カナダ勢のカップ制覇は?プロタスの成長&セルケ賞の可能性は?

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はじめに

 🏒 オタワ・セネターズのプレーオフ進出は?期待の若手・プロタスの評価は?NHL最新情報をチェック!

 今シーズンのオタワ・セネターズは、スタンレーカップ・プレーオフ進出の可能性を秘めています。特にトロント・メイプルリーフスとの対戦では好成績を収めており、番狂わせのチャンスも?🤔

  一方、ディフェンシブ・フォワードとして注目を集めるアレクセイ・プロタスは、セルケ賞を獲得できるのか。その可能性と課題を分析します。さらに、レンジャーズのドラフト指名権問題や、カナダのNHLチームがスタンレーカップを制覇する可能性など、最新トピックを詳しく解説!✨

参照記事:NHL公式サイト「Mailbag: Senators’ playoff outlook; Selke Trophy talk

セネターズのプレーオフ進出に向けての展望 🏒

 オタワ・セネターズが今シーズン、チーム状況が良ければスタンレーカップ・プレーオフに進出する可能性は高いと考えられますが、進出後の対戦相手がカギを握ります。特に第1ラウンドでの対戦相手によって、その結果は大きく変わるでしょう。

トロント・メイプルリーフスとの対戦は? 🤔

 もしセネターズがプレーオフでトロント・メイプルリーフスと対戦した場合、セネターズにとっては番狂わせのチャンスがあるかもしれません。実際、今シーズンのセネターズはメイプルリーフスに対して3戦全勝しています!

 11月12日にトロントで3-0、1月25日にオタワで2-1、3月15日にはトロントで4-2で勝利し(逆転勝ち、5連勝)、メイプルリーフスは最近調子が悪いこともあり(直近の5試合で4敗)、セネターズが有利に試合を進めました。

 セネターズは、速いスケートとシンプルなプレーで、トロントの攻撃をうまく抑え込んでいます。これにより、もしこの対戦が実現した場合、すべてのプレッシャーはメイプルリーフスにかかることになるでしょう⚡。

メイプルリーフスとセネターズの違い 🥅

 メイプルリーフスは優勝候補とされていますが、プレーオフではなかなか成功を収めていないチームです。そのため、セネターズにとっては、トロントとの対戦が有利に働く可能性があります。

 トロントは現在、長年のプレーオフでの失敗を乗り越えようとしていますが、セネターズは2017年以来プレーオフに進出していないものの、準備が整いつつある段階です。

 セネターズには優れたゴールテンダー、ライナス・ウルマークがいるため、トロントの強力な攻撃をうまく防ぐことができるかもしれません🔒。これまでの3試合で、オタワはトロントに対して、サークル内やゴール前で優れたプレーを見せています。

【追記】メイプルリーフスは、ミッチ・マーナーの契約問題が解決する前に優勝したいと考えている、と現地報道されている。彼は今シーズン終了後に制限なしフリーエージェントとなる可能性があるため。つまり、優勝すれば残留交渉しやすい。

他の強敵たちとの戦い 🤨

 一方で、セネターズはフロリダ・パンサーズ、タンパベイ・ライトニング、ワシントン・キャピタルズといったチームに対してはあまり好成績を収めていません(3チーム合計:3勝3敗2分け。フロリダとタンパベイとは残り1試合ずつ対戦がある)。

 これらのチームは過去にスタンレーカップを制覇した経験があり、強力なゴールテンダーを擁しています。もしセネターズがこれらのチームと対戦することになれば、より難しい戦いが待っているでしょう。

 結局、セネターズがプレーオフでどこまで進むかは、対戦相手の実力やセネターズの調子次第ですが、トロントとの対戦の方が他の強敵と比べて少し有利と言えるかもしれません✨。

ワイルドカード争いの眼科の敵、カナディアンズとの対戦で6失点は気になる。後々尾を引かなければいいのですが…。

アレクセイ・プロタスとセルケ賞 🏆

 アレクセイ・プロタスは今シーズン、セルケ賞(ベスト・ディフェンシブ・フォワード)を受賞する可能性があるのでしょうか?彼のパフォーマンスを見てみると、その可能性はありますが、あまり期待しない方が良いかもしれません。

プロタスの素晴らしい成績 🌟

 プロタスは、キャピタルズのフォワードであり、ベスト・ディフェンシブ・フォワードに贈られるセルケ賞の候補として考慮する価値のあるシーズンを送っています。彼はイーブン・ストレングス・ゴール・フォー・パーセンテージ1で3位(66.4%)、イーブン・ストレングス・ゴール・ディファレンシャル2で2位(プラス38)にランクインしています。

 つまり、得点力だけでなく、守備の面でも非常に強力なパフォーマンスを見せているのです。これらの成績は、セルケ賞に必要な要素を備えていることを示しています。彼は63ポイント(29ゴール、34アシスト)を記録し、プラス・マイナス評価でプラス42の成績を達成しています。

 さらに、1試合あたり16分30秒のプレータイム(チーム内のフォワードでは6位)のうち、14分48秒はイーブン・ストレングス(5対5の状況)でプレーしており、ピエール=リュック・デュボワに次いで2位です(デュボワはイーブン・ストレングス・ゴール・ディファレンシャルでプラス39の成績)。ペナルティキルにも貢献しています⏱️(1試合あたり1分33秒)。

今シーズンのキャピタルズは前線にコマ揃ったなぁ、って感じしてるんですが、彼とデュボアの成長曲線がエグい。

セルケ賞を受賞するための壁 🧱

 プロタスは確かに素晴らしいプレーをしているものの、セルケ賞を受賞するにはいくつかの難しい点があります。まず、セルケ賞は通常、センターの選手が多く受賞3することが多いです。

 ウィングの選手がこの賞の候補になった例は非常に稀で、マーナーやベガス・ゴールデンナイツのマーク・ストーンといった例外的な選手だけがこれに該当します。実際、最後にセルケ賞をウィングの選手が受賞したのは2002-03シーズンでした🎯。

 また、プロタスはこれまでセルケ賞の投票4を受けたことがないため、受賞のためにはさらに多くの注目を集める必要があります。たとえば、アレクサンダー・バルコフ(フロリダ・パンサーズ)は、2014-15シーズンにセルケ賞の投票で4位に選ばれ、その後も毎年ランキングに名前を連ねるようになりました。プロタスには、このような安定した実績を積み上げる必要があります🔄。

今後の展望 🔮

 プロタスはまだ24歳と若く、これからの成長次第でセルケ賞を狙うチャンスがあるかもしれません。しかし、今シーズンは他の多くの強力な候補者が存在しており、プロタスがトップに立つのは簡単ではありません。

 バルコフやレオン・ドライサイトル(エドモントン・オイラーズ)、マーナー、アンゼ・コピタル(ロサンゼルス・キングス)、アンソニー・シレリ(タンパベイ・ライトニング)などの選手がそのトップを争っています。セルケ賞を受賞するためには、さらに多くの投票を集め、より多くの実績を積んでいく必要があります💪。

レンジャーズのドラフト指名権問題:順位が鍵を握る!

 カナックスがJ.T.ミラーをレンジャーズにトレードする際の条件として、レンジャーズが今の順位5でシーズンを終えた場合、2025年のNHLドラフト1巡目指名権は、バンクーバー・カナックスを通じてピッツバーグ・ペンギンズに渡ります。

 ただし、この指名権はドラフト指名上位13位以内(レンジャーズが下位に低迷した場合。NHLドラフト指名順は、シーズン成績下位チームほど早い)であれば、レンジャーズの手元に残ります。

 もしドラフトの上位13位以内に入った場合、レンジャーズは2025年の指名権を保持し、代わりに2026年の1巡目指名権をペンギンズに無条件で渡さなければなりません。ペンギンズは、この指名権をバンクーバーから別のトレードで取得しました。このため、レンジャーズに選択肢はなく、最終順位が全てに関わってきます⚖️。

プレーオフ進出を逃したNHLチームに起きる劇的な変化

 もしプレーオフ進出を逃したチームがあるとしたら、そのオフシーズンには大きな変化が予想されます。

 ボストン・ブルーインズの場合、すでにトレードが行われており、NHLのトレードデッドライン直前の3月7日、ブラッド・マーシャンがパンサーズに、ブランドン・カルロがメイプルリーフスに移籍しました。これに続いて、さらなる選手の入れ替えが行われる可能性があります。

 また、ジム・モンゴメリー監督を11月19日に解任した後、ジョー・サッコが臨時のヘッドコーチを務めていますが、今後のコーチングスタッフの大規模な変化もあり得ます。

 一方、ニューヨーク・レンジャーズもプレーオフを逃すと、重要な変更が迫られるでしょう。シーズン中にコア選手のトレードが行われ、J.T.ミラーやディフェンスのウィル・ボーゲン、カーソン・スーシーが加入し、彼らは来シーズン以降も契約が続きます。

 フォワードのカーポ・カッコ、フィリップ・チティル、そしてキャプテンのジェイコブ・トルーバがトレードで放出され、来シーズンに向けた再構築が進行中です。

 さらに、監督のピーター・ラヴィオレットの去就が注目され、さらなる選手の動きがあるかもしれません。来シーズン契約が残るクリス・クレイダーやアルテミ・パナリン、ミカ・ジバネジャドの将来も大きな焦点となります。🧐⚡

讃岐猫
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カナダのNHLチームがスタンレーカップを制覇する可能性は?

 今年、カナダのチームがスタンレーカップを制覇する自信は持つべきですが、すべてのカナダチームがプレーオフに進出する可能性は低いです。

 セントルイス・ブルースが4ネイションズ・フェイスオフ前後(2月中〜下旬)から好調になってきたことを考慮すると、バンクーバー・カナックスやカルガリー・フレームズは、プレーオフ進出が厳しく、ミネソタ・ワイルドやブルースが後退しないと進出できません。

 特にバンクーバーはエリアス・ペターソン、ニルス・ホグランダー、フィリップ・チティルといったフォワードに怪我を抱えており、進出は難しいかもしれません。

 ウィニペグ・ジェッツ、エドモントン・オイラーズ、トロント・メイプルリーフス、オタワ・セネターズが進出する可能性はありますが、モントリオール・カナディアンズは確実ではありません。オタワも同様ですが、彼らの方にチャンスがありそうです。

 ただし、スタンレーカップを制覇する可能性はあります。ウィニペグ・ジェッツはウェスタン・カンファレンスで最強のチームとなり、過去のプレーオフでの悔しさをバネにしています。ジェッツにはリーグ屈指のゴーリーであるコナー・ヘレビュィックがいます。チームのコア・メンバーは数シーズン一緒に戦っており、共に失望を乗り越えてきました。

 エドモントン・オイラーズは昨シーズン、スタンレーカップ第7戦決勝まで進出し、今年こそ優勝を狙っています。

 トロント・メイプルリーフスは、これまでの失望を乗り越え、強化された守備力と層の厚さで優勝を目指せます。🎯🏆もしそのスタイルが発揮されれば、イースタン・カンファレンスを突破し、最終的に優勝を目指すことができるでしょう。ただし、セネターズとの第1ラウンドの対戦は問題になるかもしれません。

まとめ

🏒 オタワの躍進&プロタスの成長に期待!NHLの今後は?

 オタワ・セネターズはプレーオフ進出の可能性を残しており、今後の試合が大きなカギ🔑。ライバルのトロント相手に好成績を収めているのも好材料です!一方、プロタスは守備力が評価される若手フォワード。セルケ賞候補になるには、もう一歩の成長が必要かも🤔。

 また、レンジャーズのドラフト問題やカナダ勢のカップ制覇など、今後も注目ポイントが盛りだくさん!NHLのドラマはまだまだ続きます✨

讃岐猫
讃岐猫

【註釈】

  1. 両チームが5対5の均等な人数でプレーしている時に、チームがどれだけゴールを決めているかを示す指標。このパーセンテージは、チームの攻撃力と守備力のバランスを測るために使われ、パワープレイやペナルティキルなどの特殊な状況は除外される。

     高いパーセンテージを持つチームは、均等な状況でのパフォーマンスが優れていると評価される。
    ↩︎
  2. 両チームが5対5の人数でプレーしているときに、得点差を示す指標。この指標は、パワープレイやペナルティキルなど、人数が異なる状況を除外し、均等な人数での攻守のバランスを評価。

     具体的には、得点したゴール数から失点したゴール数を引いた結果が「ゴール・ディファレンシャル」。この値がプラスなら、そのチームは5対5の状況で優れたパフォーマンスを発揮していることを意味し、マイナスであればその逆となる。
    ↩︎
  3. マーナーは2022-23シーズンにセルケ賞で2位となり、ストーンは2020-21シーズンにセルケ賞で2位、2018-19シーズンには3位。セルケ賞をセンター以外の選手が最後に受賞したのは2002-03シーズンで、その年、ジェレ・レヒティネンが3回目の受賞を果たした(1997-98、1998-99シーズンにも受賞)。
    ↩︎
  4. 他のポストシーズン賞と比べて受賞までに時間のかかることが多く、受賞の可能性は広く認識されることで高まる。プロタスは24歳で、NHLでの4シーズン目にして2度目の70試合以上の出場を果たしているが、これまでセルケ賞の投票を受けたことは一度もない。

     2回の受賞歴を持つアレクサンダー・バルコフは、2014-15シーズンに1回目のセルケ賞投票で4位に選ばれ、その後2015-16シーズンには6位となっている。

     それ以降、バルコフはランキングに名を連ねるようになり、2017-18シーズンには4位、2018-19シーズンには5位、2019-20シーズンには11位で、2020-21シーズンに初めてセルケ賞を受賞。昨シーズン、再び受賞した。
    ↩︎
  5. メトロポリタン・ディビジョン5位、イースタン・カンファレンス10位、リーグ順位21位(32チーム中)。つまり、ドラフト指名上位13位以内に入っている。 ↩︎
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