はじめに
さいたまアリーナで行われた、NBAのジャパンゲームス(と言えばいいのでしょうか)を見ていたら、監督や選手のインタビュー中、「トレーニング・キャンプ」という言葉が何度も聞かれました。
このブログでもよく使ってる言葉なんで、「あー、NBAもNHLも共通なんだなぁ…って同じ国のプロ・リーグ同士なんだから当たり前か」と思ったりしてました。NBA開幕はもう少し先とはいえ、熱のこもった試合を堪能(NHLの試合も早くフル映像で見たい)。
さて、NHLチームはキャンプ中に関わらず、選手の移籍は行われていますし、「移籍に関する噂話」も頻繁にネットにアップされています。見てるこちら側は興味津々のレベルで済みますが、噂されている選手達はたまったものではありません。
今回は、その「噂話」の中から、シカゴ・ブラックホークスのパトリック・ケイン移籍か⁉︎について取り上げます。本人は否定していますが、話はかなり複雑な様相を呈しているようです。
今はネットがあるからニャア、
嘘におひれが付くと、タチ悪いんだにゃ。
引用元:ESPN.com「Chicago Blackhawks’ Patrick Kane: Trade rumors are just rumors」。
そんなの噂話だよ…
パトリック・ケインは、自分が何ヶ月もトレードの噂が絶えないことをよく承知しています。シカゴ・ブラックホークスのウィンガーはただ誇大広告を信じていないだけなのです。
ケインは9月22日(木曜日)、シカゴのトレーニングキャンプで、メディア取材について語りました。
「すべては噂にすぎなかった。噂の多くは単なる噂であり、ホッケーでは何も起こらない8月、話題になるものを探している人もいるんだろうな。他のチームとブラックホークスの間で正式な(移籍に関する)話し合いがあったと思ってないよ」 。
ブラックホークスの現状
33歳のケインは8年8400万ドル(日本円で約122億円)契約の最終シーズンに突入しますが、シカゴが何年も続く可能性のある再建問題で身動き取れない状態にある、ちょうどその時でもあります。
これは、ケイン、あるいはケインと同様に契約最後の年にあたるブラックホークスのキャプテン、ジョナサン・トーズ(センター、34歳)も移籍するのではないか、という説が強まっている根拠となっています。
ブラックホークスのGM、カイル・デビッドソンは、シカゴのスーパースターに関する交渉を仲介していないと主張しています。
それにもかかわらず、ケインの名前は夏の終わりにソーシャル・メディアで繰り返しトレンドになり、友人たちは好むと好まざるとにかかわらず、彼の将来について、インターネット上に流れる最新の噂の渦中で、彼の事を目に留め続けたのです。
「最初は少し注意を払うけど、その後、それらをブロックするよ」とケインは言いました。「それが(人として)自然な姿なんじゃないか」 。
同じことが、現在のシカゴの状況にも言えます。スタンレーカップ3回の優勝を含む10年にわたる成功の後、ブラックホークスは長いリストラに突入し、今シーズンはNHLのワーストチームの1つになると予測されています。
シカゴが立ち直るのに、どれだけの時間がかかるかは誰にもわかりません。そして、現時点で、2022-23年公式戦以降の残留延長の可能性について、ケインはブラックホークスと話をしていないと言われています。
キャンプ中から「ワーストチーム」にされてる…。
親友のトレードによるショック
ケイン「本当に話し合ったことは何もないんだ。今の状況や、これから起こりうることはみんな知っていると思うけれど、まだ何も考えていないよ。すべてがどうなるか見てみるよ」。
どちらかと言えば、この数ヶ月は、ケインに予期せぬ事態を想定しておくよう教えてきました。デビッドソンは、7月にウィンガーのアレックス・デブリンキャット(25歳)をオタワにトレードした時、シカゴをはじめホッケー界全体に衝撃を与えました。
ケインとデブリンカットは長年のラインメイトであり、過去2年間はそれぞれシカゴの得点王でした(ケインは2021-22年に91点でトップに立ち、デブリンカットの78点をわずかに上回りました)。
デブリンキャットの移籍はシカゴの方向転換を完全に示し、個人的にケインを苦しめていました。
「それは残念なことです。最初はちょっと押しつぶされそうだった」とケインはデブリンキャットの去就について語りました。
「氷の上での相性が良かっただけでなく、彼は私の親友の一人で、氷の外で最も親しいチームメイトでもあり…、私たちは本当にお互いを後押しし合っていました。間違いなく一緒にプレイするのが恋しくなる男だったんです」。
新加入選手との連携
その代わり、ケインは昨夏、シカゴと1年間のFA契約を結んだマックス・ドーミ(センター、27歳。カロライナ・ハリケーンズから新加入)と組んで、今回のキャンプを開始する予定です。ドーミは、オフシーズンにデビッドソンが加入させた選手の1人です。
他にはペトル・ムラゼック(30歳、トロントとのトレード)という新しい先発ゴールテンダーを獲得し、暫定でヘッドコーチ職にあったデレク・キングの後任として、ルーク・リチャードソン(53歳、現役時代はディフェンス)をヘッドコーチとして新たに迎え入れる等の動きがありました。
新しい顔を知ることが、ケインの焦点です。過去2シーズンのように、今回のキャンプ前に彼を(キャンプから)遠ざけてしまう「しつこい(ケガ)問題」はないので、全体的にケインはかなり調子良いと言っています。
ブラックホークスが強豪と五分五分で対戦するまでにまだ障害がある、とベテランであるケインは認めましたが、シカゴが予想以上の成績をあげられる、と彼は確信しています。
新監督が今後の肝になりそうだにゃ…。
今後の抱負
「誰もがシーズンについてかなり前向きな見通しを持っているし、我々は多くの人が間違っていることを証明したいと思っている」 と彼は言いました。
「われわれは皆、新しいコーチとシステムに取り組んでいます。挑戦ですが、良いことです。この合宿とプレシーズンを最大限に活用し、新シーズンに向けて、できる限りの準備をして、何人かの選手の手助けをしていきたい」 と話しました。
まとめ
インタビュー記事を読んでいると、今はレギュラー・シーズンに向けて、雑念を払いたい気持ちでいっぱいのようです。監督も代わりましたし、新戦術も覚えなくてはいけませんからね。それをやらず、成績が下がれば、あっという間に放出されるのが、プロの世界です。
再建中のチームとしては、ベテランに巨額のサラリーを支払うのが厳しい!放出して、イキのいい若手を複数獲得したい!と考えても不思議ではありません。とはいえ、宙ぶらりんの状態はよくありません。
もやもやする中での新シーズン開幕となりそうですが、今後の抱負でケインが語ったように、ベテランとしてチームに何ができるかを考えながら、チームの勝利に大いに貢献してもらいたいと思います。
来年新春早々、移籍話が進みそうな気もするが、
その時、チームが上位にいたら、
また状況が変わるかもしれないニャア。
ここまで読んでくれて、サンキュー、じゃあね!