延長戦を制したカロライナ!アホが決勝弾で歴史的シリーズ勝利

アイスホッケー名勝負

はじめに~カロライナ・ハリケーンズの劇的な勝利!

 2025年のNHLプレーオフ。カロライナ・ハリケーンズは、ニュージャージー・デビルズとの激しい戦いの末、見事にシリーズを制し、次のラウンドへと進出しました!この試合は、まさに波乱の連続。ハリケーンズファンにとっては、心温まる瞬間がたくさん詰まった試合でした。

 この記事では、その素晴らしいゲームのハイライトをお届けします。🏒🔥

参照記事:WRALSportsFan.com1Aho’s blast pushes Hurricanes past Devils 5-4 in double OT to advance in Stanley Cup Playoffs

【ここまでの流れ】
 今シリーズでは、ハリケーンズがホームで最初の2戦を制し、第3戦ではデビルズが2度のオーバータイムの末に勝利。しかし、カロライナは日曜の第4戦で3点リードを築き、ティモ・マイヤーの衝突によって正ゴーリーのフレデリク・アンダーセンを負傷で失いながらも、勝利してシリーズ王手をかけた。

激しい序盤戦!デビルズの猛攻

 シリーズ第5戦が行われたのは、カロライナのホームアリーナであるレノボ・センター2。試合は最初から波乱の展開となります。

 カロライナの監督、ロッド・ブリンダムールは、自身の率いるカロライナ・ハリケーンズがスタンレーカップ・プレーオフ進出のチャンスをホームで迎えたにもかかわらず、第1ピリオド開始10分で大失態を演じ、3点ビハインドに陥る様子を見届けるばかりでした😱。

 では、第2ピリオドで彼が何を期待していたのでしょうか?「何でもいい」と、彼は淡々と語りました。彼が得たものは“何でも”どころか、それ以上だったのです。試合を決定づけたセバスチャン・アホのゴールまで、劇的な展開が続きました。

 第2ピリオドには、なんと4ゴールを決め、あっという間に試合は同点に。カロライナの勢いが感じられました。デビルズの先制点に加え、(前の試合で)ハリケーンズのゴーリーであるフレデリク・アンダーセンが負傷するというアクシデントもありましたが、チームはその後も気を抜くことなく戦い続けました。💪

セバスチャン・アホとアンドレイ・スヴェチニコフの活躍

 試合が進むにつれ、カロライナ・ハリケーンズのエース、セバスチャン・アホがその実力を存分に発揮しました!🌟

 彼の決定的なゴールが試合を決め、チームを勝利に導いたのです。アホは、第2オーバータイムの4分17秒に、ジェイコブ・マークストロムを破る見事なワンタイマー(シュート)を決め、試合を5-4で締めくくりました!このゴールは、ハリケーンズの勝利を決定づけるだけでなく、シリーズを4勝1敗で終わらせるための重要な一撃でした。⚡️

 しかも、このゴールが生まれたのは、ドーソン・マーサーによるハイスティッキングのダブルマイナー3でハリケーンズが4分間のパワープレーを得たタイミングでした。このプレーでイェスペリ・コトカニエミは右目にタオルを当ててトンネル4へ退場しています。

 このチャンスをものにしたアホのゴールは、この乱戦の中でカロライナが記録した唯一のリードとなり、まさにチームのキャプテンとしての意地が見えるプレーでしたね!🏒✨

 さらに、アホはこの試合で4-4の同点ゴール(第2ピリオド残り8分33秒、ハリケーンズが5対3の数的優位を得ていた場面)も決めており、その活躍ぶりは圧巻でした。試合終了後、彼は「信じられないよ。一瞬意識が飛びそうになるくらいさ。観客が狂喜乱舞して、仲間が飛びついてきて……本当に最高の気分だった」と喜びのコメントを残しています。🎉

この試合のハイライト映像です!

讃岐猫
讃岐猫

 テイラー・ホール、ジャクソン・ブレイク、アンドレイ・スヴェチニコフもカロライナの得点者に名を連ねています。

 そして、得点者の中で際立つのがスヴェチニコフ、彼もまたチームにとって非常に大きな存在です。日曜日の試合では3ゴールを決め(今プレーオフ通算5得点)、まさに大爆発!💥

 スヴェチニコフは、2023年に初めてオールスターに選出された直後、ACL(前十字靭帯)を断裂。それ以来、調子は戻りきっていませんでしたが、最近のプレーは復調の兆しかもしれません。試合後、自宅前の芝生にはファンからの「ハットトリックのお祝い5」のために、たくさんの帽子が並べられていたそうです。すごい盛り上がりですね!🎩

 スヴェチニコフの活躍は、ファンやチームメイトにとっても嬉しい光景でした。「このシリーズずっと存在感あるプレーをしてるから、驚きはないよ」とアホは語っています。「体が大きくて強くて、ハードにプレーする。チームにとって大事な選手さ」。

 「うまくいかない時に自分を責めるタイプで、だからこそみんな彼を愛してるんだ」とブリンダムールは語りました。「日曜の試合が彼を後押しして、これからもっと得点できるようになってくれるといいね」。

 ハリケーンズはこの勝利6で、プレーオフ第2ラウンド進出を最初に決めたチームとなり、次戦ではモントリオールとワシントンの勝者と対戦します(現在キャピタルズが3勝1敗でリード→東部時間4月30日の試合でキャピタルズが勝利し、ハリケーンズの次回対戦相手に決定)。

 また、ハリケーンズはリーグ史上4チーム目となる「7季連続でシリーズ勝利」を達成。最後にこれを成し遂げたのは、1984年から1993年にかけて10季連続で達成したモントリオール・カナディアンズでした。

 ハリケーンズは過去7年連続でプレーオフ進出を果たしている4チームのうちの1つであり、その中で唯一、毎年1シリーズ以上を勝ち進んでいるチームです。

 「このグループを誇りに思うよ。踏ん張ってくれた」とブリンダムールは語りました。「3-0のビハインドだったし、“あと2試合チャンスがある”って考えてもおかしくなかった。でも、みんな諦めなかった」。チームの結束力が、勝利を引き寄せた大きな要因です。👥

 「俺たちは(簡単に諦めるような)そういうチームじゃない」と語ったのは、21歳のブレイク。彼はプレーオフ初得点となるゴールを、マークストロムの右肩とポストの隙間に見事にねじ込んでいます。「今夜の勝ち方は本当にクールだった。最高だったよ」。

ゴーリーの奮闘と次のステップ

 カロライナ・ハリケーンズの勝利には、もちろんゴーリーの活躍も欠かせません。

 アンダーセンが第4戦の第2ピリオド序盤、ティモ・マイヤーにゴール前で衝突7されて負傷したため、急遽ピョートル・コチェトコフがゴールを守ることになりました。コチェトコフは、今季27勝を挙げた実力を持つ若手ゴーリーで、初めてのプレーオフ先発となりました。👊

 第4戦では途中から出場し、15本中1失点に抑える安定したプレーを見せたコチェトコフ。今回はさらにプレッシャーのかかる状況で、31セーブを記録し、チームを勝利に導きました!🔥 彼のパフォーマンスには、ハリケーンズのファンも大きな期待を寄せています。

  「コチェトコフは今季の半分以上の試合に出場している。今回の試合でも、出すことは考えていた。彼は信頼している選手で、出場機会も豊富だ」と、ブリンダムール監督は語りました。

デビルズも頑張った!

 負傷者が相次いだデビルズは、第2戦と第5戦のカロライナのホームゲームで手強い戦いを見せましたが、勝利には届かなかったのです。

 「第2戦と第5戦、アウェーでかなりいい試合をしたと思う。それでも勝てなかったのはつらい」と、デビルズの新人監督シェルドン・キーフは語りました。「でも、選手たちは持てる力すべてを出してくれた。延長では燃え尽きる寸前だったけど、それでも戦い続けた。マークストロムもよく耐えてくれたし、誇れる部分はたくさんあるよ」。

 マーサー、ティモ・マイヤー、ステファン・ノーゼンがデビルズの立ち上がりの猛攻でゴールを決め、さらに第2ピリオドにはニコ・ヒーシェアが4点目を決めて、カロライナの猛追に一時的なブレーキをかけています。

 マークストロムは荒れた第2ピリオドの後に立て直し、試合を通じて49セーブを記録。第1オーバータイムでは、カロライナが猛攻を仕掛ける中、1人でしのぎ切りました。終了約4分半前には、カロライナのセス・ジャーヴィスが左ポストを直撃する場面もあったのです。

 第2ピリオド終了以降、カロライナはシュート数で34対12と圧倒し、マークストロムを苦しめました。彼はアホの同点弾から決勝ゴールの間に、38本連続のシュートをセーブしていますが、アホのゴールが決まった瞬間、スティックをパイプと氷に叩きつけて破壊。アホはそのまま歓喜の中をリンク反対側へ滑り出していったのです。

 「第1オーバータイムは本当に包囲されたようだった」とキーフは語りました。「彼(マークストロム)は素晴らしかった。戦い続ける希望をくれた」。

戦いが終わった後、両チームの選手がお互いの健闘を称え合うシーン。ハリケーンズは何処まで勝ち進めるのか!

まとめ

 NHLプレーオフの第2ラウンド、ハリケーンズは、ワシントン・キャピタルズと対戦することになりました🌍。遂に難攻不落のウェイン・グレツキーの通算ゴール数を抜いた、生きる伝説アレックス・オベチキン率いるキャピタルズに、ハリケーンズがどんな対策を立てて封じ込めていくのか、楽しみですね!

讃岐猫
讃岐猫

【註釈】

  1. ノースカロライナ州ローリーを拠点とするスポーツニュースサイトで、大学スポーツや地元プロチーム(カロライナ・ハリケーンズなど)の最新情報を提供。ポッドキャストやラジオ番組のオンデマンド視聴も可能で、モバイルアプリを通じてリアルタイムの試合速報やインタビューも提供している。
    ↩︎
  2. 旧PNCアリーナ。ノースカロライナ州ローリーにある多目的アリーナで、NHLのカロライナ・ハリケーンズとNCAAバスケットボールチームの本拠地。2024年にLenovoが命名権を取得し、最新技術や再開発計画が進行中の施設。
    ↩︎
  3. 選手のスティックが相手の顔や頭部に当たり、出血や負傷を伴った場合に科される4分間のペナルティ。このペナルティは2分×2の扱いとなり、相手が得点すれば前半分が解除されるが、残りの2分は継続される。
    ↩︎
  4. ここでは、選手の入退場通路のこと。アイスリンクの脇にある選手がロッカールームとリンクを行き来する通路。特にアリーナでの演出(入場時のライトショーなど)で目立つ部分でもある。
    ↩︎
  5. アイスホッケーでは「ハットトリック」を達成した際、観客が祝福の意味を込めて自分の帽子を氷上に投げ入れるという伝統的な風習がある。この文化はNHLをはじめとするプロリーグで広く見られ、ゴール直後にリンクが帽子で埋め尽くされることも珍しくない。

     投げ込まれた帽子はスタッフによって回収され、記念として保管されたり、慈善団体に寄付されたりする場合もある。
    ↩︎
  6. 今回のような勝利、つまり、カロライナ・ハリケーンズが、延長戦でのサドンデスゴールでニュージャージー・デビルズをシリーズ第5戦で破り、勝ち上がりを決めた流れは、過去3シーズンで2度目のこととなる。前回は2023年の第2ラウンド。
    ↩︎
  7. その際、マイヤーにはペナルティは科されなかった。アンダーセンは4月29日・火曜の朝のスケート(練習)にも不参加で、怪我の詳細は不明、日々の経過観察中とされている。傘下チームであるシカゴ・ウルブズから、スペンサー・マーティンが招集され、控えを務めている。 ↩︎
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