はじめに
9月21日、NHL に所属する32チームが、2022-2023シーズンに向けてのトレーニング・キャンプに入りました(パチパチ)。ネットでは早くも順位予想や、開幕予想メンバー(アイスホッケーの場合、ラインの組み合わせがどうなるか)の記事がアップされています。
中にはケガでキャンプに参加できない、あるいはキャンプにトライアウトで参加している各選手の情報もあります。NPBみたいに本チャンまで時間がある訳ではないから、選手の内心を思うと、相当焦ってるんじゃないでしょうか。
さて、キャンプが始まっても、未だ所属チームと契約の話し合いをしている選手もいます。今回お届けするのは、ダラス・スターズのフォワード=ジェイソン・ロバートソンです。昨シーズン、41ゴールを叩き出し、まさにチームを引っ張る存在。
ダラス・スターズは以前に記事を書いたし、いい選手も揃っている上に、ユニ・フェチとしても注目してるチーム(シャークスの新ユニもカッコいい!)。さあ、ロバートソンについて、チームはどう考えているのでしょうか。
ダラス…映画『ダラスの熱い日』を思い出すにゃ。
って、オイラは何歳?
引用元:NHL.com「Robertson not at start of camp for Stars, remains without contract」。
キャンプに間に合わないことへの失望
ジェイソン・ロバートソン(フォワード、23歳)は未契約選手であり、交渉がまだ残っているため、ダラス・スターズが22日(木曜)からスタートさせるトレーニングキャンプに同行しない、と公式発表されました。
スターズのゼネラルマネージャー、ジム・ニル氏は前日の水曜日に語っています。「彼がキャンプにいないことに失望しています。キャンプに帯同するスタッフだけでなく、私たちフロントもそうです」。
「(ロバートソンの不在は)若い選手や新しいコーチング・スタッフにとっても非常に重要な事項です。私たちにまだ少し時間があります。彼ができるだけ早くキャンプ地に着くことを願っています」 。
昨シーズン、79ポイント(チーム2位)・41ゴールでダラスをリードしたロバートソンの制限付きフリーエージェント契約について交渉するため、両者は継続的に協議している、とニル氏は述べました。
ロバートソンとの交渉は継続中
ニル氏は 「われわれはここ数週間、着実に交渉を進めてきましたが、残念ながら彼はそこ(交渉場所)にいません」 と述べた。「われわれは (ブリッジ契約=短期契約か長期契約のどちらかを) 受け入れる用意があるが、それ以外は何も話したくないし、それ以外は何も議論したくなかったんだ。良い会話をしているけどね」。
「キャンプに参加できない人は誰もがつらいので、早く解決することを願っているよ」 。
今年5月20日に辞任したリック・バウネスの後任として、6月21日に契約したピーター・デボーア新監督は、ロバートソンがキャンプを欠席しても、スターズを今季に向けて準備していくための計画は変わらないと述べた。
デボーアは言った、「40ゴールを超えるジェイソン・ロバートソンのコーチができる!という興奮で、夜は眠れなかったが、彼はキャンプの現場にはいない。彼がここに来るまで、私はコーチングにエネルギーを使うことができません」 。
GMも監督もかなりの落胆ぶりだにゃ。
ロバートソン、何を思う…。
もう1人、制限付きフリー・エージェントの選手がいたが…
2017年のNHLドラフトで、ダラスから2巡目指名(全体39位)で指名されたロバートソンは、レギュラーシーズン128試合で125ポイント(58ゴール、67アシスト)、スタンレーカップ・プレーオフ7試合で4ポイント(1ゴール、3アシスト)と実績を挙げています。
もう1人の制限付きフリーエージェントだったゴールキーパーのジェイク・オッティンガーは、9月1日に3年1200万ドル(年平均400万ドル、日本円で約5億7千万円)の契約を結びました。
ニル氏は言った、「(ジェイクを)知っている人なら誰でも、まず第一に、彼がどんな人間であるかを知っていると。上品で、本当に素晴らしいキャラクター。氷上でも、最初に現れて最後に帰る男。
そう、彼は一生懸命働き、ゲームにコミットし、チームメイトのためにプレーする。我われは(オッティンガーの契約に)興奮しているし、彼が何をやってくれるか分かっているのさ」。
制限付きフリーエージェント対象選手の1人は契約したぞ、
お前はどうなんだ!って
ロバートソンにプレッシャーかけてるみたいだにゃ。
ロバートソンがいなくてもやっていく!
スターズ(46勝30敗6延長戦負け)は、昨シーズン、ウェスタン・カンファレンスからプレーオフに進出した、最初のワイルドカードのチームとしてフィニッシュ。しかし、プレーオフ1回戦でカルガリー・フレイムズに7試合戦った末、敗れました。
ニル氏は述べました、「今回のキャンプは、楽しみにしている最も刺激的なキャンプの1つです。新しいコーチングスタッフ、多くの選手にとって新しいスタートです。
私たちの組織に新しく加入してくれた人達を見ると、私がここに来て以降、5年から10年の間、ずっとここにいてくれる中心メンバーの上に、新しい才能、例えばジェイク・オッティンガー、ループ・ヒンツ、ジェイコブ・ピーターソンが加わってくれました。
突然、別の選手がここへやってきてドアをノックしてくれます。われわれは、新たな才能ある選手によってドアがノックされることの深い意味、そして誰もがチームと共に活動できる機会に興奮しているのです」 。
スターズは、10月13日、ナッシュビル・プレデターズとレギュラーシーズン開幕戦を闘います。
まとめ
GMニル氏の言葉を見ると、もう諦めているというか、「ロバートソンは出ていきそうな選手」として扱ってるような感じがします。
制限付きフリーエージェントから、新たに契約を結び直したオッティンガーの持ち上げぶりを見ても、「ロバートソンは戻ってこない」と考えているのが分かります。
NHLには厳格なサラリー・キャップ制がありますから、契約するのかしないのかわからない選手を追いかけるより、新しい選手を取ってくるか、自前で育てた方が早いと割り切っているのかもしれません。
交渉の席に顔を見せようとしないロバートソン、もし彼がスターズを離れたら、かなりの争奪戦になると思うのですが、果たしてどうなるのか。目が離せません。
あまり契約が遅くなると、開幕どころか、
レギュラー・シーズンに影響出るような気がするにゃ。
どうなるんじゃろ…。
ここまで読んでくれて、サンキュー、じゃあね!