今週のランキング、セネターズとフライヤーズの大幅改善を分析!

NHLチーム紹介

はじめに

 2024年、現時点でのNHLパワー・ランキングが発表され、いくつかのチームが印象的なパフォーマンスを見せています。特に注目すべきは、ウィニペグ・ジェッツやミネソタ・ワイルドなどの上位チームの安定した成績です。

 一方で、モントリオール・カナディアンズやサンノゼ・シャークスなどは依然として低迷しており、シーズンの進行に伴ってチーム状況が大きく変化しています。

讃岐猫
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引用元:puckprose.com(Puck Prose1)「2024 NHL Power Rankings: Leafs Back Inside Top 10, Senators & Flyers Big Improvers

1〜10位:ジェッツの勢いにやや陰りか?

1,ウィニペグ・ジェッツ (15-3-0)
先週のランク:1位

 ウィニペグ・ジェッツは引き続きリーグ最強のチームと評価されています。先週、タンパベイ・ライトニングに4-1で敗れる場面がありましたが、それでもパワープレイをはじめ非常に安定しており、依然として好調を維持しています。

 特に攻撃力は高く、コナー・ヘルブック(31歳)は依然としてリーグで最も安定したゴールキーパーとして名を馳せています。少なくとも10試合以上に出場しているゴールキーパーの中で、最良の失点率2を保持しています。

2,ミネソタ・ワイルド (11-3-3)
先週のランク:4位

 ミネソタ・ワイルドは、ブラックホークスに対するオーバータイムでの敗戦(11月10日〈日〉、1-2)を除けば、他の試合ではほぼ勝利を収めています。

 キリル・カプリソフ(左ウィング、27歳)はハート・トロフィー(シーズン最優秀選手賞)を狙えるペースで得点を挙げ、10ゴールを記録しているマット・ボルディ(左ウィング、23歳)も重要な役割を果たしています。

 11月19日(火)以降は厳しい日程となり、アウェーでセントルイス、エドモントン、カルガリーとの試合が待っています。

3,ベガス・ゴールデンナイツ (11-4-2)
先週のランク:6位

 ベガス・ゴールデンナイツは、先週カロライナ・ハリケーンズに敗北(11月11日〈月〉、ホーム、2-5)した後、アナハイム・ダックス(13日、3-2)やユタ(15日、4-2、2試合ともアウェイ)との試合で勝利を収めています。

 攻撃面では約34本のシュートを平均して放ち、チーム移籍2年目となるトーマス・ハートル(センター、31歳)のパフォーマンスが光っています。

 日程的にはトロントとオタワのアウェイ連戦があり、その後も、モントリオールとフィラデルフィアを訪れる予定(アウェイ4連戦!)です。

4,カロライナ・ハリケーンズ (12-4-0)
先週のランク:2位

 ハリケーンズは、ゴールキーパーのフレディ・アンダーセン(35歳)が負傷中であるにもかかわらず、堅実なパフォーマンスを見せています(11月16日〈土〉、ホーム、セネターズ相手に4-0のシャットアウト勝利!)。

 しかし、代わりのキーパーであるピョートル・コチェトコフ(25歳)が、11月13日(金)のユタ戦で4失点しているのは気がかりです。

 特にシュート数が多く、攻撃面では依然としてリーグ・トップクラスの成績を収めていますが、パワープレイでの得点効率には課題が残っています(14回のパワープレイチャンスからわずか2得点)。

5,フロリダ・パンサーズ (11-5-1)
先週のランク:3位

 フロリダ・パンサーズは、昨季のスタンレーカップファイナル進出後も順調に勝ち星を重ねており、特にウィニペグに対する5-0の大勝(11月16日〈土〉、ホーム)が印象的でした。しかし、先週はニュージャージー・デビルズに連敗(12日〈火〉、ホーム、1-4。14日〈木〉、ホーム、2-6)しており、課題が残っています。

 パンサーズは過去7日間でペナルティによる退場時間合計がリーグ7位に位置しており、これは少し懸念材料です。また、その期間中に複数ゴールを記録した選手がサム・ラインハート(センター、29歳)1人(デビルズ戦2試合、それぞれ1ゴールずつ)であることも気になる点です。

6,ニュージャージー・デビルズ (12-7-2)
先週のランク:9位

 ニュージャージー・デビルズは昨季のチャンピオンであるパンサーズに対し、10ゴールを決めて連勝を果たし注目を浴びました。

 ニコ・ヒッシャー(センター、25歳)やジャック・ヒューズ(センター、23歳。この期間3ゴール)の活躍が光り、特にパワープレイの改善(4回のパワープレイゴール成功)が成績向上に寄与しています。

 同期間でペナルティによる退場時間合計がリーグ3位にランクインしているのはあまり良くありませんが、チームのバランスは上手く取れています。

 11月16日・土曜日のライトニング戦での残念なシャットアウト敗北(0-4、アウェイ)後、デビルズは4日間の休養を挟み、次にカロライナ・ハリケーンズがアウェイで待っています(11月21日〈木〉)。

7,ワシントン・キャピタルズ (11-4-1)
先週のランク:7位

 ワシントン・キャピタルズは、オーバータイムでトロント・メープルリーフスに敗れた後(3-4、ホーム、11月13日〈水〉)、コロラド・アバランチに対して5-2で勝利し(アウェイ、15日〈金〉)、好調を取り戻しました。

 オベチキンも好調ですし、1週間のチーム・ゴール数16でリーグトップに立っており、最も得点力のあるチームはキャピタルズ以外にありません。

やはり千両役者、39歳のハットトリックは立派。昨シーズンの悩める姿が嘘のよう!

8,ダラス・スターズ (11-5-0)
先週のランク:5位

 ダラス・スターズは、苦しんでいるピッツバーグ・ペンギンズ(11月11日〈月〉、アウェイ)やボストン・ブルーインズ(14日〈木〉、ホーム)を相手にそれぞれ7得点ずつを挙げるなど(それぞれ7-1、7-2)、攻撃力が爆発しています。

 とはいえ、ウィニペグとの試合では大敗を喫しており(11月9日〈土〉、アウェイ、1-4)、カロライナと同様、今後のパワープレイ改善が課題です。あと、ペナルティが多いのも考えものです。

 16日・土曜日のワイルド戦を終えた後(アウェイ、2-1で勝利)、スターズはアウェイでダックスとシャークスと対戦し、その後はタンパベイとカロライナという厳しい相手との試合(どちらもホーム)が控えています。

9,ニューヨーク・レンジャーズ (10-4-1)
先週のランク:8位

 ニューヨーク・レンジャーズは現在、東カンファレンスのワイルドカード順位でトップに立っていますが、上位チームとの対戦成績が少ないため、その実力を証明するにはさらに強敵との戦いが必要です(現在、勝率5割以上のチームに対してわずか3勝)。

 多くの人々がこのチームを「potential pretender(偽りの強豪になり得るチーム)」と見なしており、それは先週のガーデンでのジェッツとの大敗(11月12日〈火〉、3-6)でさらに強調されました。

 今週はカナックス、フレイムス、オイラーズとのアウェイゲームが待っており、このチームが本当にどんなチームなのかが明らかになる時が来ました。

10,トロント・メープルリーフス (11-6-2)
先週のランク:12位

 トロント・メープルリーフスは、オーバータイムでの勝利を挙げたものの(前述キャピタルズ戦)、オタワに敗北した試合(12日〈火〉、ホーム、0-3)では、アンソニー・ストラーツ(ゴールキーパー、30歳)のプレーにいくつかほころびが見え始めているのが見受けられました。

 オースティン・マシューズの復帰が待たれますが、近いとは思えません。今週はベガス(20日、〈水〉)とユタ(24日〈日〉、いずれもホーム)との2試合のみで、なんとか乗り切ることができるかもしれません。とはいえ、今後の成績次第では厳しい状況に陥る可能性もあります。

11〜20位:若手が伸びてるオタワ・セネターズ、大躍進!

11,タンパベイ・ライトニング (9-6-1)
先週のランク:13位

 タンパベイ・ライトニングは、ウィニペグに勝利した3チームの一つとして注目されています。ニキータ・クチェロフ(右ウィング、31歳)の影響力はやや薄れているものの、ビクター・ヘドマン(ディフェンス、34歳)とジェイク・ガンツェル(センター、30歳)がチームを牽引しています。

12,バンクーバー・カナックス (8-4-3)
先週のランク:10位

 バンクーバー・カナックスは、リーグで最も優れたディフェンスマン(かもしれない)クイン・ヒューズ(25歳)の活躍により、オイラーズとアイランダーズに対する大敗(オイラーズ:11月9日〈土〉、ホーム、3-7。アイランダーズ:14日〈木〉、ホーム、2-5)を含む厳しい時期でも踏ん張っています3

 攻撃面では不安定な時期もありますが、ブロック・ボーザー(右ウィング、27歳)の復帰がチーム強化に寄与すると期待されています。

13,エドモントン・オイラーズ (9-7-2)
先週のランク:15位

 エドモントン・オイラーズは、不可能を可能にして見せるコナー・マクデイビッド(センター、27歳)の復調、レオン・ドライサイトル(センター、29歳)の氷上の隅々まで攻守にわたる活躍が光っています。

 11月16日・土曜日、トロント・メイプルリーフスに延長戦での劇的な敗北を喫した以外、カナックス(9日〈土〉、アウェイ、7-3)、アイランダーズ(12日〈火〉、ホーム、延長戦4-3)、プレデターズ(14日〈木〉、ホーム、延長戦3-2)に対して最近3連勝を収めるなど調子を取り戻しており、今後も注目のチームです。

 ここ3試合でオイラーズは平均21本を少し超えるシュートを放ち、見逃せない守備の努力もあって、スチュアート・スキナー(ゴールキーパー、26歳)にとってはかなり楽な状況を作り出しています。

14,コロラド・アバランチ (9-9-0)
先週のランク:16位

 コロラド・アバランチはネイサン・マキノン(センター、29歳)の活躍で勝ち星を重ねていますが、キャピタルズ戦での5-2の敗北(11月15日〈金〉ホーム)は響いています。マキノンはここ2週間でチームを背負い、現在はシーズン160ポイントに近いペースでの成績を記録しようとしています。

 ガブリエル・ランドスコグ(左ウィング、31歳)が長期離脱中(右膝軟骨移植手術の影響)にもかかわらず、ミッコ・ランタネン(右ウィング、28歳)が驚異的に好調を維持しています(直近4試合で6ゴール)。

 来週はフィラデルフィア、ワシントン、フロリダ、タンパという東海岸アウェイ4連戦が控えています。

15,オタワ・セネターズ (8-8-1)
先週のランク:21位

 オタワ・セネターズは、大きな成長を遂げており、ライナス・ウルマーク(ゴールキーパー、31歳)の初のシャットアウト(11月12日〈火〉、アウェイ、トロント・メープルリーフス戦、3-0)がその象徴です。

 ブレイディ・トカチュク(左ウィング、25歳)とティム・シュッツル(センター、22歳。16試合で21ポイント)のコンビネーションは、チームに新たなエネルギーをもたらしています。特にシュッツルは、ドラフト全体3位指名で期待されていた選手にようやく成長してきています。ジョシュ・ノリス(センター、25歳)も直近3試合で3ゴールを挙げるなど貢献しています。

ティム・シュッツル、遂に一本立ちか⁉︎オタワ・ファンにとって、この日が来るのを待ち焦がれていた!

 過去7日間、セネターズより被シュート数が少ないチームは、ミネソタ・ワイルドだけです。つまり、オタワの守備は攻撃面での素晴らしいプレーと同じくらい優れていることになります。来週はエドモントン、ベガス、バンクーバーとの試合があり、十分に楽しめそうです。

16,ロサンゼルス・キングス (9-6-3)
先週のランク:11位

 ロサンゼルス・キングスは、最近の4試合のうち3試合を落とし、その3試合すべてが複数得点差での敗北4だったことも問題で、チームとして不安定な状態にあります。

 ホームでの連勝が必要な時期ですが、過去1週間で6回のパワープレイのチャンスから1ゴールしか決めていないことを考えると、パワープレイの改善が急務です。

 今週はバッファローとシアトルとの2試合のみがホームゲームとして予定されており、チームにとっては立て直しのチャンスとなります。

17,ニューヨーク・アイランダーズ (7-7-4)
先週のランク:14位

 マシュー・バルザール(センター、27歳)とアンソニー・デュクレア(左ウィング、29歳)が負傷中のため、アイランダーズは、その影響をもろに受けています。

 先週、オイラーズとの延長戦で接戦を繰り広げましたが(11月12日〈火〉、アウェイ、3-4)、レオン・ドライサイトルの決勝ゴールに対する守備は疑問符が付きました。

 第3ピリオドに集中力を欠く問題は依然として続いており、先週だけでアイランダースは第3ピリオドに5ゴールを許しています。

18,デトロイト・レッドウィングス (7-8-1)
先週のランク:20位

 デトロイト・レッドウィングスは、西海岸遠征(11月13日〈水〉〜16日〈土〉、アウェイ3連戦全敗)で多くの課題を浮き彫りにしました。

 パトリック・ケイン(右ウィング、36歳)は少し改善が見られ、アレックス・デブリンキャット(右ウィング、27歳)は引き続き好調ですが、攻撃は相変わらず試合ごとにムラがあります。

 ウイングスはシュート数で最下位に位置しているものの、少なくともパワープレーは依然として成果を上げています。

19,バッファロー・セイバーズ (8-9-1)
先週のランク:17位

 先週初めにテイジ・トンプソン(センター、27歳)が負傷者リストに入ったこと(下半身の負傷で、全治5〜10日)は、バッファローにとって大きな打撃でしたが、それでも一定の競争力を見せています。

 セイバーズにはまだなんとか戦えるだけの戦力はありますが、今週の西海岸遠征(11月20日〈水〉〜23日〈土〉までアウェイ3連戦、キングス、ダックス、シャークスと対戦)を控えている状況では、最悪のタイミングと言えるでしょう。

20,カルガリー・フレイムス (7-8-1)
先週のランク:23位

 ここ1週間で得点はなかなか入らなかったものの、フレイムスはキングス(11月11日〈月〉、3-1)とプレデターズ(11月15日〈金〉、2-0。両試合ともホーム)から勝利を収めることに成功しました。

 現在もこのチームは期待以上のパフォーマンスを続けており、特にラスムス・アンダーソン(ディフェンス、28歳)がチームでトップレベルの11ポイントを記録しています。

 このチームのカギとなる点は、依然としてリーグの上位に位置する失点の少ないチーム(51失点、リーグ10位)であることです。これらの要素は、今週のアイランダース、レンジャーズ、ワイルドとの3連戦において非常に重要な役割を果たすでしょう。

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21,ボストン・ブルーインズ (8-8-3)
先週のランク:18位

 ブルーインズはイースタン・カンファレンスで安定しない戦いを続けています。

 先月、8年・6600万ドル(約9億9千万円)の契約を結んだジェレミー・スウェイマン(ゴールキーパー、26歳)が7失点した試合(11月14日〈木〉、アウェイ、スターズ戦、2-7)があり、パワープレーで8回のチャンスを生かせていないなど攻撃面に問題が見られます。

 第1ピリオドでの得点できていない問題も依然として大きな課題です。一方で、デイヴィッド・パストルナク(右ウィング、28歳)の得点力が復調している点はポジティブに捉えるべきでしょう。

22,シアトル・クラーケン (9-8-1)
先週のランク:27位

 クラーケンは昨シーズンよりも成績を上げており、落ち着いた良いシーズンを送っています。ベガス(11月8日〈金〉、延長戦の末、4-3)、コロンバス(12日〈火〉、5-2)、シカゴ(14日〈木〉、3-1。すべてホーム)に勝利。

 ショット数は22位ですが、シアトルがもう少しシュートをゴールに持ち込むようになれば、5割近くの勝率を維持できるはずです(その後、16・17日にニューヨークの2チームと連戦、1勝1敗)。

23,セントルイス・ブルース (8-9-1)
先週のランク:24位

 ブルースは最近4連敗中5。ゴールキーパーのジョーダン・ビニントン(31歳)は一時期調子を取り戻しましたが、今は3.80のGAA(平均失点、先月は2.98)と不安定な状態です。

 このチームが本当に再建中だと信じているのか、それとも中間の位置を維持しようとしているだけなのかは、はっきりしません。監督のドリュー・バニスターによるジョーダン・キロウ(センター、26歳)の起用方法も疑問6です。

24,ナッシュビル・プレデターズ (5-10-3)
先週のランク:25位

 プレデターズは3連敗中ですが、延長戦での敗北でポイントは確保しています(11月11日〈月〉、アバランチ戦、2-3。14日〈木〉、オイラーズ戦、2-3。両試合ともアウェイ)。他のチームには言えないことですが、ナッシュビルはまだプレーオフ争いで競り合う力を持っています。

 ゴールキーパー、ジュウセ・サロス(29歳)の奮闘(平均失点2.52)が唯一の明るい材料で、他に氷上で興奮するようなことはあまりありません。今後、強敵との試合が控えています(23日〈土〉、ジェッツ戦、ホーム)。

25,フィラデルフィア・フライヤーズ (8-8-2)
先週のランク:31位

 フライヤーズはマトヴェイ・ミチコフ(右ウィング、20歳)やトラヴィス・コネクニー(右ウィング、27歳)が目立つ活躍を見せ、延長戦やシュートアウトで勝利を重ねています(最近5勝のうち3勝)。

フライヤーズの希望、君がいれば100人力以上だ!

 しかし、今後はコロラド(11月18日〈月〉=終了、2-3で敗戦)、カロライナ(20日〈水〉)、ベガス(25日〈月〉。3試合すべてホーム)と強敵が続くため、さらなる挑戦が予想されます。

 攻撃陣がここ3試合で11ゴールを挙げていることを考えると、フィラデルフィアがそのうち少なくとも1試合は勝つ可能性があると言えるでしょう。

26,コロンバス・ブルージャケッツ (6-9-2)
先週のランク:19位

 ブルージャケッツはペンギンズを6-2で下す(10月15日〈金〉、ホーム)など、競り合いの中でゴールを重ねています(直近4試合で12ゴール)。しかし、ジャケッツはおそらくホッケー界で最も弱いチームの一つかもしれません——私たちはそれに気づいていなかっただけです。

 エルヴィス・メルズリキンス(ゴールキーパー、30歳)のGAAは3.00を超え、守備面での不安が続いています。そして、過去10日間に対戦した相手が、彼らよりも明らかに強いか、あるいは、少なくとも同等の実力を持っていたわけでもありません(つまり、どんな相手にも勝てない→だから6連敗)。

【追記】
 16日(土)のカナディアンズ戦は5-1で勝利、1日置いて、18日(月)のブルーインズ戦は1-5で惨敗…。

27,ピッツバーグ・ペンギンズ (7-10-3)
先週のランク:22位

 ペンギンズは先週3連敗で、もはやパニック状態に陥っており、特にディフェンス面に大きな問題を抱えています。

 クリス・レタン(ディフェンス、37歳)は依然として原因不明の怪我に悩まされており、直近4試合で19ゴールを許し、平均で35本以上のシュートを浴びている状況では、たとえ16日・土曜日にシャークス相手にシュートアウトで勝利したとしても、ピッツバーグの先行きは暗いです。

28,ユタ・ホッケークラブ (7-7-3)

先週のランク:26位

 ユタはカロライナを破るなどサプライズ勝利(11月13日〈水〉、ホーム、4-1)を収めましたが、その後、残念ながらホームでのベガス戦では大敗(15日〈金〉、2-4)。

 今シーズンは第3ピリオドでの得点力不足とパワープレーでの課題(直近7回のパワープレー機会で1ゴール)が顕著で、安定した戦いが求められています。

29,アナハイム・ダックス (6-8-2)
先週のランク:28位

 ダックスはなかなか勝利を手にできないものの、ホームでコロンバス(11月10日〈日〉、4-2)とデトロイト(15日〈金〉、6-4)に勝利したことで、順位が示すほど悪いチームではないかもしれません。

 非常に好調なスタートを切ったルーカス・ドスタル(ゴールキーパー、24歳)は今月4.28の平均失点で、元の状態に戻った7ようですが、それでも元3巡目指名(全体85位)の彼がいなければ、ダックスは現在の半分の勝利数しかなかったかもしれません。

30,シカゴ・ブラックホークス (6-10-1)
先週のランク:29位

 ブラックホークスはコナー・ベダード(センター、19歳。18試合、3ゴール・10アシスト、プラス/マイナス評価-8)が健在であり、1ヶ月間のチーム内MVPと言うべきライアン・ドナト(センター、28歳。16試合、8ゴール・3アシスト、プラス/マイナス評価+1)がいながらも、攻撃力はやはり乏しいものです。

 サプライズでミネソタに勝利したものの、先週のチームのゴール数がリーグ最下位という事実は深刻です。

31,サンノゼ・シャークス (5-10-4)
先週のランク:30位

 驚くべき結果と言えば、サンノゼがデビルズに1-0で勝利(11月10日〈日〉、アウェイ)したのは誰も予想していませんでした。その後、フライヤーズとレンジャーズに連敗し、今週はさらに厳しく8、スケジュールにはスターズ戦(20日〈水〉、アウェイ)も控えています。

 シャークスは依然としてリーグで弱い3チームの内の1つですが、ヴィテック・ヴァナチェック(28歳)とマッケンジー・ブラックウッド(28歳)の2人のゴーリーコンビから得られている成果には満足しているはずです。

32,モントリオール・カナディアンズ (6-10-2)
先週のランク:32位

 ジャーナリストのエリオット・フリードマンは先週、カップ争いをしているチームへのトレードを希望するスター選手が、モントリオールに何人かいるかもしれないと述べて、このチームの問題点をうまくまとめました。

 ハブスは先週、セイバーズに勝利して6連敗を止め(11日〈月〉、アウェイ、7-5)、その後ワイルドにシャットアウト(14日〈木〉、アウェイ、0-3)されましたが、16日・土曜日にはブルージャケッツ相手に驚くべき高得点5-1の勝利(ホーム)を収め、見事に反発しています。

【追記】
 18日(月)、ホームでのオイラーズ戦、3-0のシャットアウト勝ち!次週のパワー・ランキングでジャンプ・アップするか?

 それでも、注目すべきはサム・モンタンボー(28歳)で、彼は現在、全ゴーリーの中で最多の8敗を記録しています。

まとめ

 シーズンが進む中で、上位チームの安定した戦いぶりと低迷チームの浮上が鍵を握ります。

 ウィニペグ・ジェッツやミネソタ・ワイルドのように一貫したパフォーマンスを見せるチームがプレーオフ進出に向けて有利な位置を占める一方で、下位のチームにも注目の若手選手や戦力の底上げが見込まれ、今後の成長に期待がかかります。

讃岐猫
讃岐猫

【註釈】

  1. 大手スポーツメディアネットワークFanSidedの中で、アイスホッケー専門のセクションに相当する。
    ↩︎
  2. 11月18日時点では、ミネソタ・ワイルドのフィリップ・グスタフソンが2.08でトップ。ヘルブックは2.14で2位。元記事はフロリダ・パンサーズに0-5で敗れる前の記録で書かれているため、ヘルブックの失点率がトップから陥落したことになっていないと思われる。
    ↩︎
  3. 記事中の試合以外では、11月12日〈火〉、ホームでのフレイムス戦は3-1で勝利、16日〈土〉、ホームでのブラックホークス戦は4-1で勝利。しかし、翌日、ホームで行われたプレデターズ戦は3-5で敗戦。勝ったり負けたりで、昨シーズンのような安定感はない。
    ↩︎
  4. 11月7日〈木〉、ホーム、カナックス戦、2-4。11日〈月〉、アウェイ、フレイムス戦、1-3。13日〈水〉、アウェイ、アバランチ戦、2-4。
    ↩︎
  5. 連敗後、11月16・17日のアウェイ2連戦で、初戦はブルーインズに延長戦の末、3-2で勝利し連敗ストップ。しかし、翌日はハリケーンズに1-4と良いところなく敗戦。
    ↩︎
  6. 延長で敗れた14日〈木〉のセイバーズ戦、第3ピリオドの同点の場面で、驚異的なスケーティング能力、優れたハンドリング、そして素晴らしいシュート力を持つキロウを起用せず、守備専門のオスカー・スンドクヴィストを氷上に送った。

     確かに試合の最後の数分で、キロウは何度かひどいターンオーバーを犯しており、その影響もあってか、ブルースは今シーズンの勝利を逃してはいる。この消極的な起用法が賛否両論を招いているのである。
    ↩︎
  7. 22-23シーズンは19試合に出場して平均失点3.78、23-24シーズンは44試合に出場して平均失点3.33とあまり良くはない。しかし、今シーズンここまでは13試合に出場して平均失点2.69とかなり改善している。

     なお、記事中のコロンバス、デトロイトとの2試合には出場していない。
    ↩︎
  8. スターズ戦の前、16日(土)のペンギンズ戦はシュートアウトで3-4の敗戦、ホームに戻った18日(月)のレッドウィングス戦は延長戦の末、5-4の勝利を飾っている。 ↩︎
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