アバランチの選手層の弱さが浮き彫りに。ナッシュビル戦の振り返り

アイスホッケー名勝負

はじめに

 コロラド・アバランチはナッシュビル・プレデターズにシュートアウトで敗北。ケイル・マカーの延長ゴールやネイサン・マキノンの50ポイント達成など、見どころ満載の試合でしたが、選手層・控え選手に課題も…。

 次の対戦はスタンレー・カップ王者のフロリダ・パンサーズ。アバランチの反撃に期待です!

参照記事:Mile High Hockey1Recap: Avalanche fall in strange shootout to Predators

アバランチ、最後の試合で悔しいシュートアウト敗北…

 コロラド・アバランチは、4試合のロードトリップ(アウェイ連戦)の最終戦を迎えました。チームは「勝利を収めて、いい形で遠征を終えたい!」と意気込んでいましたが、残念ながらナッシュビル・プレデターズとのシュートアウトで4-3の敗北2を喫しています。

 試合の中盤には少し間延びした時間もありましたが、試合開始直後と終了間際にドラマが詰まった、非常にエキサイティングな展開となりました⚡

 試合は延長戦へ突入し、最終的にはシュートアウトで決着がつくことに…。特に注目だったのはケイル・マカーが残り8秒で決めたパワープレーゴール。これにより、試合は3-3の同点となり、オーバータイムに突入となります。

 ライアン・オライリーがシュートアウトで唯一のゴールを決め、ナッシュビルに勝利をもたらしたのです。

ハイテンションのゴールラッシュ!前半の展開

 試合のスタートはイベントフルで、まさに目が離せない展開でした👀。最初の10分間で4ゴールが決まるという、ゴールラッシュが繰り広げられたのです!

 ブロック・ネルソンが守備の緩慢さを突いて試合開始1分で先制点を決めると、ナッシュビルのジョナサン・マーシェソーがスコット・ウェッジウッドのリバウンドを押し込んで、3分後に同点ゴール⚽。

 さらに1分半後、ネルソンがリード・シェイファーへの守備の甘さを突いて再度ゴールを決め、アバランチは一度リードを許しましたが、アルトゥリ・レコンネンがネット前でマジックを見せ、見事にゴールを決めて2-2の同点に戻します🔥。

 前半のこのゴールラッシュの後、最初のピリオドは終了しましたが、まるでお祭りのようでしたね!ですが、その後は少し落ち着いた展開に…⏸

第2ピリオドの静寂とコロラドの攻防

 第2ピリオドは対照的に、前半のゴールラッシュが嘘のように静かな展開に。両チームともゴールは決められず、コロラドは3回のパワープレーのチャンス3を得るも、どれも決められませんでした😓。お互いに守備の時間が長く、特にアバランチは最後のチャンスを逃す形となり、2-2の同点で40分が終了。

 観客としては少し物足りない時間が続きましたが、どちらも慎重に戦っていた感じが伝わってきましたね🤔。次のピリオドで、どちらが先に突破口を開くのか、注目が集まることになります。

第3ピリオド、そして運命のシュートアウト⚡

 第3ピリオドが始まると、試合は再びヒートアップ🔥。ブレイディ・シェイが低いシュートでポストを叩いてネットインでゴールを決め、ピリオドの半ばを過ぎたところでナッシュビルが3-2とリードを奪います。

 その後、ナッシュビルはゲームを締めくくろうとしましたが、残り2分を切ってペナルティを犯してしまいます🚨。アバランチはエクストラアタッカーを投入し、猛攻を仕掛け、コロラドは外周から攻め込み、ケイル・マカーがブルーラインから放ったシュートがついにネットを揺らし、同点に追いつきます!シーズン初のパワープレーゴールで試合は3-3となり、延長戦へ突入です⏳。

 延長戦ではナッシュビルがシュート数でわずかにリードし、(シュート数)5-4となりました。プレーは行ったり来たりし、真正面からのドラマが待っていたのはシュートアウトでの戦いだったのです。

 ライアン・オライリーが最初にシュートし、ナッシュビルに1点をもたらしました。マーティン・ネチャスはシュートを外し、続いてフィリップ・フォースバーグもシュートを外しましたが、その過程でフォースバーグがスコット・ウェッジウッドに激しく衝突4。ウェッジウッドは少し動揺した様子でした。

 その後、ヴァル・ニチュシュキンのシュートはジュウス・サロスに止められ、スティーブン・スタムコスもシュートを外すと、コロラドは最後の希望としてゲイブ・ランドスコグに託します。

 しかし、ランドスコグがシュートを放つ直前、審判がアバランチベンチに対し、ウェッジウッドを脳震盪スポッター5によって交代させ、マッケンジー・ブラックウッドがゴールに立つことを通知。そして、ランドスコグもシュートを外してしまいます。最終的にはナッシュビルが4-3で勝利を収めました🏆。

コロラド・アバランチvs.ナッシュビル・プレデターズ戦のハイライト映像。アバランチ、ロード連戦と「勝ち疲れ」か?

スター選手たちの活躍と疑問の残る選手起用

 この試合では、アバランチのスター選手たちが素晴らしいパフォーマンスを見せてくれましたが、同時に試合の終盤では少しその輝きが薄れていく場面も見られています。

 特にケイル・マカーは30分以上、ネイサン・マキノンも28分以上という長時間プレーをこなし、試合を引っ張っていきました⚡一方で、6人のフォワードは13分にも満たない出場時間という状況。長いロードトリップの終わりに、リーグ最下位のチームを相手に、これほどまでに他の選手を信頼できなかったのは、少し疑問に思わざるを得ません🤔。

 チームの選手層を試すべき場面で、ギャヴィン・ブリンドリーがIR(インジュアリー・リザーブ)から外れたにもかかわらず、この試合には出場しなかったのは気になるところ。確かに、マーティン・ネチャスは病気のため試合前に出場を見合わせたが、最終的には出場したのに対し、ブリンドリーはなぜ起用されなかったのでしょうか?6

 また、ザッカー・バルダコフはわずか5分しかプレーしなかった点7も、ちょっとした疑問を呼びます。もしブリンドリーがこのラインアップにとって重要な存在であるなら、なぜ出場しなかったのでしょうか?🧐

讃岐猫
讃岐猫

ネイサン・マキノン、キャリア900試合目で50ポイント到達!

 試合中、特筆すべきはネイサン・マキノンの活躍です。レコンネンのゴールにアシストを決めたことで、マキノンはキャリア900試合目で今シーズン誰よりも最初に50ポイントを達成しました👏。昨シーズンもマキノンは最初にこの記録に到達しており、彼の安定したパフォーマンスには脱帽です。おめでとう、ネイト!🎉

ジダンのマルセイユ・ルーレットみたいに、ターンして相手をかわすマキノン。パスを出した選手との呼吸もぴったり。

 次の試合は、ボール・アリーナでスタンレー・カップ王者のフロリダ・パンサーズとの対戦です。試合は12月11日木曜日、午後7:30(現地時間)からESPNで全国放送される予定です📺。どんな展開になるのか、今から楽しみですね!

まとめ

 アバランチの試合から得られる教訓は、スター選手だけでは勝利を手に入れることが難しいという点です。ケイル・マカーやネイサン・マキノンの素晴らしい活躍にも関わらず、チーム全体の選手層に課題が浮き彫りになりました。

 これを受けて、今後の試合では戦力の底上げが求められるでしょう。次の対戦では、選手層を強化し、全体でのバランスを取ることが重要です。チームの成長に期待しましょう!

讃岐猫
讃岐猫

【註釈】

  1. コロラド・アバランチ専門のコミュニティ系メディアサイトで、試合のプレビューやリキャップ、戦術分析、ファン向けオープンスレッドまで幅広いコンテンツを提供している。

     試合結果や選手パフォーマンスの要約だけでなく、パワープレーや攻守の傾向、選手起用についての専門的な意見記事も掲載されており、アバランチファンが戦略や数字面からチームを深く理解するのに役立つ情報源として一定の支持を集めている。

     実際、サイト内には「Avalanche Analysis(アバランチ分析)」というカテゴリがあり、戦術的な解説やシーズンを通じたチームの特徴に踏み込んだ記事も複数投稿されている(例:パワープレーの解体分析など)。

     こうした専門的視点は単なる速報系ニュースとは異なり、読者がチームの強み・弱みをより深く知るための材料として利用されている。また、試合ごとのオープンスレッドやファンコミュニティの投稿も盛んで、試合中や試合後のファン間の意見交換の場としても機能しているサイトである。
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  2. このシュートアウト敗戦について、北米メディアは「不運な結果」としつつもアバランチの今季の強さと対比させながら分析している。公式リキャップでは、ケイル・マカーが残り8秒で同点ゴールを決めて延長に持ち込んだ点は評価される一方で、最終的にシュートアウトでの成功率の低さが明確な弱点として浮かび上がったと指摘。

     実際、今季アバランチはシュートアウトで勝利を挙げることができておらず、チーム全体としてこの状況を改善する必要があることがメディアでも報じられている。さらに、39セーブを見せたプレデターズのゴールテンダーの好守も勝敗を分ける要因となった、という解説が見られる。

     また、メディアはアバランチ全体の好調ぶりにも言及しており、リーグのパワーランキングでトップに位置していることや、今季の圧倒的な成績が改めて評価されています。それにもかかわらずシュートアウトで勝ちきれなかったことは、プレーオフに向けた課題としてチーム内でも共有されていると報じられている。

     このように、単なる一敗ではなく、アバランチの強さと弱点の両方が見えた試合として、今後の戦略や選手起用の議論につながる内容になっている。
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  3. ナッシュビル戦の第2ピリオドでコロラド・アバランチが得点できなかった背景には、単なる偶然ではなくチーム全体の「パワープレー効率の低さ」というシーズン全体の傾向が影響していると、北米メディアは分析。

     今季のアバランチは、全体の攻撃力は高いものの、人数が相手チームより有利な状況での得点率が大きく落ち込んでおり(リーグでも下位に位置する)ことから、優位な状況をものにできないケースが散見されるという指摘がされている。

     特にパワープレーでは、スーパースターのケイル・マカーやネイサン・マキノンが大量のシュートを放っているにもかかわらず、実際の得点に結びついていないという統計的な分析もあり、このアンバランスが第2ピリオドのような展開につながっていると考えられる。

     さらに、ネット前での危険なシュート機会を作る役割の選手たちが本来のポジションにいない、または機会が少ないことも低効率に拍車をかけているとの専門家の意見もある。
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  4. ナッシュビル戦のシュートアウトで起きたフィリップ・フォースバーグとコロラドのゴールテンダー、スコット・ウェッジウッドの衝突は、単なる偶発的な接触以上の意味を持って北米メディアで注目された。

     試合記録によれば、フォースバーグがシュートを放った際にバランスを崩し、勢いよくウェッジウッドに衝突。セーブ後に頭部が氷面に強くぶつかる形となり、訓練を受けた脳震盪スポッターが直ちに介入。

     この制度はNHLが選手の安全性を最優先にするために設けられており、頭部への衝撃が見られた場合は選手自らやチーム医療スタッフの判断とは関係なく退場を命じられることがある。このため、ウェッジウッドはシュートアウト中にもかかわらず交代が決定し、マッケンジー・ブラックウッドが準備を進める場面となった。

     多くの報道では、この突然の展開が“非常に奇妙な結末”と評され、NHL史上でも異例の光景であったと伝えている。こうした安全優先の判断とその影響は、選手保護の観点からリーグ全体が注視する重要な出来事として扱われている。
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  5. NHLの試合中に登場する「concussion spotters(脳震盪スポッター)」とは、選手が頭部への衝撃を受けた可能性があるときに、従来のチーム医療スタッフに加えて専門的に観察・通知を行うリーグ公認のスタッフを指す。

     リーグと選手会が導入した最新の脳震盪プロトコルでは、中央リーグスポッター(Central League Spotter)とアリーナ内スポッター(In‑Arena League Spotter)が、テレビ映像や現場のライブ映像を通じて選手の動きや挙動を監視し、「目に見える脳震盪の兆候」を確認した場合、クラブの医療スタッフに即時に通知する役割を担う。

     通知を受けた選手は、たとえ自覚症状がなくてもフィールドから離れて評価を受けなければならず、必要と判断されればその場で交代が指示される仕組み。この制度は選手保護を最優先にしたもので、頭部外傷による長期的な健康リスクを軽減するために設けられている。

     NHLはこのスポッター体制を通じて、見落としがちな脳震盪の兆候をいち早く捉え、安全性を高める取り組みを進めている。
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  6. ナッシュビル戦前、コロラド・アバランチの戦力状況は多くのメディアで注目されていた。試合前のレポートでは、マーティン・ネチャスが体調不良で「ゲームタイム・ディシジョン(直前判断)」となり、試合当日の朝練習後に出場が決定したことが伝えられている。これはネチャスの経験値と攻撃力をチームが重視していたためで、彼の出場は第一線の役割を期待されてのものと報じられていた。

     一方、ギャヴィン・ブリンドリーは直前にインジュアリー・リザーブ(IR)から復帰登録されたものの、この試合では起用されなかった。復帰自体は公式発表で確認されていたものの、出場の有無については最終的にコーチ判断に委ねられていたと見られている。ブリンドリーは今季アバランチで一定の役割を担っていた若手であり、メディアでも体調面やコンディション整備の段階で慎重な起用が続いていると推測されている。

     その結果、ネチャスが体調から回復して先発したことで、ブリンドリーの出場機会は後回しになった面があり、実際に出場機会が限られているザッカー・バルダコフらが試合でプレーする状況となった。この背景を踏まえると、ネチャスの出場決定とブリンドリー不出場の判断は、チームの即戦力ニーズとコンディション管理のバランスをとるためのものだった、という見方が北米メディアでは一般的。
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  7. 今シーズンのアバランチはスター選手を中心に高い攻撃力を維持する一方で、若手や控え選手の起用が慎重に進められていると報じられている。特にザッカー・バルダコフのような若手は、本来は第4〜第3ラインのロースターとして期待されているものの、出場時間が制限されることがしばしばあるとメディアは指摘。

     これは、今季のチーム構成が攻撃力の高い上位6名に重点を置いているためで、控えを試す場面でもベテランや即戦力が優先されがちだからである。若手のアイスタイムが限られる状況は、将来的な育成やラインのバランスを考える上で課題として捉えられており、ファンの間でも「バルダコフや他の若手が十分な機会を得られていない」といった意見が出ている。

     実際、チーム編成におけるライン構築は化学反応(ラインケミストリー)を重視する傾向があり、特に深いポジションの選手はフィット感を高めるために徐々に起用されることが多いとの分析もある。こうした背景により、バルダコフの限られた出場時間は単なる偶然ではなく、今季のアバランチの戦力運用方針が反映されているという見方が広まっている。
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