンのラスムス・アンダーソンをトレードで獲得しました!
NHL.comのファンタジースタッフは、NHL EDGEのパックおよび選手トラッカー統計を使ってリーグのトレンドを常に追いかけていますが、今回のアンダーソンの加入は、ゴールデンナイツにとってかなり大きな意味を持ちそうです。
NHL.comのファンタジースタッフ、NHL EDGEのパックおよび選手トラッカー統計
NHLが「NHL EDGE」と呼ぶ先進統計は、従来の得点やアシストなどの基本データとは異なる、パック(パック=氷上のディスク)とプレイヤーの動きをリアルタイムで詳細に追跡するデータを基盤にしている。
リーグ全32アリーナには、氷上を見下ろす複数台の赤外線カメラと、パックや選手のユニフォームに埋め込まれたセンサーが設置されており、これによって氷上のあらゆる動きを1試合で数百万にも及ぶ三次元位置データとして記録。
これらの位置データをもとに、選手の最高速度や加速、総滑走距離、ショットの速度や位置、ゾーンごとのパック滞在時間といった詳細な数値が生成される点が、従来の統計とは大きく異なる特徴。これらのデータは、これまでは主にチーム内部や放送向けに利用されていたが、NHL EDGEプラットフォームによって一般のファンやメディアもアクセスできるようになった。
ファンは選手やチームごとのデータを比較したり、ゾーンマップやインフォグラフィックで視覚的に確認したりすることで、試合中に起きているプレーの質やスタイルをより立体的に理解できる。こうした統計は、従来のゴールやアシストだけでは見えにくかった選手の貢献やチーム戦術の傾向を浮かび上がらせ、戦術的洞察や選手評価の補完にも役立っている。
例えば、氷上でどれだけ多く走ったか、どこでどれだけシュートが打たれたかといった細かな要素を追うことで、選手のフィジカル能力やチームの攻守バランスの違いが見えてくるようになっている。これらの統計は、最新の分析技術とトラッキング設備によって可能になった新世代のデータであり、ファンがゲームをより深く理解するための重要なツールとなっている。
彼は非常に多才な選手で、その先進的な指標を見ても、チームが悲願のスタンレーカップ制覇に向けてさらに突き進むための、強力なブースターになることは間違いありません。
現在29歳のアンダーソンは、実は今シーズンが終わると「制限なしフリーエージェント」という、どのチームとも自由に契約できる立場になる可能性があります。そんな重要な時期にいる彼は、トレードされた時点ですでに素晴らしい成績を残していました。
どのチームとも自由に契約できる立場になる可能性
アンダーソン獲得の背景には、彼自身がシーズン終了後の契約延長(再契約)を望んでいなかったことが大きく影響した。カルガリー・フレームス時代から複数のチームがトレードの興味を示していたが、アンダーソンの代理人側が「どのチームとも延長契約を結ぶつもりはない」と明言したことにより、多くの球団が交渉から消極的になったと言われている。
これは、延長契約の見込みがない選手を獲得しても来季以降のチーム構想を立てにくいという事情から。このため、延長を前提とした取引を求めていたチーム(たとえばボストン・ブルーインズなど)は交渉を断念し、延長契約無しでもトレードを成立させたベガスが最終的な獲得先となったと報じられた。(sportsnet.ca)
フレームスのゼネラルマネジャー、クレイグ・コンロイ自身も「延長契約が見込めない中での交渉は状況が変わり、妥当な対価を得るのが目標だった」と語っており、チームとしては可能な限り価値あるリターンを確保する意図で動いたことが明らかになっている。
つまり、アンダーソンがフリーエージェントになる可能性が高い状況でも、フレームスはシーズン途中で選手価値を最大化しつつ未来の資産(ドラフト権や若手プロスペクト)を獲得する判断をしたのである。
一方で、ベガス・ゴールデンナイツはスタンレーカップ優勝を目指す今季の戦力補強を最優先しており、契約延長なしであってもチームのディフェンス力を即戦力で高められることを重視。ベガスは常に「今季のチャンピオンシップランを成功させるために大胆な補強を行う」という方針を持っており、財政的条件や長期契約の有無を犠牲にしてでもディフェンス力の底上げができる点が評価されたと言われている。(SI)
ディフェンスマンの中でのランキングを見ると、ゴール数では10ゴールで8位タイ、シュート数では112本で9位タイ、そしてパワープレイでのゴール数も4ゴールで5位タイと、まさにトップクラスのリーダーの一人として活躍していたんです。
実はアンダーソン、昨シーズンは81試合に出場して31ポイントと、彼の実力からすれば少し物足りない数字でした。しかし、今シーズンは見事に復活!トレードされるまでの48試合ですでに30ポイント(20位タイ)をマークしており、完全な復調の兆しを見せています。
81試合あたりの平均ポイントで見ると、今シーズンは0.63ポイントと、キャリアベストのペースで得点に絡んでいるんですよ。
過去を振り返ってみても、2021-22シーズンには82試合で50ポイント(1試合平均0.61)、翌2022-23シーズンには79試合で49ポイント(1試合平均0.62)を記録するなど、もともと攻撃面で非常に頼りになる選手なんです。
守備の要でありながら、これだけ攻撃にも貢献できる選手が加わったのは、ファンにとってもワクワクするニュースですよね。
かつての相棒と再会!鉄人アンダーソンが守備の穴を埋める🤝
アンダーソンの凄さは得点能力だけではありません。彼は1試合あたりの平均出場時間が24分14秒と、NHL全体でも16位にランクインするほどタフな選手なんです。そんな「仕事熱心」な彼がベガスに移籍したことで、ファンにとって胸が熱くなる再会が実現しました。
それは、2024年3月6日に一足先にカルガリーからベガスへ移籍していた、元チームメイトで同じく仕事熱心なディフェンスマンのノア・ハニフィンとの再会です。
この二人はフレームス時代に同じディフェンスペアを組んで活躍していた時期が長く、息もぴったりです。ベガスでも再びこの強力なユニットが見られるかもしれませんね。
実は、アンダーソンが来る前のゴールデンナイツでは、平均アイスタイムのトップはシェイ・セオドアの23分48秒で、ハニフィンが23分42秒でそれに続く2位でした。ここにさらに長い時間プレーできるアンダーソンが加わることで、守備陣の層がグッと厚くなります。
守備陣の層がグッと厚くなります
アンダーソン獲得後の現地評価を見ると、ゴールデンナイツの守備陣は単に人数が増えただけでなく、実際に「プレーの幅や質」が高まったとみられている。
地元紙『Las Vegas Review‑Journal』によれば、ゼネラルマネジャーのケリー・マククリモンはトレード後の記者会見で「アンダーソンがチームのパック移動やプレーパスといった部分で貢献できる」と述べ、単純な人数補強以上に、パックコントロールと攻守両面での実践的な役割が増すと評価されていることが分かる。
特に、アンダーソンは本来トップ4のディフェンスペアリングでプレーできる力量を持ち、シーズン後半の試合展開で相手フォアチェックへの対応や逆襲を生み出す要素としてチームの期待が高まっているという見方である。
また、マククリモン自身も「プレーオフなど厳しい対戦相手とのマッチアップで必要なのは“プレーメーカー”であり、アンダーソンはその役割を担える」と話しており、単なる時間稼ぎの起用ではなく戦術的な信頼度の高さを評価していることが伝えられている。これはアンダーソン本人が以前から攻守両面で安定したゲームメイク力を示してきたという評価が反映されたもの。(Las Vegas Review-Journal)
また、現地報道ではアンダーソンとハニフィンの再結成が守備陣の安定感につながる可能性として注目されている。二人はフレームス時代から同じディフェンスペアで多くの時間を共にプレーしており、そのコンビネーションが対戦相手に対してより読みやすさと対応力の高い守備布陣を提供すると評価する声もある。
加えて、怪我で長期離脱しているアレックス・ピエトランジェロの穴を埋める形で、右利きのディフェンス選手が増えたこと自体が戦術の幅を広げるという見方も出ている。対戦相手に対して左右両方のシフトでの対抗策を取れるという点は、ポストシーズンにおけるセットプレーやPK/PP(ペナルティキル/パワープレイ)状況でも有効ということである。(SI)
こうした現地メディアの見方からすると、アンダーソンの加入は単なる「アイスタイムを分散する補強」というだけでなく、チームの戦術的柔軟性と後半戦・プレーオフでの守備安定性を高める投資として捉えられており、守備陣全体のレベルアップにつながる変化と見られている。
マククリモンが「プレーオフ向けの戦力強化」として強調しているように、アンダーソンの加入は単なる数字上の補強に留まらず、より高い競争力を生み出す要素として評価されている。
なぜ今、ベガスがこれほど守備を強化したのかというと、切実な理由がありました。チームの柱であるベテラン、アレックス・ピエトランジェロが股関節の怪我で今シーズンずっと欠場しているんです。
残念ながらポストシーズンでの復帰も難しいかもしれないという状況の中で、チームは「全員で彼の穴を埋める」という姿勢で戦ってきました。
ピエトランジェロといえば、2019年にセントルイス・ブルースで、そして2023年にベガスで優勝を経験している、まさに優勝請負人です。怪我をする前の過去5シーズン、常にチームのアイスタイムでリーダーだった彼の不在はあまりに大きいものでした。
しかし、今回のアンダーソンの獲得によって、2023年以来となるスタンレーカップ制覇に向けて、ようやく万全の準備が整ったと言えるでしょう。
ここからは、アンダーソンがどのようにチームの優勝への希望を高めてくれるのか、具体的な3つの理由に迫っていきます。まずは、彼の驚くべき「ショットスピード」について見ていきましょう。
驚異の弾丸ショット!ゴールデンナイツに欠けていた武器🚀
アンダーソンがチームを勝利に導くと期待される1つ目の理由は、その圧倒的な「ショットスピード」です。トレードが行われた時点で、彼の今シーズンの最速ショットは100.26mph(時速約161キロ)を記録していました。
これはNHL全選手の中でも8位という凄まじい数字で、ディフェンスマンの中ではなんと上位1パーセント(99パーセンタイル)に入るトップクラスの実力です。
このスピードスターの加入は、今のゴールデンナイツにとって「新しい次元」の攻撃力を加えることになります。というのも、アンダーソンは今シーズン、トレードまでに95mph以上のショットを4回も放っていますが、対照的にベガスはチーム全体で見ても、今シーズン一度もそのような超高速ショットを打てていなかったからです。
今シーズン一度もそのような超高速ショットを打てていなかった
今シーズンのゴールデンナイツは、個々の選手のシュート総数や得点力は高くても、「超高速ショット」の数値が低いという特徴的な傾向が見られた。NHL EDGEのチームデータによると、ゴールデンナイツのチームとしての最速ショット記録は94.62mphとリーグ下位に位置し、「95mph以上」の超高速シュートはほとんど記録されていない。
これはチーム全体のシュートパワーやショットスタイルに起因するとされている。
高度なデータ分析サイトSinBin Vegasの記事では、ゴールデンナイツはリーグ平均と比べて選手の最高速度やスピードバースト(20mph以上のダッシュ)の回数が少ない、いわばリーグ内で「やや遅いチーム」と評価されている。
チームとしての爆発的な加速や高速でプレーを仕掛ける機会が他チームより少ないため、本来ならば高速ショットにつながり得る「勢いづいた攻撃フェーズ」そのものが比較的少ないという状況がある。(SinBin.vegas)
この背景には、ベガスの攻撃システムやプレースタイルが関係している。チームはリーグでも高い総シュート数や効率的なシュート成功率を維持しているが、これには「スピードよりも位置取りやパック支配を重視する」プレースタイルが影響していると思われる。
実際、ゴールデンナイツはパックを保持し続ける時間や得点機会の質を重視する傾向が強く、単純な力強いショット(=高速ショット)が評価されにくい攻撃形態となっていることが指摘されている。
また、「高速ショットは必ずしも得点につながる最重要要素ではない」という考え方もある。実際に、ゴールデンナイツはショット速度の最大値はリーグ下位でも、ミドルレンジやゾーン内でのプレー創出、正確なパスワークからの得点機会生成で高い攻撃効率を発揮。これは単純な高速ショットの少なさを補っている面もあり、チームとして全体のシュート成功率や得点力は十分に高いことがデータから示されている。
彼のショットの威力は今に始まったことではありません。プレイヤートラッキングのデータが導入されて以来、彼の自己最速記録は2023-24シーズンに記録した100.89mphで、そのシーズンもディフェンスマンの中で上位4パーセント(96パーセンタイル)に位置していました。
また、単に速いだけでなく、コンスタントに力強いショットを打ち続けられるのも彼の強みです。今シーズン、80mph以上のショットを試みた回数は75回にのぼり、トレード時点でリーグ全体で7位にランクインしていました。
これほど強力な砲台が加わることで、相手チームにとっては大きな脅威になるはずです。
続いて2つ目の理由は、彼がどこからでもゴールを狙える「ショットの位置別実力」についてご紹介します。

ベテラン揃いの前線が巧みな連携を見せる一方、機動力や爆発的なスピード感に課題を抱えていたベガス。そんなチームにとって、最後方から放たれるアンダーソンの「時速160キロ超え」の弾丸ショットは、まさに喉から手が出るほど欲しかった飛び道具だにゃ!⚡️ディフェンスの位置から一撃で局面を打破できる新武器が加わったことで、チームの弱点を補って余りある攻撃の厚みが生まれるはずだ!🏒✨
どこからでも狙える決定力!ミッドレンジの弱点を克服🎯
アンダーソンが期待される2つ目の理由は、ショットの位置に関わらず圧倒的な存在感を示す「ショットの位置別実力」です。トレード時点での彼の成績を見ると、先進的なショット指標において、ディフェンスマンの中でトップ5に食い込む驚異的な数字を叩き出していました。
具体的なランキングを見てみると、ゴールに直結しやすい「高危険度のシュート数」は12回で、ヤコブ・チャイクルン(17回)に次ぐ2位タイにランクインしています。また、「高危険度ゴール数」は3点(3位タイ)、「長距離(ロングレンジ)ゴール数」は4点(4位タイ)と、ゴール前でも遠くからでも得点を奪える能力が証明されています。
さらに、トレード時点でのアンダーソンは、ミッドレンジシュート数(23回)とロングレンジシュート数(49回)の両方で、ディフェンスマンの中で上位7パーセント(93パーセンタイル)に入っていました。これはゴールデンナイツにとって、喉から手が出るほど欲しかった能力です。
実はベガスは、高危険度ゴール数(91)で2位、シュート数(412)で6位と、ゴール至近距離での攻撃は非常に得意としていました。一方で、ミッドレンジ(中距離)からのゴール数はリーグで4番目に少なく(35)、シュート数も6番目に少ない(361)という弱点があったんです。
アンダーソンの加入は、まさにこの「ミッドレンジゲーム」を劇的に強化してくれるはずです。
チーム全体の指標である「平均予測ゴール率(PGR)」を見ても、ベガスはトレード前で6.13%とリーグ3位の数値を誇り、もともと高品質なチャンスを作るのが得意なチームです。
もともと高品質なチャンスを作るのが得意なチーム
平均予測ゴール率(Projected Goal Rate/PGR)は、単にシュートがどれだけ多く打たれたかを示す数字ではなく、そのシュートが実際にゴールになる確率を統計的に予測したもの。
NHL EDGE IQでは、パックとプレーヤートラッキングデータを使って、カメラやセンサーが捉えた位置・スピード・角度・距離など多数の要素を瞬時に分析し、1つ1つのシュートがどれほど得点につながりやすいのかを評価する。
このPGRは、「単にネットを狙っただけの弱いシュート」や「角度の悪いシュート」といった数合わせではなく、ゴールになる可能性が高い“質の高いシュート”をどれだけ生み出しているかを示すため、チームの攻撃の質を評価するのに優れた指標とされている。
例えば、PGRが高いということは、シュートがゴールに結びつく確率が統計的に高い場面での攻撃が多いことを意味する。これは、いわゆる「高確率のシュートチャンス(High‑Danger Scoring Chances)」に繋がるようなゾーンでのパック保持や、相手の守備ブロックを破ってゴールに迫る状況を多く作れていることを示す。
実際、統計解析の専門家によると、PGRは単純なシュート数とは異なり、位置・角度・スピードなどを組み合わせた評価であり、実際のゴール数と相関が高い予測モデルとして設計されていることが示されている。
今まではパワープレイでフォワードを5人並べることも多かったのですが(今シーズンのトレード時点でパワープレイ成功率〈27.1%〉で4位にランクイン)、今後はセオドアとアンダーソンという、得点力の高い二人のディフェンスマンを並べた、新しい第2パワープレイユニットが見られるかもしれませんね。
アンダーソンと言えば、「堅実プレーをしてくれる職人的選手」というイメージかな。派手なベガスに合うかどうか…。
守護神の復帰とアンダーソンの加入!守備の不安を解消🛡️
期待される3つ目の理由は、チーム全体の「ディフェンスプレー」の向上です。今シーズンのゴールデンナイツは、トップゴーリーのアディン・ヒルが下半身の怪我で長く戦列を離れるという苦しい状況にありました。しかし、2023年の優勝に大きく貢献した彼が、ようやく木曜日に復帰を果たしたのです。
これまで、長年チームの守備時間を支えてきたピエトランジェロの穴を、チーム一丸となった「委員会方式」で必死に埋めてきました。そこにアンダーソンが加わり、さらに守護神のヒルが健康を取り戻したことで、後半戦に向けて守備の数値を劇的に改善するチャンスが巡ってきました。
チーム一丸となった「委員会方式」で必死に埋めてきました
ここでいう「委員会方式」とは、ピエトランジェロのように長年チームの守備の中心を担ってきた選手が離脱した際に、誰か一人をその“後継者”として固定するのではなく、複数のディフェンス選手が役割を分け合いながら、その穴を全員で埋めていくやり方を指す。
ホッケーでは試合中に選手交代が頻繁に行われるため、コーチは状況に応じてディフェンスの組み合わせを変え、ある選手には守備重視の役割を、別の選手には攻撃参加を求めるなど、負担を分散させながらチーム全体で守備力を維持する。
つまり「委員会方式」とは、エース一人に頼るのではなく、全員が少しずつ責任を引き受けることで、主力不在のダメージを最小限に抑えるチーム戦術だと考えると分かりやすい。
データを見ると、ベガスはトレード時点でペナルティキル成功率(81.1%で10位タイ)や5対5でのシュート試行成功率(51.1%で11位)といった項目では良い位置につけていました。しかし、シーズン最初の47試合における「5対5でのセーブ率」は.891と、リーグで3番目に悪い成績に沈んでいたのです。
アンダーソンの加入は、間違いなくチームにとって大きなアップグレードとなります。特にジャック・アイケルやミッチ・マーナー、マーク・ストーン、トマシュ・ヘルト、パヴェル・ドロフェイエフといった、爆発力のあるフォワード陣と一緒にプレーすることは、彼にとっても大きなプラスになるはずです。
実際、彼がいた時のフレームスは、彼が氷上にいるときは相手を67得点対59失点で上回っていました(プラス8)が、彼がいないときは57対82と大きく引き離されていました(マイナス25)。この数字からも、彼がいかに攻守のバランスを保つのに重要な存在だったかがわかりますね。
縦横無尽に駆け回るスタミナ!試合開始の課題を救えるか🏃
アンダーソンの貢献は、目に見えるゴールやアシストだけではありません。実は、体を張った「ブロックショット」でもチームに大きく貢献しています。トレード時点で、彼は90回のブロックショット(NHL全体で25位タイ)を記録しており、これはフレームス内ではマッケンジー・ウィーガー(100回)に次ぐ2位の多さでした。
さらに、全リーグを見渡しても「10ゴール以上かつ90ブロック以上」を記録していたのは、アンダーソンを含めてわずか3人しかいません(他の2人:ジェイク・サンダーソン、ブロック・フェイバー)。
また、彼の「滑走距離」に関するデータも驚異的です。トレード前の総滑走距離は165.27マイル(165.27マイル)で、ディフェンスマンの中で上位5パーセント(95パーセンタイル)に入るほどの運動量を誇っています。
特筆すべきは、あらゆる局面で高い数値を記録している点です。両チーム均等な人数でのプレー(132.43マイル;91パーセンタイル)はもちろん、パワープレイ(18.40マイル;93パーセンタイル)やペナルティキル(14.44マイル;91パーセンタイル)でもトップクラスの距離を走っており、その多才さがベガスにとって貴重な戦力となることは間違いありません。
現在のゴールデンナイツは、ディフェンス面で「高品質な得点チャンスを相手に与えない」という点ではリーグで2番目に優れた指標(平均PGR対5.05%)を持っています。しかし、トレード時点での大きな悩みは「試合の入り方」にありました。
トレード時点での大きな悩みは「試合の入り方」にありました
今シーズンのゴールデンナイツは、統計的には守備面で高いパフォーマンスを誇っているものの、試合開始直後の“立ち上がり”に課題を抱えていると地元メディアや分析サイトが指摘している。
ラスベガスのホッケー専門サイトSinBin.vegasでは、ヘッドコーチのブルース・キャシディがこの傾向についてコメントしており、チームが序盤で失点しやすい理由を「システムとしてパックを丁寧に扱い、リズムをつかんでから攻撃を組み立てるスタイルにある」と説明している。
キャシディは、ゴールデンナイツが試合序盤で相手よりも積極的に攻め込むタイプではなく、パックを動かしてゲームの流れをつかんでいく傾向があるため、最初の数分で攻守のテンポをつかむまでに時間がかかることが“スロースタート”の原因であると述べている。
このスタイルは戦術的に一定の意図があるものの、結果として序盤の失点や先制点を許すケースが目立っているという見方。(SinBin.vegas)
また、現地報道ではこの“入りの遅さ”は必ずしもチーム力の低さを示すものではないと分析されることもある。記事では「ヴィガスは序盤に先制点を許しても、後半に巻き返す力を持っている」と指摘されており、実際に先制点を許したゲームでも多くの逆転勝利を収めてきたと評価されている。
これは監督の言葉どおり、チームが最初は慎重に組み立てに入る戦い方をする代わりに、ゲームの流れをつかんでから強力な攻撃や守備を発揮する構造になっているという見方に基づいている。
アンダーソンの加入に関しては、まだ具体的な先行報道が出揃っていないが、これらの分析から推測されるのは、序盤に攻撃や守備でより早くリズムをつかむための選択肢が増える可能性があるという点。
アンダーソンのように強力なショットやアクティブなパック回収ができる選手が加わることで、ゲーム開始直後の攻撃参加や守備の安定化に貢献できる余地があると考えられている。こうした点は、地元メディアが「チームの欠点を補強する補強」と捉える場合の注目点になるはず。
今シーズン、第1ピリオドに許したゴール数は51点でリーグで4番目に多く、最初の47試合のうち実に26試合で先制点を許してしまっていたのです。
ウェスタン・カンファレンスには、コロラド・アバランチやダラス・スターズ、エドモントン・オイラーズ、ミネソタ・ワイルドといった強力なライバルがひしめいています。アンダーソンの加入で、こうした弱点を克服し、ベガスは今やNHLで最も完成度の高いチームの一つになったと言えるでしょう。
次のページで、参照記事(2):Flame For Thought「Rasmus Andersson trade ends the saga as Flames turn focus to the future」もどうぞ!
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